TarZの日記: 【大西洋海底の孔から】まだほとんど知られていない深海底下の巨大生物圏を調査する試み【SF地底たんけん!】
# 本日のGoogleロゴが地質学者ニコラウス・ステノ絡みってことで。
地上は生物であふれているし、海にはもっと多くの生物がいる。生きてるって素晴らしい!
しかし、こうした人間が直接見たり触れたりできる生物圏(地上や浅い海中、一部は大気中)は、全体からするとごく一部にすぎない。
それ以外の、地下深くや深海といった「直接見えない」生物圏となると、たとえば「ウナギの産卵場所を調べる」程度の調査でも大変な労力を伴う。まして深海底のさらに下ともなるとなおさらで、こうした生物圏についてはまだまだ不明な点が多い。科学的に調査するには大掛かりな掘削船が必要だし、海底の特定のポイントで孔を掘る(一次元の情報を得る)といった地道な調査をちまちま進めるしかない。
それでも、海底の堆積物に膨大な量の生物資源が潜んでいそうだ、ということは近年の調査で分かってきている。(JAMSTEC:深海底下に広がるアーキアワールドを発見)
一説では、既知の地球上の全生物質量の1/3にもなるというから大変な量だ。
堆積物のさらに下には岩石(堆積物ではなく、溶岩が固まった火成岩)が地殻の下のほうまで続いているが、これまであまり調査されていない。しかし、そこにも生物圏は広がっていると考えられている。
そこまで調査の手を伸ばそう、というのがこの試み。
Scientists Look to Microbes to Unlock Earth's Deep Secrets
大西洋中央海嶺付近の地殻を掘削して設置した装置(CORK)のデータから、
- 海底下の岩石中には、どんな働きをする生物がいるのか
- それらは、堆積物のほうの生物群とは違うのか同じなのか
- そもそも、これらの生物はどこからやってきたのか?(海底の堆積物から? しみこんだ海水から? それとも全く別の場所から?)
…といったテーマで、今後数ヶ月~数年かけて調査するようだ。
(アメリカ国立科学財団(NSF)とともに調査を主導する Japan's Ministry of Education の文字が見えるが、関わっているのは JAMSTEC ですかね)
それにしても、Webページにはこんなこと↓が書かれているのだが、
While scientists have estimated that microbes living in deep ocean sediments may represent as much as one-third of Earth's total biomass, the habitable portion of the rocky ocean crust may be 10 times as great.
10倍とは…ジュール・ヴェルヌもびっくりですね、それは。人間ってこの地球の事さえまだよく知らないのね。
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