yasuokaの日記: 2012年5月21日うまれの「日蝕」ちゃん
日記 by
yasuoka
今日うまれた子供に「日蝕」ちゃんと名づけて、出生届を提出したらどうなるのか、という趣旨の御質問をいただいた。「蝕」が常用漢字でも人名用漢字でもないので、たぶん受理されないと思う。でも、平成16年の人名用漢字部会の審議過程をもとに、家庭裁判所に不服申立をおこなえば、「蝕」は、あるいは子供の名づけに認められるかもしれない。
平成16年の人名用漢字部会において、「蝕」は議題に上った漢字の一つだ。平成12年3月に文化庁がおこなった漢字出現頻度数調査において、「蝕」は出現頻度数332回、しかもJIS X 0213の第1水準漢字なので、文句なく「常用平易」だと認められた。したがって、平成16年6月11日発表の人名用漢字追加案578字に、「蝕」はもちろん収録されている。ところが人名用漢字部会は、8月13日の会議で、「蝕」を人名用漢字の追加候補から落としてしまった。パブリックコメントにおいて削除要望があった、というのが大きな理由だ。この結果、法制審議会答申(平成16年9月8日)の人名用漢字追加候補488字には、「蝕」は含まれておらず、人名用漢字にも追加されなかった。
ただ、現代の日本人は「日蝕」じゃなく「日食」と書くことが多いので、あるいは運命の子供に「日食」ちゃんと名づけてしまうかもしれない。でもその場合、「日」も「食」もどちらも常用漢字なので、たぶん何の問題もなく出生届が受理されちゃうんだよなぁ…。
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