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日記

minetの日記: ハッカーとクラッカー 8

日記 by minet

SeqklogWさんの日記:ソフトウェアテストとハッキングを読んで、
「テストできる奴が『ハッカー』(だから『ハッカー』悪くない)」というのは、ちょっと浅い見方というか、「ハッキング」っていうのは無目的的な概念じゃないよ、と思ったので、書いてみる。
以下は全て私個人の論。ですので出展は特に無いです。

ハッキングとはテストの事ではありません。

「ハッキング」とは、製作者の想定や一般的な利用者の行う利用法と異なる利用法を考案あるいは発見し、より高度な目的を達成するために、その新たな利用法を実践する「運用手法」を指します。
先の例で言うと、バグを見つけること自体はハッキングではなく、「ソフトウェアをテストする」という目的があったからこそ「ハッキング」と呼べるのです。

そして、ソフトウェアに限らずハードウェアの運用や、電算ではないものの運用も、ハッキングと呼びえます。
(少々古いですが、)「伊東家の食卓」のような生活の知恵・裏ワザ・DIYは、まさに実世界におけるハッキングです。記憶術などは、人間の脳に対するハッキングです。

そして、「クラッキング」とは、他者の目的遂行を妨害する目的でのハッキング、と私は考えています。

仮に、大人が「読む」ための新聞を、「破く」事で遊んでいる幼児(彼は明らかに何らかの目的を達成している!)がいるとしましょう。
彼は、新聞に指をかけ、力を加えるといった利用法を実践する事で、紙の破ける感覚や音を得ているわけです。まさにハッキング。彼はまさにハッカーです。その過程でおそらく新聞の情報は失われてしまうでしょうが、それは彼の目的とは直接関係のないことです。

対して、彼が、大人が新聞を読む事を妨害する事を目的として、新聞を破いているとしましょう。
もちろんこれもハッキングですが、この行為は「クラッキング」です。彼は他者の目的遂行を妨害する目的で、新聞をハッキングしています。彼はまさにクラッカーであるわけです。
ハッカーとクラッカーの違いはここにあるのです。

もちろん、分別ある良い大人は、「新聞が破れた」事だけをもって幼児を同じように叱りつけたりはしませんね。きちんと、ハッカーの目的がなんであったか(あるいは単に事故であったか)を勘案します。良い大人というのは、ハッカーとクラッカーが違う事をわかっている。身についているのです。
逆に、被害が生じたという事だけをもって幼児に接する大人や、新聞の欠陥(脆弱性のせい)として話を片付けてしまう大人は、ハッカーとクラッカーの違いが分からない、ダメな大人なのです。

えーと、なんだか話が脱線しているので、ここら辺で。

この議論は賞味期限が切れたので、アーカイブ化されています。 新たにコメントを付けることはできません。
  • by Anonymous Coward on 2012年10月04日 1時08分 (#2244407)

    他者の情報を抜き出して配ったり、他人のクレジットカード情報を抜き出して配ったり、というのはクラッキングではなくハッキングになるわけですか?

    「他者の情報を抜き出して配る(とか売る)」までだと、「他者の目的遂行を妨害」してはいませんよね?
    特にこの「配る」の部分が「こっそりと一部の相手だけに配る」だと、情報を抜き出された人にはそのこと(情報を抜かれた事、配られた事)が一切わからないわけですから、その人の目的は一切妨害していない。
    「情報をもらったり買ったりした人が何か悪さする」ところまで行けば情報を抜かれた人の何らかの目的を妨害するところまで行くかも知れませんが、それは第三者が勝手にやった事ですし、情報を抜き出した人の意図とは無関係。

    という事で、「他人の情報をいろいろ抜き出して配ったりうっぱらったりするのはハッキング」という事でOK?

    • by Anonymous Coward

      情報管理者に対して情報保護という彼の目的の遂行を妨害してるじゃないですか。それを期待する情報所有者の意思にも反しています。
      最もこんな枝葉末節な議論をするより自分の利益のために他者の害を省みないという不義行為一般の定義に帰した方がわかりやすいと思いますが。

      • by minet (45149) on 2012年10月04日 7時15分 (#2244489) 日記

        > 情報管理者と情報保護
        まさにその通りの事を考えていました。情報保護を妨害しているのでクラック、と。

        > 不義行為一般の定義に
        あー、その方がわかりやすいですね。
        自分の中で、そこまでの一般化はできていませんでした。

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        • by Anonymous Coward

          確かに

          >不義行為一般の定義

          にした方が良いと思う。

          何せ「他者の目的遂行を妨害する」だと、「俺はこのOS/ソフトウェアを売りまくって世界シェア100%を達成してやる!」という人/企業がいた場合、それに対抗して「俺はもっと使い勝手の良いOS/ソフトウェアをつくってやるぜ!」って人が全員クラッカーという分類になっちゃうもの。

          • by shibuya (17159) on 2012年10月04日 16時50分 (#2244995) 日記

            横から口出しでゴメン。
            「不義」と言っている部分は「悪意」とか「不法行為」とか……法律用語の世界とすり合わせる方がよさそうに思った。

            // 何で不倫・婚外交渉の話に脱線するのだ! という人はいないとは思いますがぎょっとしました。

            親コメント
      • by Anonymous Coward

        だよねぇ。元の定義だと無理がありすぎる。

        他人の個人情報を盗もうとする人は、情報管理者の目的遂行を妨害しているのでクラッカー。
        情報管理者は、個人情報を盗もうとしている人の目的遂行を妨害しているのでクラッカー。
        ウィルス制作者とそれに対抗する人なんかも全く同じ構図で、クラッカーの対象が際限なく増えちゃう。

  • by Anonymous Coward on 2012年10月04日 6時09分 (#2244468)
    「出展」→「出典」
    展示してどうすんねん、とツッこんでしまった。

    ちなみに「ハッカー」と「クラッカー」が個別に世の中に存在するわけではありません。
    それは「(日本にとって)悪い中国人」と「(日本にとって)良い中国人」が存在しないのと同じ理屈です。
    • by minet (45149) on 2012年10月04日 7時19分 (#2244491) 日記

      typo指摘thx
      最近ウチに「出展しませんか」スパムばっか来てたせいで脳がクラックされたかな。

      > ちなみに「ハッカー」と「クラッカー」が個別に世の中に存在するわけではありません。
      はい。その下りについては、そう思います。

      親コメント
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