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日記

L.Entisの日記: 将棋NHK杯定石「羽生さん?強いよね」 4

日記 by L.Entis
今日のNHKの放送は吹きそうになったw

ところで、先日書いたコンピューター将棋に関して、電王戦のレギュレーションについて、ネットで不公平だというような発言を結構見かけます。

曰く「コンピューターはプロの棋譜を自由に使えるのに、プロはコンピューターの事が良く分からない」
曰く「コンピューターを難題も使った物量作戦は不公平だ」

私の感覚からすればこれらの発言はかなりナンセンスなものに思えます。
まず、棋譜ですが、プロ(人間)もコンピューター将棋の棋譜はいくらでも見られるわけです。
不公平を訴える人の発言によると、本番と全く同じプログラム、マシンをあらかじめ人間側に提供して研究させなければ不公平だと言うことだそうですが、もし仮にそうするなら、そこで研究した内容はコンピューター開発者側にもフィードバックして、本番の前に反映させる事を認めなければそれこそ不公平です。
人間のプロ同士の対局だって、棋譜しかなくて、その裏の読みは基本的には公開されていません。研究会では相互に情報を共有する事になります。
電王戦は、勝負の場なのか、研究成果の発表の場なのか、良く考える必要があります。勝負の場ではなく、研究成果の発表の場だというなら、それはそれとして意義はあるでしょうが、個人的には魅力は半減です。一番大事なスポンサーもつかないでしょう。

次に、コンピューターの物量が不公平だという意見を良く目にしますが、これもナンセンスです。
人間の脳は、そもそも論として途方もない物量作戦で出来ていますし、これを公平に勝負することなどそもそも不可能です。
人間vsコンピューターの対局をより魅力のあるものにするためのルール作りについては一考の余地はあると思いますが、現状ではまだそれほど必要ないと思います。
人工知能や、より高度で高級な思考をコンピューター上で生み出す手法と言うのが、古典的なプログラムへの組み込みから、大量のデータを大量に処理する物量へと移行する事によって人間に近づいているという、根本を理解していない人の発言なのではないかと思うので、主催者がこれらの発言に翻弄されることなく開催されることを切に願っています。
この議論は賞味期限が切れたので、アーカイブ化されています。 新たにコメントを付けることはできません。
  • by Anonymous Coward on 2013年02月04日 9時50分 (#2318370)

    まったく書かれているとおりだと思います。
    人間の思考を再現するのでは無く、コンピュータの特性に合わせて情報を処理しコンピュータならではの結論を出す。
    下火になったと思ったAI研究がここ数年盛り返してきたのって人間をトレースするのでは無くコンピュータならではの処理でいいじゃんと良い意味で割り切ったことだと思ってます。

  • by Anonymous Coward on 2013年02月04日 10時32分 (#2318383)

    >現状ではまだそれほど必要ないと思います。

    レーティングではすでにコンピューターが上です。
    事実上コンピューターの方が強いのです。
    コンピューター側にある程度制約を付けないと勝負にならないと思います。

    • by L.Entis (21733) on 2013年02月04日 23時56分 (#2318972) 日記
      >レーティングではすでにコンピューターが上です。
      >事実上コンピューターの方が強いのです。

      人間vsコンピューターではなく、プロの中でも頂点の人に圧勝するようになったら何か考える必要はあるでしょう。
      しかし、私はまだコンピューターはトッププロに圧勝するレベルでは無いと考えています。(もちろん現状で勝ったり負けたりはあるでしょうが)
      そして一番重要なことは、まだ一度も公式にトッププロとコンピューターの対局が行われていないのですから「分からない」ということです。
      ですから、個人的に今回の電王戦はとても重要だと考えています。

      そのうち日記エントリに書こうかと思っていましたが、プロに実力を認められるところまでいって、初めてプロが戦略を考えるためのツールとしてコンピューターを使用出来るようになると考えます。
      私は、中盤から終盤の手前くらいの局面であれば、現状のコンピューター将棋ではかなり使えるツールになっていると思うので(打開手があるか、あるいは作戦のほころびがあるかを調べるのに)、人間のプロが序盤の戦略を考える良いツールになると思います。
      逆に、コンピューターが序盤から高度な戦略を建てられるようになるのは(将棋の勝負としての実力は別にして)まだまだ先だと思いますが、それまでの間、人間がコンピューターをツールとして使用する事により、対コンピューター戦はもちろん、人間同士の将棋自体の発展にも必ず役立つでしょう。しかし、残念ながらコンピューターを侮ったり、蔑んだり、あるいは排除したりするような風潮が主流では絶対にそんなことにはなりません。本当に残念ながら。
      親コメント
    • by Anonymous Coward

      そうなる前に正式な対局組んでコテンパンに叩きのめしておくべきだったね
      このままじゃ史上一度も人が勝てなかった歴史だけが残ってしまうかも

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