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883 story

青色LEDの逆襲 52

ストーリー by kazekiri
技術者を怒らせるな 部門より
kanegon_p 曰く,"NIKKEI NET によると、青色LEDを発明した中村教授が、元所属していた日亜化学にその研究成果について20億円の報酬を求める裁判を起こしたとのこと。 人事面での待遇についてたびたび話題になっていたこの問題、20億円は妥当な値段かどうか、議論を求む。"

なかなか掲載するタイミングがなかったので載せてみよう。この青色LED の件では、米国CREE社の青色LEDが日亜化学の保有する特許を侵害している として、日本に輸入販売している住友商事を訴えた訴訟もあった。 このときは 日亜が敗訴している。このときの裁判では、法廷には立たなかった ものの、CREE社側の顧問か何かで関わっていた中村教授 が『CREE製品は日亜の特許とは構造が異なる』と証言していたことが 影響したと囁かれている。日亜は長年このたった一人の技術者がもたらした 青色LEDで多大な恩恵を受けていたはずだが、そのたった一人の技術者を 怒らせただけで大きな損失を被ることになった。20億円の報酬という面も あるが、企業のあり方にも通じる問題である。

この議論は賞味期限が切れたので、アーカイブ化されています。 新たにコメントを付けることはできません。
  • by shimpei (1499) on 2001年08月23日 17時26分 (#16217)
    会社に帰属する場合も、特許を取得した社員に正当な対価を払わなければならない、と法律に書いてある…らしいです。で、これらの件では、貰った対価がとても「正当」とは言えないというのがこれらの訴訟の法的根拠…らしいです。と、確か日経に最近書いてありました。受け売りですんません。

    しかし、

    特許に対して報酬が払われるのはいいとして、特許をとるような立場の仕事を行っていない従業員は「特許報酬」を受け取るチャンスがないわけで、一部従業員の特権は 多少制限されて仕方ないと思うのですが。
    これっていわゆる「悪平等」意識の最たるものじゃないかな。全然違う性格の仕事をしていれば給与体系が全然違って当たり前。特許報酬が貰えないような業務で会社に貢献している人なら、その貢献を計れるような評価尺度を導入すればいいので、上のようなことを言ってせっかく特許を取ろうと頑張っている人の足を引っ張るのは本末転倒でしょ。上の話は、
    巨人軍でホームランに対して報酬が払われるのはいいとして、野球をやる立場にない秘書のおばさんとかは「ホームラン報酬」を受け取るチャンスがないわけで、 一部の野球選手の特権は多少制限されても仕方ない。
    といっているようなもんだと思うけど。
  • 半導体業界 (スコア:3, 興味深い)

    by Anonymous Coward on 2001年08月23日 13時29分 (#16152)
    半導体業界は特許と訴訟のビジネス、と言われるほど訴訟合戦は当たり前の状態です。「青色LED」をめぐる動きは特に目立つものですが、それ以外のところでもかなり多くの訴訟が繰り返されています。

    でも報酬をめぐっての訴訟は面白いですね。訴訟そのものよりも、それを記事として取り上げ、社会的にこういう訴訟があるのだ、ということを知らしめたのは大きなことだと思います。

    日本では先進資本主義国の中での比較ですが、技術者の報酬が少なすぎます。

  • 特別な事情 (スコア:3, 興味深い)

    by gori (3642) on 2001年08月23日 17時10分 (#16210)
    彼の場合は、中小企業でほとんど1人で企画の立ち上げから開発まで全てこなしたというのがありますね。
    なので、企業内で実施しながらも、実質は個人発明に近いものだという言い方もできそうです。
    一般企業では、
    特許っていうのは、アイデアを出すだけではなく、実際に実現できるようにすることに意味があるため、大企業では開発といってもチーム作業になりますし、過去の蓄積がものを言ったりする場面も多いと思います。
  • 上のNEONの記事によると

    中村氏が日亜化学工業在籍中に出願し認められた窒化ゲルマニウム系発光素子の基本特許(特許番号第2628404号)に関し

    A.特許権の帰属が中村氏にあることの確認、及び日亜が上記特許の利用によって得た利益のうち、20億円の支払い

    B.Aが認められない場合でも、日亜側と特許の所有権を認めること。それが認められた場合、日亜側が得た利益のうち20億円を一部請求として支払うこと

    C.AおよびBが認められない場合でも、特許を日亜側に譲渡した相当の対価として20億円の支払いを求める

    ということらしいです。弁護士の話によると、これは基本特許部分だけの話で、周辺特許に関しては別途請求する予定だそうです。

    #まぁ実際訴状見てみたい
  • by yakk (4638) on 2001年08月23日 15時03分 (#16185)
    加えて、こちらの「中村教授の特別講演の記録」もご一読されることをお薦めします。

    個人対企業のあり方と同時に、企業対企業のあり方も考えさせられると思います。
    もういい加減に、ネームバリューに惹かれて中身の評価をおざなりに済ます風潮から脱却してもらいたい物です。
  • 技術者だけの問題じゃないですね、キャラクタービジネスでも同様の問題を抱えてると思います。
    昔なら、会社に多大な利益をもたらす発明なり創作なりをしたら、終身雇用制の中で出世が約束されていた訳だけど、今はそういう世の中ではないからなあ。
    それなら、儲かった時点で後のことはいいからキャッシュをくれ…という気分になるよなあ。
  • by shimpei (1499) on 2001年08月23日 22時18分 (#16322)
    特許に対しては莫大な報酬が与えられて、大きな商談の時には与えられない?? 富士ゼロックスはNECのレーザープリンタ部門を買収しましたけど、それには莫大な利益が伴うのに商談をまとめた人たちには莫大な利益に対する対価は無い?? そう考えたら特許を取るような部門(人)だけを特別扱いす るのは変だと思うんです。
    あなた、事業買収に関わったことあります?売却部門の評価、交渉、決断にいたるまでにどれぐらいの人が参加するのか想像がつきますか?どういう知識や能力を持った人が関わる必要があるのか考えたことがありますか?会社ぐるみでリスクを取り、外部の(非常に高くつく)専門家軍団を交えた大チームでやるのが原則のM&Aの報酬と、個別の企業が自前で、それも個人や小チームでこつこつ研究して取った特許の報酬とは比べものになりません。

    それに、「莫大な利益」と簡単そうにいいますけど、特許と買収は、会社に及ぼすリスクもまるで違います。特許は売れなければ研究費がパーになるだけですみますが、ヘタな部門買収は儲からないどころか買った会社を潰しかねません。

    おまけに、売った方は売った部門からの利益をフイにしてしまったわけですし、買ったほうは大金を奮発して儲かるかどうか確実でないものをつかまされたわけで、「莫大な利益」とかいうものが出るのかどうかは、実は何年かたってみないと分からないことも多いのです。実際、クライスラーの始末に困っているダイムラーとか、買収のしすぎでパンパンに膨れ上がってしまったシスコとか、/.本家のオーナーAndover.netの顛末とか(笑)を見ても、買収がいかにリスキーなものであるか分かると思います。会社が「報酬」を出す場合、当然こういうことも考慮する必要もあるでしょう。

    ちなみに、外資系の投資銀行では買収の「報酬」は結構すごいらしいです。ただの噂ですけど。

  • by dai75 (557) on 2001年08月24日 1時14分 (#16385) 日記
    日経エレはこの問題をずっと報道してきましたよね。
    立派だ。

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    -- wanna be the biggest dreamer

  • 日経エレはほんとに長く追っていました。インタビューも何度もやって。おおよそは覚えています。
    詳しくは最初に挙げられたリンクにあると思うのでそっち見てください。

    中村氏の場合、会社にやめろと言われ続けた研究がついに成功。
    金一封貰っただけで会社がどんどん稼いでいくのをこんなものかと眺めていました。

    米国の大学からのオファーなど貰い、色々と考えるうちに、技術者を評価しない姿勢に腹が立ち、誘いを受け入れて退社~渡米。これは以前の自分のように会社に従っているだけだった後進の技術者を目覚めさせたいという意図もあるそうです。
    #ついでに全然関係無い地元の大学が青色LED関連の研究を始めたというのと、ちゃんとオファーしてきた米国の大学を比較して呆れてました。

    渡米後ちょっとして、日亜のライバルメーカーのコンサルを。そして日亜から秘密漏洩で訴えられます。

    と、こういう過程があって今回の逆提訴に至ったわけで、

    >しかも今回の訴訟はあまりに調子がいいような気がするんですけど...。

    というのは中村氏に対して随分失礼と思います。
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    -- wanna be the biggest dreamer
  • by dai75 (557) on 2001年08月24日 1時50分 (#16398) 日記
    >成功報酬を求めるなら、契約時にそれを盛り込んでおくべきでしょう。特許権の一部を開発者が得るとかいうこともこれに含まれるでしょう。

    すでにどなたかフォローされてますが、業務上の発明により特許を会社帰属とする場合、会社は発明者に対して「正当な対価」を支払う義務があるって法律に書いてあるんです。

    まぁ、そんな法律が変だ、っていう言い分もありえますが、それはとりあえずおいときます。立法時の議論まで追わないとダメだからね。

    というわけで、その正当な対価を受けるという権利を認めないなら、会社が契約時に明記すべきなのです。明記しても認められるかどうかは知りませんが(個人的には、公序良俗違反とみなされてほしい)

    ちなみに中村氏の場合、そもそも会社にやめろ言われてたわけですから、特許権が会社に帰属するかどうかも怪しい。影響を考えると、さすがに会社帰属と判断されると思うけど。
    #これで特許までとられたら、株主によっては代表訴訟起こされるかもね。
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  • 赤、緑とあわせてLEDで照明ができるって読んだんですけど、もうそういうものは出てきているんでしょうか。
  • 青色は暗いということでしょうか。あと値段はどうですか。赤、緑は昔からありますが、それらとくらべて何倍くらいするものなんでしょう。
  • by dai75 (557) on 2001年08月24日 11時19分 (#16494) 日記
    LED(発光ダイオード?)って何で光るんでしょーか。

    蛍光灯などと比較して省エネに優れるとよく挙げられるけど、動作原理には触れられてないからいまいち理解できないので。

    あと LED って基盤に剌さってるのしか見たことないもので、どうも出力が低いってイメージもあるんだけれど、高出力のものもできるのかな。

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    -- wanna be the biggest dreamer
  • by Kichiji (4251) on 2001年08月24日 11時49分 (#16504)
    光の研究をしてる身と解説させて頂くと‥(えらそうですいません)

    赤 + 青 + 緑 = 白になります。
    この時、LEDで発光している赤、青、緑というのは「色」という人間の感覚により決まる要素よりも、むしろ「光の波長」というより物理的な量になります。
    ある波長の光が何色に見えるかというのは一意に決まりますが、逆に、ある色の光の波長はどれぐらいかというのは一意には決まりません。
    これは、我々人間の目が、「波長」そのものを「何何 nm の光」と言うふうに連続的な量として認識しているのではなく、 「赤(長波長)」「緑(中波長)」「青(短波長)」という漠然とした3つの違いしか感じられないからです。(それぞれに対応した3種類の視細胞がある。)
    そして、「色」とはこの3種類の比率によって決定される人間の主幹に基づいた量なのです。
    そして、この3つの視細胞が同時に刺激されたとき、人間はそれを白と感じます。

    そのため、赤、緑、青のLEDが同時に光れば、人間には白く見えるわけです。(物理的には、「白色」という言葉はより厳密にたくさんの波長を含んでいるという意味で使われることもありますが)

    ちなみに、光子のエネルギーは波長が短くなるほど大きくなるので、赤いLEDよりも青いLEDを作る方が難しかったわけです。
  • >日亜が”出て行け”て

    これってひょっとして僕の「やめろ」のことかな?

    会社をやめろ、でなくって、青色LEDの研究をやめろ、ってことね。
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  • 適正な対価がどのくらいかというのは議論どころと思います。アメリカほどの貧富隔差は僕も反対なので。
    でも20億はそれほど高くもないと思うけれど。
    # 毎年入るわけじゃないから、スポーツ選手とはちょっと違うね。

    ところで同じく日経産業新聞のトップにインタビューがありました。

    経済新聞は経営者寄りで、産業の方は技術者寄りの視点なのが面白い。

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    -- wanna be the biggest dreamer
  • なるほどなるほど。

    N型からP型半導体へ電子が移動する時の電位差に応じたエネルギーの光が出てくるんですね。
    青はエネルギーが高いから、作るのが難しかったと。

    一個の材料からできてると思ってた。

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  • 朝日新聞の記事では
     1.特許権の帰属
     2.日亜が青色LEDで得た利益が少なくとも20億円と算出し、
     その一部の1億円を請求
    とありますが・・・
  • by Anonymous Coward on 2001年08月23日 13時53分 (#16163)
    【毎日】http://www.mainichi.co.jp/news/selection/20010823k0000e040072001c.html
    【読売】http://www.yomiuri.co.jp/04/20010823i203.htm
    【日経】http://www.nikkei.co.jp/news/main/20010823CCCI038323.html
    いずれも同じように読めます。つまり朝日だけ違う。
    実際に訴状を見てみないと分かりませんけどね。
  • と思ふ。案件の凄さから考えると。

    それよりも、評判を落としたことと、他の企業への波及効果のほうが痛いわな。
  • by jvm16 (1311) on 2001年08月23日 16時09分 (#16199)
    20億とゆー金額は,特許によって稼ぎ出された利益の総額がいくらなのかによって,
    妥当かどうかがきまると思うけど,元記事のとこにはそのへんのところが無かったです.

    とゆーか,妥当かどうかは特許に由来する利益の案分率なのであって,そこんとこがわからんのは結構もどかしい.

    10%?20%? まさか50%ということはないと思うけど,
    いったいどのような式をつかって20億を算出したのであろうか,と.

    で,個人的な気分としては5%から20%は保証すべきかなあ,というところ.
    そのくらい貰えるんだったら,一発狙おうか,という気にもなる(あくまで会社員としてのポジションを
    崩さないで済む範囲の話として).

    ちなみに5%から20%とゆーのは遺失物を発見したときのお礼として要求できる
    範囲と奇しくも一致している.

    うーん,偶然偶然.
  • 開発部門などで特許が取得されるような会社の場合、
    就業規則に従業員が取得した特許については会社に帰属する。ような項目があると思うのですが、それはなかったのかな?

    うちの会社にはあります。

    特許に対して報酬が払われるのはいいとして、特許をとるような立場の仕事を行っていない従業員は「特許報酬」を受け取るチャンスがないわけで、一部従業員の特権は
    多少制限されて仕方ないと思うのですが。

    日本はアメリカとは会社の仕組みが違いますしね。
  • 特許法35条第一項及び三項、四項をご覧下さい。仮にその発明が職務発明ではない場合には、契約条項は無効になりますし(第二項)。
    仮に数百億円の利益を得た特許の発明者に対して、通常数万円から数十万円の特別報酬では「相当の対価」とは言えないのではないでしょうか?

    >日本はアメリカとは会社の仕組みが違いますしね。

    だからといって、会社に貢献した技術者を奴隷のように使って良い理由にはならないような。
  • by prom (3277) on 2001年08月23日 18時09分 (#16233) 日記
    朝刊の記事とネットニュースでは一致しませんね。
    朝刊には600億が分母と書いていましたが・・。
    http://www.asahi.com/paper/front.html
    朝刊には他誌と同様で現在600億の利益があがっており
    20億を要求したとありましたが。
    20/400=5%だとすると許容範囲ですかね?

    パテント料は億を超えたら
    1%くらいでもいいのではないかと思います。
    (確かSONYがそのくらいでした)
    その分研究予算を付けてくれればOKです。
    中村さんの場合退社されているので
    その分増えるのかなあ。
  • by Anonymous Coward on 2001年08月23日 18時26分 (#16247)
    NEonlineには、開発停止命令を無視して 発明したので業務外の特許だ、っていう論拠が 載ってたような。 そうすると業務外のことを会社でしていたわけで それは問題にならないのか??
  • by tma20 (3064) on 2001年08月23日 18時52分 (#16256)
    うんうん。
    でもキャッシュだと税金がねぇ…
    なんかいい方法ないかな。
  • 上の講演の記録読んでみたけど、以前NHKの取材に応じた時よりも言いたいことをはっきりおっしゃってますね。

    NHKのProject-X開発関係の話でも会社内部では白眼視されたりしてるのが多いと思うのは私だけじゃ無いと思うが、
    ソフト系の開発だと自宅でも同水準の研究ができるから水面下でやる場合にはまだましなのかもしれない。

    物理実験が必要なものだと苦労も大変ですね。(特に不景気の時は厳しいだろうなぁ)
  • >>日本はアメリカとは会社の仕組みが違いますしね。
    >だからといって、会社に貢献した技術者を奴隷のように使って良い理由にはならないような。

    そうでしょうか。1億円という数字は同じ会社にいる人にしてみれば「ふざけんな」というようなお金じゃないんでしょうか。

    特許に対しては莫大な報酬が与えられて、大きな商談の時には与えられない??
    富士ゼロックスはNECのレーザープリンタ部門を買収しましたけど、それには莫大な利益が伴うのに商談をまとめた人たちには莫大な利益に対する対価は無い??
    そう考えたら特許を取るような部門(人)だけを特別扱いするのは変だと思うんです。
    もちろん、特許に対する報酬は在って正しいと思うのですが、それは他の従業員とあまりにもかけ離れた物ではならないと思うんですけれどね。1億円は...。

    特別報酬ってのは「利益に連動」して与えられるものではないでしょう?会社の就業規則ってのはそうなっているのでは?
    利益連動型ならそれは「歩合」になるのでは??

    まぁ、全額認められる事はないんでしょうけど。

    ちなみにウチの会社には「会社の事業と衝突するような特許は取得してはならない」というような項目もあります(苦笑)
  • >そうでしょうか。1億円という数字は同じ会社にいる人にしてみれば「ふざけんな」というようなお金じゃないんでしょうか

    ちと違う気がします。1億円の開発費を認めたのは会社(というか経営者)でしょ? リソースの配分と、その配当は別の話なんじゃ?
    中村氏が1億円の開発費を私的に流用したならまだしも、商談の成立と報酬の話を一緒くたにはできないと思いますが

    >特別報酬ってのは「利益に連動」して与えられるものではないでしょう

    日本の企業ではそうです。海外では利益の一定の割合を配分するのが普通で、最近では日本でも製薬会社やメーカーなどでも取り入れられてます。

    問題は会社に貢献したにもかかわらず、それを会社が評価していないことなんでは?
  • >問題は会社に貢献したにもかかわらず、それを会社が評価していないことなんでは?

    まぁそういう事でしょうね。
    でもその金額が...。
    同じ会社の別の部屋で働いていた人は憤慨する金額じゃないですかね。自分の生涯賃金の何倍もの給与が払われているなんて。
    研究者のやる気はでるけど他の人はやる気無くすよなー。僕だったらもう働くのイヤになると思う。
    最低でもその人からの頼まれごとは二度とやらないと思う。心が狭い僕ちん(笑)

    しかも今回の訴訟はあまりに調子がいいような気がするんですけど...。

    研究職で特許を取った人はみんな訴訟すれば大金持ち??そういう事では?
    だって特別報酬で何億円もくれるところあります??
  • 商談をまとめた人達にも、それなりのボーナスは出ていると思いますよ。

    ただ、大型商談ってのは、会社の総合力の勝利でもあるので、研究開発と一緒にはできないでしょう。

    クリティカルな特許を得て、それをうまく扱えれば、どんな小さな会社、もしくは個人でも莫大な利益
    を得ることができますが、大型商談ってのは、それなりの規模の会社がないと成立しないものです。
  • by WindKnight (1253) on 2001年08月23日 23時21分 (#16338) 日記
    裁き方で、決まるでしょうが、ここ数年で1000億円は軽く越えるくらいの可能性はあると思う。

    それくらいのインパクトはある特許でしょう。

    LED を映像素子として扱えるようになったのですから。
  • by nakanot (102) on 2001年08月23日 23時44分 (#16348)
    >彼の場合は、中小企業でほとんど1人で企画の立ち上げから開発まで全てこなしたというのがありますね。

     ぼくも中村さんの業績はすごいものだと思っている (ちょっとは自分の専門にもかすっているので) けど、今回の件も含め、中村氏の対日亜の言動にはちょっと首をひねる面が多い気がしています。

     例えば実際中村さんの著書に書いてあるんだけど、数億の研究費は会社から出して貰っているんですよ。それは一人の研究者に会社が与える環境としては、少なくともそう悪いものではないと思います。

     儲かった額の割に給料が低い、というのもちょっと違う気がします。たくさん給料を貰えるようになったり、人事待遇が良くなるのは、会社を設けさせた期間の「次の」契約のときからでしょう。で、日亜のオファーよりも良いオファーがあったから中村氏は実際そちらに行ったわけでしょう。そこまではスッキリしてますよね。

     でも、一度締結した契約期間中の業績に対して報酬を請求するのは、ちょっと違うのではないかしらん。成功報酬を求めるなら、契約時にそれを盛り込んでおくべきでしょう。特許権の一部を開発者が得るとかいうこともこれに含まれるでしょう。で、そういう契約を会社がしてくれるかどうかは、契約の時点での当人の能力や業績に依存するのは当然なのでは?
  • >同じ会社の別の部屋で働いていた人は憤慨する金額じゃないですかね

    同じ部屋(同じ職種)の同僚がそういう報酬を受ければ、害になるどころか、むしろ励みになると思いますよ

    他の職種だって、ボーナスやストックオプション(導入してるところは少ないけど)って手があるし。ボーナスは元々全体に一律に利益を再配分するのではなく、利益への貢献度に対する「特別報酬」ですからね。

    >しかも今回の訴訟はあまりに調子がいいような気がするんですけど...。

    これは論理的じゃないですね
  • by at_it (3191) on 2001年08月24日 0時51分 (#16377)
    20億円という金額に関してですが, この種の訴訟では(…というより民事訴訟では一般的に), 請求額は多めに見積もっておき, 実際にはそれよりも低い額で和解に至るケースが多いように思われます。

    ※適当にふっかけた値段だって言う意味じゃないです。もちろん原告側がきちんと調査して見積もった額だとは思います。
  • by alpha (2912) on 2001年08月24日 1時54分 (#16399)
    > 成功報酬を求めるなら、契約時にそれを盛り込んでおくべきでしょう。
    > 特許権の一部を開発者が得るとかいうこともこれに含まれるでしょう。
    > で、そういう契約を会社がしてくれるかどうかは、
    > 契約の時点での当人の能力や業績に依存するのは当然なのでは?

    それって、ひらめきが当たっちゃった時の報酬を求める場合は
     「何時ひらめくかを予測して証明しておかないといけない
    って事でしょうか。 あんまりだ。。。
  • 一個のLEDの中に赤、青、黄色だったかの3色のLEDを内蔵した白色LEDはあったと思いますが、
    純粋な白色LEDはなかったと思います。

    赤だけ、緑だけのLEDを使用した照明はすでにあります。
  • 光の三原色の原理できますよ。
    赤+緑+青=白で蛍光灯みたいになります。
    ただ、もっと一般的に使用されるには、青色LEDの性能の向上が必要です。
  • あと値段はどうですか。

    秋月とかだと2~3桁違うですかね。

  • 業務命令違反に対する処罰、処分はまた別次元の話では。

    とにかく、業務中の発明が会社に帰属するとしても
    100%ではないという趣旨のようですね>特許法
    で、1000分の1の帰属を主張してらっしゃるわけですな。

    日亜が”出て行け”て言っていたなんて初めて知りました。
    屋台骨になる巨大な特許作ってもらっておいて言うこと聞かなければ追い出すんですかね。
    --
    _________________________________________ Kinoko, Deep Interactive>>Communication.
  • いや、1億円プレーヤーくらいいるべきだと思います。

    実効性のある特許を作れる人。
    大きい商談をまとめれる人。
    それらをまとめられる経営者。

    税金の累進課税のように、賃金も、活躍すればするほど割安に押さえられる日本企業。
    スタンドプレーかチームプレーかという次元ではない気がします。
    フォアザチームの考えでも、1個人の大きな貢献がなくなるわけではありません。

    個人的には1億円プレーヤーと仕事をしたいな。いろいろ学べそう。
    --
    _________________________________________ Kinoko, Deep Interactive>>Communication.
  • 今日の日経の社説ででていましたね。

    まぁ、僕のいいたいのは金額が多すぎやしないかということであって、研究者にはそれなりの報酬があっても著しく公平性は欠かないとは思います。(数億円というのは公平性を保てないと思うけど)

    ただ過去の事を現在の尺度で語るのはフェアではないと思う。そういう意味で「調子がいい」と言ったまでです。

    だって昔は終身雇用で、大発明でも金一封。そういう社会だったのですから。
    でも当時もらった金額は少なすぎるようですね。

    会社に一億円プレイヤーが居るってのはアメリカ型ですよね。景気がいいときは賃金で雇われても、景気が悪くなったらすぐレイオフ。ストックオプションも儲かるのは上層部だけ。アメリカ型は貧富の差が広がりすぎていると思うんですが。
  • 中村氏が日亜化学工業をやめたのは、1999年末だそうだから、まだ、2年も経ってない。

    また、青色 LED の実現は20世紀中には無理と言われていたことだし。

    ま、バブルの頃なら、終身雇用云々というのも、分からなくもないけどね。

    この事例も、雇用流動化の副作用の一つととらえられますね。
  • 青は波長が長いので大きなエネルギー準位差がひつようなそうで。
    長寿命化によるメンテナンスフリー化が図れるのが、魅力的ですね。
    信号機の交換という利権構造に打撃かな。
  • 貢献した利益に見合った報酬であれば、金額が多すぎるということは
    ない(というかあって欲しくない)と思います。
    ただ、総務系職種の人からは不満が出そうな気がしますね。

    どっかのTVで取り上げてましたが、退職時の年収が1500万とか。
    (睡眠不足で半分眠りかけてたので聞き違いかも)
    この金額が間違いなければ会社がある程度、他の従業員の不満を
    押さえ込みつつ、中村氏にそこそこの給料を払って我慢を強いていた
    のかもしれないとも考えられなくもない。

    インタビューで中村氏は他にも特許を取得している後輩のためにも
    訴訟に踏み切ったというようなことも仰ってました。

    --
    うーん。こんなに議論が展開されているとは(驚)
  • asahi.comのみが適当だったようですね。
    ZDnetやTVのニュース等でも日経の記事通りのようです。

    いろいろポインタURL下さった方々、さらに議論を
    展開くださった方々へ深謝。

    個人的には、貢献した利益に見合った報酬が会社から
    いただけることが理想ではあれど、会社がケツ持って
    くれてる部分もあることも考えれば、自ずとある程度の
    妥協も必要かなと思います。

    -- 以下はフレームの元です --
    新聞取る替わりにチェックしてるニュースサイトを
    朝日から日経にしよう。

    投稿した割に仕事の締め切りに追われて発展した議論に
    参加できんかった。情けない。
  • LEDがどうやって光るのかは、説明しているWebページが山のようにありますから
    サーチエンジンで「発光ダイオード 原理」とかキーワード入れて探して頂くとして。

    おすすめはココ: やさしい技術講座:半導体レーザ(富士通研究所)

    # 恋する電子くん。(笑)
  • すげぇ遅レスですが、とりあえず。

    これは違うの?
    白色LED素子の製品化について
  • >ただ過去の事を現在の尺度で語るのはフェア
    >ではないと思う。

    そんなことを言えば、老後に備えて国債や株を買うことだって「調子のいいこと」になってしまいますよ?

    中村氏は、別にUNISYSやBTのようにサブマリン特許を主張してるわけじゃない。過去の偉大な業績に対しての正当な評価を求めているだけであって、金額の面だけで彼を非難するのは非常に失礼なことだと思います。

    >会社に一億円プレイヤーが居るってのはアメリカ型ですよね

    欧米では普通のことだと思いますが

    >ストックオプションも儲かるのは上層部だけ

    それはストックオプションの悪い面だけを言ってるに過ぎないのでは?
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UNIXはシンプルである。必要なのはそのシンプルさを理解する素質だけである -- Dennis Ritchie

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