SETI@Home, UDに続く寄生コンピューティング 6
ストーリー by wakatono
マシンとルータにやさしくなさそう… 部門より
マシンとルータにやさしくなさそう… 部門より
k3c 曰く,"Natureの記事によると、インディアナ州のノートルダム大学の研究者たちが、北米とヨーロッパとアジアのコンピュータ資源をインターネットを通じて「盗用」することに成功した。
この研究者達はTCPパケットに必ずチェックサムがついていることを利用して、TCPパケットの中に数学問題の解を潜り込ませてインターネット経由でよそのコンピュータに送りつけ、チェックサムが合致するか否かを返答させたという。つまりチェックサムが一致すればその解は有効、一致しなければその解は無効、という具合だ。
今のところ、そのようなパケットを作り出して送りつけ、結果を取りまとめる作業の方が、一台の計算機にその数学問題を解かせるよりもはるかに重労働であるため、この方法は現実的ではないという。しかし、これは明らかに資源の盗用だし、実際にこんなことをする輩が出てきたらそれは犯罪的行為と呼んで差し支えないだろう。
…しかしまぁ、そんな、想像するだに手間のかかりそうなこと、よく実現したねぇ…。"
まったくご苦労様だ。でも、これが手軽に実現できるようになると、PC/WS/サーバマシンのたぐいのみならず、ルータ等も計算に導入できるようになる?
補足 (スコア:4, 参考になる)
海外らしい発想 (スコア:2, すばらしい洞察)
凄いなぁ (スコア:1)
盗みだぁ、犯罪だぁ、と思う以前に、まず「凄いなぁ」と思ってしまいました。ん~、個人的にはロマンあふれると感じますので、研究は続けて欲しいですね。
どんな技術も、悪く使うこともできれば、よく使うこともできるはず。...いずれにしろ、実用段階までいったら、でしょうけどね。
Re:海外らしい発想 (スコア:1)
発想としては、今の人々に是非振りかえって欲しいと思います。
今、Internetが情報の世界的共有システムとして機能していて、我々はその恩恵に浴しているわけですが、
こんな共有は一昔前だったら盗人呼ばわりだった、という節が有るっすね。
TCP/IPも、自分用のデータ以外のための転送処理(のパワー)も自分の計算機が拠出するわけですよね。それでInternetは成り立っている。
あとOpenSourceだって最初は「秘密のレシピを漏らすなんて!」って騒がれたもんだった。
こないだNHKでやってましたが、GRIDとかいう計画があるそうですね。
今までのInternetが情報の海を作るものならば、
GRIDとやらは世界中(?)の計算機の計算力を合体させて計算力の海を作るものらしい。
そういう風に、「誰のもの」なんて概念があやふやになることによって人類全体のパワーが増強されるアイテムが、今後も一杯色々出てきて欲しいなあ。
ISDNでも (スコア:0, 参考になる)
たしか、ISDN(INS Net64)でも、パケット作れれば2B+DのDチャンネルのどこかで「ただがけデータ通信」できたと思いましたが。
IPパケットのチェックサム使う、というのは面白いアイデアですね。
Re:ISDNでも (スコア:0, オフトピック)
Dチャネルを使って数十文字のメッセージを送ることができました。うちのまわりでは「タダベル」と呼んでましたけど。
#確かNTTの圧力だか自主規制だかでできなくなった覚えが。