PNGを脅かす (さない?) Appleの特許 68
ストーリー by Oliver
普及するまで待って一斉攻撃 部門より
普及するまで待って一斉攻撃 部門より
yourCat 曰く、 "GIFにまつわるUNISYS社が所有するLZW法のパテント問題を嫌い、パテント・フリーを目指して開発されたPNGフォーマットですが、The registerの記事によると今度はApple社のパテントに抵触する可能性があるそうです。Apple社の持つパテントはマスク処理に関するもので、SVG策定の際にApple社はこれを持ち出しパテント料を要求したようです。するとPNGにもいずれApple社がパテント料を要求する日がくるのでしょうか? Darwin OSでオープンソース開発者の心をつかもうとしているApple社ですが、こういうボロを出すとオープンソース・コミュニティからは嫌われますねぇ。"
米国特許5379129号、いわゆる「alpha blending」と言われる基礎技術をカバーしている。Appleがロイヤリティに固執するのでSVGの制定では実装がこの特許に抵触しなくていいように苦労したそうだ。1992年5月8日以前の前例を知っている人は大声を上げてくれ。(参考:本家の同ネタ)
追加情報(04:53 JST, by O):PNGグループはこの特許による影響はないと考えているみたいだが、LZWを忘れていない一部の開発者達が警笛を鳴らしている。(osOpinigonへ投稿されたコメント、本家)
Apple 社のイメージ (スコア:4, 参考になる)
Darwin の Apple と思えば多少は安心なのですが、TrueType のパテント問題 [sourceforge.net]は記憶に新しく、少々不安です。
Re:Apple 社のイメージ (スコア:1, フレームのもと)
マイクロソフトが嫌われるのは、彼らの経済活動の成果みたいなところがあるから、「まぁ商売だからな」と理解も出来るけど、Appleってどうでも良さそうなことで権利主張して、無意味に嫌われてる。
Re:Apple 社のイメージ (スコア:2, すばらしい洞察)
良くも悪くもですが。
--- (´-`)。oO(平和な日常は私を鈍くする) ---
Re:Apple 社のイメージ (スコア:1)
社長がもともとそうなんだし、血筋がそうさせるんでしょう。
Re:Apple 社のイメージ (スコア:1)
やはり、LSDやってた社長は違う(^^;
--- $ /usr/bin/cc sakura
表現の自由はどこに… (スコア:3, すばらしい洞察)
特許とれるんですか。
何をその範囲とするのか具体的な内容が判りませんが、
アンチエイリアスというのはまた別の種類になるのでしょうか。
それともアルファ画像を持つ事が問題なのでしょうか。
それでは RGB 、むしろ画像自体はどうなるのか疑問です。
透過度による画像合成、またはアンチエイリアスつきの
マスクということだけでも多くのソフトウェアが用いています。
これを束縛できるというのであれば逆に、
特許が有害である事の証明になりますね。
Re:表現の自由はどこに… (スコア:2, 参考になる)
よく、アイコン画像などで透明ピクセルとの境界が滑らかになっているものがありますが、それはアルファブレンディングによるものです。
Re:表現の自由はどこに… (スコア:2, 参考になる)
これってアルファチャネルを使った、アンチエイリアス、ってことですよね。
たしかにアルファブレンディングとアンチエイリアスは違いますけど、この説明だとよくわかりませんが。
アルファブレンディングは専用のデータ(アルファチャネル)を使って透明度を制御していくものですよね。
アンチエイリアスは仮想的に解像度を上げる技術で、実際には中間色を使って補間する、ということをやっているはず。
このとき、ただ中間色を使うと、重ね合せしたときに境目が不自然になるので、透明色との中間色にしておくと素敵、と。
Re:表現の自由はどこに… (スコア:4, 参考になる)
各ピクセル毎のブレンド比率を記録したマスク画像をつかって2つのイメージを合成するのがアルファ・ブレンディング、高解像度でベタに合成をし、その後低解像度に変換するのがアンチエイリアッシングです。アンチエイリアッシングはブレンドに際し階調を持ったマスク画像を用意する必要がありません。
Re:表現の自由はどこに… (スコア:0)
それは特許を取ってもおかしくないんではないでしょうか?
(alpha blendingがそれに相当するかはともかく)
今は当たり前の表現手法でも、それが出来たときに無いも
どこに表現の自由が? (スコア:2, 興味深い)
>> これを束縛できるというのであれば逆に、
>> 特許が有害である事の証明になりますね。
たしかに、サブマリン特許のように有害なものもあるけど、
この考え自体が危険。考案者の利益は保護されるべき。
(ただでさえ、アルゴリズムは著作権で保護されないことだし)
今回の場合、PNGグループは批判の対象になっても、
Appleが批判の対象になるのはおかしい。
しかもまだ何も言ってないようだし。
私みたいなのがどうこう言える立場ではないが、
自由も保護されるべきだが、ひとの権利を保護してこその自由、
ってことを考えてほしい。
(個人的には、PNG大好き人間なので、うまくクリアしてもらいたい)
May the source be with you... always.
アルファマスクを使用した画像合成 (スコア:3, 参考になる)
特許の範囲が厳密には分からないのですが, アルファマスクを使用した画像合成を使用したソフトウェア製品なら, 少なくとも90年から91年ごろにかけて世の中には出ていたはずです.
私が扱ったことがあるのはU4iaという主にアパレル向けのCAD製品で, 任意のテクスチャ(この場合は本来の生地の柄という意味です)を元画像の上にマッピングして実際の雰囲気などを事前に確認できるのですが, マッピング範囲の周辺部分のスムージングや元画像の陰影の反映のためにアルファマスクを使っていたように思います.
国内では島精機, セーレン, 川島織物あたりで使っていたように記憶していますが, 正確な機能やそれが実装された時期については, なにぶん10年前のことなので不正確です.
こういうことで (スコア:3, おもしろおかしい)
オープンそうな顔をして近づいてきて、あとで豹変するって・・・
かじると血の出るリンゴなんて要りませんな。
-- (ま)
Re:こういうことで (スコア:3, すばらしい洞察)
この場合、悪いのはリンゴじゃなくて歯グキですね。
[udon]
Re:こういうことで (スコア:1)
かじって血が出て悪いのが歯茎だ、と言うってのは、ちと辛いものが有るかと。
まぁりんごの木が無いわけじゃないかも知れないんで、
将来的には次のりんごを収穫できるかも知れませんが、
あくまで将来の話。
「根源的っぽい技術」を押さえられちゃうってのは、つまりそういうことですよね。
ところでそのりんごから取った種も、勝手に植えて木に育ててりんごを収穫したら
やっぱり血が出るりんごなんですよね。
まぁ17年だか経てば毒だかトゲだかは消えるようですが、こっちもそれまでは持たない。
やっぱりAppleって嫌われてるんだなー (スコア:1, 興味深い)
現状でなにかボロを出したんでしょうか?
単純にPNGにAppleの特許が抵触しているから気をつけろってだけで、Appleは公式な見解はなにも出してないのでは?出さないなら出さないで一層気をつけるべきでしょうけれど。
今までが今までだし、ってのはわかるけど。
#ただ特許を取っているだけでこれだけ文句言われるのもなんだかアレですな。AppleしかりMSしかり。
公知の技術なんでは? (スコア:3, 興味深い)
ま、補足です。
紅眠亭さんの日記(NOT /.J) [din.or.jp]およびそこからたどって、1984年のSIGGRAPHですでにこの技術は公開されているという見解もあって、PNG開発者は「問題ないね」 [linuxtoday.com]とコメントしてます。
これはAppleというよりパテント取得時の手続きでの見逃しに問題あるのかもしれませんが。
/.Jの記事でもあったけど、国によっては特許とるのが非常にボロいところも [srad.jp]あって、あとで係争になってるケースあるんでは。
あるいはそれで潤うのは弁護士さんとかそういう連中なので、それを見越して彼らに利益を誘導するような仕掛けになってるのかも知れぬ(憶測)。
というわけで、
>単純にPNGにAppleの特許が抵触しているから気をつけろってだけで、Appleは公式な見解はなにも出してないのでは?出さないなら出さないで一層気をつけるべきでしょうけれど。
法的に正しい手続きをとったからと言って、それが正当なものかどうかってのは疑った方がいい場合もあるのかも。
今回下手するとappleが公益を(意図せずかもしれないが)侵害しようとしたともみれるわけで、パテントというものの意義(企業が抱え込むためのものではなく、優れた技術を公に供するための補償制度だと思う)について考える一つのネタなんじゃないでしょうか。
いずれにせよ、パテント制度ってかなり破綻してきていると思っている一人なワタクシです。
で、コメントしてないのは、おそらくappleがこのパテントの持つ問題を知っているからではないかと(憶測)。
-- (ま)
聖戦 (スコア:1)
そもそも特許というシステム自体そのものがオープンソースの敵であって、あらゆる技術は市民に開放されており、なおかつ自由に改変したり利用できないといけない。
他力本願。
特許 (スコア:2, すばらしい洞察)
これは特許に関する理解がかなり不足しているか、 なにごともYes/Noの2値でしか判断しない立場からの発言ですね。
発明者の当座の利益を確保することで、知的発明を促進しつつ、長期的には国家(ひいては人類全体かな)がその恩恵をただで享受できるようにするのが特許制度の存在意義です。だから長い目で見ればオープンソースの考え方とそれほど違いはないのではないかと、個人的には考えます。ただし、短期的に利益を発明者に集中させるのが許せない、という見識ももちろんあるでしょう。が、「敵」とまで言い切ってしまうのもかなりな単純化、もしくは理解不足かと。
Re:特許 (スコア:1)
>がその恩恵をただで享受できるようにするのが特許制度の存在意義です。だから長い目で見ればオープン
>ソースの考え方とそれほど違いはないのではないかと、個人的には考えます。
こういう話に対する反論もまた定型化されてると思うけど、一応。
技術には「旬」ってものが有りますね。
理想はさておき現状の特許は、旬のあいだ他者が(高い金を払ったりせねば)触れなくする
ことが十分可能なわけで、実際そうされてきているわけで。
17年前の最新(笑)の技術を、今(更)自由に使えますから感謝(笑)しろと言われても、
分野とかによっては困ってしまうだけです。とりあえず計算機分野とかでは。
とっくに旬は過ぎて干物(博物館行き?)に成り果てた「技術」ね。
飯と似ていますね。3ヶ月後にご馳走を食えるからって3ヶ月後まで断食したら、多分死にます。
そういうことを言わない辺りが、特許とOpenSourceとの違いです。
なんでもかんでも「長い目で見る」という見方が妥当、とは限らないということです。
確かに (スコア:1)
やはり特許という考え方はオープンソースとは相容れない別物とすべきですし、徹底して特許というものからクリーンであるべきだと思います。そもそも「部分的に企業の特許が存在するオープンソース技術」には存在意義すら認められないわけで、今回のように危ない部分を見つけ次第、代替技術・代替仕様で乗り切るなり、企業に特許を放棄してもらうなりしてほしいものです。
他力本願。
Re:確かに (スコア:1)
特許で儲けようとする企業などが取得する前にそうじゃないとこが取得しちゃえば良いのですな。オープンソースプログラマなどが取得するときにその費用を負担したり作業を代行したりしてくれるようなとこがあれば良いのかな。
Re:特許 (スコア:0)
Re:特許 (スコア:1)
蛇足だけど、誰が、どこで述べてるの?
さすがにアノカワ氏が過去の発言に言及されても、こっちはフォローのしようがないんだけど…
>計算機分野の技術は使わなくても基本的に生きて行けます。それに、特許の庇護下にある技術を使わなくても、その発明以前の(質や効率などは劣るものの)代替技術があるはずで、
本当に飢え死にするとかいうレベルの話じゃないのは
判りそうなものだと期待してましたし(笑)、
「劣る」選択肢として現実的に妥当なものが有るという保証(^^;も無いわけですんで、
飛躍は別にしていないはずですが。
>長い目で見る方が短期的な視点より妥当だ、と言うようなことは誰も言ってないんですが。
ああ。一つ前提を飛び越しましたね。失礼。
長い目で見ないOpenSourceのほうが妥当だ、と「俺は思っている」、ということです(笑)。
両者の間は、近しいものではなく、はっきりとした差、そして優劣(笑)、が有ると思っています。
「特許システムの背後にある理想は,技術革新を守ることだ。しかしソフトは非常に急速に進化しており,OSにおいては,新たなハードの登場と共に常時進化している」 [zdnet.co.jp]
という説に、「俺は」賛成したいです。
>胃の上に戴いているもの
横隔膜?肺?心臓?
まさか「ハードだよ」なんて言うつもりじゃないですよね?
Re:特許 (スコア:1)
見渡したら砂漠でしたけども(笑)。
いろんな意見の人がいるんで、そのどれを指しているやら…
>議論の流れを乱したことを認めましょう
「貴方が愛した流れ」なら乱したかも知れませんが、
それは当然の権利ですね。誰でも書ける掲示板においては。
認めたところでナニがどうなるのか謎です。
#論旨がおかしい、と言いたいのだろうに、なんで「流れ」などということを言うかなあ?
#貴方って「流れ」で話する人なの?
>なぜそれがいけないか,の視点が示されていませんので
「なぜいけないと思うか」の間違いかと思いますが、それはともかく、
>特許によって短期的に発明者が利益を得ることができるのが気に入らない旨の主張
ん?利益を得るのが気に入らないというより、
他人が利益を得るチャンスが「根こそぎ」奪われるのが気に入らない、という感じですね。
特許取得者の後ろには、もはや何の利益も産まないダシガラだけが残されて行くわけです。
それに、(多分特に)ソフト方面って、「巨人の肩に乗る」率が高いらしい
(ラシイってのは他の分野を知らんもんですみませんねー)ので、
技術とかアイデアとかいう「名前空間」に対するわずかの汚染が他分野(同様)より致命的に響くんようで。
せめてその汚染期間(半減期?)が短ければよかったのですが、
あの汚染物質の場合は他の生物が死滅する(笑)に値するだけの長さを誇るんで。
ソフトとかの分野においては、かなりの割合の特許は、環境ならぬ名前空間の汚染
と呼ぶに値することになっちゃうのが落ちに思えます。
>ご自分の無知と無教養
なんでもかんでも知ってることが教養だというわけでもないんで。
#え?なんでもとは言ってない、って?:-P
論理的必然性があるものを目の前で理解できなければそれは無教養ですが、
そうでなく過去の誰かのネタを参照してるに過ぎないものならば、
単に「知らなかった」だけです。
で、これは、どっちに属する(と貴方は思っている)んですか?
ところで戻りますが、
>旬がある、ということは、あくまでも過渡的にすぎないということです。
(誰の発言かは知りませんが(笑))これってナニを言いたかったのか知りませんか?
それこそ過渡的ならばどうだというのだろう?
まさか過渡的なら重要度も低いとか言うべきものでもなかろうし。
過渡的にすぎないもの「で」世の中(少なくともこの分野)が
どれだけ動いているか?とか思うんですが、そういうのとは無関係なのかな?
ソフトに王道無し、である可能性だってありそう(というか
それ以外の可能性は今のところろくに見つかってないよね)
なのだから、王道ならぬ道を色んな人が色々試すことが出来ないと、
全体的成長は、停滞するような気がするなあ。
Re:特許 (スコア:1)
> で,なぜ関係もない飯のたとえ話を持ち出したのか説明できないんですね:)
ん?もしや貴方(かな)が
話の腰折られたと思っている(ってわざわざ説明してあげるし)のって、
折ったのはあのしょーもない飯の話だ、ということなのですか?
だとしたら、どういう足腰してるんですか?健康大丈夫ですか?
>流れという言い方が気に入らなければ,進展と読みかえてさしつかえありません.
同じことです。貴方(系)が愛した進展を、俺は望まなかっただけです。
#それとも本当に飯の話でずっこけたんですか?
>>他人が利益を得るチャンスが「根こそぎ」奪われるのが気に入らない、という感じですね。
> やはり特許に関する理解が決定的に不足していますね.
理想論はさておき、現状では、そうじゃんか。
ライセンスとかと違って特許自体の「使い方」を事前に他者へ約束する仕組みは無い
からこそ、問題が色々「後から」沸いてくるわけで、それを防ぐ(!)のに
紳士協定なんてものも望めそうにないわけだし。
なにせ紳士じゃなくても特許は取れるのでね(笑)。
あるいは、他者がそもそも特許に抵触しないようにするってのも
他の人が言っているように検索性の悪さという意味で無理があるのが現状だし。
つまり特許情報自体が2chなみのノイズまみれになってるわけですな(笑)
2chなら他愛が無いですから俺は好きですが、特許という強制力ある仕組みがコレでは、ちょっとね。
>「これ」の意味が不明です.
胃の上のものが何であるか、という概念の存在形態です。
>>まさか過渡的なら重要度も低いとか言うべきものでもなかろうし。
> 「旬」が過ぎた世代以降の全ての人間にとっては,重要度が低いと言えます.
はあ?そんな「遥かな未来(DogYearのペースと比較して)」
のことを考えてどうなるっていうんです?
ダシガラは、そもそも無かったものだと思って諦めろ、とかお思いか?
Re:特許 (スコア:1)
「貴方にとっての意味」ですね。
俺にとっては意味どころが意外と呼ぶべきものでした。
というわけで、なかなか骨の折れる歩みよりだったわけですが、
いずれにせよ理解ではあっても賛同ではありません。
>そんなもの愛する習慣はまともな人間なら持ち合わせていません.
おや?愛してるんじゃなかったの?
ならば尚更、なんの問題も無かったわけですね最初から。
>特許が取れただけで他人のチャンスまで「根こそぎ」になることはありません
これは特許当事者以外に対する楽観なんだろうか?
それとも特許当事者に対するナイガシロなんだろうか?
どっちにせよ、現状に照らせば無理がある論に思えます。
>特許が取れただけで,出願者の主張する権利がすべて確定するわけではないんですが.
全てではなくても、実際に有害な権利(^^;が振るわれていますね。
>これも自明のことですが,特許の議論をしているのに,特許の有効年数と同じ程度のスパンを持たずに済むわけがありません.
なんで特許の(今更現状に合わない)時間スケールに合わせないとならんのです?
というか、ナニを合わせるんだろう?合わせる「ことが出来る」んだろう?
#というか「スパンを持つ」の主語はなんですか?貴方の頭ですか?(笑)
到底自明とは思えないんですけど。
アルファブレンディングって、当時は画期的だった? (スコア:1)
もちろん、これは
「発明には金がかかる」「特許の申請には金がかからない」
という前提条件があり、その上特許が利用しようとする者に
知れ渡っている場合の話だよね。
結局のところ、いま世の中の結構な数の特許が
簡単に思いつく程度のもので、無理やり特許化したものだったりするし、
「数うちゃ当たる」とばかりに手間(=金)かけて量産してるし、
その上その量から誰も特許を把握していない、
つまりほとんど特許を有効利用できない。
あるのは「気付いたら特許を侵害してた」というものばかり
(まるで特許の意味がない)。
そういう特許(特許全体がそうだとは言ってないよ)は
オープンソースの敵だろうね。
どちらかといえば特許制度より運用の問題でもあるんだけど。
下らん特許(!)に対しては「公共の利益に反するので無効」
とかいう判決でも出れば、現状も替わると思うんだけどね。
Apple の特許はどうだったんだろう?
革命的なアイディアだったのかな?それとも…
# mishimaは本田透先生を熱烈に応援しています
Re:聖戦 (スコア:2, 興味深い)
> いざとなったらアクどいもんですから、
企業は企業なりの正義で動いてるんですよ。
彼ら(営利社団)の正義は、お金を儲けること。
その手段が正当かどうかは別として。
もちろん、その手段の部分を批判するのは当然の権利ですが。
生産者と消費者の極端な二分論は危険だと思います。
実際は両方に属している人が少なくないんだし。
[udon]
Re:聖戦 (スコア:1)
>あらかじめ警鐘を鳴らしておくことには意味があると思いますね。
同意です。
忘れ去られつつありますが、過去にリンク問題で騒いだ某BTプロバイダや
mp3の様に浸透した途端、特許だ金払え!という所もありましたから。
開発途上のものであるならば代替は可能ですし、予め解っていれば
モチベーションが下がる事も防げるでしょう:)
プログラマにとって一番嫌なのは、プログラム以外に発生するトラブルなので。
(Bleem社が最近の良い例かも知れません)
関係の無い話ですが、
「危惧が警鐘にならないように」という某ゲームのフレーズが渋くて好きです。
脇道ですが (スコア:0)
みんなが思い出すように具体名を挙げるべきかと存じます。:-)
それはそーと、BTのリンク特許問題ってその後どうなってるんでしょうか。今まで忘れていましたけれども。
Re:脇道ですが (スコア:1)
こちら [zdnet.co.jp]によると、 2月に審理開始だそうです。
余計なお世話とは思いますが・・・ (スコア:1)
判りやすさのために、ヒジョーに強引な仮定を置きます。
「特許というシステム = 発明者個人の権利」より「オープンソース = 公共の利益」が優先するという考えは、技術的な側面のみとはいえ、“普遍的に”成り立つものでしょうか?
一般に、「公共の利益」が「個人の権利」に勝るという考えは、「原発反対」とか「徴兵反対」とかの論旨を否定する際によく用いられるものです。(是非は別にして・・・)
それと承知で、(少なくとも、このケースでは) 普遍的に成り立つと考えられる方は、それで良いと思いますし、そうじゃない方は、それなりに意識してみては?
# もちろん、私の考えを押し付けるつもりはありません。単なる私見です。
--- Melloques Les Covdrasey ---
Re:余計なお世話とは思いますが・・・ (スコア:1, すばらしい洞察)
私にはMLCさんの前提自体が無茶なものに思えます
現実問題としては“普遍的に”成り得ないでしょうが、「特許というシステム」は「公共の利益」が目的です
故に、上の「=」が正しいと仮定すれば普遍的に成り立ちます
まず、特許法 第1条
「この法律は、発明の保護及び利用を図ることにより、発明を奨励し、もつて産業の発達に寄与することを目的とする。」
#「産業の発達」は「公共の利益」の一要素ですよね
言いかえると、秘匿されるより一定の権利を与える代わりに公開されることが、「公共の利益」になるということです
「公共の利益」にならないなら(あくまでも仮定です)権利を与えることは特許法の目的に反します
でも 現行の「特許というシステム」は「公共の利益」を促進する役に立っています
ただ、技術の進歩、社会基盤の変化に合わせて修正する必要があるとも思っています
Re:余計なお世話とは思いますが・・・ (スコア:2, 参考になる)
これを読むと、”発明を奨励することによって、産業を発展させる。”と言うことですよね。
みんなの意見を読んでいると、「特許制度がなければ、発明者は発明を公開しなくなるので、
公共の利益に反するのだ。」と解釈している人が多いような気がします。
そうではなくて、特許制度がなければ、発明にお金と努力をかけたとしても、
もうけることができないわけですよね、つまり、発明の意欲がそがれて、発明が減少し
産業の発展が阻害される、つまり公共の利益が損なわれるわけです。
特許の取得者がそれ相応の利益を得ることは認めたうえで、発明の奨励をするための法律だと思います。
有難うございます。 ^ ^ (スコア:1)
ACさんのコメントも、ひとつの立派な見識だと思います。
コメント有難うございます。m(_ _)m
ちなみに、「特許というシステムの目指す公共の利益」と、「オープンソース活動の目指す公共の利益」が競合したときの是非ってどうなんでしょう?
もちろん、ケース・バイ・ケースだとは思うんですけど、今回のスレッドを読んでいて、自分では判らなくなってきました・・・。
求む、識者の意見!! (他力本願ですみません)
--- Melloques Les Covdrasey ---
特許とオープンソース(Re:有難うございます。 ^ ^) (スコア:1, すばらしい洞察)
識者の意見と言われると書きにくいのですが…
端的に言ってしまうと「発明者がどちらかを選べばよい」という考えです
法に定められた権利は行使して良い。必要なら法を改正すべきです
特許とオープンソースってのは目的は同じでもアプローチの手法が異なっているのだと思います
特許 条件をつけて独占を許すよ
オープンソース 独占させないけど、他者の発明も使えるよ
特許のような知的財産権は自然権ではなく法によって定められた権利だと思います
だから、特許の条件を定めることで対応するしかないと思います
特許の条件を厳しくしてもメリットがあれば申請するでしょうし、秘匿した方がメリットがあれば特許は申請しないでしょう
・特許の申請料によって期間を決めるとか
・アルゴリズムの特許は期間を短くするとか
・特許に対して税金をかけるとか
検討したいことはいろいろ有ります
なるほど。 (スコア:1)
>法に定められた権利は行使して良い。必要なら法を改正すべきです
なるほど。正論です。
>特許とオープンソースってのは目的は同じでもアプローチの手法が異なっているのだと思います
これも、同意できます。
私自身は、ソフトウェアのような、多様で技術革新のスピードが速い分野では、特許法のような形のアプローチより、オープンソース運動のような形のアプローチの方が、適応しやすいと考えています。
でも、オープンソース運動の阻害要因になるからといって、「権利の保有者がそれを主張したり行使したりするのが悪である」とまで言い切る自信もありません・・・。
既得権は別にして、次世代向けの“発明の扱い方”とか“発明の奨励の仕方”を、そろそろ考える時期に来ているのかもしれませんね。
--- Melloques Les Covdrasey ---
サブマリン特許 (スコア:1)
公開されているのでサブマリン特許ではありません。
サブマリン特許というのは、成立するまで出願内容が
公開されないものです。これは完全な騙し討ちです。
みなさんも記憶に新しいかと思いますが、
もっとも悪質な例はレメルソン。38年潜伏。
この例は、明らかに米国の邪悪特許制度を利用して
(特許制度を悪用ではなく、米国の邪悪特許制度を利用)
ボロ儲けしようとしているので、これこそ叩かれるべきです。
その他反論はやまほどあるけど、
認識が根底から違うようなのでやめておきます。
May the source be with you... always.
問題点について (スコア:1)
私がコメントを付ける気持ちになったのは、親コメントの
>そもそも特許というシステム自体そのものがオープンソースの敵であって、あらゆる技術は市民に開放されており、なおかつ自由に改変したり利用できないといけない。
という一文を読んだからです。
ACさんの、
>今回の話で心配されるのは、最初は何も権利を主張しないのに普及した後でいきなり権利を主張するサブマリン特許に関してなのでは?
については、サブマリンかどうかは別にして、このスレッド全体の議論は、「アルファ・ブレンディングのような既に一般化した技術について、特許の扱いが不当に扱われているのではないか、あるいは扱われかねないのではないか」を中心に進められていると、私は認識しています。
この話題は、「一般化した技術の特許料を (公共性の強い法人が) 徴収するとなれば、単なる権利の行使ではなく、権利の乱用にあたるのではないか?」という話だと思いますので、それはそれで有意義な議論だと思います。
# あと、私のコメントの「個人」という言葉は、「人」と読みかえて下さい。「法人」が個人に含まれてないことを失念してました。すみません。
--- Melloques Les Covdrasey ---
Re:やっぱりAppleって嫌われてるんだなー (スコア:0)
SVG策定の際にApple社はこれを持ち出しパテント料を要求したようです、にかかるんじゃないか?
既にやってるんじゃん。だから、同じ事をPNGにもやるんじゃないか、って憶測やね。
# ツリーは分けよう、とかメーリングリストみたいなことをいう :)
仮にPNGが問題を回避したとしても。 (スコア:3, 興味深い)
最近の3Dアクセラレーション機能のあるビデオカードでは
アルファチャンネル付のテクスチャをハードウェアレベルで
扱えるようになってますし、Mesaが同じことをソフトウェアで
実装しているので3Dアクセラレーションのないビデオカードを
使っている人でもこの問題に直面することになるかもしれません。
Appleの出方次第では、OpenGLやDirectXでアルファチャンネル付の
テクスチャを(そのファイルフォーマットがPNGじゃなかったとしても)
使うコードを書いただけで、特許料を取られるかもしれない、
ということはとても脅威に感じます。
もちろん、Appleにこの件で特許料を取る権利があるのなら、それを
非難することなどぼくにはできませんが、UNISYSと同じ轍は
踏んでほしくないと思います。
それがぼくたちにとっても、Appleの企業イメージにとっても
一番いいはずです。
ごにい(ろぐいんするのなんかげつぶりだろう)
Re:仮にPNGが問題を回避したとしても。 (スコア:1)
VIAの人はきっとそう思ってないw。
ま、これは仕方ないかなとは思うけどライセンスを気に入らんメーカに出さないとか言う運用は正直不愉快ですが。
Rambusに訴えられたり訴えたりしたメモリメーカの人もきっとそう思ってない。
ハードウェアとかの方が変更を考えた場合に設備投資に多額の資金を要するし、金もかかると思うのでハードウェアの方が特許の支配力は寧ろ大きいのじゃないかと思います。
特許自体は有用なものだとは思うのですが、あまりに広い範囲をカバーする申請を認可したり、サブマリン特許とか、どうも運用に問題があるように感じます。
ある程度の条件が整えば権利の行使を制限できるようなシステムがあると良いですけどねえ。
#freeだったら徴収できないとか。
その頃って (スコア:1)
1ドット単位で透過率変える処理なんかも、BASICで作った覚えがあるけど、どうだったかな・・・。
okome
? (スコア:1)
特にこの場合,仕様策定の時点で関係者に告知されたものなのであれば「関係者」に問題があるのでは?
「関係者」が「特許制度と戦います!」と言っているのであれば理解可能。そうでないならば理解不可能,ですね。この話題が登る時点で。
-- LightSpeed-J
Re:? (スコア:0)
特許成立時点で公知の技術じゃないかって突っ込みは、実際にそういう観点からのもの
Re:?? (スコア:0)
というか特許の審査そのものが,(当然のことながら)郵便配達,もしくは最近の例ではADSLの速度のようにベストエフォートだ,ということをご存知ないんですか?
だからこそ立場の対立が解消できない場合は,最終的に裁判で決着を付けるわけですし.それをもって「運用がダメダメ」というのは,制度に対する理解不足かと.(まあまったく新しい特許
Re:?? (スコア:1)
で、どう振る舞うにせよ多額の金が参入(?)障壁として機能するという現状のシステムは、
少なくとも、技術を商業の従属物だと決めつけてるシステム、
であるのは確かであるように思えてなりません。
「こっち(^^;」としては、それは凄く、困りますね。
>自分の権利を主張するのは当り前
それは(上記の解釈に基づいて出来た法律が)権利を与えているから、ですね。
少なくとも、人権とかと同列に語れるほどに「当たり前」のものでは、なさそうです。
あんまり心情は関係ないです。#まぁ心情「にも」来るものが有る人はいるでしょうけど。
たまたま現行法と方向性が合わない考え方だからといって
「心情」に分類されちゃうと、ちょっとね。
#え?そうは言ってない、って?:-P
Re:?? (スコア:1)
>論点の整理
ん?必要なのですか?
特許という1つのものに対して、「互いに排他的ではない」2つの面から
アタック(^^;を仕掛けるのが、なにか変なことなのでしょうか?
どちらか一方に絞る必要がなぜ有る(と思われる)のか不明です。
互いに噛み合わない主張なら、「おまえの主張はどっちよ?」と訊くのは妥当でしょうけども。
Re:?? (スコア:1)
> もう少し他人に甘えないようにしましょう:)
#また同じ人なのかな。まぁどうでもいいが。
誰が誰に何をどう甘えたというのでしょう?
俺はそもそも「必要ない」と言ってるつもりなのですが、
それを貴方(なのかな)が勝手に「必要だ」というならば、
それは俺にとっては「お節介」というか「余計なお世話」ですね。
他者にとってはどう見えるかは別ですが、「貴方が望んだ」結論からは
遠のくのは確かなのかもですね。その分俺が望んだ結論に近づくだけのこと。
それともまさか俺の上記が、「必要かどうか」の判定を他者に委ねたので甘えである、
とでも解釈なさるおつもりか?もしそうだったら愉快すぎます。
まぁ仮定はさておき、ほんと、この甘えってのが何を指すのか謎です。
>「特許制度そのものがいかん」,という主張と「ソフトウェアは特殊だから特許制度になじまない」とい
>う主張とが「互いに排他的ではない」と思ってるんですね?
否定したいのかしたくないのかは知りませんが、
どっかの誰かが現時点で既に1つ、肯定的反応をしていたりしますね。
ご自分(なのかな)の言うことが「正しい」、とでも思っていませんか?
「排他的でない」ってのはTRUEでしょう。互いに独立だとまでは言えませんが。