「メッシュ方式」の無線ネットワーク、実験開始 10
ストーリー by wakatono
成功を祈る 部門より
成功を祈る 部門より
k3c 曰く、 "Radiant Networksという会社が考案した"Mesh Radio"方式の無線ネットワーク実験がイギリスのウェールズ州で2002年から始まるそうです(NewScientist.comの記事)。Mesh Radio方式とは、従来のように各家庭が基地局からの電波を受信するのではなく、各家庭にミニ基地局を作って網の目のように基地局のネットワークを構築する方法だとか。これによって、
- 従来の無線ネットワークと違ってサービスエリアのほぼ全域をカバーでき、
- 多くの人が同時にネットワークに接続しても帯域幅を食いつぶすことがなく(通信速度は双方向で常時4Mbps)、
- 大きな基地局アンテナを先行投資で用意する必要がない
以前、草の根モバイルIP網という記事を掲載したが、これを法人主導でやろうというものみたいだ。この試みが成功したら、日本でもやろうという会社が出てくるかもなぁ。
面白いアイディアだけど (スコア:2)
一方、インターネットの格差を強く感じるのは地方の田舎です。でも、その田舎ではそもそも人口も少ないですし、何よりインターネットに興味のない人が基地局を設置してはくれないでしょう。
逆に途上国のように有線の電話線が引かれていない地域では有用かもしれません。基地局を設置しただけで、携帯電話もインターネットもできるということになれば、かなりの関心を得られると思います。
rm -rf /bin/laden
国内でも (スコア:1)
Only Jav^Hpanese available :-)
無線による Internet の広がり (スコア:1)
同じような事が運用されているようです。 TECHNONET [technonet.org]
世界中に繋がっているように思える Internet ですが、現実は線のある 所にしか繋がっていないのがほとんどでしょう。
無線を利用するというのは、真にここかしこ (Internet に接続したい端末があれば、それらが繋がる)環境を提供 してくれるように期待が増します。
Re:無線による Internet の広がり (スコア:1)
ルーティング方式は? (スコア:1)
この手の分散?ネットワークでいつも問題になるのはルーティング方式. 個々の中継局の信頼性はそれほど高くないでしょうから, かなり頻繁にルーティング情報を近傍の中継局とやりとりしないといけないと思うのですが. 実際, どんなアルゴリズムで経路を決めているのでしょうかね? 最適な経路を求めるなんてのは最初からあきらめて, 近傍の中継局に問い合わせて最初に中継可能と答えてきた局に送るようにしているのかな?
Re:ルーティング方式は? (スコア:3, 参考になる)
あくまで想像ですが、データリンクに無線しか使わないのであればそこでトラッキングやハンドオーバなどをやってしまう手ではないでしょうか。この場合、ネットワーク層は1つだけになります。
各家庭に固定設置することを前提として、全くハンドオーバをやらないというのは... 無謀かな。
トラッキングやハンドオーバをやる場合、到達経路を確認するために一定の帯域を予約しておかないといけません(特にfloodingを使う場合)。その当たりの事情がわからず、帯域いっぱいに使えないじゃないかと文句をいうユーザが出てくると頭を痛めることに。
Re:ルーティング方式は? (スコア:1)
> その当たりの事情がわからず、帯域いっぱいに使えない
> じゃないかと文句をいうユーザが出てくると頭を痛めることに。
いや, それどころか自宅の局には3軒先や100軒先や10000軒先の局からのパケットも通過することになるわけですから, 場合によっては数10分の1程度のスループットになる可能性も有るということです. そこいらの得失を踏まえて利用者にどの程度の満足度が与えられるのか? という所もこの実験のポイントではないかと思われます.
雰囲気では良さげだけど (スコア:1)
元記事に書いてあることが本当だとすると
【記事】1平方キロ当たり600の受信者それぞれに4Mbpsのデータレートを割り当てることが可
→テレビの配信は別だと考え(6MHz程度の帯域がいるから)ても、28GHz帯なら無理はないだろう
→すべての家が受信者だとするなら、1戸あたり1666平方メートル(およそ500坪)だ
【記事】指向性の弱いアンテナである(4方向に指向性を持つ、回転する、とある)
【図】波長多重(multiple wave)とある
→同一波干渉をどのように避けるのかについての記述がない。
【記事】コントロールセンター(マスターノード)までは光ファイバ接続
→光ファイバを引くことができることが条件
【疑問】中継機(relay station)ではなく基地局(base station)としているのは、謎
---- sinbo
京都で無線IPネットワークを考えるイベント(11/30) (スコア:1)
市民レベルで考える、こういうイベントが京都であります。
『コミュニティベースのIPネットワーク
による智の産業集積と雇用の創出』
http://www.sccj.com/kk/2001/
2001年11月30日
講演 13:30~17:40(交流会 18:00-19:30)
講演1 『無線ブロードバンドの時代がやって来る』
真野 浩 ルート(株)代表取締役
講演2 『ブロードバンド時代に私たちは何をすべきか』
池田 信夫 経済産業研究所 上級研究員
講演3 『コミュニティのビジネス・モデル』
國領 二郎 慶應大学 経営管理研究科 教授
講演4 『ソシオ・カンパニーの勧め』
北矢 行男 多摩大学経営情報学部 教授
戦略問題研究所長
講演5 『21世紀の智の価値創造』
公文 俊平 CANフォーラム会長/GLOCOM 所長
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果たして、「街中無線LAN」実現の可能性はどのくらいあるのか、
会場で質問をしてみるのもいいかもしれませんね。
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このNPOは『街中無線インターネット時代の可能性 京都の場合』(http://www.sccj.com/cgi/ecommunity/eco2001.cgi?MODE=VIEW&NO=1003979256)
という講演会もやってたみたいです。
# ちなみにこのイベントの去年のテーマは『オープンソース』でした ^^;