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2937 story

デジタルピストルで射止めろ 55

ストーリー by Oliver
反動と音なきゃ 部門より

84p 曰く、 "毎日新聞の記事によると、NECがデジタルスポーツシューティングシステムを事業として本格展開していくとのこと。
これは、赤外線レーザを用いたデジタルピストルと受光ユニットを組み合わせたデジタルターゲットを組み合わせることで、競技用エアピストルと同精度の着弾位置を認識するというもので、ターゲットをLANで接続して個々の成績を記録可能、そして実弾を使わないことはもちろんClass-1のレーザを用いているため安全性が高い、というのがウリのようです。国際デジタルスポーツ射撃連盟なる団体も発足しており、競技会には子供や高齢者、障害者など幅広く参加しているようです(NECの開発チームが優勝したってのがアレゲですが)。
光線銃を使ったシューティングゲームといえばセガジリオンを思い出さずにはいられませんが(注:セガのサイトには情報なし)、今のところ装着型のターゲットは無いようです。無線LANで結ばれたバトルフィールドを構築したら熱いモノがあると思うのですがいかがでしょう?"

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  • by inu (4662) on 2002年05月04日 17時26分 (#89541) ホームページ 日記
    >今のところ装着型のターゲットは無いようです。無線LANで結ばれたバトルフィールドを構築したら熱いモノがあると思うのですがいかがでしょう?

    昔々、Q-ZERとか、PHOTONとか、屋内フィールド内で光線銃で打ち合うグループ対抗ゲームがありましたねー。
    ことごとく、施設がツブれてなくなっちゃいましたが…。

    # Q-ZER、一回だけネオジオワールドで遊んだなぁ。

    アツいのは確かでした。
  • こういうスポーツはデジタル化が困難な、アナログな部分に
    価値があるんだと思ってました。

    純粋に競技の部分以外でも緊張感とか雰囲気とか。

    サカつくとかパワプロのデータ同士を戦わせるような
    味気ないものになりそう。
    --
    [udon]
  • by albireo (7374) on 2002年05月04日 21時41分 (#89592) 日記
    誰もこのことに触れないのが気になるのでコメントしますが、
    射撃競技用の光線銃としてはビームライフル/ビームピストル [google.com]というものがすでに存在します。
    日本では銃刀法の関係で本物の銃器を使用することが困難なため入門用として考案されたものらしいですが、現在では国体の正式種目にもなっています。

    んじゃ、この「デジタルスポーツシューティング」というのが既存のものとどう違うのかというと、屋内でしか使用できないのは相変わらずだし、射撃結果をコンピュータでリアルタイムに表示できるあたりかもしれませんが、結局は現状の延長上にあるものに過ぎないようです。

    わざわざ新しい名称を作って競技団体を設立するあたりに、射撃競技団体から独立させたいとかメーカーの思惑とか、そういう政治的な動機が大きかったんじゃないかと勘繰ってしまいます。
    --
    うじゃうじゃ
    • 追記というか訂正というか…

      こちら [e-yone.co.jp]に「デジタルシューティング」の特徴が列記されていますが、どうやらここに書かれている事がビームピストルと比較しての改良点と考えていいようです。(ビームピストルについては全く触れられていないのであくまで推測です)

      主なものとしては
      ・高精度化
      ・コードレス化
      などがありますが、非常に興味を引くのが
      「トリガーを引いた瞬間だけでなく常時照準が確認可能」という点で
      競技者が狙っている最中もギャラリーはどこを狙っているのか確認できるので
      通常の射撃競技のように結果が発表されるまでは競技者のフォームを見るぐらいしかない状態よりははるかにライブ感がありますね。
      また、照準する過程をログとして記録できるのでフォームのチェックにも有効だと思います。

      そういうアドバンテージを考慮して既存の射撃競技よりはアピールしやすい別のスポーツとして「デジタルシューティング」という名称をつけたのでしょう。

      そういう意味では風や重力の影響だの反動だのといった部分まで再現する方向には行きそうにないかな。
      --
      うじゃうじゃ
      親コメント
  • by stiletto (5594) on 2002年05月05日 14時41分 (#89759)
    この辺りの技術と無線通信の技術(、と繊維折込みチップ の話題 [srad.jp]かな)を組み合わせて、なんとか「デジタルサバイバルゲーム」が実現されないものかと期待してます。
    てゆうかこのストーリーのタイトル見た瞬間、「それか!?」と見誤ったほど熱望。

    フロンガスや電動でBB弾を射出する、いわゆる「エアーガン」を使ったサバイバルゲームは、どうにもフィールドにBB弾をバラ撒いてしまうしゲームしてない人に当たる危険性もあって、とても市民権を得るにはほど遠い状況だと思っています。
    (自然分解するBB弾は品質がよろしくないので論外と思ってます。)
    そういう問題が一撃で解決できる、日本の山がちな国土を生かした遊びが実現できぬものでしょうか。
    限られたフロアーで限られた受光部に当てるタイプのものはいくつか実現してますが……外で遊びたいんですっ、外で!

    実際は受光部をどうするかとか、藪の向こうにいる相手に当たりにくいとか、難しそうではありますが。霧の濃い日は遊べなそう(笑)。あと「弾を撃つ感覚」にも乏しいかなぁ。

    ……うっ、オフトピかな。
    • 米軍が光線銃を使って戦闘訓練やってるのをテレビで見たおぼえが
      あるのですが…ああいうのだったらいいのかな。
      でも高そうですねえ…

      以下おふとぴ
      ガスガン、電動ガンねぇ…あれが登場してから、バトルフィール
      ドはランボー君だらけなってしまい、すんげーつまんなくなって
      しまった思い出があります(それが原因でやめてしまった。体力
      がついていかなくなったってのもあるけど)。

      実際バーストとか連発とかでやってる方がリアルのはずです
      が、死ぬリスクが無いだけに、みんなもう無茶なことをやっ
      てくれる…

      外すとヤバイ、スリル満点の、手動装填の頃が懐かしいです。
      --
      READY P0
      親コメント
  • by brake-handle (5065) on 2002年05月04日 17時39分 (#89547)

    昔、「風雲! たけし城」の戦車戦でも番組後期には光線銃を使ってましたね(それ以前は水鉄砲、当たり判定のために谷隊長は戦車戦に参加できなかった)。当たるとスモークが出てサイレンが光る、かなり大がかりなやつ。

    • by Izayoi (6455) on 2002年05月04日 17時49分 (#89549) 日記
      水鉄砲の戦車戦では金魚すくいのすくうもののでかいのが的でしたね
      挑戦者側はすぐに破れたのに対し
      たけし軍団側はなかなか破れなかった記憶があります

      光線銃になったのは知らなかったです
      親コメント
      • by brake-handle (5065) on 2002年05月04日 20時15分 (#89579)

        記憶があいまいですが、殿(たけし)の戦車だけは異様に長い水鉄砲を備えていたような。腕よりも長かったので、1mぐらいでしょうか。

        戦車は特に後部の図体が大きかったので、真後ろに入られると死角になります。私が記憶している限りでは、殿の後部に2台以上の攻撃軍が張りつくと攻撃軍が勝てることが多かったですね。

        親コメント
  • by witch (3127) on 2002年05月04日 18時07分 (#89554) 日記
    銃弾が風に流される分を計算して打つとかって話を、どこかで見た気がしますが…
    あれってただの噂?

    もしほんとうなら、「風を読む」っていう職人芸の入るすきまがなくなっちゃうかも
    • by Dobon (7495) on 2002年05月05日 1時58分 (#89655) 日記
      ・第二次大戦の頃は、風速・風向データをカンで処理する狙撃兵が結構いたようです…
      (初弾で命中ってのは話半分として)

      大砲の場合、観測手から風速・風向データを貰って計算機にかけて発射し、
      着弾点から逆算して薬量や角度を調整する手順をとってます。

      ライフルの場合も原理的には同じなので個人で持ち運べる計測器&計算機のセットがあれば職人芸は不要です。

      もっとも、狙撃兵にそんなモノ装備させるくらいならハンドミサイル渡した方が話が早いですけど。
      (計算機はともかく、計測器が重くてど~にもならんでしょうから)

      #レーザーの場合、姿を見せたら終わりですので論じようがないです…
      --
      notice : I ignore an anonymous contribution.
      親コメント
    • by Joga (8113) on 2002年05月05日 20時30分 (#89807)
      ライフル競技は50mのもあるけど、
      その程度でも風にはそれなりに影響されるので、
      風を読むための風旗が立ってます。
      高いレベルの射手でないとそれほどは関係ないけど。
      といっても、ゴルゴほどではなくて全日本選手ぐらいなんで、
      「職人芸」というほどでもないと思う。
      親コメント
    • by Anonymous Coward
      その辺についてはゴルゴを読みなさい。
      「コンピウタで弾道計算するライフル」対「超絶職人技スナイパーG」みたいなのが
      あったはずだから。何巻にあるかは探してね。
  • シューティングゲームが出来るのかと思って、期待してしまった。

    ところで、射撃では反動とか発射音とかも結構重要な要素だと思うのですが、仕様に反動や発射音などはありませんね。
    ちょっと物足りないんじゃないかなぁ?
    --
    tink (tink@mail.le.to)
    • ホビーとしての射撃ならそういう要素も大きいと思いますけど、射撃競技の場合は、むしろ反動は邪魔以外の何者でもないのではないでしょうか。
      親コメント
      • > 射撃競技の場合は、むしろ反動は邪魔以外の何者でもないのでは

        反動なんかの「邪魔な要素」をどうやって制御するかも
        「競技」の一部じゃないんですか?
        --
        [udon]
        親コメント
        • by albireo (7374) on 2002年05月05日 3時23分 (#89680) 日記
          >反動なんかの「邪魔な要素」をどうやって制御するかも
          >「競技」の一部じゃないんですか?

          仮により反動の小さな競技用ライフルが登場すれば
          (そして特にデメリットがなければ)多くの人はそちらに乗り換えるでしょう。
          邪魔な要素を制御するのも確かに競技に必要な技能の一部でしょうが、
          競技者にとっては邪魔な要素はないに越したことはないというのも事実でして。
          ルールの範囲内で少しでも自分に有利な状況を作ろうとするのも
          ある意味競技の一部じゃないでしょうか。
          --
          うじゃうじゃ
          親コメント
  • by awajiya (2498) on 2002年05月04日 20時01分 (#89572) ホームページ
    こいつを使った競技で好成績を収めた選手が,実銃を使った競技に出たら,
    どんな風なんでしょうね?
    やっぱ,ある程度は好成績なのかな.それとも全然関係ないのかな.

    例えば,ドライビングゲームが上手い人って,実際の運転も上手いかというと,
    普通は,あまり関係ないですよね?
    それが,知人のレーサー(本職)は,ゲームでも,本物のサーキットでも速いんですよ.
    たとえ,やったことのないドライビングゲームでも普通の人よりずっと速いです.
    これはいったい,どういうことなのか?
    ワタシが本人に尋いたところだと,そのレーサーは,仮想空間に作り出されたイメージと,
    現実のサーキットの体験との間に,あまり区別がナイみたいなんですな.
    ワタシなどは,“リアルはリアル,ヴァーチャルはヴァーチャルじゃないか.
    区別もなにも,全然別物じゃないか”とか思っちゃうんですがね.
    • by take0m (4948) on 2002年05月04日 20時03分 (#89573) 日記
      単に反射神経と動体視力の問題なのではないでしょうか?
      親コメント
    • 以下の点から、実銃での競技とは比較しにくいのではないかと思われます。
      ・実銃の銃身は金属であり、必然的に重い
       (しかも銃身は長く、銃口が下がらないよう保持するのは容易ではない)
      ・競技用であっても実銃は射撃時に一定の反動が生ずる
      ・実銃の銃弾はレーザーのように一直線には飛ばない
       (重力・風の影響など)
      親コメント
      • by awajiya (2498) on 2002年05月04日 23時54分 (#89626) ホームページ
        ・実銃の銃弾はレーザーのように一直線には飛ばない
        (重力・風の影響など)
        そうですよねぇ.でも,単にレーザーのポイントした先の精度を競うだけじゃ,
        いかにしても今どきプリミティヴすぎてアレですよね.
        そんな程度のモンをいまさら398.000円の製品として出すってのも....
        それじゃ,任天堂の“光線銃SP”と変わらない(笑・年輩の方なら御存知か?)

        エアピストルの弾丸の質量は求められるし,重力も変数として繰り込めるし,
        初速と弾丸の質量を勘案して,エアタンク内の空気圧の揺らぎなどはランダム生成すれば,
        それっぽい弾道の軌跡を求めることって,あまり困難とも思えないのですが.
        ただし,風速や大気の密度は,周辺の状況によって異なるし,観測も難しそうだから,
        変数として繰り込むのは無理かもだけど,まぁ室内用だからってことで外してもいいか.

        大昔ですが,日本海軍の“射撃制御盤”ってのがありまして,これは,純機械式の
        計算機なのですが,弾丸質量,火薬量,砲身の温度と使用履歴,緯度・経度,
        自分が動いていればその速度,もちろん標的の相対速度,ほかには気圧,気温,湿度,
        風速などの変数を入力して,砲身の方位と仰角を定めるものだったそうです.
        ワタシの父が言うには,どえらく操作の難しいものだったらしいです(笑)
        ま,数10キロ先の標的に,動的制御できない砲弾を当てるには,それくらいやらにゃ
        駄目だろうことは想像に難くないですが.

        ....そこまでやるのは無理でも,それに近いぐらいのことは,今なら,できないか?
        親コメント
        • by albireo (7374) on 2002年05月05日 0時55分 (#89640) 日記
          >そうですよねぇ.でも,単にレーザーのポイントした先の精度を競うだけじゃ,
          >いかにしても今どきプリミティヴすぎてアレですよね.

          トリガーしたときのブレを抑える技術は必要ですが…
          なんて細かいとこはともかく、

          >それっぽい弾道の軌跡を求めることって,あまり困難とも思えないのですが.

          むしろスケートのショートトラックのように「別の競技」としてとらえたほうがいいと思います。
          最終的には「競技としてどちらが人気が出るか」というだけのことでしょう。
          規制の多い日本ではある程度は普及するでしょう(すでにあるし)、国際的にもコスト面、安全面のメリットから認知される可能性もあります。
          競技する人にとっては風や銃の反動を考慮しなくて済むのは楽なのでかえって人気の理由になる可能性だってあります。
          勝つためならリアルに反動を再現するものより反動が小さいものの方が有利になっちゃいますからね。
          そんなわけで苦労してリアリティを出しても必ずしも人気に繋がるかわからないし、頻繁に改良を加えると競技としては混乱の原因になりそうです。

          >ワタシの父が言うには,どえらく操作の難しいものだったらしいです(笑)
          >ま,数10キロ先の標的に,動的制御できない砲弾を当てるには,それくらいやらにゃ
          >駄目だろうことは想像に難くないですが.

          仰角が大きい場合、「上空」の風の状態や気温、気圧などによってはそれでも不正確な場合があります。
          まあ、ENIACを作る動機になったぐらいですから。
          --
          うじゃうじゃ
          親コメント
          • スケートのショートトラックのように「別の競技」としてとらえたほうが
            いいと思います。
            商品として考えたら,それは同意です.
            でも,銃と標的だけで398000円もするもの,あの程度で商品性があるのかなぁ ....

            仰角が大きい場合、「上空」の風の状態や気温、気圧などによってはそれでも不正確な場合があります
            ですね.手順的には,観測機を上空に滞空させて,数値を報告させるように
            なっていたらしいのですけど,砲弾飛び交い,攻撃機の襲来する戦場では,
            どんなに状況を甘く見積もっても,実現不可能に近いものだったようです.
            まぁ,実際には,長距離砲撃時の大口径砲の弾道は亜成層圏に達しますから,
            その高度域では,絶対に観測不可能だったと思いますが.

            #高高度に遊弋する気球でもあれば別ですが.
            #おっと,隣のトピックにかぶりましたか.
            親コメント
            • by G7 (3009) on 2002年05月05日 13時16分 (#89746)
              >銃と標的だけで398000円もするもの,あの程度で商品性があるのかなぁ ....

              今はともかく、いずれは安くなる、ってのは考え得るんでしょうか?

              1つの「ジャンル」として成立しちまうことに成功すれば、
              各社からいろんな実装が登場したりするようになるのかな…と思いました。
              もちろん、安い実装とか高級感のある実装とか色々なのが。

              なんとなく、生楽器と電子楽器の違いを思いだしました。
              別の楽器であるという意味でもソウですし、
              最初は電子楽器なんて馬鹿高い代物(億円単位)だったが
              数十年たつうちに子供でも買えるようなものも出るようになった、
              というジャンル内での多様化という面もありますし。

              #個人的には鉄砲系の遊びには関心が無いので、ノリは判ってないんですけども。
              親コメント
              • by Joga (8113) on 2002年05月05日 20時55分 (#89811)
                >
                > 今はともかく、いずれは安くなる、ってのは考え得るんでしょうか?
                >
                > 1つの「ジャンル」として成立しちまうことに成功すれば、
                > 各社からいろんな実装が登場したりするようになるのかな…と思いました。
                > もちろん、安い実装とか高級感のある実装とか色々なのが。
                 
                今回のものに関しては、競技用を想定してるらしいので、
                それほど安くはならないと思う。
                競技用のものはかなり高い精度を求められるんで。

                ただ、娯楽用のものとしてならいろんな実装が出てくるかと。
                それに、標的を個人で買う必要はないし、
                銃も射撃場に備え付けでもいいと思うので、
                それなりに安い値段で楽しむことはできるのではないかと。
                親コメント
        • by SteppingWind (2654) on 2002年05月05日 14時26分 (#89756)

          >大昔ですが,日本海軍の“射撃制御盤”ってのがありまして,これは,純機械式の
          >計算機なのですが,弾丸質量,火薬量,砲身の温度と使用履歴,緯度・経度,
          >自分が動いていればその速度,もちろん標的の相対速度,ほかには気圧,気温,湿度,
          >風速などの変数を入力して,砲身の方位と仰角を定めるものだったそうです.

          後学のためにお聞きしたいのですが, これはいつぐらいの話でしょうか? 例えばUSSミズーリ [att.net]等では1920年代に既に弾道計算用アナログコンピュータを装備していたみたいなので, 彼我の差はこんなところでも出ていたのか? という思いなのですが.

          親コメント
          • Re:実銃との比較 (スコア:2, 参考になる)

            by awajiya (2498) on 2002年05月06日 1時56分 (#89867) ホームページ
            nakさんが適確なお答えをしてくれたので,特にワタシがお答えするまでも
            ないかとは思いますが,まぁ長~い蛇足です.

            父(元日本海軍,砲術下士官)によれば,1920~30年代に作られた射撃制御盤が,
            いろいろ改善改良されて,敗戦まで使われたもののようです.
            射撃精度自体は,有視界であれば全く問題なかったらしいですね.

            運用上の問題としては,前述のように,パラメータの入力に手間が掛かるので,
            非常な高速で動いている目標(たとえば,航空機とか)には,対応が難しかったようで,
            砲弾そのものは高性能の対空用砲弾があっても,ちゃんと照準できないという
            問題はあったみたいです.(照準機の視野が狭すぎるという問題もあり)


            *教訓:いくら高性能でも,リアルタイム性に欠けていては意味がない(笑)
            ただし,
            USSミズーリ等では1920年代に既に弾道計算用アナログコンピュータを装備していた
            と比較すれば,U.S.A.の射撃制御盤も,その点ではドングリの背比べです.
            当時,U.S. NAVY は,大口径の対空用砲弾を持っていなかったので,
            同じ条件で比較すれば,まぁイイ勝負というか,試験結果は日本の方が好成績かと.

            USSミズーリの機械式計算機による照準は,決して褒められたものでなく,
            WW][直後の朝鮮戦争においても,対地砲撃に補助的に使われた程度ですので,
            あまり性能的には期待されてなかったものと思われます.
            1980年代にUSSミズーリが再投入された際にも,照準は,機械式計算機がそのまま
            使われていたそうですから,まぁ推して知るべしではないかと.

            #ちなみに,当時,これらの照準機を作っていたのは日本光学で,このノウハウが
            #ニコンSP やニコンFの,超高精度な純機械式ファインダーにスピンオフしている
            #という事実もあって,なかなか技術史的には,興味深いものがあるですね.
            親コメント
            • by Dobon (7495) on 2002年05月06日 4時42分 (#89886) 日記
              >射撃精度自体は
               猛訓練+職人芸計算機の成果でしょうか?
               ・開戦の頃、水平爆撃で巡洋艦を沈めた時の命中率が8割越えていたという話があります。
                航空機でこれなら、戦艦の命中率はどれほどだったんでしょう…

              >あまり性能的には期待されてなかったものと思われます.
              >1980年代にUSSミズーリが再投入された際にも,照準は,機械式計算機がそのまま

               最初の1発を目標近くに落とすのが主目的なので、その程度で十分だったのでは?
               2発目以降、着弾位置をフィードバックし寄せていって当てるわけですから。
               口径を小さくしても発射間隔を短くする物量思想の産物ですね。
              (砲弾自体の加工精度も低いようですし...)

              >非常な高速で動いている目標
               照準に関してはイマイチだった米国が近接信管でうまくいったというのがなんとも…
              (これは対艦用,対空用に限らず、爆撃用の照準も同様だったようで、
               欧州の空爆では目標だけ焼け残るという笑い話があったそうです。)
              --
              notice : I ignore an anonymous contribution.
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              • by albireo (7374) on 2002年05月06日 5時05分 (#89890) 日記
                >・開戦の頃、水平爆撃で巡洋艦を沈めた時の命中率が8割越えていたという話があります。
                > 航空機でこれなら、戦艦の命中率はどれほどだったんでしょう…

                小さくて機動性のある飛行機と違って、相手の砲撃を避けるためにも離れた場所から撃つ必要があるので半分も当たればかなりの好成績だったと思います。たぶんプロ野球選手の打率ぐらい?(あてずっぽうの推測)

                >2発目以降、着弾位置をフィードバックし寄せていって当てるわけですから。

                地上の固定目標ならともかく、艦船が目標だと相手も当たらないように必死に回避行動を取るわけで、難しいのでは?
                80年代(湾岸戦争?)に引っ張り出したのも、せいぜい地上に対する砲撃支援を行なう程度でしょうね。あんな骨董品では航空機相手には無力だろうし。
                --
                うじゃうじゃ
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              • #すっかりオフトピックになっちゃいましたが....
                戦艦の命中率はどれほどだったんでしょう…
                競技ではないので,なかなかイーヴンなデータはないみたいですね.
                超大口径砲すぎて,あまり参考にはならないのですが....
                • ミズーリ・40cm砲---距離32kmで,左右320m,前後800mの範囲に弾着
                • 大和・46cm砲-------距離42kmで,左右90m,前後400mの範囲に弾着
                ミズーリ級は,“アイオワ”の戦後の試験データで,16発撃っての結果.
                大和級は,“大和”の公式試験データで,9発撃っての結果です.
                テスト条件は,大和の方が良い条件ですが,反面,距離はズッと遠いです.
                (ミズーリ級40cm砲は,42kmまで届きませんので仕方ない)

                まぁ,どちらも思ったほど悪くはないようですが,ミズーリの前後方向の
                誤差が過大なのが気になります.
                なんでも,ミズーリに装備されていた射撃制御盤は,船体の動揺を自動入力する
                ようになっていたので,(大和は手動入力・プリセット)センサが過敏だったの
                かも知れません.
                実戦では,距離25km前後で撃ち合うと思うので,もっと精度は高くなる
                理屈ですが,ヒューマンファクターも大きいので,実際はどうかな?
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              • >必死に回避行動を取る
                 艦隊戦だと行動が制限されるので先読みで当てたようです。
                 また、戦艦同士だと回避行動をとると双方共に照準し直しになるためワザと直進したとか…チキンランそのものですね。
                 なお、艦隊戦で「当てる程度」の技量を得るには海軍式の猛訓練でも1年を要したそうです。

                >せいぜい地上に対する砲撃支援を行なう程度
                 爆撃より効果的です。
                 大口径砲に耐えるような壕って普通は作りませんから。
                #戦艦の維持費を考えたら空爆の方が安上がり?
                #訓練期間が短いため固定目標しか狙えなかったのも本当でしょうけど。

                >あんな骨董品では航空 機相手には無力だろうし。
                 CIWS(ファランクス)くらいは載せるでしょう?
                 それと戦艦は、現在の対艦ミサイルでは沈みません。
                 大砲でどつきあいする事を前提にしている装甲なのでミサイルでは破れないんです。
                (成形炸薬弾なら内部を焼損できますが、それでは沈みません)
                ・第二次大戦中、英国海軍総出でビスマルクをタコ殴りにしましたが、砲撃では沈まず魚雷で片が付いたという事例があります。

                #今なら(魚雷の射程はミサイルに比べると短いので)投下できる距離まで近付くと対空ミサイルでお出迎えされるでしょう。
                #そもそも、いまどき航空魚雷を抱えてる軍隊がどれほどあるか疑問ですが...
                --
                notice : I ignore an anonymous contribution.
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              • 父に尋いてみました.

                >>必死に回避行動を取る
                >艦隊戦だと行動が制限されるので先読みで当てたようです。

                それはどうもそのようです.
                艦船の場合,撃たれた時点で相手が取れる回避経路は,おおむね予測可能で,
                そのくらいは,発砲時点で諸元は折り込み済みなので,もし相手が回避しても,
                命中率には影響が小さいそうです.

                #大和級のように,巨大な割には旋回半径の極端に小さい船の場合,
                #相手は,かなり幻惑されると思いますが....

                >>せいぜい地上に対する砲撃支援を行なう程度
                >爆撃より効果的です。

                目標が海岸線に近い場合は,かなり効果が望めるだろう.とのことです
                ただ,現代は,機雷が進歩しているので,あまり沿岸での戦闘はできにくい
                だろうとワタシは思います.
                湾岸戦争の折にも,U.S.A.艦隊は,ペルシァ湾に敷設された機雷網のせいで,
                あまり動き回れなかったようですしね.

                >>あんな骨董品では航空機相手には無力だろうし。
                >CIWS(ファランクス)くらいは載せるでしょう?

                1980年代に復帰したアイオワ級は,対艦&対空ミサイルと対空機銃は
                現代のモノにアップデートしてあったようですね.
                まぁ,戦艦の場合,一種の威嚇兵器というか,存在感と,相対的に見ての
                信頼感というのが,一抹の存在意義なのだろうとは思います.
                実際,主砲をブッ放しまくって流血の殴り合いみたいな戦闘は,現代人の兵士には,
                怖すぎて向かない気もします.
                父の世代ですと,どこか見えないところからミサイルが飛んでくる方が怖いらしいのですが.
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              • >CIWS(ファランクス)くらいは載せるでしょう?

                あ、ファランクスなら積めそう。
                あれだけ古いものだと搭載したくてもできない兵装もありそうだという意味でしたが。
                どちらにしろ攻撃を受ける可能性がある場所へ行くときは周囲をイージスでガードするでしょうね。
                --
                うじゃうじゃ
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          • 後学のためにお聞きしたいのですが, これはいつぐらいの話でしょうか? 例えばUSSミズーリ等では1920年代に既に弾道計算用アナログコンピュータを装備していたみたいなので, 彼我の差はこんなところでも出ていたのか? という思いなのですが.
             横から失礼。
             日本海軍では、終戦まで機械式の「射撃制御盤」を使っていましたが、これも立派なアナログコンピュータです。
             動かすのが厄介っていっても、実際それだけのパラメーターを、機械式でリアルタイムに入力する訳で、仕方の無い部分だと思います。

             少なくとも、アメリカの制御盤と比べて性能が劣るって話はありません。
             どっちかと言うと、日本の方が性能は良かったってのが定説です。
            (もっとも、レーダーやら、通信やら、その他の条件が劣っていたので、性能を活かしきる事は出来なかったのですが)

            #こういった機械式の操作は、日本人の性格に合うようですね。
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    • by kai (5115) on 2002年05月04日 22時40分 (#89603) ホームページ
      ワタシなどは,“リアルはリアル,ヴァーチャルはヴァーチャルじゃないか. 区別もなにも,全然別物じゃないか”とか思っちゃうんですがね.

      ヴァーチャルはリアルのサブセットなわけだから、実車で速い人に取ってみれば単に制御するパラメータが減るだけなんでは。別に不思議ではないと思う。逆は成り立たないだろうけど。

      こいつを使った競技で好成績を収めた選手が,実銃を使った競技に出たら, どんな風なんでしょうね? やっぱ,ある程度は好成績なのかな.それとも全然関係ないのかな.

      というわけでレーザー銃の場合は重力・風というパラメータが抜けているわけだから、実銃の競技会では勝てそうもないと思う。

      親コメント
      • ヴァーチャルはリアルのサブセットなわけだから、実車で速い人に
        取ってみれば単に制御するパラメータが減るだけなんでは。
        それはそうとも言い難いんです.ってのは,ヴァーチャルなドライビングには,
        フィードバックがナイ.あるいはあっても情報量が少なすぎるからですね.
        リアルなドライビングですと,ケツが流れたら横Gの変化がある.
        これを感知してカウンターを当てる....が,ゲームにはそれがないでしょう?
        いや,ワタシ自身,実車では,けっこう速い方(でもないか.それでもレーシングカーを
        運転したら,普通のタイムで走れるぐらい)だけど,ゲームはダメダメです.
        そういう意味では,動体視力と反射神経ってのも,ちょいと外した指摘と思うのです.
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    • by albireo (7374) on 2002年05月04日 23時31分 (#89618) 日記
      例えば,ドライビングゲームが上手い人って,実際の運転も上手いかというと,
      普通は,あまり関係ないですよね?
      それが,知人のレーサー(本職)は,ゲームでも,本物のサーキットでも速いんですよ.
      たとえ,やったことのないドライビングゲームでも普通の人よりずっと速いです.
      これはいったい,どういうことなのか?
      J.P.モントーヤはF1デビューの去年、PlayStationのF1ゲームで初めて走るコースの参考にしたそうです。
      クルマそのものに慣れた後半は何度か優勝していることを考えると、ドライバー視点でコースレイアウトやタイミングを知る程度には役に立ってるみたいですね。
      --
      うじゃうじゃ
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      • by wosamu (4952) on 2002年05月05日 9時51分 (#89709) 日記
        他にもF1カーでなく、普通の車でコースを周回してレイアウトをつかむとかやってましたね>モントヤ
        あのくらいのレベルになると情報量が不足していても経験や才能でおぎなえるのかもしれませんね。
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    • by ksada (4435) on 2002年05月04日 23時59分 (#89627)
      「山本貴嗣の謹画信念」 [so-net.ne.jp]によると、
      剣道の技術は真剣には通用しないらしい。
      親コメント
      • by Anonymous Coward
        技術って言うか、刃が立ってなくても関係ないとか、あたり判定(wの有る場所
        以外はどこにあたっても無効だとか、全然実戦と関係ないよね。
        (そういうことじゃない?。失礼しました。)
        • 木刀の刃の部分に感圧センサをズラっと並べて,真剣をシミュレートできたら
          面白いかもね.
          型としての“篭手”じゃなくて,ちゃんと敵の指を切断できるのか.とか,
          “面”が有効かどうかなんてことより,頭蓋骨を叩き斬るだけの
          速度と衝撃が与えられているか.とか.
          “突き”は,内臓まで届くだけの速度があったか.などで勝敗が決まる.
          もちろん,これは防具を付けていても計測はできるから,真剣の実習に
          なるんじゃないかな.

          #....って,真剣に習熟してどうする(笑)
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    • by Joga (8113) on 2002年05月05日 20時44分 (#89810)
      #どこにレスつけるのか迷ったが・・

      ピストルであったかどうか忘れたけど、
      ライフルではすでに「ビームライフル」という光線銃の競技があって、
      そこで好成績の選手はエアライフルでもやっぱりうまいです。
      #高校でビームライフルやってた選手が大学でエアライフルに
      #移るケースは多い。

      エアライフル/ピストルは反動がほとんどなく、
      距離が短くて屋内でやることも多く、風の影響がないので、
      光線銃と違うのは重力の影響くらい。
      重力の影響もサイトの調整である程度どうにかなるので、
      空気銃との違いはあまりないかと。
      #むしろ、空気銃vs実銃の違いのほうが大きいと思う。
      #とはいえ、エアの競技ではやっぱり点数は落ちるけどね。
      親コメント
  • by nak (5484) on 2002年05月04日 20時15分 (#89577) ホームページ 日記
     この技術、何に使うのか、目的次第ですね。
     射撃、と言うか「射的」とか、競技的な物なら、当然使えますね。

     ただ、実際に実銃撃った体験から言うと、あれはあれで、あの衝撃・感触・匂いなども捨てがたく。
    (勿論、危険というリスクがあります。私も暴発でケガしましたので)

     また、学生時代には、エアガンなんかもはまってましたが、しっかりしたレギュレーションがあれば、銃のメンテナンス・調整を含めて、エアガンの方が腕の競いがいがあるでしょうね。

     ええと、それから今、職場では、某所向けの射撃シミュレータなんて話もあります。
     このネタ、ちょっと教えとくかな>担当者
  • あ…なにげにほしーなーとか思いながら件のサイト [necct.co.jp]を見ておりますと…
    「価格もお求めやすく…」 [sys-yone.com]とあります
    で、ページ下の表を見ると…標準セット¥258,000
    何処が「お求めやすい」価格やねん!
    --
    # 爆言のち漏電中… :D
  • by Anonymous Coward on 2002年05月05日 1時57分 (#89654)
    演出があったりするのかな。
    ミラーボールでレーザーキラキラもいいかも。

    デジタルにするなら、パチンコもそうしてほしいかも。
    静かなパチンコ屋、すばらしい。
    # すでにアタリ/ハズレはプログラムどおりになってるわけだし…。
typodupeerror

ナニゲにアレゲなのは、ナニゲなアレゲ -- アレゲ研究家

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