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2939 story

気球で目指す高度40,000m 64

ストーリー by Oliver
地球の引力に惹かれし者 部門より

k3c 曰く、 "BBCの記事によれば、気球で高度40,000mを目指すヒトがいるそうです。なんでも、普通の熱気球の400倍のサイズ、エンパイアステートビルほどの高さのヘリウム気球に2人の男性が与圧された宇宙服着用で乗り込み、12時間かけて行って帰ってくるそうです。この高度では、気圧・気温など大気の状態は火星のそれと類似しているのだとか。なお、これまでの最高到達高度は1961年にアメリカ人が達成した34,668mだそうです。
操縦席はむきだしになっており、同記事に載っている想像図はかなりアレゲですが、乗ってみたいと思わせる魅力があります。ところで、この高度から飛び降りたらやはり燃え尽きるのでしょうね…。"

この議論は賞味期限が切れたので、アーカイブ化されています。 新たにコメントを付けることはできません。
  • by K_O_ (7268) on 2002年05月04日 22時53分 (#89606)
    ひょっとすると茹で上がることは出来ても、燃え尽きることは不可能です。

    40km落下のポテンシャルエネルギー=400kJ/kg=100cal/g (概算)ですから。

    注意深く空気抵抗を最小に保ち、体の一部だけ加熱されるように落下すれば、衣服の発火点にまで加熱することは、つまり燃え上がることは出来るかもしれません。(笑
  • by take0m (4948) on 2002年05月04日 23時21分 (#89615) 日記
    ヘリウムがもったいない・・・
  • なさけない (スコア:1, 参考になる)

    by dorifer (514) on 2002年05月05日 2時38分 (#89669) 日記
    >あります。ところで、この高度から飛び降りたらやはり燃
    >え尽きるのでしょうね…。

    再突入した宇宙船がボーボーと炎に包まれるのは、軌道速
    度をもって大気圏に突入するためです。
    大気に対し初速ゼロで落下を始めても、すぐに終端速度に達
    して、途中で昼寝することだってできるでしょう。スカイダ
    イビングと基本的に変わりません。

    いくらなんでも、無知にもほどがあります。これで/,に「ダメ」
    の烙印を押した人がまた増えたことでしょうよ。ちゃんとしてく
    ださい。
    --
    IN EARTH AND SKIE AND SEA STRANGE THYNGES THER BE.
    • Re:なさけない (スコア:1, おもしろおかしい)

      by Anonymous Coward on 2002年05月05日 2時48分 (#89672)
      /,がだめでも、/.があるさ。
      親コメント
    • Re:なさけない (スコア:1, すばらしい洞察)

      by Anonymous Coward on 2002年05月05日 13時38分 (#89750)
      すべての人がすべてのことを知っているはずもないと思うので、
      べつになさけないとは思わないのですが。

      静止状態から降下しても燃えないとすると、ガンダムの大気圏
      突入の話も考証不足だったんですね。気づかなかった。
      親コメント
      • by albireo (7374) on 2002年05月06日 5時13分 (#89892) 日記
        >静止状態から降下しても燃えないとすると、ガンダムの大気圏
        >突入の話も考証不足だったんですね。気づかなかった。

        あれを静止状態と考えることが考証不足です。
        --
        うじゃうじゃ
        親コメント
    • Re:なさけない (スコア:1, すばらしい洞察)

      by Anonymous Coward on 2002年05月05日 14時07分 (#89753)
      衝撃波と闘うことにはなるはず
      スカイダイビングのつもりで飛び降りたら
      かなり痛い目に会うかも。
      昼寝はちょっと自信過剰では?
      親コメント
      • by albireo (7374) on 2002年05月06日 5時22分 (#89893) 日記
        >衝撃波と闘うことにはなるはず

        静止状態からの自由落下で音速超えるんですか?
        空気が希薄な高度では亜音速にまで達するかもしれないが、気圧も低いのでそれほどの衝撃はない。
        落下するにしたがって空気が濃くなりブレーキがかかっていくので問題ないのでは。

        >スカイダイビングのつもりで飛び降りたらかなり痛い目に会うかも。
        >昼寝はちょっと自信過剰では?

        終端速度での風圧はスカイダイビングと大差ないはず。
        スカイダイビングの最中に昼寝ができるレベルの人なら大丈夫でしょう。
        通常のダイビングよりも時間はたっぷりあるし。
        --
        うじゃうじゃ
        親コメント
    • by shikine (296) on 2002年05月05日 20時25分 (#89805) ホームページ 日記
      例のミール墜落の時は成層圏突入のところですでに秒速8kmぐらい出ていたらしいですね。どっちみち気球は成層圏の界面より上には行けないわけだから、そこから落下スタートしても燃え尽きるなんてことはなかろうかと思います。<p>
      「大気圏突入」でgoogle検索してもガンダムネタばっかりというのは科学への関心の薄さがうかがえます。ガンダムの方が本当だと思っちゃってる人も多いのかもしれません。
      --
      他力本願。
      親コメント
      • by argon (3541) on 2002年05月06日 3時00分 (#89876) 日記
        >ガンダムネタばっかり

        「ジョー、きみはどこに落ちたい?」 が出てこないことに憤りを覚える今日このごろ。
        場所ふさぎなので、フィギュアつきDVDはよしてほしい。
        親コメント
    • by SteppingWind (2654) on 2002年05月05日 21時20分 (#89820)

      何か, このスレッドを見ていてものすごく不安になってきたんですが, もしかして世の中の多くの人というのは人工衛星がなぜ落ちてこないのか, あるいは月がなぜ地球とぶつからないのか全く理解していないんでしょうか?

      浮力でもって定常的に重力に対抗している気球と, 重力には全く逆らわず, 地球の丸みにそって落下し続けている人工衛星とでは比較にもならないのに...

      ちなみにガンダムの場合, 止まっているように見えても, 大気に対しては少なくとも秒速数km以上の速度で移動していますから, ああなるのは至極当然です.

      親コメント
      • by dorifer (514) on 2002年05月05日 21時49分 (#89827) 日記
        大気圏の膜に穴を開けて空気漏れを起こすから、ロケットは
        やめるべきだという意見を聞いたことがあります。
        太陽はガスが燃えているのだと云っている人を見たことがあ
        ります。
        夜中に神社で五寸釘打ってる女の子がいるこの世の中、あま
        り期待しない方がいいと思います。

        ガンダム類に関しては、どのような大気圏進入手法をとるか
        は、デルタVがどれだけあるかや機体の強度などのトレードオ
        フになるでしょう。機体はだいじょうぶだから、プロペラント
        を節約してマッハ20で突入するか、でなけりゃ機体の傷みを嫌っ
        て、推進剤をふんだんに使って軌道速度を殺し、ひゅーと亜音速で
        落ちて行くか……
        --
        IN EARTH AND SKIE AND SEA STRANGE THYNGES THER BE.
        親コメント
      • by ksada (4435) on 2002年05月06日 8時52分 (#89905)
        SF 映画を見ていると、ときどき軌道上の宇宙船から着陸艇が自由落下するので、画面に向かって突っ込んでます。(「エイリアン 2」とか)
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    • by sakamoto (8009) on 2002年05月07日 16時34分 (#90252) 日記
      大気って高度によって薄さが違い、上空の方が薄いと思う。 だから、スタートする高度によって到達するスピードも 違うんじゃないかな?
      # まあ十分に長い距離同じ濃さの空気の中を落下すれば、 最終的には空気抵抗だけが速さを決めるとは思うけど。
      --
      -- 哀れな日本人専用(sorry Japanese only) --
      親コメント
  • by kiyotan (3912) on 2002年05月05日 3時08分 (#89678) 日記
    よく知らないんですが、
    気球みたいなもので原理的には
    どの高さまで行けるもんなんですか?

    #私もダメな人の一人ですね。
    --
    Kiyotan
    • Re:ところで (スコア:2, 参考になる)

      by albireo (7374) on 2002年05月05日 4時20分 (#89689) 日記
      >気球みたいなもので原理的にはどの高さまで行けるもんなんですか?

      一応高度10,000kmまで行っても「あるといえばある」という状態らしいので「原理的には」低軌道衛星よりも高い高度に到達できちゃいますが…

      浮力と重量のバランス次第なので人間を乗せなければまだまだずっと上までいけます。
      重量以外の要素としては気球内部のガスを非常に希薄にすれば原理的には高度を稼げるはずですが、最初からガスが希薄だと地上では外気の方が圧力が高くて気球が潰れてしまいます。
      なので高度の上昇に合わせて次第にガスを抜いていくのだと思いますが、今度は降りるときには「重量>浮力」となるまでガスを抜く必要があります。そうなると今度は地上付近では外気圧によって浮力はほとんどゼロになり自由落下状態になるのでブレーキとなる浮力を得るためにガスを補充する必要がある。
      なるほど、高度記録を狙うなら帰りのためにガスを余分に積むよりは人間が飛び降りた方がよさそうですね。

      で、今回の話では結局飛び降りるのでしょうか?
      気球で帰って来なければ記録として認められないのかな?

      さらに高度を稼ぐ方法としては
      ・気球の大型化
       浮力は体積によって増えますが重量となる皮は表面積に比例するので
       今回のもかなり巨大ですが、さらに巨大化する。
      ・多段化
       かなり無茶なアイディアですが、高空では風速は速いが気圧が低い分
       風圧は少ないので高空用により軽量化した気球を別に用意する。
       高空用の気球は風圧の問題などで地上では展開不可能なサイズに
       大型化することもできます。
       上空で安全に気球を切り替えることができるかどうかという点と
       気球で帰ってくるのが不可能なのが問題。
      ロケットガール [asahi-net.or.jp](^^;
       人間の軽量化も有効ですよ、ええ。

      ほとんど頭の中でシミュレーションしただけ書いているので、つっこみをよろしくお願いします。
      --
      うじゃうじゃ
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      • by SteppingWind (2654) on 2002年05月05日 13時08分 (#89743)

        >浮力は体積によって増えますが重量となる皮は表面積に比例するので今回のもかなり巨大ですが、さらに巨大化する。

        実は今回の気球のような単純な構造では, 皮の重量は気球の大きさに対しておおよそ2乗の割合で増えていくので限界が有ります. というのも, 皮にかかる張力が通常は気球の断面積に比例するためです.

        これを解決したのがカボチャ型気球という物で, 張力材と気嚢の組み合わせという構造により, 気嚢部分の膜に一定以上の張力がかからないように工夫されています.(日経サイエンス2000年3月号の記事 [nikkei.co.jp]が詳しいです)

        NASAではこの超低圧下でも使用可能という特性を利用して, 火星大気圏での長期観測に利用することを考えているようです.

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      • by dorifer (514) on 2002年05月05日 21時58分 (#89829) 日記
        >多段化
        ロケットガールの野尻氏の『ふわふわの泉』に、同様の
        アイデアの多段式超超高度真空気球(製造プラント)の話
        が出てきます。そのスジに興味の人はチェックしましょう。
        --
        IN EARTH AND SKIE AND SEA STRANGE THYNGES THER BE.
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      • > 「原理的には」低軌道衛星よりも高い高度に到達

        ならば衛星をロケット打ち上げるなんていうハイリスクなことしないで気球でかなり上まで上げちゃってそれから微調整すれば良いんじゃないかと思ったんだが、そういうのできない?

        # 失敗した場合はものによっては風船爆弾になりそうですが。(笑)
        --
        (´д`;)
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      • by K_O_ (7268) on 2002年05月07日 17時31分 (#90269)
        気球の構造重量(皮とかね)を0にしても、He気球である限り1000km程度が上昇限度になるかと思われます。

        大気成分は高度により異なり(上に行くほど軽い原子/分子が増える)、ここらで平均分子量が5程度となるそうですので(Heは4)。

        ってことは、水素原子気球なら限度が無いことになりますね。なお、このための気球の皮はこの高度での気温、1000Kに耐えねばなりません。:)
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        • by albireo (7374) on 2002年05月08日 1時31分 (#90403) 日記
          >ってことは、水素原子気球なら限度が無いことになりますね。

          むむ、構造重量ほかを無視してもっとくだらないことを考えると、

          ・通常の気球(地表付近)の最上部に何万kmものなが~い棒を固定する。
          構造重量を浮力で支えていれば「気球」と呼べるとすれば、棒の最上部の到達高度いくらでも。(倒れるってば)

          ・どんなに外圧がかかっても絶対に潰れない気球を作り、内部を真空に。

          こんなの言い出したら何でもありだけど。
          --
          うじゃうじゃ
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          • by K_O_ (7268) on 2002年05月08日 12時56分 (#90516)
            >・通常の気球(地表付近)の最上部に何万kmものなが~い棒を固定する。
            >・どんなに外圧がかかっても絶対に潰れない気球を作り、内部を真空に。
            まさしく「ふわふわの泉」。是非一読を。
            まぁ、あちらでは現実的(?)に到達高度100kmに留めておりますが。(笑
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    • by rohi (5663) on 2002年05月05日 3時29分 (#89683)
      基本は、周囲を満たしている物質よりも密度が小さいと浮く(=引力に引っ張られない)。
      この気球の場合、空気よりヘリウムのほうが密度が小さいから、地球の引力で引っ張りきれずに空高く舞い上がる。
      で、どこまで舞い上がれるかというと、気球の周囲を満たす物質が、気球の中身(ヘリウム)より密度が小さくなるところでしょう。

      海で浮き輪を使ってると、とりあえず海面までは浮くことができる。でも、空中には浮き上がれないですよね。

      実際のところ、気球が持ち上げるべき機材や人間の重みも加える必要があるので、ヘリウムの密度そのものが参考になるわけじゃないけどね。

      どう? あってる? > 識者
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    • by G7 (3009) on 2002年05月05日 10時15分 (#89718)
      アルキメデスの原理だかによると、おしのけた気体の「質量(の差)」が浮力になるわけだから、
      高高度では体積あたりの得られる浮力自体が相当小さいはずですよね。

      上へいけばいくほど、気球の上昇「速度」は、ゆるやかになる…んですかね?

      あ。風船自体は膨らんでいくんだっけか。体積自体が増えると。
      じゃあバランスの問題かあ。どっちがどうなるのかな…
      親コメント
  • アメリカの会計検査院が有名なUFO事件の真相を探りまとめた 「ロズウエル事件の真相」とかいう本が以前発表されました (日本語版も出ました)が、そこでは、宇宙開発で使用される 緊急脱出装置の実験をするために超高高度気球を使用し、 そこで起きた事故が誤解されたという内容でした。 中ではこの実験の内容に関しても詳しく書かれていて、 飛び降りる瞬間の写真とかも掲載されてました。高所 恐怖症の私にとっては恐い写真でした。
    --
    -- 哀れな日本人専用(sorry Japanese only) --
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