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3093 story

CD-ROMにIDを追記する技術をソニーが開発 23

ストーリー by Oliver
中古売買経路追跡 部門より

srk 曰く、 "ソニーがCD-ROMにIDを追記する技術を開発したそうです。これを使えば、既に焼いてしまったあとのCDにもIDをつけることが出来るそうで、CD一枚毎のユーザー認証等が可能になるようです。
IDは既存のドライブでも読みとることが出来るらしく、今後アプリケーションのコピー防止などに多くの企業が採用するでしょうが、この手法はコピー防止の決め手になるんでしょうかね?IDコピー可能なCD-R/RWドライブが流行る時代がやってくる気もしますが、ハードディスクにデータとしてCDの内容をコピーしてしまった場合あまり意味がないのでは?"

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  • by seldon (5637) on 2002年05月30日 0時30分 (#99603)
    これを使えば、既に焼いてしまったあとのCDにもIDをつけることが出来るそうで、CD一枚毎のユーザー認証等が可能になるようです。
    CD-RじゃなくてCD-ROMなんだから「焼いて」というのは変。
    CD-ROMは同一原盤をプレスして作るので、プレス工場から出てきたものは全て同じモノです。
    この「同じモノ」のCD-ROM一枚一枚に個別のIDが書き加えられるというのが今回発表された技術のミソです。
    市場に出回るCD-ROM一枚一枚が、それぞれ別のIDを持っていれば、CD-RなどにIDも含めてコピーされたとしても、そのIDを調べればどこから流出したものかが認識できます。
    ちなみに、「ユーザ認証」ではなく、「個別識別」ができるだけ。

    簡単に言えば、これまで全て同一のCD-ROMと紙などに印刷された個別のシリアル番号という形で流通しているものが、一枚のCD-ROMだけで済む(別途紙を付ける必要が無くなる)という訳です。
    (もちろん説明書などは必要でしょうが...)

    シリアル番号などを捏造されないように(しにくいように)しようと思えば、長い番号にする、あるいは文字種を増やす必要がありますが、あまり複雑にするとユーザの誤入力なども増えてしまいます。そのため、いくら捏造防止のためとは言えむやみと長くする事もできませんが、CD-ROMに記録されていれば少々長くても読み出せば済むのでその点ではメリットがあります。

    こういう性質のものですから、「技術的にCD-Rなどにコピーできなくする」ものではありません。
    たとえば、流出したコピーからシリアルを割り出し、そのシリアルの正規ユーザの登録を抹消する、あるいはコピーによる損害賠償を請求するなどの措置を取るようにすれば、コピーの抑止になります。
    自分が使えなくなる可能性もあるのに、他人にコピー配る人はそれ程いないでしょう。

    海賊版を作る目的で正規版を購入し正規版はユーザ登録せず、大量に海賊版を売るとかいうのは抑止できません。そういうのまで抑止するためにはWindowsのアクティベーションみたいな仕組みが別途必要になってきます。
    ですから

    この手法はコピー防止の決め手になるんでしょうかね?
    決め手にはならないでしょう(^^;

    シリアルをインストーラが勝手にCD-ROMから読んでくれるようになれば、ユーザにとってはインストールが楽になるというメリットはあるかもしれません。
    ただし、これも運用次第で、インストール時点だけでなく、使用時も頻繁に要求されるようだと邪魔だし、同一ソフトを大量にインストールする必要がある企業などだと、ライセンス管理が煩雑になるという面もあるかもしれません。

    と言う事で、「CD-ROMに追記できる」というのは、技術的には画期的な事ですが、「コピー防止」という観点からは一長一短という所でしょう。

  • by Anonymous Coward on 2002年05月30日 0時01分 (#99593)
    CD-ROM一枚一枚にユニークなIDを付けられたとして、スタンドアロンな環境ではほとんど意味がありません。
    これはどう考えてもネットゲーを前提としているものでしょう。
    例えば、同一IDのCD-ROMを使用して多数の場所から同時アクセスがあれば、それはコピー品などの異常なCD-ROMだと認識できますから、そのIDをシャットアウトしてしまうことができます。

    更に、PS2のBB-UnitのIDとCD-ROMのIDをセットにしてサーバに記録しておくことにより、より協力なガードシステムが構築できます。
    例えば、一度登録されてしまったIDを再登録する手続きを面倒なものにしておけば、中古対策もできるのです。
    つまり、中古でCD-ROMを入手しても、そのCD-ROMのIDは違うBB-Unitに関連付けされて登録されているので、再登録しないと使用できないわけです。その再登録をできないor非常に面倒な仕組みにしてしまえば、中古で入手しても意味が無い、という状況を作り出せるわけです。
    噂ではFF最新作で既に導入されているらしいですが。

    avexなんかのcccdとは根本的に異なる、ゲームならでは(というよりプログラムが動作しないとデータが意味を成さない、ソフトウェアならでは)の仕組みであると思います。
    つまり、焼きたければ焼きなさい。でも焼いたものは意味を成さないんだよ、ということですね:-)

    これ、パソコンでも当然応用可能でしょうから、今までのドングル認証のかわりに、ネット認証みたいなソフトが増えてくるかもですね。
    そして、アクティベーションと同じ問題が:-)
    (発売会社つぶれちゃったらゲームができないヨー、とか)
    • 例えば、同一IDのCD-ROMを使用して多数の場所から同時アクセスがあれば、それはコピー品などの異常なCD-ROMだと認識できますから、そのIDをシャットアウトしてしまうことができます。
      一方が正規のユーザ、もう一方が不法に偽造した CD-ROM を使っている人という可能性があるので、 ID が重複しているからといって両方使えなくするのは危険かもしれませんよ。まあその場合はとりあえず両方禁止して、正規の利用者からクレームがきてから調べてもいいかもしれませんが。

      Sony だからゲームということかもしれませんが、この技術自体は一般にアクティベーションを簡略化するのに使えますよね。今のアクティベーションはシリアル番号を書いたシールを製品に貼ってインストール時にユーザに入力させていますが、この技術を使うとシリアル番号が既に読み取り可能な形で書き込まれているのだから、ユーザにシリアル番号を入力する手間を掛けさせないようにできます。

      // これまでシリアル番号を入力するたびに、「どうしてあらかじめ CD-ROM に書き込んでおけないんだろう?」と思っていましたが、技術的に難しかったということなんですね。

      ちなみに、ドングル認証というのがわからなかったので調べました [geocities.co.jp]。ぼくはハードウェアプロテクトという言葉しか知りませんでした。
      --
      鵜呑みにしてみる?
      親コメント
    • >(発売会社つぶれちゃったらゲームができないヨー、とか)

      少しマイナーな話ですが、PS2のせいで認証とおらなくて
      FFできないヨーなんてのもありますね。

      ネトゲに関して言えば、今でも製品ごとに一個のIDみたいなのを
      入力させられませんでしたっけ?
      それが無いとゲームに登録できませんよという仕組み
      だったと思うんですが。

      まだ繋げてないのでなんともいえないですが、うう。
      親コメント
    • Serial、ID、CD-Key……呼称は色々ありますが、これらを初ログイン(サービス登録)時に送信するようにすれば、CD自体にIDを埋め込む必要はないんじゃ?
      現にDia2は、そうだよね。
      マシンAがオンラインの状態で、同じCD-KeyでインストールしたマシンBはログインできない。
      しかし、システム側を装って、CD-Keyを聞き出し装備品を奪う詐欺(?)とかあるらしいので、そういったことの防止や、Keyを入力しないで済むのでキーボード初心者に優しい、なんてメリットはありますね。0とOが区別つかないクレームともオサラバ。
      でも、CDを割ってしまうと鬱ですね。
      交換が届くまで待ちきれず仕事帰りに買ってしまう、というオトナの解決法が通じない?
      親コメント
    • これって将来、久保田氏が言った、ゲームを「特定マシンに縛り付ける」技術の基礎になって行くのでしょうか?
      親コメント
      • 既にDCのPSOがそうですね。
        本体に仕込まれたシリアルで識別されるので、
        VMだけを友人宅等に持ち込んでも遊べません。

        故障時や中古購入時などに色々と問題は発生してるみたいですが、
        コンシューマ機のネットワークゲーム、に限って言えばかなり上手く機能していると思います。
        親コメント
        •  そう言えばそうだった…。
          一応DCユーザーではあるが、ネットワークゲームに手を出してないので、
          すっかり忘れていたよ。

           ネットワーク対応ゲームは
          • サービスを、企業の都合で切る事が出来る。
            PSの方にも「サービスは200X年MM月DD日に終了します。」>
            と、書いてあるのがあります。
          • 有料且つ登録制とする事で、さらなる中古対策が出来る。
             新品購入数、デッドストック数、平均ユーザー数、運用時間
            等の要素が、どれだけの重さを持ち、どの様に推移するのかは判りませんが…。


             確か、DC本体の説明書には
            「DC本体を譲渡する時は、しっかり解除申請をすること。」
            見たいなことが書いてあった…はず。
            ソフトの方は前述の理由から、知らないですが。

             ところで、完膚なきまで壊れた時、解除申請は出来るのだろうか?
            そう言う時の為、ペーパー窓口も必要だと思うが、在るのかな…。
            #一度、本体を不調にした事が在るので…。
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    • >例えば、同一IDのCD-ROMを使用して多数の場所から同時アクセスがあれば、
      >それはコピー品などの異常なCD-ROMだと認識できますから、そのIDをシャッ
      >トアウトしてしまうことができます。
      >更に、PS2のBB-UnitのIDとCD-ROMのIDをセットにしてサーバに記録しておく
      >ことにより、より協力なガードシステムが構築できます。
      なるほど。僕は単にシリアルの登録程度のことを考えていたので、思いつきませんでした。確かに、ネットを利用することで個別識別が可能になれば、コピーするだけ無駄、という状況を作ることが出来ますね。
      これを見て思ったのですが、コンピュータも個体識別が可能になれば、スタンドアロンのソフトでも認証により使用可能になることでコピー防止がある程度可能になりそうですね。(CDとコンピュータの組み合わせによりキーを発行し、そのキーでやっとソフトが動く。使用するコンピュータを変更する場合にはやっぱり面倒な手続きがいる、とか)
      でも完全に防ぐにはこれじゃ無理だなあ?なんだかんだでコピー防止が進むにつれ、ユーザーは面倒になるだけなのだろうか?
      (そもそもseldonさん、okomeさんの言うように、コピー防止が主体の技術ではないのかな…)
      親コメント
    • 音楽CDの音声トラックの中に、ユーザーに聞こえない帯域でIDを埋め込むことができるなら…
      CD-Rによる複製で、IDも移すことができるなら…
      ネットワーク対応CDプレーヤが、IDを検出して音楽会社に送り出せるなら…
      または、レンタル会社におろすCDに、厳しくIDが管理できるなら…
      CDを購入するのに
    • > 噂ではFF最新作で既に導入されているらしいですが。

      DNASですね。
      これ [scei.co.jp]とか。

      FF11のベータからきちんとDNASによる認証を使用してましたね。
  • 既存のCDプレイヤーに対しては意味が無いような気がするので、思い切って
    CD-ROMに拘らなければいいのでは…と、思うのは私だけでしょうか…
    それに、開封直後にバックアップ取られて、それを使われていたら、
    その機能の意味も無いし…

    #昔、QEMMでそうして使ってました。不正利用の為じゃなかったけど
    --

    /* Kachou Utumi
    I'm Not Rich... */
  • by Joga (8113) on 2002年05月29日 23時33分 (#99576)
    >この手法はコピー防止の決め手になるんでしょうかね?
    >IDコピー可能なCD-R/RWドライブが流行る時代がやってくる気もしますが、
    >ハードディスクにデータとしてCDの内容をコピーしてしまった場合あまり意味がないのでは?"

    少なくとも市販のソフトではそこにブロックを掛けるのでは?
    (違法コピーがらみで無用なトラブルを起こしたくないだろうから)

    それはともかく、既存の規格に沿う形でコピーブロックを掛けるのが本筋だよな。
    CDモドキみたいなインチキな方法とは違って好感は持てる。
    レッドブックにも対応できるのかどうかわからないが、
    コピーブロック掛けるならこういう形にしてくれ、と思うな。
  • この技術はコピーできないとは書かれていないようで、そのままID付きでコピーする事はできそうですね。
    ということは、CDイメージファイルを作って、ID書き換えてCD-Rへ焼くこともできてしまうのではないでしょうか?

    ソフトウェアのコピー防止なら、メディアチェックでCD-ROMかCD-Rかを判定すればいいんじゃないかと思ったんですが、これってCD-Rドライブでしかできない?
    CD-Rドライブの場合は、インストール/メディア認証のときにメディアに書けるかどうかでも判定できそうです。ぉ?
    そういう単純な話ではないのかな・・・?
    --
    okome
    • by Anonymous Coward on 2002年05月30日 4時21分 (#99657)
      >そういう単純な話ではないのかな・・・?

      そういう単純な話でもないです^^

      メディアチェック等を行っているプロテクトもありますが、判定できるドライブが限られていたり、誤判定してしまったりすることも多く、補助的手段として使われることがある程度です。

      むしろソフト屋的には、カジュアルコピーよりもWinMXなんかでイメージファイルが撒かれてしまうほうが怖いので、ID式のほうが効果あるでしょう。
      同じイメージでは同じIDになってしまいますからね。
      カジュアルコピーはもっと簡単なプロテクトで防げますし。(極端言えば、WinCDRとB'sRecorderがエラーで終了してしまう程度でいい。CloneCDとか使うやつまで相手してられないし、全体からみればそういう人は少数だし)

      >ということは、CDイメージファイルを作って、ID書き換えてCD-Rへ焼くこともできてしまうのではないでしょうか?

      市販ソフトにデタラメなシリアルナンバーを入れてもなかなかうまくは動きませんよね。
      CRC等でIDの正当性をチェックするようにしておけば、適当に書き換えたところで動作するイメージはなかなか作れないでしょう。
      親コメント
  • by Anonymous Coward on 2002年05月29日 23時42分 (#99581)
    昔のコピープロテクトを思い出してしまった。
    フロッピーにレーザーで傷を付けたのがあったような。
    で、なんにせよプログラムでメディアをチェックしないと意味ないので、一般の音楽CDへの応用はちょっとつらいかと。
    似非CDの代わりにはならない、ということです。
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アレゲは一日にしてならず -- アレゲ見習い

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