いたるところ発生しまくるマイクロプラズマ 67
ストーリー by Oliver
全てはプラズマのせい 部門より
全てはプラズマのせい 部門より
hien曰く、"産総研の発表によると、マイクロスケールのプラズマが我々の日常生活のいたるところで発生している事が判ったそうです。
この現象は2cm/sといった低速度でも発生し、不思議な発火現象の原因の一つと見られる他、HDDのヘッドに加わる3gというごくわずかな荷重でも発生することから、これらの今後の研究に大きな影響を与えると予想されるとのこと。
発表された画像には接触点を先頭に直径100μmほどの彗星状のプラズマが捉えられており、産総研によるとこのような全体像が撮影されたのは世界初である。ちなみに、この現象は今回HDDヘッドの摩擦実験で確認されたそうですが、産総研では、1995年ごろから中山氏が摩擦接触点にマイクロプラズマが発生しているとの主張をしていたとのことで、今回ついにその主張を裏付けることが出来たもよう。
個人的には本当に見てて興奮させられました。トライボロジーの新しい1ページを開いたことは間違いないと思われます。日本の基礎研究も欧米にまけてない!?"
2000年頃の実験 (スコア:2, 参考になる)
今回の実験と条件は違うようですが、マイクロプラズマの検出について書かれています。
これによると、プラズマ発生による潤滑油の化学変化を問題視していたようです。
論文は? (スコア:2, 興味深い)
他の研究者の査読(審査)もしくは追試を受けてないのに、
プレスリリースというのは、問題があると思いますね。
それに、どこにも理論的な説明がなされてないので、
うさんくささ倍増です。
常温核融合の二の舞いにならなければ良いですけどね。
Re:論文は? (スコア:1)
http://www.aist.go.jp/MEL/renkei/rendai/NAKAYAMA.html [aist.go.jp]
Re:論文は? (スコア:1)
普通だったら、Natureとかに投稿して、査読を受けて、
論文の掲載が決定したら、その雑誌の発売直前に記者会見とかして
「~、尚この結果は来週発行のNarureに掲載されている。」
のような、記事になるんだけどね。
Re:論文は? (スコア:1)
本当にこれが革新的な仕事で、どこぞに accept されてるなら、 プレスリリースにそれを書かないはずはないんです。それがない、 ってことは・・・言わずもがな。
ちなみに(旧)国研ってのは業績を貯めといて小分けに発表して 食いつなぐようなところがあって、内部ではプレスで派手に取り 上げれることへの評価が結構高いので、いちいちこういう風に センセーショナルに発表することが多いのです。だから、 locate氏の言うような「健全な」状況を期待したってだめでしょ。
Re:論文は? (スコア:1)
確かに、この前ノーベル化学賞を受賞した野依氏みたいな人は驚異的な論文数ですが(野依氏はなんと400以上だそうで・・・)、優秀な人の発表論文数が多い、っていうのと、数の多い人は優秀だ、というのを同一視する人ってのは、少なくとも科学を知らない人なんでしょうね ;-p
Re:論文は? (スコア:1)
> 優秀だ、というのを同一視する人ってのは、少なくとも科学
> を知らない人なんでしょうね
優劣に関わらず、教授ぐらいになると(又は歳をとると)、
論文をあまり書かなくなる人はたくさんいるので、
若い人(20-30歳代)に限定すれば、発表論文が多い人は、
どちらかと言えば優秀な研究者だと見なしても良いと思いますよ。
査読(審査)を通過するレベルの論文を書けると言うのも能力のうちですから。
平均的な論文数の人達の中でどの人が優秀なのかを判断する
のは難しいですが、最近は引用される回数の多い論文ほど優秀と
言う事になりつつあります。
もちろん論文数が少ない人は、劣っていると見なしても良いかと
思います。
Re:論文は? (スコア:1)
Re:論文は? (スコア:1)
> 論文をあまり書かなくなる人はたくさんいるので、
> 若い人(20-30歳代)に限定すれば、発表論文が多い人は、
> どちらかと言えば優秀な研究者だと見なしても良いと思いますよ。
> 査読(審査)を通過するレベルの論文を書けると言うのも能力のうちですから。
あー、また読まれ間違ってるみたいなんですが、私のこの文脈で言うところの 「科学を知る/知らない」人、というのは、評価される側のことではなく、評 価する側のことなんですが。
# まー歳取ってくるとオ=バーラップしてきますが、腐る研究者もいるので。
あと、教授なんかの場合、歳取って減るのはあくまで 1st の論文だけで、実 際の論文数で言うと決して減るとは限りませんね。増えるケースもあったりしてね ;-p
Re:論文は? (スコア:1)
というのも、管理層は、科学のことを全く理解していない
天下り役人が牛耳るだろうと想像できるからです。
実際管理層には、研究とは無縁の、役人しかいない組織が、
ほとんどだと思います。
Re:論文は? (スコア:1)
> 国際会議で受け付けてもらった論文のしごとは,さらに拡張して
> 学術誌へ投稿できるようになることが多い,ってことですか?そ
> れとも学会と連動した学術誌に採用される確率が高いってことで
> すしょうか?
元記事のACでは無いのですが、ちょっとコメント。
国際学会があると大抵はプロシーディングという論文集を発行します。
これに参加者はちょっと短めの論文を書いて、提出します。
一応、査読(審査)がある事になってますが、ほぼ100%通ります。
したがって、業績の少ない人は国際会議に出まくって、
審査の甘い(実質審査無しの)プロシーディングに論文を出します。
そして自分の業績リストの分量を増やすわけです。
>> 学生はやっぱ数だよ。数。
> なんで学生の話になっちゃうんでしょうか?
学生で一流論文誌に論文を出せる人は、そこそこ優秀(真ん中以上)な人ですが、
それが出来ない人は、上の裏技を使って業績リストを増加させます。
中山体長氏 (スコア:1, すばらしい洞察)
Re:中山体長氏 (スコア:3, 参考になる)
中山 景次 メゾテクノロジー連携研究体体長を指していた模様です。
投稿者様、修正お願いします。
Re:中山体長氏 (スコア:1)
早く修正してください~(涙)。
Re:中山体長氏 (スコア:1)
#オフトピでごめんね。
Re:中山体長氏 (スコア:1)
微妙に個人の名誉に関わる気もするのでメールしてみることにします。
#そうこう言ってるうちにモデのラベルが張り替えられてますが、・・・・・何かが違う。
身近で不可解な摩擦発光・発火現象 (スコア:1)
>身近で不可解な摩擦発光・発火現象の原因究明に繋がる。
摩擦発光ってそんなに身近なものなんでしょうか?
いまいち思い浮かびませんでした。
火打石で飛ぶ火花とか?
Re:身近で不可解な摩擦発光・発火現象 (スコア:2, おもしろおかしい)
> いまいち思い浮かびませんでした。
えっと・・・炎のコマとか。
Re:身近で不可解な摩擦発光・発火現象 (スコア:1)
Re:身近で不可解な摩擦発光・発火現象 (スコア:1)
Re:3gって軽いの? (スコア:1)
停止時には触っているけど、動作時は浮いてますよね。
だから稼動時はマイクロプラズマとかいうものの影響は
ないと思いますね。
マイクロプラズマが真実なのかどうかは追試を待つとして。
もともと負けておりません (スコア:1, 参考になる)
もともと負けていませんよ。
分野によっては日本がリード。そう、研究の方向とか目的とかも絡んでくるのでそういうのは一概には言えないと思うが、とにかく、基礎研究って企業というわくじゃなくて学術レベルならばさらに全然負けてないんだが。
って、これまた分野によるか・・・
Re:もともと負けておりません (スコア:1, すばらしい洞察)
日本人研究者は欧米研究者に負けてない ってのは正しいと思いますが、
その日本人研究者が日本の企業に勤めているとは必ずしも言えない わけでして。
Re:もともと負けておりません (スコア:1)
事でも無いと思いますが。。。
トライポロジー? (スコア:1, 参考になる)
Re:トライポロジー? (スコア:1)
うぅむ、バレないと思ったのに・・・(違)。
あれ? (スコア:1)
であれば、真空中での摩擦現象には適用できないわけで・・・・・。
摩擦そのもののエネルギー変換の1プロセスだと思ってしまったけど、
そういうものではないのかなぁ。
であれば、この発見って、摩擦のエネルギーの周囲への飛び火の仕方の一つを示唆してるだけ?
でも、摩擦の発生状態を確認する方法を確立できるかも知れないし、
マイクロマシンでは潤滑材の変成が重大な意味を持つかも知れないから、これはこれでいいのかな。
マイクロスケール以外では、潤滑油のバランス [idemitsu.co.jp]が結構微妙だったというトロイダルCVTとかでどうなるのか気になります。
他にもあちらこちらでバンバン発生しているはずなので、産総研にはそのへんの検証もしっかりやってほしいです。
つまり (スコア:1, おもしろおかしい)
シークタイムは早くなる? (スコア:1)
李 露星
マイクロプラズマの活用法ってなにかあるのでしょうか (スコア:0)
くらいしか思いつかなかったのですが(ぉぃ)
Re:マイクロプラズマの活用法ってなにかあるのでしょ (スコア:2, おもしろおかしい)
耐プラズマコーティング枕
マイクロプラズマ空気清浄機
とかね。
-- LightSpeed-J
Re:マイクロプラズマの活用法ってなにかあるのでしょ (スコア:1)
とか、すらすらと宣伝文句が思いつくんですが....。
Re:マイクロプラズマの活用法ってなにかあるのでしょ (スコア:1, おもしろおかしい)
まるで森林の中でデータを読み書きするような
気分に浸らせてくれるはずです。
Re:マイクロプラズマの活用法ってなにかあるのでしょ (スコア:1)
そういや、マイナスイオンの測定器って
どういう仕組みで測定しているのだろう…。
Re:マイクロプラズマの活用法ってなにかあるのでしょ (スコア:0)
Re:マイクロプラズマの活用法ってなにかあるのでしょ (スコア:1)
涼しげで夏向きだなぁ(違)。
Re:マイクロプラズマの活用法ってなにかあるのでしょ (スコア:1)
もしくは、開発しかけでうち捨てられたプログラムの水子の霊たち?
Re:プラズマも人魂も (スコア:1)
プラズマって、自由に動く荷電粒子の集合だから、100Kでも大丈夫。原理上は。
# 実際にそのような状態のプラズマが観測されているかどうかはわからん。
Re:プラズマも人魂も (スコア:1)
一応、プラズマにも定義がありまして、金属や半導体みたいな
特殊な状態を除けば、物質はおおよそ1万度ぐらいからプラズマ化します。
ということで、100K(百ケルビン?)ではプラズマにはなりません。
Re:プラズマも人魂も (スコア:1)
今回の発表の新規性の一つだと思いますが。
Re:プラズマも人魂も (スコア:1)
プラズマを特徴づけるパラメタの領域は非常に広い [kyoto-u.ac.jp]ので、低温でも、低密度であれば、物質は、
プラズマとして存在することができます。
#リンク先の表のエネルギースケールの10^(-2)eVって、だいたい100Kくらいです。
Re:プラズマも人魂も (スコア:2, 参考になる)
何を持ってプラズマの温度の定義をしているのかよく分かりませんが、
少なくとも100Kの低密度水素ガスを幾ら眺めていてもプラズマには
ならないですし、オーロラの一部を切り取って持ってきても
すぐに消えてなくなります。
結局、高エネルギーの粒子を常に供給していなければ、
プラズマ状態は維持できないので
> 低温でも、低密度であれば、物質は、
> プラズマとして存在することができます。
というのは半分本当で、半分間違いです。
「外部から高エネルギー粒子を供給しさえすれば」
というのが付きます。
供給されている高エネルギー粒子のエネルギーを温度換算すれば、
数千万度になります。
Re:プラズマも人魂も (スコア:1)
数千万度になります。
いや、換算しないでください。
熱とかを経由せずに、固体の衝突による格子結晶の振動が、気体の電離を誘発した、というところが今回の売りであるはずなので。
#「プラズマ」内部の電解の振動>衝突周波数というプラズマの定義を満たしているかという点はちょっと怪しいかもですが。
Re:プラズマも人魂も (スコア:1)
プラズマ状態が熱平衡状態になるわけではないですよね。
ただ、エネルギーを注ぎこまれなくても安定するプラズマ
というものを、思いつかないのですが、どうなのでしょう?
Re:プラズマも人魂も (スコア:1)
> というものを、思いつかないのですが、どうなのでしょう?
太陽とか、ろうそくの炎とか。。
Re:プラズマも人魂も (スコア:1)
太陽は、核融合反応によるエネルギーが、プラズマを維持するために
注ぎこまれているわけですよね?
外部エネルギー源を最初に考えなかった私が悪いのですが、
荷電粒子が自由に運動できる状態にあれば、外部エネルギーは関係無く、
プラズマと考えるのが自然なのではないかなあと考えるようになりました。
#ただ、プラズマについて再び考える機会ができて良かったです。
Re:プラズマと言えば (スコア:1)
Re:いたるところで発生しまくる (スコア:1)
論文書いてる最中に力尽きて机につっぷして寝てたら,小人さんが,エディタに空白(スペース)を数千文字分入力してくれた事があります。
# 起きたらエディタが真っ白になってて非常に焦りました(--;
「小人さんの欠点は,字が読めない事と,計算ができない事ぐらいなのだ」
「それって役に立たないじゃないですか」
…でしたっけ。すいませんオフトピでした。
Re:いたるところで発生しまくる (スコア:1)
字も書けますし計算もできますよ。
ただ恐ろしく読みにくい字書いてますけど。
あと、計算ミスも多い。(笑)
Kiyotan
Re:いたるところで発生しまくる (スコア:1)
でも運転がヘタなので、ときどき対抗車線を(ぉぃ