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3950 story

超微細&低コストなRFIDチップが実用化へ 54

ストーリー by Oliver
1984になったりして 部門より

hebereke 曰く、 "微細かつ低コストなRFIDチップが実用段階に入ろうとしている
日立製作所が開発した粉末状ICチップ「ミューチップ」は0.4ミリ角、厚さ60ミクロンのサイズに128bitのROMを内蔵。無線によるデータの読みとりが可能で単価は数十円程度との事。開発の動機は偽造防止のための紙幣への埋め込みとの事だが可能性は無限に広がる。
RFIDチップを埋め込めば物そのものをデータとして扱えることが可能になるという解釈でいいのでしょうか。例えば本へのRFIDチップの埋め込みがバーコードに代わり浸透したとすると、紀伊国屋のおねーさんが棚卸しから解放されたり、リアルタイムな在庫検索が可能になったり、IBMのCMにあったゲートスルー決済に道が付くという事でしょうか。有識者の意見やみんなならどんなアレゲな使い方を考えるのかを知りたくて投稿してみました。"

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  • RFIDの特性 (スコア:2, 参考になる)

    by Anonymous Coward on 2002年09月22日 17時08分 (#170286)
    RFIDといった場合、電源を自分でもつものともたないもの(受信した電波をエネルギー源とする)があり、 電源をもたないもののほうが多いようです。 たとえば首都圏の人ならごぞんじのSuiCaとか、Edyとかですね。 で、この記事のやつもたぶん電源をもたないもので、電波が複数のRFIDに届いちゃうとお互いの応答が 干渉する(原理的にはもしかしたら複数の符号で応答するようにするとかできるかもしれないが、 大きさと消費電力の制約で難しいでしょう)でしょうから、非接触とはいえ読みとり機はごく近くで ないと動作させられないでしょう。だから棚卸ししなくていいなんていうのは難しいんじゃないでしょうか (棚卸しの省力化にはつながるかもしれませんが)。
    • by Anonymous Coward on 2002年09月22日 19時43分 (#170347)

      以前からRFIDの普及を願っている者ですが、元コメントを読んだ人が誤解すると困るのでコメントしておきます。

      「電波が複数のRFIDに届いちゃうとお互いの応答が干渉する」
      「非接触とはいえ読みとり機はごく近くでないと動作させられない」

      という記述は通常のRFIDには当てはまりません。

      複数読み取りはオムロンの事例集 [omron.co.jp]に回転寿司の自動精算システム [omron.co.jp]なんてのがありますし、距離も数m程度は届きます。この駐車場乗り入れ管理システム [tij.co.jp]では1.5m先までOKとありますね。

      問題は、この記事で発表された新しいRFIDタグがどの程度の読取可能距離を持っているかですね。アンテナはチップ内蔵のようですが。

      個人的にはサイフやノートPCのACアダプタにRFIDを付けて、PDAからボタン一発で忘れ物チェックとかしたいです。PIMと連動して予定に応じたアイテムを持ってるか確認したい。

      親コメント
      • by Anonymous Coward on 2002年09月22日 20時33分 (#170361)
        RFID にも種類があって,数mの距離で使用するものもあれば
        数cm~数10cm程度の近距離用のものもあります.
        用途に応じて使い分けるようになっています.
        親コメント
      • >人的にはサイフやノートPCのACアダプタにRFIDを付けて、PDAからボタン一発で
         PDA側に送信用の『結構大きな』送受信アンテナが必要になりますが、邪魔になりませんか?
        (アンテナを小型化すると送信出力を上げる必要がありますので、電波法の規制対象になる可能性も…)

        # ありそうな穴。応答範囲にあれば「所持」と判定されるので
        # 置き忘れても気がつかない可能性あり。
        --
        notice : I ignore an anonymous contribution.
        親コメント
      • 個人的にはサイフやノートPCのACアダプタにRFIDを付けて、PDAからボタン一発で忘れ物チェックとかしたいです。PIMと連動して予定に応じたアイテムを持ってるか確認したい。

        確認するためのPDAにもRFIDが必要になり、
        それを確認するためのPDA(以下略)
  • また嫌な予感がする。 (スコア:2, すばらしい洞察)

    by messo (7339) on 2002年09月22日 17時56分 (#170302) ホームページ 日記

    家具の時も
    [srad.jp]嫌な予感はしていますが今回のはリサイクルすると
    チップが反応してしまいえらい目にあいそうな気がしますが…

    1個しか買ってないのに見知らぬ製品の価格が含まれたり
    リサイクル製品を身に付けているだけで勝手に万引きの犯人にされたり

    このチップ破壊する方法が確立してないとリサイクルの妨げになるでしょうね
    逆に破壊する方法が一般に普及するとチップを破壊して万引きって事も行われるかも。
    • チップを破壊するのには、電子レンジ級の電磁波照射とか、コバルト照射とかとか、いろいろと方法はあるような。 私としては、シリアル番号の自動表示に使えないかと思います。 先日、某所でコンピュ
  • by sameshima (10060) on 2002年09月22日 19時02分 (#170320) 日記
    食品のパッケージに付加して賞味期限を冷蔵庫がモニタする。。
    フリカケに混ぜて、ごはんに振り掛ける時の日時を記録して。。
    トイレにセンサーが付いていて宿便長の記録
    砂糖でくるんで、蟻に運ばせて蟻の行動の研究?
    水道水に混ぜて、いつごろ浄水場を出た水かがわかる蛇口?
    うーん。。
  • by 306m5 (11617) on 2002年09月23日 0時29分 (#170448)
    現行法(日本銀行法)では破片が 2/5 未満の場合引き替えてもらえませんが、チップが埋め込まれれば破片にチップさえ残ってたら全額分交換してくれるんでしょうか。
    • by albireo (7374) on 2002年09月23日 2時06分 (#170494) 日記
      >チップが埋め込まれれば破片にチップさえ残ってたら全額分交換してくれるんでしょうか。

      そうなると通貨として価値をもつのはチップであって、紙の部分は台紙というか単なる飾りになってしまうような…
      --
      うじゃうじゃ
      親コメント
      • by Li Luxing (7797) on 2002年09月23日 7時19分 (#170540)
        >紙の部分は台紙というか単なる飾りになってしまうような…

         つまり、アレゲなお札を作っても一向に構わなくなってしまいますよね。
         プリペイドカードのように・・・・・・。

         誰の肖像画が欲しいですか?
        --
        李 露星
        親コメント
        • by Anonymous Coward
          何でもよいなら白紙(手帳のリフィルとか)。
          カツアゲされても賊に気づかれなさそうだから。
  • 瓶に詰めて砂時計 (スコア:1, おもしろおかしい)

    by Anonymous Coward on 2002年09月22日 17時57分 (#170303)
    ファジーな砂電波時計。
  • by Anonymous Cowboy (6205) on 2002年09月22日 18時09分 (#170305)
    >開発の動機は偽造防止

    とあるけれど、ほんとにこれで偽造が防止できるのかな?

    ここまで小さい、というのは今の技術からすると画期的だけど、
    5年もすれば同じようなチップはいろんなところで製造可能になるだろうし、
    暗号でもなんでもなくただ単にIDを返すだけとなるとデータ的にも複製は容易かと。
    • by Anonymous Coward
      いやまさか、生IDのやりとりはしないでしょう。
      当然チャレンジ・レスポンス処理で行われるかと。

      ついでに言うと、相互認証(識別装置が紙幣を認証すると同時に、紙幣が識別装置を認証する)によって不正な通信そのものを出来なくすることも考えられますね。
      • Re:うーん (スコア:2, 参考になる)

        by Anonymous Coward on 2002年09月23日 2時37分 (#170503)
        RFIDって何のためにあるのか知ってますか?
        RFIDというのは、相手のIDを知るために使うものです。

        チャレンジレスポンスってどういうものか知ってますか?
        チャレンジレスポンスというのは、UserID/Passwordの組みで、 あらかじめ相手のIDがわかっている場合に、一意に定まるPasswordを生で送り受けしなくても共有しているか否かを確かめる仕組みです。

        相手のIDなど、全く手がかりが無い状況では、チャレンジレスポンスは機能しません。
        もちろん、IDが少なければ全ID/Passwordの組み(あるいは単一のID)に対して期待されるレスポンスを全数算出して一致するものをPickUPする事によってIDを知る事はできますが、お札や証券のように億単位でIDが存在する場合に、全く手がかり無くチャレンジレスポンスのみで相手のIDを知る事はまず不可能です。

        可能性があるとしたら、128bitのユニークIDのうち、何ビットかをID、残りをパスワードとして、ID部分は生で送ってパスワード部分はチャレンジレスポンスという方法ですが、日本銀行券の発行高が2002年8月時点で71兆円 [boj.or.jp]、これが仮に全て一万円札だとして71億枚なので、これを個別に識別するためには最低でも33bit必要です。
        無論、一万円札以外もありますし、毎月新しくお札は発行され続けるので、この何倍ものbitをIDに割り当てる必要があります。
        で、大雑把に64bitをIDとすると、残り64bitがキーとなります。
        64bitのキーというのは、現時点で使い物にならない程脆弱ではありませんが、十分強いという程の強度はありません。
        5年後、10年後となると、かなり弱い部類に入ってしまうでしょう。

        また、仮に記録できるビット数が増えて、例えば256bit記録できるようになり、キーを128bitとするとして、キーの強度が十分であるとしても、このキーをどれだけ有効に使えるかという問題もあります。
        チャレンジレスポンスで相手の有効性を検証するためには、相手のパスワードをあらかじめ知っておくか、オンラインなりで他で検証してもらうかのどちらかの必要があります。
        お札のように次々と発行されてくるモノの場合、あらかじめ全てのパスワードを知っておくというのは現実的ではありません(もちろん日銀内部は別として)ので、実際フィールドで使われる方法は日銀のデータベースからチャレンジシーケンスをもらってそれをRFIDへ送ってレスポンスを日銀へ返して検証してもらうというやり方にならざるを得ないでしょう。
        こういうやり方だと、日銀側の負荷が非常に高い(=検証コストをかなり日銀に支払う必要がある)ので、実際には使われないのではないでしょうか?
        となれば、チャレンジレスポンスは可能だけど、実際には使われない(有効に作用しない)のではないかと思います。

        ついでに言うと、相互認証(識別装置が紙幣を認証すると同時に、紙幣が識別装置を認証する)によって不正な通信そのものを出来なくすることも考えられますね。
        紙幣の識別装置なんて、両替機や券売機、自販機など、日本だけでも何百万何千万台もあるので、それは無茶でしょう。
        それに紙幣発行後に新しく出荷された識別装置はどうするんですか?
        親コメント
      • by Anonymous Coward
        元記事を読む限り、

        >“先に大きさありき”だったため、極小のICチップには
        >それほどたいした機能は入らない。

        とあるので、セキュリティ機能とかは組み込まれてないと思いますよ。
        まあ、そのうち何とかなるとは思いますが
    • by Anonymous Coward
      「ID」というぐらいだから、同じIDが複数存在した場合にその事実を察知できさえすれば十分なのでわ?
      そのIDをブラックに登録しとけば、あとはどうにでもなるっしょ。
      • by seldon (5637) on 2002年09月23日 17時37分 (#170689)
        偽札(印刷物)の場合、番号の部分も含めてコピーするなり版を起こすなりするので多くが同一の番号になってしまいますが、データとしてのIDであればランダムに生成すれば済んでしまうので、同じ贋作者が作成した偽札が全て別のIDになる可能性も高いでしょう。
        これまでの常識(番号で偽札が検知できる)は通用しないかも。

        日本全国中に存在する全ての読み取り機をオンラインで繋いでほぼ同時に、ありえないような距離隔たった場所で同一のIDを読み取ったら「偽札発見」とすれば論理的には検出できますが、コストから言ってそういう状況にはならないでしょうね。多分

        親コメント
  • by nackey (3237) on 2002年09月22日 19時30分 (#170341)
    128bitというと、IP V6のアドレス幅と同じですね。
    偶然の符合でしょうか?(笑)
    • by nekurai (6253) on 2002年09月23日 11時11分 (#170578) 日記

      IP reachable なお札って... :-)

      いや、財布が IP reachable になれば中身を調べるのに使えるかもしれないぞ。貯金箱にも応用が利くかもしれない。

      # どんなにアレゲな機能がついたって中身がなきゃ役に立たないが...

      親コメント
  • 本屋の棚卸しの省力化よりも、本屋の商品管理、はっきり言えば
    万引き防止 [aguni.com]にはいいかもしれませんね。
  • パスポートとか良いかも。
    入管を自動改札にするのだ。
    どや!
  • 実際に発行されたIDかどうかを、調べてチェックするってことはだ、キャッシュカードで引き出したお金をどこで使ったか判ってしまうということだよな。
  • by kaokun (2474) on 2002年09月23日 12時15分 (#170595)
    生まれたときにこのチップを埋め込まれて、駅や繁華街に設置された識別機により常に行動が監視される、と。

    そういう末恐ろしい使い方もアリかなぁ、と。
    --
    kaokun
  • by Anonymous Coward on 2002年09月22日 17時48分 (#170297)
  • by Anonymous Coward on 2002年09月22日 19時23分 (#170337)
    1個10円だと、全ての物に入れるにはちょっと高いですね。
    紙などに入れるには銭レベルにならないとダメかも。

    #もし入ったら部屋の物探しが楽になりそうなのでAC
  • by Anonymous Coward on 2002年09月22日 19時31分 (#170342)
    何? 説明希望。
    • by ksada (4435) on 2002年09月22日 20時04分 (#170353)
      Goog るべし [google.co.jp]
      親コメント
    • by albireo (7374) on 2002年09月22日 21時04分 (#170373) 日記
      (在庫の管理を)棚上げにしないこと。
      --
      うじゃうじゃ
      親コメント
    • 在庫しているモノを実際に数えて、数量や傷んで価値が落ちていないかを
      確認したり、帳簿と一致するか確かめたりする作業。
      「モノ」はお店の商品だったり、社内にある機器だったり、場合によりいろいろですね。

      # 何用語って言うんですかね。簿記用語?
      # 転じて、最近は「エンジニアは転職を考えるときに自分の能力の
      # 棚卸しをしてみましょう」なんて言いますね。

      お店に並んだ商品を確認するのも大変でしょうけれど、開発の現場でも
      パソコンやら測定器の在庫数と、もう壊れて使えないか等を確認する
      棚卸しをやりますね。この作業は大変なので頼まれるとみんな「うげぇ」って
      なりますね。:-)
      親コメント
    • by Anonymous Coward
      Google様と多少の知恵で没問題!
    • by Anonymous Coward
      え?紀伊国屋のおねぇさんの棚卸し?
  • by Anonymous Coward on 2002年09月22日 20時30分 (#170359)
    積極的な組立家具 [srad.jp]」で取り上げられてた [srad.jp]な。
  • by Anonymous Coward on 2002年09月24日 1時17分 (#170908)
    で、採番はどのように行うのですか?

    まさか、国ごとに分けて、会社ごとに分けてとかのバーコード方式じゃないですよね?

    IPv4と同じで枯渇しないように注意してね~
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アレゲはアレゲを呼ぶ -- ある傍観者

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