アイガモが「農薬」になる日 94
ストーリー by yourCat
膾を吹きすぎ 部門より
膾を吹きすぎ 部門より
KAMUI 曰く、 "asahi.com の記事に依ると 2003年 3月の農薬取締法改正に伴い,あの DASH村でも大活躍(笑)しているアイガモなどが「特定農薬」に指定される事になった。
発ガン性が指摘された無登録農薬が国内で流通していた事件がこの夏に報じられたが,これを受けて改正法では「無登録農薬の製造・輸入・販売・使用禁止」に留まらず,「登録品目以外は使用禁止」になった。その為に今まで規制対象になっていなかったものを「登録」する必要性に迫られた。農林水産省がインターネットなどで候補を募り,この度その内容を公開。その中身を見ると,アイガモ・アヒル・コイ(除草),カエル・テントウムシ(除虫),木酢液(防虫・土壌殺菌)……など,どう聞いても「農薬」という単語とは縁が無さそうなモノばかり。農水省は「過剰な規制を避ける趣旨」とコメントしているが,有機農法の関係者はみんなブチ切れ寸前だ。"
「雑草を抜いたら人間も農薬か」とのコメントが印象深い。なおcharの寄せた情報によると、農林水産省のページは12月31日までサーバ機器類更新のため閲覧不能だ。
規制の難しさ (スコア:4, 参考になる)
どう聞いても「農薬」という単語とは縁が無さそうなモノばかり。
昔から、「生物農薬」という定義はありますよ。
今回のこれは、その定義を広くとったものと思えます。
問題の要点はふたつ。
○ 安全性が認められたもの(アイガモや昆虫)を分類すること
○ それを「農薬」という(聞こえが悪い)分類に置くこと
前者について:
昆虫等の「生物農薬」を使ったときの環境へのインパクトは、決して少なくはないと思います。
特定の虫を大量に放したら、それを捕食するために別の有害昆虫が集まってくるかも
しれない。(そして、他の田畑に悪影響を及ぼすかもしれない)
特定の微生物を散布したら、土中のフローラが有害な系に変わってしまうかもしれない。
特定の(自然由来の)物質を散布したら、(濃度の閾値を超える事で)植物が有毒成分を
産生しはじめるかもしれない。
(フグだって特定の微生物を食べなければ無毒、という話もあります。)
しかし現状は、「自然っぽい」というか、「昔からあるもの」は野放しになっています。
そう考えれば、経験的に安全が確認されてきた生物を分類することは、安全性のために
必要なことじゃないかなと思います。
それを「農薬」という、聞こえの悪いカテゴリに置くことについての良し悪しは
主観に基づくものであって、フレームバイトになるのでパス。(くわばらくわばら)
# アイガモ農法って、アイガモが腹いっぱいになって虫食わなくなったときが
# 大変なんだよなぁ(-_-;
# ゾウムシやイナゴの「大発生」の年は、なすすべもなく、白く食い尽くされる
# 稲の葉を暗い気持ちで見送るしかない・・・。
# 一生一農学士でありたいと思っているのでAP
Re:規制の難しさ (スコア:2, すばらしい洞察)
「農薬」という言葉自体の意味合いが変わった以上「無農薬」にかわる用語を考えるのが現実的ではないかな
「環境農法」とかさ
Re:規制の難しさ (スコア:1)
確かに…
どんなやり方であれ、「農法」とかと呼ばれる限りは人間が自然に手を加えてるワケで。
人の都合で使われるものが「農薬」と見れば。
というか、自然のままの伸び放題でよければ農業とは言わないかな…
#個人的には遺伝子組み替えと品種改良も違わない気がする。
Re:規制の難しさ (スコア:1, 参考になる)
#実家がアイガモ農法やってるのでAC
つまり今回のは (スコア:1, すばらしい洞察)
が騒いでる、っていう話なのでしょうかね?
Re:つまり今回のは (スコア:2, おもしろおかしい)
#「俺も無いから心配するな」なのでG7
Re:規制の難しさ (スコア:1)
>># 大変なんだよなぁ(-_-;
てんとう虫は、アブラムシ4~5匹たべるとお腹いっぱいに
なってしまいます。
それで、てんとう虫の足音にアブラムシが反応しているらしい(?)
ということを研究したことがあるのですが挫折しました。
アイガモが農薬なら (スコア:2, おもしろおかしい)
オフトピ(スコア:-1) (スコア:1, すばらしい洞察)
その病原菌にせっせと餌(票)を与えてるのは国民なわけだが(笑)
無党派を粋がったところで現状追認にしかならんので、善玉菌を
増やす積極的な努力をしませう。
そういう私はなんの努力もしてなかったり。行うは難し。
Re:オフトピ(スコア:-1) (スコア:1)
だって、しきりに「投票しましょう」と言われたりするし。
しかも挙句の果てにゃ、投票しないとまるで政治の改悪の片棒担ぎをしてる人であるかのように
言われちゃったりもするんですもん。
「投票すればするだけ悪くなる」という可能性(状況)だって有り得る、ということを理解してる人は、
こんなことを安易には言わないはずなんですけどね(^^;
>無党派を粋がったところで現状追認にしかならんので、善玉菌を増やす積極的な努力をしませう。
普通(?)の我々は、餌か除菌剤かのどちらかしか撒けないわけで、
もともと善玉菌の株が居ない場所では、我々はお手上げなんですよね。
この状況の打開策は「じゃあ自分が立候補すればいい(=自分が善玉菌になればいい)」なのだけど、
それは(国民みんながやるにしては)あまりに非現実的な策ですし。
農薬の定義 (スコア:2, 参考になる)
1-2:〜防除のために利用される天敵は〜これを農薬とみなす。
結局、薬であろうが、なかろうが、農薬という名がついているものを
使用しなければ農作物の生産ができなくなるってことでしょ。
朝日新聞の記事によると、農水省農薬対策室は、「利用可能な資材をできる
限り広く認め、過剰な規制を避けようというのが特定農薬という制度の趣旨だ。
今後の調査で、農家の独自の工夫もきめ細かく反映させたい」としているそうな。
もともと、農薬という薬が商品として流通し使用される事での悪影響を、
避けるための規制法だと思うのだけど、そうであれば、本末転倒だな。
しかし、「独自の工夫もきめ細かく反映」できるとは本気で思っていない
だろうが、無茶苦茶な特許を承認している国だけに、とんでもない
特定農薬がでてきそうだな。
米も農薬? (スコア:1)
農薬を作るのに使える農薬でしょうか?(わけわからん)
GCCをビルドするのにGCCを使うようなもの?
法改正のための調査で浮上しただけの話かも知れないが、物事には
発表し時ってものがある事を知っていたほうが良いような気がする。
途中経過を発表しても誤解を招くだけになる事を知るべきだ。
それとも、雑草を除去するものを何でも農薬に指定しなければ
いけないとでも考えていたのでしょうか?
どちらにしても、農水省役人の思考を疑ってしまう。
#↓以下にアレゲな鋭い洞察を期待します。
李 露星
うーん、この指定は妥当だと思うぞ (スコア:1)
この件で、有機農法を取る農家が文句を付けるのは分かるけど、所詮は農業に自浄能力はないから、お上が規制をして信用を得る努力をしましょうという話で、妥当としか思えない。お仲間の農家が自分たちの足を引っ張っているといっても、農水省に尻持ち込んでも何も解決しないでしょう。
Re:うーん、この指定は妥当だと思うぞ (スコア:2, すばらしい洞察)
農業関係紙)尻馬に乗る形で必要以上に騒ぎ立てていることとかで、
十分に咀嚼してない層が過剰反応しているという側面はありますね。
気になってるのですが、
>所詮は農業に自浄能力はない
っていう一言の背景はどんなところにあるんですか?
業界自体にこれまで農薬に関する無知が蔓延してしまったという点を
言われてるのかな。
有機農法にカテゴライズされる農法ですら数多くあります。
実践のスタイルとかポリシーも様々です。少なくとも彼らは他の慣行
農法の農業者を「お仲間」とは思ってないでしょうね。
ただ、安全を観念的な側面だけで捉えていて具体的なデータを見せる
意図のない人もたくさんいるのは確か。
>お上が規制をして信用を得る努力をしましょう
農産物の「安全」というのは所詮は生産する側と消費する側が納得
した「状態」をさすのであって、誰かが決めたルールの合否によって
もたらされるものだと思ったら、結局何にも変わらないでしょう。
お上がルールで「安全」を定めたって、すでに遅いというか(苦笑)。
たとえば、カドミウムは農産物からたくさん検出されてます[参考 [biglobe.ne.jp]]
し、国土にあるダイオキシンの量も世界トップクラス。
外国の安全基準を適用したらどうなりますかね。
無登録農薬が国土を汚染した経緯はあったとしても、それは明文化
されていようがいまいが、そのような農薬の市場流通が「許容」
されてたからです。ホームセンターに並んでる農薬をみて登録
されたものかそうでないかが判らないほど、全国の農政担当者は
バカだったという話ではないですよ。
登録農薬にせよ用法や用量でいくらでも危険なものになるし、
特許の切れたいくつかの便利な薬剤は今後安価で大量に出回るで
しょう。でも、そんなのいちいち誰かが使用現場を見て、その都度
監査しますか?そのコストは誰が払いますか?タダでさえ安い輸入
農産物に押されているという実態で、誰がそのコストを上乗せした
産物を買うでしょうか?有機認証制度だって、外国からの有機農産物
の輸入拡大って結果にしかならなかったんですよ。
今回も新たなルールで新たな許容範囲を設定しようと言うだけの話で、
お上の定めた規制で「安全」がもたらされるなんて思う連中が、
生産者にも消費者にも多い限り、なんも変わらないんでしょう。
自分で安全を確保する努力を継続してしないかぎり。
実際裏にあるのは農薬を作っていたり売っていたりする企業の
パワーゲームでしょうし、「有機がイイ!」とかキャンペーン
はっているメディアや企業も関連部門で危ないといわれている農薬を
つくっていたりとか、訳がワカランです。彼らが本気で「安全」を
考えているのかはアヤシイと思ってしまいます。
で、自浄能力がないのは生産側だけじゃなくて、それ以外の連中
も含めてオマエモナーという事ではないかと思います(苦笑)
こういう大切なものの確証をとる作業を見知らぬ誰かに依存しちゃう
構図を続ける限り、安全なんて手に入らないでしょう。
暴言多謝。だけど「マタカヨー」と思ったので。
-- (ま)
Re:うーん、この指定は妥当だと思うぞ (スコア:2, すばらしい洞察)
>されていようがいまいが、そのような農薬の市場流通が「許容」
>されてたからです。
違います。新聞によると無登録農薬は以前から販売禁止です。今回加わったのは、製造と使用の禁止です。販売禁止のものをアングラで流通させていたわけで、使用していた農家が無自覚なわけもないでしょう。それに、ポストハーベスト農薬の時の騒ぎでも明らかなように「生産する側と消費する側が納得 した「状態」をさす」なんてのはとことん絵空事で、大多数の消費者は生産の現場に対して無知だし、無知を変える気もない。最小限の安全を保証する方向に農水省が動くのを止めてどうしようというんでしょう。お役所仕事でアレなのは、直ぐに直るわけもないでしょうし。
Re:うーん、この指定は妥当だと思うぞ (スコア:2, 興味深い)
それは百も承知です。でないと「登録」なんてなものは意味をなさない
わけですから。問題になるほどの量が販売されていたというのに生産側も
農政側も「知りませんでした」は無いでしょう。法律が運用上無効に
なってしまった例ではないですか。決して法的に認可されていたというの
とは違いますが、それでもアングラで流れるものは流れるのです。
# 農村のホームセンターで誰でも買える状態でならんでいた
# ものが「アングラ」なのか?とは思います。
で、それを引き起こしたのがそもそも、
> 無知だし、無知を変える気もない。
という人々ではないかと思うのですが。当然これは消費者だけではない。
ボクが問題としているのは、無知であることを放置したまま、なにか
行政がやったところで、本質的な解決にはなんら近づかないし、いい
ところ舞台をかえて同じことが繰り返される事にしか思えないということ
です。うがった見方で、無知を認識して問題意識を引き出すための方法論
だということも言えるかもしれませんが。どちらにせよ、
これで大丈夫だ、という認識を多くの人が持ったらまずいです。
最小限の安全を保証する方向というのが、何をして「最小限」なのかは
よく解らないし自分にも提示できませんが、それこそ安全性に問題なし
と言われていたものが後になって「あれはまずい」となったことも多々。
DDTやBHCを公衆衛生のために子供のあたまからぶっかけていた時代も
あったわけです。当時はそれらの薬剤のリスクについて不可知だったの
でしょうが。
今回これで「安全」について、行政がガイドラインを定めたところで、
当事者が意義や理由を納得しなければ、法律としての効力も意味を
為すかは疑問だし、肝心な「無知である実態」を放置したまま制度だけ
を決めようとする動きに警戒しているわけで、決して公共の安全を
確保しようという意図そのものを否定している訳ではありません。
-- (ま)
Re:うーん、この指定は妥当だと思うぞ (スコア:1)
この件で、有機農法を取る農家が文句を付けるのは分かるけ> ど、所詮は農業に自浄能力はないから、お上が規制をして信用を得る努力をしましょうという話で、妥当としか思えない。お仲間の農家が自分たちの足を引っ張っているといっても、農水省に尻持ち込んでも何も解決しないでしょう。
*/
どのぐらい農業を知っていてこんな発言になるんでしょうか?
あなたにとって農業とは遙か遠くて行われてる事のようですね.
思いこみを事実であるかのように書かれると,身近に農業が
ある田舎者には腹立たしい.
Re:うーん、この指定は妥当だと思うぞ (スコア:1, すばらしい洞察)
知ったかぶりな人が多いんだろうな
テンプレ化してみよう。 (スコア:1)
この件で一部の企業が文句をつけるのは分かるけど、所詮は企業には自浄能力は無いから、お上が規制をして信用を得る努力をしましょうという話で、妥当としか思えない。お仲間の企業が自分たちの足を引っ張っているといっても、監督官庁に尻持ち込んでも何も解決しないでしょう。
…農家だけをこき下ろす理由が全く判りませんね。どこも一緒じゃん。
# 帰省中なのでID。
Re:テンプレ化してみよう。 (スコア:1)
違和感ねーなー(笑
「それがどうした、おれたちには関係ない」
どこでどうなったものか (スコア:1, 参考になる)
まるで「パソコン」が、「あれは文字情報や絵の情報を伝えるものだから」、「書籍の一種です」なんて言われているように感じるわけで。。。。。
Re:どこでどうなったものか (スコア:1)
Re:どこでどうなったものか (スコア:1, 参考になる)
Re:どこでどうなったものか (スコア:1)
(医療用ヒルは保険適用になります。マジで)
notice : I ignore an anonymous contribution.
Re:どこでどうなったものか (スコア:1)
そんなもんいるなんて知らなかったんで
かなり驚いてます。
#最近の Enterprise の医療って
#僕にとってはそんなイメージ。どんなや?
Kiyotan
Re:どこでどうなったものか (スコア:3, 参考になる)
凝固作用のせいでまずい(他の部分に血が行き渡らなくなって
壊死等が起こりうる)場合、蛭に血を吸わせるという話を
聞いたことがあります。蚊などと同様、蛭は血液を固まり
にくくさせる物質を出すのだそうな。
検索したらこんなの [yamamoto-ahp.com]が見つかりました.
Re:どこでどうなったものか (スコア:1)
ページの一番下の蛭との闘い [plala.or.jp]をご参照ください。
なお、民間療法で肩こりの治療に使用する地域もあったりします。
notice : I ignore an anonymous contribution.
農薬リスト (スコア:1)
なんてするから面倒なことになるのであって、
"使ってはいけない農薬リスト"を作って、「リストに載った農薬は使用禁止」とすればすむんじゃないの。
で、あぶない農薬 or 農薬もどきが見つかったら、それもリストに加えればよい。
"使ってもよい農薬リスト"にしろ、"使ってはいけない農薬リスト" にしろ、リストをメンテナンス(追加、修正、削除)しなきゃいけない手間は、そう変わらないと思うので、それなら、消極的な規制をかけた方がよい気がする。
Re:農薬リスト (スコア:2, すばらしい洞察)
> すればすむんじゃないの。
危険な農薬リストに載っている農薬 A がある。で、農薬 A と同じ成分にみえる
農薬 B があったとして、農薬 B の製造者が
「これは農薬 A とは違います。ウチが独自に開発した農薬なんです。
農薬 A と同じに見えるのは、あんたの分析機器の精度が低いからです」
って主張したらどうするの?
1ヵ月ごとに新たな名前の農薬 (でも成分はほとんど同じ) を開発されたらどうするの?
使用禁止リストに載るまでは使いたい放題?
> あぶない農薬 or 農薬もどきが見つかったら
「あぶない」かどうかをどうやって判定するか知ってる? 機械に入れて
ボタン押せば「安全です」「危険です」なんて出てくるのなら簡単で
いいんだけど、そうはいかない。
長期間動物に与えつづけ、影響があるかどうか見定めなければいけないのよ。
「この農薬は危険っぽいけど、使用禁止リストに載ってないから使う」なんて
ケースが続出だと思うけどね。
> 「"農薬"は使ってはいけない。ただし、特定農薬は使ってもよい。」
> なんてするから面倒なことになるのであって、
農家にとっては面倒だけど、消費者にとっては安全だね。
Re:農薬リスト (スコア:1)
いやいや、万一新しい農薬ができたとして、その安全性が疑問視されているとした場合。
1.リストに載っているもののみ使用可能 -> 使えない。
2.リストに載っているもののみ使用不可 -> 使える。
という大きな違いが出ますよ。
新しくて制度が追いつかない場合のデフォルトの振る舞いが変わってくるわけです。
私は載っているもののみ使用可能というのに賛成です。
農薬で死ねるか (スコア:3, 参考になる)
1:除草剤
2:殺虫剤
3:殺菌剤
4:その他(成長制御物質、殺鼠剤等)
で、主要なものが1-3ですが、その中で、飲んだら死ねるものは、現在ほとんど
ありません。
# 殺鼠剤には毒性が高いのがありそうですけど・・・
現在、農薬の上市のためには、直接毒性や環境毒性に関して、医薬品に準ずる
品質基準が設けられています。
そのため、「農薬の毒性はどれくらい?」と聞かれたら、
「いろいろあるけど、だいたいは医薬品程度」と答えることにしています。
しかしここにも問題があります。
例外として、毒性の高い農薬が少数ですがあることです。
一昔前の「毒入りドリンク事件」で一躍有名になったのが、除草剤「パラコート」です。
パラコートは本来無味無臭のため、自殺や殺人に使われたようですが、現在の
パラコート製剤にはひどい臭いがつけてある上、催吐剤も混入されています。
他、土壌殺菌剤の「ヨウ化メチル」は、ビニールハウス内等で土壌燻蒸処理を
行うものですが、燻蒸中にハウスに立ち入ったりすることで事故が発生します。
また、ホルモン剤は、一般に非常に低薬量で効果を発揮しますが、高濃度では
人体に対する発がん性が認められます。
いずれにしても、用量を守って正しく使用されていれば安全で、毒性について
問題はない、はずなんですが・・・。
また、生産者が、定められた用量を守って処方しているかをチェックすることが
できません。どんな薬品も(農薬のみならず医薬品も)オーバードーズによって
副作用が生まれ得ます。
以上、今回の法律改正で、「使っていいもの」が定義されるとしたら、次に必要
なのは「どれくらい使っているかチェックする仕組み」じゃないかなと思う次第。
(じゃないと、せっかくの決まりも意味ないもんね
# 以前、除草剤屋の研究員さん達と飲んでて、小一時間
# 「田んぼやってるじーちゃんに、あんな(ビンに書いてある)細かい字が読めますか。
# 必要なのはすぐ散布できる、用途別に希釈済みの薬剤ですっ!」
# と主張したのですが、どうなったのか知らんのでID
# なお、除草剤のひとつ、全共闘時代の「ペール缶爆弾」で有名な(ぉぃ
# 「塩素酸ナトリウム」にも、現在添加物が混入されており、精製して爆弾
# 製造に用いるのは大変困難である(らしい)とのことです。
# 残念ですね(何が?)
# もひとつ。
# トリアジン系の除草剤に、環境ホルモン的な副作用が疑われています。
# ただ、こっちは私も勉強中なので措いといてと。(いいかげん
Re:農薬で死ねるか (スコア:1)
ほんとにそうですねえ。
希釈済みのものがあればとても便利。
でもそうなるとかなりの量をまとめて販売しなくならなくてかなり不合理なんですよね。
ものによりますが、私の知ってる農薬はたいてい500〜1000倍程度に希釈しちゃいますからね。
んで、散布する量は100リットルから1000リットル以上あったりする(これも対象や規模にもよるけどね)。
以前庭師になりたてのころ、前日希釈して使っていたスプラサイド(殺虫剤)が、タンクに残っていたので、そのまま使おうとして親方にしかられました。なんでも希釈してしまったものは、1日くらいで分解されてしまうっちゅうことらしい。
結局、強力な除草剤としてわりと有名なラウンドアップなども土中では分解されてしまったり(それ以前に植物以外にはほとんど効かない薬ですけど)して、農薬ってわりと使用後は短期間で毒性が抑えられるよう工夫されてるみたいです。
#以上、農薬に関してはかなり無知なので断言しないスタイルで。
アレゲなカテゴリ分類 (スコア:1)
それとも単に、お役人の分類能力がおかしいだけ?
ちとまってりゃいいんだろうけど (スコア:1, 参考になる)
しょうがないからマージ(笑)
--
第一五五回
閣第六六号
農薬取締法の一部を改正する法律案
農薬取締法(昭和二十三年法律第八十二号)の一部を次のように改正する。
第一条の二第三項を次のように改める。
3 この法律において「製造者」とは、農薬を製造し、又は加工する者をいい、「輸入者」とは、農薬を輸入する者 をいい、「販売者」とは、農薬の販売(販売以外の授与を含む。 以下同じ。)を行うことについて第八条第一項の登録を受けた者をいい、「防除業者」とは、防除業(農薬を使用して行う病害虫の防除又 は農作物等の生理機能の増進若しくは抑制の事業をいう。以下同じ。)を営むことについて第十条の三第一項の登録を受けた者をいう。
第一条の二第四項を削り、同条第五項を同条第四項とする。
第二条の見出しを「(農薬の登録)」に改め、同条第一項を次のように改める。
製造者又は輸入者は、農薬について、農林水産大臣の登録を受けなければ、これを製造し若しくは加工し、又は 輸入してはならない。ただし、その原材料に照らし農作物等、人畜及び水産動植物に害を及ぼすおそれがないことが 明らかなものとして農林水産大臣及び環境大臣が指定する農薬(以下「特定農薬」という。)を製造し若しくは加工 し、又は輸入する場合、第十五条の二第一項の登録に係る農薬で同条第六項において準用する第七条の規定による表 示のあるものを輸入する場合その他農林水産省令・環境省令で定める場合は、この限りでない。
第二条第二項中第三号を削り、第四号を第三号とし、第五号から第九号までを一号ずつ繰り上げ、同項第十号中 「製造業者の製造し、又は加工した」を「製造し、又は加工しようとする」に改め、同号を同項第九号とし、同項に 次の一号を加える。
十 販売する場合にあつては、その販売に係る容器又は包装の種類及び材質並びにその内容量
第二条第三項第三号中「第四号」を「第三号」に改め、同項第四号中「作物残留性農薬、第十二条の三第一項の土 壌残留性農薬又は第十二条の四第一項の」及び「それぞれ、「作物残留性農薬」、「土壌残留性農薬」又は」を削 り、同項第五号中「製造業者又は輸入業者」を「製造者又は輸入者」に改める。
第三条第一項中「一に」を「いずれかに」に改め、同項第二号及び第四号から第六号までの規定中「前条第二項第 四号」を「前条第二項第三号」に改め、同項第七号中「前条第二項第四号」を「前条第二項第三号」に、「第十二条 の四」を「第十二条の二」に改め、同条第二項に次のただし書を加える。
ただし、前項第四号又は第五号に係る基準のうち食品に残留する農薬の成分である物質(その物質が化学的に変化して生成した物 質を含む。)の量の限度を定める部分については、食品衛生法(昭和二十二年法律第二百三十三号)第七条第一項の規定に基づく規格 によるものとする。
第五条の二第一項中「製造業又は輸入業」を「製造若しくは加工又は輸入の事業」に、「製造業若しくは輸入業」 を「製造若しくは加工若しくは輸入の事業」に改め、同条第二項及び第三項中「製造業又は輸入業」を「製造若しく は加工又は輸入の事業」に改める。
第六条第一項中「受けた者」の下に「(専ら自己の使用のため当該農薬を製造し若しくは加工し、又は輸入する者 を除く。)」を加え、「製造業者」を「製造者」に、「輸入業者」を「輸入者」に改め、同条第二項中「、第三号又 は第五号」を「又は第四号」に、「附して」を「付して」に改め、同条第五項中「製造業又は輸入業」を「製造若し くは加工又は輸入」に改める。
第六条の二第一項中「同条第二項第四号」を「同条第二項第三号」に改める。
第六条の三第一項中「第二条第二項第四号」を「第二条第二項第三号」に、「一に」を「いずれかに」に改め、同 条第二項中「第二条第二項第四号」を「第二条第二項第三号」に改める。
第六条の四の見出し中「作物残留性農薬等」を「水質汚濁性農薬」に改め、同条第一項中「、第十二条の三第一項 若しくは第十二条の四第一項」及び「作物残留性農薬、土壌残留性農薬若しくは」を削り、「これらの指定」を「そ の指定」に、「これらの農薬」を「水質汚濁性農薬」に改める。
第六条の五中「一に」を「いずれかに」に改め、同条第二号中「製造業又は輸入業」を「製造若しくは加工又は輸 入」に改める。
第六条の六中
ゲリラ的反撃 (スコア:1)
抜け穴をつくって骨抜きにしてみたら、
有機農法関係者が、ゲリラ的に反撃しているのでは?
「この法律はこんなに抜け穴がでっかいぞ!」と。
話題にもなったし、抜け穴は実際アイガモでも抜けられるくらいでっかいし。
たれ込み文に、 とある通り。
Re:ゲリラ的反撃 (スコア:1)
かといって高価格も嫌な消費者ですが。
「農薬」なんて呼ぶからいけない (スコア:1)
いっそ農作業補助物とでもいう名前にして、そのうち化学的プロセスで生成されたもののみ「農薬」とすればいい。
それでは食の安全が保てない?ハァ?何言ってるんですか。食品添加物という先例があるでしょ。
しかし、何で薬って書いてあるのに、その前に「農」が付くと、どれもこれも人間が摂取すると危険なものというイメージでとらえられてしまうのか。私にゃそっちの方が理解できませんな。
Re:「農薬」なんて呼ぶからいけない (スコア:1)
#「薬」摂取しないで済むモノなら摂取しない方がよい代物
# 毒を薄めたもの、とも言います。
notice : I ignore an anonymous contribution.
Re:「農薬」なんて呼ぶからいけない (スコア:1)
医療用の薬の副作用による死亡例も多少は報道されてますけど、そっちと比べてどうなの?と思うんですが。
この場合はきちんと認可されているにもかかわらず、結果的にはその確認が完璧ではなかった、という話ですよね?「認可されてはいなかったが、これまで問題にはならなかった」という、今回の農薬の場合とは綺麗に対称を成すと思うんですが。私はむしろ、認可を受けているにもかかわらず不具合が起こる医療用の薬品の方が問題のような気がするんですが。
ちなみに人体への影響を確認する工数は、むしろ農薬の方がかかると思います。直接投与する医療用の薬品と異なり、野菜等への残留濃度の影響も考慮しなければなりませんから。
Re:「農薬」なんて呼ぶからいけない (スコア:1)
「医薬品」に「殺傷目的の薬」というイメージを持つ人は少数です。
# 『「農薬」に対する一般の人のイメージ』という趣旨から外れていませんか?
農薬に殺傷目的というイメージを持つ人は多いです。
最初のイメージで「殺傷」 + 中毒事故の報道 → 「ああそうか」
(実際には殺虫剤よりも肥料とか病気の予防薬の方が使用量が多いのに)
>ちなみに人体への影響を確認する工数は
どういう手順を踏んで認可されるか調べてから発言してください。
ちょっと調べればわかります
notice : I ignore an anonymous contribution.
「農薬」でいいんじゃない? (スコア:1)
あるいは「くすり」と読むのではなくて、「やく」と読むのから人間が摂取すると危険なものというイメージでとらえられてしまうのでは?
なんにせよ、薬(農薬だって、かぜ薬だって)には効用と副作用の2つの面があるのでね、副作用を考慮しないとやっぱり良くない結果を招くんだよ。そんなニュースも毎年のように聞かれることだし、人間が摂取すると危険なものという悪いほうのイメージにとらえておくのは決して悪いことではないと思いますよ。
// Give me chocolates!
用途の差でしょう。 (スコア:1)
# …中には例外 [kyoto-np.co.jp]もありますが…。
これに対して農薬は害虫などを殺すために使われます。
農薬に危険なものというイメージがついて回るのも仕方がないでしょう。
# 初IDなので緊張。
Re:用途の差でしょう。 (スコア:1)
>農薬は害虫などを殺すために使われます。
その論法では、
薬は主に人間の体内の病原菌を殺すために使われます。
農薬は農作物の病気を予防したり、害虫から守るのに使います。
と、そのまま言い換えれちゃいます。
(もちろんほんとはそれだけじゃないよね。)
#単にチャチャだけなのだけど、初IDの投稿の人をより緊張させたら悪いのでID
Re:「無農薬」はどうなるのか (スコア:1)
Re:「無農薬」はどうなるのか (スコア:1)
つまり商売にはまったくならないということなので、自給自足することを推奨しているのか?
Re:「無農薬」はどうなるのか (スコア:1)
あれ?こないだNHKでやってたけど、稲作を放置プレイ(?)でやる農法が紹介されてて、
それの収量は近所の普通の農家の「数割減」とかいう言い方だったような。
半分までも落ちないようなことを言っていたと記憶しています。
そのレベルでもこの場合は「微々たる」と呼ぶべきだ、ということでしょうか?ちょっと違和感覚えるんですが。
#あれは(うまくいった)一例に過ぎない、のかどうかは知らないのでG7
>つまり商売にはまったくならないということなので、自給自足することを推奨しているのか?
収量が落ちる一方で、経費や手間もかからないわけで、
それで結果的に収入はそう大きく落ち込まない、みたいなことを言っていたような気がするけど、
記憶違いでしょうか?
Re:「無農薬」はどうなるのか (スコア:2, 参考になる)
現在、市場は食味がよいものを求めています。
たとえば、スーパーの米売り場にあるのはほとんどがコシヒカリやササニシキ、
キヌヒカリ、あきたこまち、きらら等の高品質な品種だと思います。
一般に、そういった品種は収量が低く、台風等の自然被害にも弱いので、作る
のには手がかかります。
コシヒカリで、だいたい10アールあたり500~600kgくらいでしょうか。
一方、収量が多く、台風の被害も受けないような(自然農法に向いていると
言ってよい)品種は、一般に食味が良くありません(あくまでもコシヒカリ
等との比較においてですが・・・)
多収量品種だと、1アールあたり1000kgを超えるものもあるとのこと。
また「収量」だけでなく「収穫物の品質」についても評価するべきでしょう。
自然状態では(外敵の被害を避けるため)果実の成熟は株ごとにまちまちに
なります。
それを一時に収穫する場合、収穫物の成熟度がばらばらだったり、未熟果が
混じっていたり、粒の大きさがまちまちだったりすることもあります。
そもそも、作物となる植物自体が人為的に作成された、いわゆる「畸形」です。
当然、その生命力は、その環境に適応した野生植物とは比較になりません。
完全な自然農法が超えなければならないハードルは多いです。
Re:「無農薬」はどうなるのか (スコア:1)
#229048の事故レス:
1アールあたり1000kgを超えるもの
とれすぎでつ(滝汗
「10アールの」のtypoですた。ごめんなさい。
最近、中国産ジャポニカ米のハイブリッド品種で、10アールあたり900kgくらい
とれて、その上、食味もかなり良いものがあるらしい・・・。
食ってみたいぞ。
Re:「無農薬」はどうなるのか (スコア:1)
>半分までも落ちないようなことを言っていたと記憶しています。
私は年収が数割減だと別の道を探したいです。
# どこまで許されるのかしらん?
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Re:「無農薬」はどうなるのか (スコア:1)
畑持ってて種だけ蒔いとけば、手間をかけずになにかしらの金になるのなら、それでもよいのではないかな?