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5193 story

SCOがIBMをUNIXに関する秘密情報の漏洩で訴える 68

ストーリー by Oliver
総スカンもの 部門より

nekopon 曰く、 "以前UNIXに関する知的財産権の調査を開始したSCOが、その成果? を一つ出した。IBMを『UNIX情報をフリーソフトコミュニティに不法にリークした』として訴えた。 裁判の行方によっては、UNIX ライクな OS はみんな SCO にライセンス料を払わないといけないことになるかもしれない。とりあえず、要注目。"

本家でもこの事件で盛り上がったている。もともと、正統のUNIXはAT&Tが権利をもっていて、IBMはそれをライセンスしてAIXを作った。その後、何社か経由して、UNIXはSCOという会社のものとなる。この会社はPC用のUNIXを作っていた。今回、訴訟を起こしたSCOは、そのSCOとは正式には別会社で、もとはCalderaというUnitedLinuxにも参加しているLinuxディストリビューションの会社。ここが元のSCOからUNIX関係を全部買って、SCOに社名変更して、この件のSCOになった。
で、IBMがLinuxをプッシュしていなければ、Linuxが普及するはずがなく、SCOのPC用の正統UNIXがもっと売れていたはずだ。IBMはLinuxをプッシュするのに、大昔に秘密保持の対象としてライセンスしたUNIXの技術を不当にLinuxコミュニティに渡したのだから、SCOのPC用UNIXが売れなかった分としてIBMは10億ドル以上の損害を賠償せよ、と請求している。

この議論は賞味期限が切れたので、アーカイブ化されています。 新たにコメントを付けることはできません。
  • by nosanosa (3192) on 2003年03月07日 21時24分 (#274697)
    以前、Richard Stallman氏がCalderaを「寄生虫」「守銭奴」と批判 [zdnet.co.jp]して、それにたいして当時のCalderaのCEOのRansom Love氏が反論した [zdnet.co.jp]というニュースがありましたが、どうもStallman氏の方が正しかったようですね。
    • by Anonymous Coward on 2003年03月07日 23時14分 (#274770)
      >以前、Richard Stallman氏がCalderaを「寄生虫」「守銭奴」と批判 [zdnet.co.jp]して

      「寄生虫」と呼ばれたからやってみた。
      といったところか。

      どーでもいいけど、
      寄生虫であることとビジネスマンであることは背反ではないよね。
      親コメント
  • ESR (スコア:2, 参考になる)

    by Anonymous Coward on 2003年03月07日 19時18分 (#274615)
    http://newsforge.com/article.pl?sid=03/03/07/0450221

    NewsForgeにて Eric Raymond がこの件についての記事を書いてますね。

    ---
    However, a rumor reached me last night that ELF, the file format
    for Unix binary executables, is part of it. Supposedly SCO
    regards ELF as a derivative of COFF, the old System V binary format
    invented by AT&T in the dark and backward abysm of time.
    ---
    • by ready2sleep (12764) on 2003年03月08日 15時00分 (#275111) 日記

      引用部分の拙約

      However, a rumor reached me last night that ELF, the file format for Unix binary executables, is part of it.

      しかしながら、昨夜私のもとに届いたうわさによると、 Unixのバイナリ実行ファイルのフォーマットであるELFも、 この(訳注:ライセンス訴訟の)一部に含まれているということだ。

      Supposedly SCO regards ELF as a derivative of COFF, the old System V binary format invented by AT&T in the dark and backward abysm of time.

      恐らく、SCOはELFをCOFFの派生物だと見なしているのだろう。 COFFは、古代暗黒時代にAT&Tによって開発された 古いSystem Vのバイナリフォーマットだ。

      親コメント
    • Re:ESR (スコア:1, 参考になる)

      by Anonymous Coward on 2003年03月09日 1時06分 (#275309)

      最後から段落で 3 つだけ訳してみました。

      勝ち目はあるのだけど、IBM はぼくらのサポートを必要としているし、また、それを受けるにふさわしい。ぼくは、IBM が強大で重要な協力者であるという理由を第一としてこんなことをいっているんじゃない (事実、IBM はそのとおりなんだけど)。そうではなく、SCO のやっていることが倫理的にまちがっていて、また、法的にも疑わしいからいっているんだ。IBM によって打撃を与えられたと SCO が申し立てている経済価値の多くは、1970 年代および 1980 年代――ぼくらが目覚め、"フリーソフトウェア" あるいは "オープンソース" どちらかを名乗るよりずっと前――にオープンソース・ハッカーたちによって形作られ、そして AT&T に贈与されたものだ。たとえ、Unix 知的財産のキーとなる部分を所有しているとする SCO の申し立てが正当なものであるとしても、該当技術の今日における末裔に対してぼくらが使用する権利をもつのはフェアなことだ。

      あるいは、倫理になんて興味はないよという人にとっても、たしかなことがある――これはぼくらのコミュニティの核心に対する攻撃なんだ。たぶん、ぼくらは IBM がいなくてもやっていける。でも、自暴自棄になったどじなやつの群れが AT&T から譲り受けた古い書類を握っているなんてことのために、将来現れうる協力者が誰でも訴えられるかもしれないと怯えながらやっていくことはできない。

      この裁判に勝てるよう、どうか IBM をサポートしてくれ。これは将来に関わることなんだ。

      # 訳に自信がないので AC で…

      親コメント
  • 元々CalderaはLinuxでも飯を喰ってる企業だし、
    コミュニティーによる反発も必至だろう。
    Caldera結局コミュニティーとの馴れ合いを捨て
    目先の利益をゴロとして追求する事に目覚めたのだろうか・・・

    UNIXの権利を買ってあざとく社名を変更し、
    IBMに食らい付いていくとは、どこぞの弁護しか何かが
    儲かりまっせ~ とかそそのかしたのだろうか。

    どっちにしろ私の立てたゴロ説だが社名をわざわざ変更している
    あたり確信犯の臭いがプンプンして外れていないように思われるのだが・・

    ちなみにその手の訴訟日本ではCANONがうるさい事で有名ですね。

    それにしてもハッカー文化と知的財産権はウィリアム ビル ゲイツ 3世少年が
    BASICでやり合った当時から相容れがたいモノなのかもしれませんが・・
    • by Anonymous Coward on 2003年03月07日 20時28分 (#274659)
      それにしてもハッカー文化と知的財産権はウィリアム ビル ゲイツ 3世少年が

      おふとぴですが、ウィリアム ヘンリー ゲイツ 3世さんです。
      「ウィリアム ビル 何某」だと、「ビル ビル 何某」さん・・。
      親コメント
    • SCOの弁護士ってMS訴訟の人でなかったでした?
      大統領選のフロリダ州にもでてきていたような。
  • by DB-researcher (10541) on 2003年03月07日 18時57分 (#274598) ホームページ 日記
     Oliver氏、お疲れ様でした。
     ところで、記事中の本家 [slashdot.org]へのリンクが間違っているようです。修正をお願いします。
    --
    _.. ._._._ _... ._._._ ._. ._._._
    物は試しだ。コメントのしきい値を2にしてごらん
  • by ncube2 (2864) on 2003年03月07日 19時51分 (#274628)
    未だこの世の中に「世界樹」位しかなかった頃、NetWareで当てたNovellの「レイ・ノーダ」ちゅー人がAT&TからUNIX買って、「次はNetWareとUNIXを統合したスーパーNOSだい」とか言っていた。
    その「スーパーNOS」中々出てこないなあと思っていたら、あれ、「レイ・ノーダ」Novellやめて、Calderaなんて会社作ってLinux売ってるよ。おまけにNetWareのプロトコルのIPXをLinuxに移植して公開しているじゃん。
    当時は「もしかしてコレがスーパーNOSかい?」と思ったものです。
    ちなみにワシは「IPX要らないから、代わりにNetWareのファイルシステム完全に移植して公開して頂戴」な人だが、こりゃ無理か。
  • by 37A (12754) on 2003年03月07日 19時53分 (#274631) ホームページ 日記
    LinuxはUNIXではない!









    ってことで一つ
    --

    ----------------------------------------
    You can't always get what you want...
    • by Anonymous Coward
      ならば余計問題である。

      UNIXでないものにUNIXの技術をこっそり埋め込むなど・・
      ・・・くどくど・・・
      • by Anonymous Coward
        だから BSD にしておきなさいと言ったのに。
        ・・・くどくど・・・
        :-)
        • by Anonymous Coward
          SCOでひっかかるコトがでてくると、まーたクリーンな実装をやりなおすトコが
          でてきちゃうんですよね?
          #何度もコード書き直す事がBSDの良い処だとBSDマガジンのインタビューで読みましたけど。
    • by Anonymous Coward
      37Aは人間ではない!

      …と言っているのと同じだな
  • 二枚舌? (スコア:1, 興味深い)

    by Anonymous Coward on 2003年03月07日 21時15分 (#274692)
    日刊アスキー Linuxの日本SCO(株)代表取締役社長に対するインタビュー [ascii24.com]によると
    「SCOもLinux企業であり、Linuxのソースコードについては十分に調査を行なってきたつもりだ。」
    とあるんだけども、リンク先の記事を読むとLinuxのコードには問題がある可能性があるように感じる。

    結局何をしたいのか分からないけれども、財政状態が悪いから、
    Linuxを売ることでの利益も含め「"取れる"可能性のあるところからは全部取る」
    ということなのかな?
  • by limbo (6813) on 2003年03月07日 21時20分 (#274694) 日記
    SCO 側の弁護士だけど、
    Boies弁護士は、米司法省対Microsoftの独禁法訴訟や、ファイル交換サービスNapsterの弁護に立ったことで、コンピューティング業界では名が通っている。また同弁護士は2000年の米大統領選で、フロリダ州の票の集計をめぐり議論になった際にアル・ゴア候補の代理人を務めた

    という経歴の持ち主だそうで。

    つまり、名は通ってといるかもしれないけれど、経歴はそんなにぱっとしないような。MS の訴訟は共和党政権になってようやく逆転したけれど、他のふたつはどちらもうまくいったとは言い難い。Napster 社はもう跡形もなくなったし、ゴアは得票数では勝っていたかもしれず、またフロリダ州では民主党支持層である黒人有権者の多くが投票資格を剥奪されたりしていたのに、結局ブッシュ政権が誕生している。

    案外心配することなかったりして。
    • by Anonymous Coward on 2003年03月07日 21時52分 (#274712)
      > SCO 側の弁護士だけど、
      > Boies弁護士は、米司法省対Microsoftの独禁法訴訟や...
      > という経歴の持ち主だそうで。
      > つまり、名は通ってといるかもしれないけれど...

      MS との一件に関してはこのへん [zdnet.co.jp] を読めば Boies がいかに「優秀な(アメリカの司法制度的に)」弁護士か書いてあります。

      あの裁判を「ウサン臭い」と思わせるような残念な結果にしたのは他ならぬ一審の Jackson 裁判官ではないか。

      親コメント
    • by Anonymous Coward
      Microsoftの側ではなく、司法省の側なんですが・・・。
  • 貧すれば貪する (スコア:1, すばらしい洞察)

    by Anonymous Coward on 2003年03月07日 23時34分 (#274787)
    ということで。
    もう先も長くないな…。
    • Re:貧すれば貪する (スコア:2, すばらしい洞察)

      by nobuhiro (5244) on 2003年03月08日 0時18分 (#274821) ホームページ
      長くないとなると、オリジナルの UNIX コードはどこへ行くのでしょう。

      はっ! IBM に買って欲しいって意味なのか。

      --
      親コメント
      • by saitoh (10803) on 2003年03月08日 0時28分 (#274830)
        そもそも、IBMのAIXはOSFとUIにわかれてどんぱちやってた 時代から有るもので,AT&Tのソースとは別にクリーンルーム 開発したもの(OSF/1ベース)じゃなかったの?私の勘違いか.
        会社として AT&Tのソースライセンスはもってイルに違いないが, AT&Tのソースを読んだ事のある人が大量に (転職せずに残って)居て、せっせとlinuxにcontributeするコードを 書いているっつーのは考え難いのですが.
        親コメント
  • by Anonymous Coward on 2003年03月08日 0時53分 (#274841)
    日刊アスキーLinuxにもこのニュースの記事 [ascii24.com]が掲載されています。
  • ありえない (スコア:1, すばらしい洞察)

    by yosshy (3545) on 2003年03月08日 20時21分 (#275205) 日記
    IBMがLinuxをプッシュしていなければ、Linuxが普及するはずがなく
    IBM が Linux の普及の全てのような言われようですな。
    大きな事実誤認だと思うのだけど。
    SCOのPC用の正統UNIXがもっと売れていたはずだ。
    Linux だけがフリーの PC-UNIX じゃなかろうに。
    IBMはLinuxをプッシュするのに、大昔に秘密保持の対象としてライセンスしたUNIXの技術を不当にLinuxコミュニティに渡した
    これが一番分からない。IBM のような会社が Linux の開発者と AIX の開発者を混ぜるようなリスク管理に疎い会社とは思えないんだけど。
  • by gedo (7079) on 2003年03月10日 9時36分 (#275737) 日記
    以前にもこういうトピック [srad.jp]があったけど、United Linuxは本当に大丈夫なのでしょうか?
  • by Anonymous Coward on 2003年03月07日 19時01分 (#274603)
    なんで最強の IBM が一発目なのでしょう? よほど勝てる自信があるのでしょうか。

    # まだ訴状を読んでないので AC

  • by Anonymous Coward on 2003年03月07日 19時07分 (#274608)
    てっきり特許がらみで攻めてくるものと思っていたら、
    NDA違反での提訴なのですね。
    SCOにとって無益な戦いになりそうな予感(期待?)。
  • by Anonymous Coward on 2003年03月07日 19時08分 (#274609)
    日本のメーカにしとけば良かったのにね。
    この手の訴えがあると、すぐ金払うし。
    • by futo (10691) on 2003年03月07日 19時45分 (#274622) 日記
      日本企業が、米国企業に較べて、米国での裁判ですぐ金を払うのは当たり前なんですよ。
      米国での裁判は、陪審員制度がとられる(事が多い)から、一般市民の心象で裁判の行方が左右される。

      って事は、自国をひいきにしてしまう傾向があるのは当たり前で、日本企業にとってはもともと不利。
      その上、米国裁判の特殊性で、機密文書を含めたあらゆる書類を提出しないといけなかったりする場合もあるわけで、その際、自分たちの弁護人向けに全部翻訳したりなんだり、コストも時間もかなりかかる。
      それくらいなら、条件によっては、金で解決した方が良いという選択は、十分ありうるんじゃ無いですか?

      決して、情けない(交渉下手)という理由だけでは無いと思いますよ。

      #いや別に情けないと書いてあるわけじゃないけど、
      #なんとなく、そんなニュアンスをかぎとったのでw
      親コメント
      • by Pooh (4850) on 2003年03月07日 22時21分 (#274726)
        でもそういう焦土戦略は、長い目で見ればターゲットにされがちな気もします。
        ハイジャック犯との交渉を思い浮かべてしまいました。
        ゲームのルールを決めるのが相手側だとしても、
        お金をサクサク払ってしまうと、
        長期的には別のハイジャックを誘発してしまうのではないでしょうか。
        いやまあ、Stella賞(一番下のほう) [geocities.co.jp]の国ですから、気持ちはわかりますが。
        親コメント
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