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5545 story

RDBMSの生みの親Edger F. Codd博士、死去 92

ストーリー by Oliver
すべては表である 部門より

Anonymous Coward曰く、"The Mercury Newsの記事によると、現在のデータベースのメインストリームであるRDBMSの生みの親、Edger F.Codd博士が亡くなったそうだ。件の記事にもあるが、現在の社会のITシステムの多くはRDBMSを利用しており、その業績の偉大さは簡単には言葉にできないほどだろう。謹んでご冥福をお祈りする。"

RDBMSのRはCodd博士による1970年発表の論文A Relational Model of Data for Large Shared Data Banksから始まった。その概要はIBMのページにうまくまとめられている。

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  • 追悼 (スコア:3, 興味深い)

    by ohsaru (10369) on 2003年04月23日 0時23分 (#303396) ホームページ 日記
     シャノン氏、ダイクストラ氏、そしてEdger F.Codd博士
    計算機の基礎を作った人たちが次々と世を去っていく。
     あと、100年もたてば、彼らはモーツアルトやベートーベン
    のように学校の歴史で語られたり、計算機室の壁に写真を飾られ
    たりするだろう。
     直接講演を聴いたりする機会はなかったが、未来の伝説の偉人たち
    と同じ時代にプログラマーであったことを誇りに思う。
  • 哀悼 (スコア:2, 参考になる)

    by skimsr (9280) on 2003年04月22日 23時21分 (#303345) ホームページ 日記
    データベースについての知識は,学生時代の講義で聞いたものだけで,実際的な知識はほとんどありません。そんな私でも,E.F.コッド博士の名前には覚えがありました。哀悼。

    下記のようなページがありました。参考まで:

    ちえの和Web:コンピュータ偉人伝 E.F.コッド [chienowa.co.jp]
    関係データベースの開拓者は創業者利益を享受したか [ulis.ac.jp]
    • by Anonymous Coward
      Codd博士の功績は、関係データモデルであって、RDBMSじゃないと思う。
      もちろん、IBM DB2あたりの開発に関係しているとは思うが。
  • by G7 (3009) on 2003年04月23日 4時34分 (#303505)
    氏の仕事が、押しも押されぬ重要かつキッチリした仕事であることは、疑いようもないんだけど、
    それでもRDBってものには複雑な(おいそれと賛美できない)気持ちを持たずにはいられないです俺。

    なまじ表構造なもんだから、表と相性が良いとは限らないTreeだのNetworkだのの様々な構造を
    取り得るデータ…最近の流行だとObjectですが…との間で、いわゆる
    意味的インピーダンスミスマッチを、抱えさせられるんですよね。アプリ作ってると。これが辛い。

    というわけでRDBもほどほどにしてOODBなりなんなりの時代になって欲しいなあ。

    ええと。俺の理解が間違ってなければ(笑)、細かく言うと、
    紹介された http://www-6.ibm.com/jp/gto/seibu/it/020311.html の中に書かれている
    「規則9 データは論理的に独立している」を、積極的に人間の直感に従って崩す(笑)のが、
    OODBへの第一歩かなという気がしています。
    ほら。クラス分析/設計って、あいかわらずヒューリスティックな作業でしょ(笑)。
    あの人間くささが良いわけでして。#本気か俺?

    #制約条件はMethodで実現するし、保全はガベコレで本質的には実現可能だし。
    #キーという概念も、「Objectを検索する」という概念が実装されてる系では別に珍しくないし。

    というわけで今日も我々はO-Rマッピングで苦労させられるわけですが、
    やっぱり1クラス1テーブル方式は(目先の処理効率は良いけど)弱点も多すぎますね。
    http://rwiki.jin.gr.jp/cgi-bin/rw-cgi.rb?cmd=view&;name=PRb
    みたいな方向性じゃないと長い目で見ればきついんじゃないかな。
    • by saitoh (10803) on 2003年04月23日 5時39分 (#303523)
      RDBには世話になっているが、恨みも多い。 業務ソフトで、「バックエンドにRDBを使うので 別途ORACLEを買ってください」っていうやつ。 予算を喰う喰う。
      八つ当たりですが
      親コメント
    • by Anonymous Coward on 2003年04月23日 14時53分 (#303786)
      TreeだのNetworkだのの様々な構造を取り得るデータと表(関係)の相性が良いとは限らない、
      (中略)O-Rマッピングで苦労なさっているというご主張について、そもそもそのTreeだのNetworkだの
      を関係モデルとして正規化(Normalize or Normalization)若しくは非正規化(一応断っておきますが、
      「非正規化」は「非正規形」のまま放置することではなく、一旦正規化したデータモデルを、さまざまな
      目的から、その正規を崩すことを意味しています。)が十分でないからではないでしょうか?という疑問を
      抱きました。

      また、OODBについて言及なさっていますが、果たしてOODBとOOPは相性が良いのでしょうか?
      (私はいまだに良くわかりません。それほど経験をつんでいないもので...)

      それから、規則9(の日本語訳)のあなたの理解は読みきれませんが、後続の記述から類推すると誤解
      されているようです。規則9のココロは、従前のアプリケーションとデータの一体化状態から脱却しての
      独立性という意味です。
      親コメント
      • by G7 (3009) on 2003年04月24日 1時50分 (#304178)
        >O-Rマッピングで苦労なさっているというご主張について、そもそもそのTreeだのNetworkだの
        >を関係モデルとして正規化(Normalize or Normalization)

        OO的なやりかただと、正規化とか非正規化という考え方を(普通は)しないんですよね。

        OO勢がやってる分析や設計は、とどのつまりは「直感」です。
        直感的にすっきり納得できるデータの並べ方ならOK、という感じです。

        #Objectをいったん全部ばらしてRDBに格納するという前述のやりかたならば話は別ですが、
        #あーゆーやりかたは主流じゃないようなのでここでは置いておきます。
        #素朴に1クラス1テーブルにするか、それの亜種的なやりかた、あたりが主流だと思います。

        そして、直感から離れるようなヤリカタは、たとえそれが正規化やそれ以外の何かであろうとも、
        あんまり受け入れられてない、と思って良いと思います。
        正規化とかの論理的に裏付けられたヤリカタに、あえて(かどうかはともかく)背を向けてるという印象です。

        冷静に考えれば、おっかない話ではあるんですが(笑)。

        俺としてはOOP(というかOOA/OOD)は、「児戯指向」だと思っています。
        つまり幼稚園児でも判るような(笑)直感のみに従ったヤリカタを選択しがち。
        これ、OOPの元々の考え方であるシミュレーションやメタファというものが、
        元来そういうものである、という面が有るせいだと思います。
        そういやSmalltalkは子供でも使える言語を目指したものでしたっけね。

        #とはいえ、だから悪いと思うことも出来ない俺。OOPって、馬鹿だから可愛い子みたいな感じなんですよ(^^;

        まあ、高速化のためのノウハウも存在しますし、Objectであるがゆえに却って性能的に得をする面もある
        (なんせObjectはそれ自体が何らかの情報のCacheみたいなもんですから、うまく使えば色々と…)んで、
        悲観することもないかなーという気もしています。

        というか、正規化とかの方向は、コッチ(笑)から見れば、
        「やりすぎて人間様に理解しにくくなってしまった最適化」
        みたいに見えちゃったりするんですよね。その捉え方が正しいかどうかは別として。

        >OODBについて言及なさっていますが、果たしてOODBとOOPは相性が良いのでしょうか?

        まともな奴なら、「そのまま」保存するように作られてるはずですから。
        O-Rのようにマッピングをする必要が無いわけです。

        >規則9のココロは、従前のアプリケーションとデータの一体化状態から脱却

        ああ。そっちですか。
        でもOO勢なら、そういう場合は「ドメイン領域のデータのクラス」という括り方をするだろうな。

        ネジクギトンカチ的なクラスは「アプリに依存しないクラス」として作られて当然ですが、
        ドメイン領域のデータでありながら同時にアプリ依存性を薄くした「直感的でない(笑)」クラスの作り方は、
        OO勢はあんまり得意としていないんじゃないかな。
        なんでもかんでもモデリング「して」しまうってゆー感じ。
        後で変更したくなったらどうすんだ?とクビを傾げることが時折。

        #数年越しの永続クラスの設計を(欠点が判っても)今更変更できなくて喘いでいるG7
        親コメント
        • DBに関してはあんまり知らないので、コメントしませんが、
          > OO勢がやってる分析や設計は、とどのつまりは「直感」です。
          > 直感的にすっきり納得できるデータの並べ方ならOK、という感じです。
          オブジェクトというのを最初に素人に説明するときは、直感とか「もの」とかいう話になりますが、「分析と設計」ってことになると、モジュール化でしょう。coupling & cohesion. (定着してる訳は知らないけど、多分モジュール結合度と凝集度。)一つのクラスで色々やらないで、別々に分ける。(hi cohesion)で、なるべく他人の内部構造に依存しない。(lo coupling)

          でも、クラスに色々機能を持たせなくちゃならないことも多いので、そこで継承を使うか、別のクラスにするかみたいな話になって、んじゃ定石集めてパターン(design patterns)作りましょうって事になり、結局データベースで言うところの正規化とかみたいな話になるのでは?

          なにが言いたいかっていうと、「直感」なんかじゃないぞって話。

          親コメント
          • >でも、クラスに色々機能を持たせなくちゃならないことも多いので、そこで継承を使うか、別のクラスにするかみたいな話になって、んじゃ定石集
            >めてパターン(design patterns)作りましょうって事になり、結局データベースで言うところの正規化とかみたいな話になるのでは?

            >なにが言いたいかっていうと、「直感」なんかじゃないぞって話。

            いや、直感という言い方は確かにちょっとアレだったかもですが、
            パターンは今度は「経験」の世界であるわけで、
            それが機械的論理的に決まる世界ではないという点において、直感とは同類ですね。

            つまり、自分ひとりのではないのだけど、大勢の人々の直感(笑)の集積物っす。
            定石と論理的帰結とは同じではないわけで。

            もしパターンが正規化と同じような位置付けのものだとしたら、
            パターンは単純に「究極の答え」と「それを崩したもの」とに分かれていたんじゃないかな。
            でも実際のデザパタは、「トレードオフ」の世界ですね。
            2つのパターンの採用を比較検討するとき、しばしばどっちも究極の答えではない、という世界です。
            #もちろん、論外に間違った選択もありえますが、そういうのはここでは数にいれる意味がないんでパス。

            てゆーか、パターンの数がこんなに何十個もある(さらに、自作することも可能(笑)だし、
            世間でも日々新たなパターンが作られてる(大袈裟?)わけだし)のを見れば、
            「ああ、これはプリミティブでもなんでもないんだ」と思うモンなんじゃないかな。

            #元素の数が多すぎるんで「原子は究極の単位ではないのでは?」と昔の科学者は思ったのだとか...

            正規化って、パターンのような、直感だか伝統だか経験だか自然発生だかによって生まれたものじゃないですよね。

            よだん:
            正規化と同じくらいに究極の答えがもしOOPにもあるなら、
            ある1つの分野におけるクラスライブラリは、そうそう何種類も作る余地が無かったのではないかな?
            でも実際には色々なカタチのものがあるわけです。
            それだけ恣意または偶然(笑)によって如何様にも出来る世界だということじゃないかなあ?
            親コメント
  • おもて (スコア:0, おもしろおかしい)

    by Anonymous Coward on 2003年04月22日 22時33分 (#303322)
    表には裏もある。
  • by Anonymous Coward on 2003年04月23日 3時20分 (#303485)
    Sorry.
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目玉の数さえ十分あれば、どんなバグも深刻ではない -- Eric Raymond

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