技術者・研究者の処遇向上を訴える白書 330
ストーリー by yoosee
技術立国じゃなかったの? 部門より
技術立国じゃなかったの? 部門より
saitoh 曰く、 "asahi.comに 小柴さん、田中さんに続く人材育成に焦点 科学技術白書 という記事が掲載されていた。その内容は
白書によると、専門技能や知識が必要な職種の賃金を日米で比べると、米国では技術職は一般職の1.65倍、研究職は2.13倍なのに、日本では技術職が1.11倍、研究職が1.18倍と、一般職との差がほとんどない。というもの。 科学技術白書は文部科学省のWWWサイトに掲載されているが、平成15年度版はまだ掲載されていない。 平成14年度版では、大競争時代とか需要にマッチする人材育成 とか、 もっと厳しくむちを振るえ的な内容であったのとは対照的だ。
・・・・優秀な人材を科学技術の世界にひきつけることが必要としている。
米国並の実力主義の導入とか任期内に成果が出なければ首といった話が 日本でも広く言われるようになってきたが、研究職・技術職の 給料を上げるという方向の話は全然出てないように思う。 アメリカ並みの厳しさを 導入するのなら、アメリカ並みの報酬も出してくれよぉ、と思う人は 多いのではないだろうか。 それとも、今の処遇で良いから、アメリカ並みに厳しくするのは 止めてほしいという人が多いだろうか?
また、 科学技術白書には 「科学者が広く国民から評価され、尊重される社会を」とあるらしい。 たしかに、それはお願いしたい。"
昭和33年 (スコア:4, 参考になる)
45年間進歩なしか…
Re:昭和33年 (スコア:2, 興味深い)
評価の基盤は教育にあり (スコア:3, すばらしい洞察)
end
Re:評価の基盤は教育にあり(説明力) (スコア:1)
その、想像の届かない人に説明する能力も、技術者・研究者
に必要なわけで...そういった「説明力」を鍛える教育は
現在あるんでしょうか?
今日、クライアントと打ち合わせをしてきたところなんで、
なんてタイムリーな話題かと...^^;
-- BoneHead Hiro --
Re:評価の基盤は教育にあり(説明力) (スコア:1)
世の中は白と黒だけではなく、抹茶小豆コーヒーゆずサクラもあると気づかないと、説得に対するモチベーションは生まれないもんです。
end
Re:バカの壁 (スコア:4, すばらしい洞察)
>も関係するので、悩むところですね。
説明を受ける側の力量を推し量って、わからんちんでも
教えてあげないと、これから飯食えないと思うよ。バカ
の壁っていうけどさ、バカも使い様なんよ。
第一さ、説明したり説得するのがなんで必要か、考えて
みるといいよ。相手はそれについてよく知らないし、効用
や害悪はおろか、存在すら知らないこともあるわけよ。
で、その前提になっている問題や受けている恩恵について
も体感とは程遠い状況にあるから、「どういった問題があ
り、それについてこういった対応がある」「こういったよ
い状況があり、それについてこういった脅威があるからど
うする」といったレベルから説明し、説得するわけなんで
すよ。つまり、無知で、そういった問題に無頓着だったり、
面倒だとかで忌避している、ある意味バカを相手に教えるっ
てことなんだよな。
ところが、バカってさ、篭絡すると面白いよ。ほんと、バカ
みたいになんでもかんでも関連つけてやってくれるよ。
# 某社の社長に対して「コンピュータをなぜゆさぶってはいけ
# ないのか?なぜ動いてるパソコンからケーブルひっこぬいて
# 移動させてはいけないか?」レベルからはじめて、マシンルー
# ム設営、データセンターへの移設まで持っていった人の苦労話
# を先日聞いた。酒の席だったけどね。
教育問題でわたしが不思議に思うのは、なんで「こいつら説明と
説得について学ばないのか?教えないのか?」ってことなんだ。
英語にしても国語にしても「聞くこと」「読むこと」が主体じゃ
ないか?自分ひとりがどういった解釈をするか?なんてことは、
自分の勝手だろうに....問題は、その得たものをどう他に伝えて
共有し、時には得たモノ同士をぶつけての研鑚を行うということ
が「すっぽり抜け落ちている」だろうに...と思うわけなんです
よ。
幼いうちから「得る技術のみ」だけで、「得たモノを提供する技
術」が全然ないじゃないか...そんなのに飼い慣らされていたら、
「自分がみつけたものの素晴らしさを伝えられない」だろうに..
そして、それがそのまんまで「科学の素晴らしさ」とか伝え様が
なくなっちゃっているのではないですか?
# 実際、「素晴らしい」と思うモノを知っているか?という問題
# もありそうですけどね。
報酬なんぞどうでもいいから (スコア:3, おもしろおかしい)
Re:報酬なんぞどうでもいいから (スコア:2, すばらしい洞察)
よそがバカ選べのは回避できんて
民間の処遇の前に (スコア:3, 興味深い)
親とケンカしてまで大学院に行った友人なんて、「原則として親が保証人じゃないと不許可」と銀行みたいな事を言われて泣いていたぞ。
大学院行って日本の研究室を実質支えている人間が、親のカネで遊んでいると思われている現状を国はどう思っているんだ?
あきれて日本を逃げ出したAC
Re:民間の処遇の前に (スコア:2, 参考になる)
Re:民間の処遇の前に (スコア:1)
会社に籍を置いたまま、休職とか有給で博士課程入学を 希望する人はwelcomeです。
Re:民間の処遇の前に (スコア:2, おもしろおかしい)
「即身仏」ですか.
Re:民間の処遇の前に (スコア:1, 興味深い)
金はドカンと積むくせに、その金を大学院生へ充填するとかそういった
使い方はさせてくれない。
大学研究者側もさんざん運動しているので、この状況は変わりつつ
ある…かも…
東大医学部で科研費流用 [mainichi.co.jp]なんてニュースがありますが、
額はともかくとして、こうでもしないと院生を支えられないってのは
よ~くわかるんですよ。つーか似たような事はあちこちで行われています。
Re:民間の処遇の前に (スコア:1, 参考になる)
Re:民間の処遇の前に (スコア:2, 興味深い)
進学して欲しい人ほど就職してしまう.
そうでない人ほど進学する,らしい.
僕のまわりで進学を断念している理由は
やはり経済的な理由です.
国立大学の博士後期課程に進む人間って具体的に
どのくらいいるのか知りませんが,学費免除に
とどまらず,もっと積極的な支援をお願いしたいものです.
せめてドクターコースの人間には同年代のサラリーマンと
同程度の給与を払っても,損はしないと思うんですよね.
ドクターコースなんて1研究室あたり一人とか二人しか
いないわけです.科研費ばらまいてないで,もっと別の
使い方を考えないと,日本の基礎科学がだめになって
しまいそうで本当に怖いです.
Re:民間の処遇の前に (スコア:2, 興味深い)
最近は親の方の経済状況が逼迫してきたらしく、そういう理由の 進学は見られません(うちの大学では)。重点化で増えた定員を 満たすのに苦労している大学は多いのでは?
ちなみに、「独立行政法人 国立大学○○」という名前の 法人になるのだと聞きました。だから、名前という点では 相変わらず国立大学なのかも。
いつも愚痴のように言うのですが (スコア:2, 参考になる)
いつまで経っても給料変わらね~
残業がいっぱいあって、人並みの給料な気がする~
そのくせ、責任ばっかしあってさ、怒られてばっか。
割といまどきのカタカナ仕事で技術者? 専門職なのに、給料安い~
ぶつぶつ
技術者自らも権利のために動くべし (スコア:2, すばらしい洞察)
のではなく、自らの会社にある労働組合とかに積極的に
参加するとか、それが無いのなら仲間を集い労働組合を
作るとかしなければ、なにも改善されないのではないで
しょうか。
そんなのは面倒だとか、技術以外に興味ない、とかいう
技術者は、経営者にとって「安月給で働いてくれる都合の
良い人間」以上の評価はありません。
そもそも (スコア:1)
こっちが実入りがいいからと思ってやっているような人がノーベル賞をとれるでも思っているのか?
子供に円周率さえろくに教えさせないのような国じゃ無理無理
Re:そもそも (スコア:1)
僕の知人は、僕の給与明細をみて大学の助手になるのを止めて民間 企業に就職することに決めました。
大人レベル (スコア:2, 興味深い)
この参考文献の方も自省されているように、真の問題は世論一般の議論レベルの低さですよね。子供には高度な学習を要求するくせに、大人はここで行われているような真摯な議論をほとんどしないで、「バカ役人が子供をダメにする」などという単純な話に逃げていく。
「教科書が簡単になると子供のレベルが下がる」という俗説の通りに、カリキュラムの水準と子供の出来が正相関するなら、スパルタ教育すればいいだけのことです。そんな簡単な話ではないからみんな悩んでるわけで。
「できる子供を伸ばす」ことと「落ちこぼれを救う」ことを両立する方法論がないことが最大の難題だ、というのが私の個人的理解ですが、大人レベルの乖離はそれ以上に深刻だと思います。
Re:そもそも (スコア:3, 興味深い)
>「円周の長さが直径の長さの何倍になっているかを表す数を円周率といい、ふつうは 3.14 を使う」
そのままこの文の少し変えれば大丈夫です。「円周の長さが直径の長さの何倍かになっていて、その関係は常に比例しています。(比例って言葉は知っていると思うけど、もし知らなければもう少し噛み砕けますよね)その数を円周率と言います。実は円周率は割り切れない数で(この辺の用語も知っていると思います。)本当は3.141592.....とずっと永遠に続く数です。これを書いていては大変なのでπと書いて省略します。また実際に具体的な数値が欲しい場合は普通3.14として計算します。」
私が小学校の頃先生からこう教わりました。いま思えば無理数に出会った瞬間です。
もしも小学校の授業で一回つぶす気になればπの歴史とか和算という世界での計算法とかいろいろ興味深い事も話せます。要は先生の質の問題です。もっとも無理数についてしっかりとした知識のある先生やπの歴史を語れる先生なんて小学校にはいないでしょうけどね。(知っていることを全て教える必要はない。でも多くの事を知らないのに人に教えることはできない。)
>これも小学五年生に教えるつもりでここで「3.14」と「3.1」と「3.1415」の使い分けについて説明してみてください。
小学校では当然四捨五入を教えますよね。その際に有効数字について語ることは必要だと思います。というよりも、有効数字について説明しないとむしろ何をやっているのかわからなくなります。たとえばどうしてこの問題の場合は小数点3桁目で四捨五入するのか、こっちでは二桁目なのにどうしてか。そこの差は何なのか。小学生を教えた経験からするとちゃんと説明すればわかります。上記の無理数の話と同じです。中には 3.1415で計算して3.14で計算して小数点以下2桁ではほとんど変わらないことを自分で計算して喜んでいた生徒もいました。さすがここまでは要求しませんが、同じ事を授業で見せて生徒に「無駄な努力はしちゃ駄目だよ。でも必要な努力はしようね」って教えることはできると思います。私は小学校の頃授業で「3」と「3.0」と「3.00」の違いについて習って感動したことを覚えています。これは四捨五入の授業で必ずやるはずです。
>私は頭が悪いので思いつきませんでした。
小学校の頃こうやって教わりませんでしたか? それから高校や大学でしっかりと考えて数学を勉強しましたか? まさか学校の先生ではないですよね。もしそうならあなたの生徒たちに同情します。
>「思考力を奪う詰め込み教育が今の数学・理科離れの原因」
もしかして、あなたがその犠牲者でしょうか?
思考力を養うために先生がいます。知識の伝達だけなら教科書があれば十分です。それを元に思考力を育てる、換言すれば思考とは何かを教えていくのが教師だと思います。そのためには教師は常に思考力を鍛える必要があります。またそのためには沢山の知識が要求されます。それを怠っているような教師はいりません。
そもそも、以前の教育体制が数学・理科離れの原因と読めますが、20年前と現在とでは明らかに現在の方が悪化しています。これは教育制度の問題以外に別の場所に問題があると考える方が自然だと思いますが。(思考力が無い方はそう思わないのかな)私はその一因として教師の質の低下があげられると思います。
>それが即、悪影響を及ぼすという短絡的な考え方には賛同しかねます。
即悪影響を及ぼさないと思います。じわりじわりと影響が出てきます。実際ゆとりが言われるようになってから徐々に学力が低下してきています。個人的な感想ではありますが着実に下降線を描いているような気がします。ゆとり教育が制度化されたら更に悪化するであろう事は容易に想像できます。またこの制度の中で教育された生徒達が将来教師になるわけですから将来も含めてかなり深刻な問題だと思います。こんな表現をした人がいます「遺伝子上に残った傷のように末代まで祟る」。
#まだ議論が必要かな?
#長文ごめんね>みなさん
Re:ゆとり教育 (スコア:2, おもしろおかしい)
平日のお昼に電車乗ってたりする都会の高校生は
なんなんでしょう。あれもゆとり教育ですか?
教えてください、偉い人。
#そんな私はお昼に出勤してるゆとり社会人
ついでに (スコア:1)
技能者も優遇してもらいたいです
科学の進歩にはそれを実現できる技能もついてこないとね
昔ァーシ山根一眞のメタルカラーに感激したもんでね
Re:ついでに (スコア:2, すばらしい洞察)
だいいち「上司や会社が評価してくれないから闇研究で成果を出した」
なんて武勇伝じゃなくて恥だと思うんですが。
研究開発分野で浪花節が幅を利かせているなんて論外です。
And now for something completely different...
Re:ついでに (スコア:1)
経営者にしてみればうはうはなので、そういう需要が続く限り
あの番組なくならんのでは……
「それがどうした、おれたちには関係ない」
Re:ついでに (スコア:1)
個人的な趣味の延長上で作ったプログラムが、
(っていうか、ほんとにちょっとしたスクリプトに過ぎないのだが)
最近、週100万円程度の収益をもたらすことになったんですが、
それの改修とか改良とか機能追加に関しては、
幹部とか営業本部とか、そういうところの事前許可が
必要になっちゃったりならなかったりしたり云々。
そんなこと言われたらバグフィックスもそうそう
気軽にできないっていうか……まあいいか。そういう会社だし。
Re:ついでに (スコア:1)
>それの改修とか改良とか機能追加に関しては、
>幹部とか営業本部とか、そういうところの事前許可が
>必要になっちゃったりならなかったりしたり云々。
>
>そんなこと言われたらバグフィックスもそうそう
>気軽にできないっていうか……まあいいか。そういう会社だし。
金額の桁はそこまでいかないささやかなものだけど、
(でも大マジメに恩恵を計算したらそれくらいになるという試算をしてもおかしくない気もしてきたが)
なんかこっちもモロにそんな感じです。
バグフィックスも機能拡張も(場合によっては冒険も)しにくくてたまらなくなりました。
まあ、「今回は(その時点の安定最新版の)ver hogehogeを使う」ってのを
ちまちま繰り返してますが。アプリに組み込んだ状態でテストが通れば誤魔化せますから(藁
UnitTestが「自社のフォーマットに合っていないから」って認められず、
くそ人力テストが認められるってのは、どうよ?
わざわざ時間と手間をドブに捨ててるようなもんだ。
ソフト屋がこんなことをやってる
(ソフトというものの性質を効果的に使って仕事の効率を上げる、ってことをしてない)
ようではねえ。紺屋の白袴。
Re:ついでに (スコア:2, 興味深い)
Re:ついでに (スコア:2, 参考になる)
他の人も指摘しているように、それってほげ言語のパラドックス [dreamhost.com]に「陥って」いる恐れがありますので、ゆめゆめご用心を。
しかも、Lispみたいに高度な話(藁)ならまだしもなんですが、
ほんとに「こんなの初級中級程度の知識/知恵だろ?」ってものすら
知らない(知識がない、理解してない、価値をわかってない)人が
命令をくだす立場であることは、どうも珍しくないようなので。
#新人教育と称して、バブルソートを得意げに教えてる上司を見たことがあるんでG7。
#しかも、ソートの勉強はそれで終わりだ、的なニュアンスを新人に押し付けやがった。
#ソートだけで本が一冊書ける、ということを知らないんだろうな、あの上司は。もうクビになったが(笑)。
つまり、本当なら「(さほど凄い人でなくても)使える技術」なのに、
たまたまその上司クンがそれを「使えない」ばっかりに、
プロジェクトの意思としてその技術を「使えない」と見なしたことになっちゃう、
という勿体無いお化けを引き起こすリスクが、あるんです。
かつ、そういう場合に限って、代替(笑)技術のほうは、やたらと非効率だという罠。
つーわけで、意思決定権を持つ人ほど、技術に明るくあってくれないと、結構困るんですよね。
あるいは、決定権を持つ人が、うまいこと技術ある下っ端を活用(こき使い(笑))して
自分の能力を「超えた」判断力を事実上得る、という手も有ります。
#「自分より有能な男を"使う"能力を持った男、ここに眠る」…カーネギー(だったか)の墓標の言葉だそうですね。ちょっとかっこいいかも。
>真に使える技術を持っている奴ってのは、学校での教育に頼ってない奴だったり。
俺も情報系出じゃないんでよく判らないですが、
むしろ「たまたま(?)学校が、良いことを教える」ことも有ったっておかしくないと思います。
まあいずれにせよ、DogYearなので(そうでなくてもだが)、自力勉強は卒業後もばりばり必要なのは確かなのですが、
問題は、上記のような駄目上司は、学校であろうが巷の書籍であろうが、どういう出所のものにせよとにかく、
自分の「知識/知恵」を更新していない、ってことが結構有るわけで。
そういう場合、学校での知恵だろうが本の知恵だろうが、その人は拒絶するんだと思われます。
ありがちな「経験が大事」という言い方は、落とし穴が有ります。「自分の」経験しか信じない、という穴です。
経験ってのは自分でしか出来ないですが、一方で自分が出来る経験の数はタカが知れてるってのも永遠の真理。
そして、自分以外の世の中の大勢が経験してること(笑)から、取り残されていく罠。
経験「しか」信じない奴は、最終的には使えないと思います。
「未知」をいつも視野に入れていないとねえ。そうしないとライバルの技量すら測れない恐れが有る。
Re:ついでに (スコア:2, 興味深い)
当面はなくならないけど、資格取らなくとも職に就けるようになるので、マイスターの資格取るメリットがなくなるみたいです。
メリットがないから、その内資格取る人がいなくなって、廃止になるでしょう。
ドイツはマイスター制が弊害になって、電子関係の技術で後れをとったので、それも廃止の理由の一つではないかと思います。
Re:ついでに (スコア:1)
知らないんだけどもしかして、マイスター制度って、
「親方」の存在(と活躍(笑))が前提な制度なんでしょうか?
だとすると、少なくともDogYearな分野には向かないかも。
よく「アーティストじゃなく職人になれ」と言うが、
ソフトってむしろ逆にアーティストっぽさを目指すほうが、
高品質なものが作れると主張する人もいる [dreamhost.com]んでしたね。
#つまり、技術者を優遇しても、そもそも技術を優遇(その性質を尊重)したことにならない、と。
Re:ついでに (スコア:2, 参考になる)
マイスターの資格を取りたい人は、近くのマイスターのところに弟子入りして2~3年修行を積んでから国家資格試験を受ける、というような仕組みです。(うろ覚えなんで詳細はGoogleって下さい)
ということで、
>DogYearな分野には向かない
のですよ。
けど、プログラマーはともかくSEを名乗るのは資格制度にして欲しいと思ったりもするのですけどね。
時計の修理技術 (スコア:2, 興味深い)
新製品開発の際にサイズや構造で無理が出たとき、その修理技術者に相談したら、その技術者の指摘したわずかな修正であっさりと解決してしまったという話が、やけに印象に残っています。
やっぱり「科学者」と「技術屋」は車の両輪でしょう。
科学に限った話じゃないけど。
(音楽アルバム制作の「アーティスト」と「エンジニア」をイメージしてしまったが)
技術者・研究者の住みやすい世の中にしてほしい (スコア:1, 興味深い)
優秀じゃない技術者の給料は低くてよい?ノー。 (スコア:1)
優秀な技術者に高いインセンティブを与えるというのは当然で、いますぐとっとと実現すべし。
その話はそこでおしまい。
…じゃあ、優秀じゃなきゃ安月給でいいの?
私はそれには反対…というか、なんか上手く丸め込まれている気がする。技術者の能力で給与格差が大きく開いてもよい、という逃げ道を付けたら、経営者たちはなんだかんだと理由を付けて、彼らの雇用している技術者が「有能ではない」と判断を下すだけでしょう。
だってね、金融業界の連中や経営職の連中は、あれだけ無能であるにも限らず、高給取りなわけですよ。
社内での評価の優劣はあるんでしょうが、劣等金融マンだって、中堅技術者より高い金を貰ってるんじゃないのん??
例えば私の職場では、もしある技術者の仕事がトントン拍子で売れた場合…かなり高い報酬を得られるシステムになっています。何千万とかいうのも、理屈の上では可能。
でも、実際には、そんな仕事はほとんど振ってこないし、実現もできない。現実には、せいぜい数万円のボーナスが手に入れば御の字で、しかも個人じゃなくてグループでそれだから、飲み会の一つもやれば消えちゃいます。
その一方で、もっと卑近な問題であるボーナスの査定。我々の属す職群は社内でも最低ランクです。
本当に実績の上がっていないうちの部署はともかく…技術的に素晴らしく価値のある仕事をした隣の部署も、同じレベルとの判断。もちろん職群の中でも部署ごとの査定があるんだけど、「中の下」と「下の上」ってだけの話です。
「優秀な技術者ならば…」「プロならば…」というのは、なるほど気高い考えだと思います。でもまだまだ甘い気がします。世の中、金を握っている連中は、そんな考え方にほだされたりしませんよ。
結局、優秀な技術者に、優秀だという自覚を与えないまま、優れた業績をあげさせられる経営者が評価されるようにできてるんですから。
#なぜなら、それって「低コストで高収益」ってことですからね
技術者に本当に必要なのは、「能力が有れば…」なんて条件付きでない、給与の向上です。「技術者」という肩書きがそもそも高給取りである、そんな世界にしなければいけません。
さもなくば、某社の馬鹿よろしく、「技術者が働かないからいけない」と言われて、みな無能向けの給料で泣かされるだけです。
ピラミッド (スコア:1)
思うに、人間というのは絶対値で自分を評価できるわけではないです。ある組織の中なり、ある世界の中で「俺はトップクラスだ」「俺は中堅どころだ」「俺は落ちこぼれだ」という相対的な評価を下す。無理をしてレベルの高い学校に進学して落ちこぼれになった人がいるのって、そういう理由によるわけでしょう。その人がレベルの低い学校・組織に行けばトップクラスの気分を味わえたかも知れない。
ひるがえって組織を管理する側の立場からすれば、人材ピラミッドの頂点を高くしようとすれば、相応に落ちこぼれも出さざるを得ない。落ちこぼれを出さないようにするためには、互助的な組織作り、上下関係の希薄な組織作りを指向することになるけれど、そういう組織ではスーパーな人材は出てこない。
金融業界ってのは「スーパーな人材」に依存しているわけでしょう。事実、スーパーな人材が業界を支えているかどうかはともかく、そういう幻想の上に成り立っている。互助的な組織作りをするには向かない土壌があるから(他のスタッフの失敗を互いに助け合ってカバーするような業界じゃないよね?)、競争意識をあおっていくことになる。
プログラマーの世界は? あれはデバッギング・ザ・デベロップメント・プロセス [yfcbookshelf.com]の中だったかな。同じ組織の中のプログラマーは同じ技術水準で満足する傾向にある、という話があったけど、これって割と同感なんだ。組織が求めている以上のスキルを積極的に身に付けて、組織そのもののレベルを上げていくような気概のあるプログラマーってどれだけいるだろう? プログラマーで積極的に経営に参画していったり、社内の政治力学に「保身」以外の目的で関わっていったりしているだろうか?
...芸というものは一生勉強だと思っています...
Re:ピラミッド (スコア:1)
正直、研究者の世界はまったく知らないのです。すみません。
でも、ステレオタイプな研究者のイメージって、社内の政治力学を巧みに利用して研究予算や自分たちの報酬や社内の立場を向上させていくってイメージじゃないな。正々堂々とプレゼンしてるってイメージ。
...芸というものは一生勉強だと思っています...
経営者にとっては猫でも杓子でも (スコア:2, 興味深い)
でも経営者から見て一番価値の高いプログラマーとは目標を最も軽いコストでクリアする人物なのですよね、、
目標の中にメンテが絡めばいいのですがそうでなければヘボくても何でも早くて安ければそれでいい事になっちゃう場合も。
今、メンテナンス性も考慮してドキュメンテーションも行いつつプログラムを組んでいますが遅い遅いとかなり圧力かかっていたりします。
経営者が比較元にしているプログラムはサニタイジングも無く一度認証を通るとIDを書き換える事で全てのユーザーデータにアクセスでき、GETメソッドからクエリを直入れ、メール送信フォームからメールコマンドが直実行出来るかなり杜撰なヤツなのですがそれでも2年の運用の間、問題が発生していない事から「良いプログラムだった」という事になっています。
DB の正規化がなされていない、cookie にIDとパスワードを素で入れている等々挙げればキリが無いのですが、、それでも何事も無く切り抜ければ良かったと言われる。余計な対策も払わない分安く付いた、と。
安全装置の無い車を作るようなもので私には「動けばいい」という考え方でプログラムは作れませんし、かと言って経営者の言う事も全く間違っているワケでもない。権限管理が複雑なのでそれを無視して動くだけのプログラムを組めば工期は半分程度には落ちている。
危機管理という考え方に落としても事後対応でいいと経営者が言えばそれをコストで見ると向こうに理が出てくるし。どちらが正しいか、未だに答が出ないんですよね。。
# 結局問題にならなかったのは幸か不幸かサービスがコケた事もあるのですが某大手ポータルのトップページからリンクがあった時期もあり、顧客にはナショナルカンパニーが名を連ねるそれなりのサイトです、とか言ってみる。
# ドキュメンテーションを充実させメンテナンス性を上げている理由の一つは自分がいつ辞めてもよいようにだったりするのですが;
Re:猫も杓子も (スコア:2, すばらしい洞察)
Re:猫も杓子も (スコア:1, おもしろおかしい)
えへん
Re:価格は市場原理で決まる? (スコア:4, 興味深い)
だったりして。
また ある人の説によると、「ダメなエンジニアが淘汰されないから それに引きずられて有能な人の給料も下がる」だそうです。
Re:価格は市場原理で決まる? (スコア:1)
結局そのひとの「スキルに対する報酬」の感覚の音痴さが他の技術者の不幸を
誘っているわけです。技術者はもっと自分の仕事を適正に評価しろ、といいた
い。あ、ダメ技術者(自称技術者)も自分の駄目さ加減を適正に評価してね。(笑)
ただ、日本人は職人気質を尊ぶと同時に、職人が金に細かいことを良しとしな
い考えも根強くあると思うので、これを解消するのはかなり難しいかも。
たとえはプロスポーツ選手の契約更改。
「技術はあるが、金にうるさくて嫌な奴」ってのが思い浮かぶ人も多いんじゃない?
Re:低コストな人件費が競争力を (スコア:1, 興味深い)
マスコミ・銀行 >>>>>> 技術者 >= 一般職
……てのは、何か間違っているいると思う。
さらに
マスコミ・銀行 >>> 官僚・大学教授
てのもありましたな。いったい銀行員とかって何様?
高給取りだけの役に立っているの?
俺にはとうていそうは思えない?
Re:低コストな人件費が競争力を (スコア:2, 興味深い)
確定申告が必要というと年収2000万円です。 2000万を切ったから給料が安いみたいな言い方はかちんとくる。
Re:低コストな人件費が競争力を (スコア:4, すばらしい洞察)
どう考えても国は税金収入より借金のほうが多いんだから。
Re:技術職の給与が高いのは (スコア:1, おもしろおかしい)
Re:比べてもしょうがない。 (スコア:1)
そこではその人がアメリカなどにわたったときにもらえる額を そのまま
中国で貰えるような給与体系のため、
相対的に物価が安い中国ではかなり裕福に暮らせるそうな。
「一人っ子政策」など、かなり強烈な政策を打ち出す中国ですが、所得認識の違いや物価の違いなどを差し引いても効果を出すためには こうやるしかないのかもしれません。また、 そうまでしないと人材流出は防げないのかもしれません。
それに、昨今の科学技術は一人の天才より、高給が取れる秀才100人の
共同作業を必要としていることも多く、人材の底上げという意味でも
高給はそれなりに成果があがるのでは無いかと。
Re:技術者の地位の向上よりは (スコア:1)
Re:技術者の地位の向上よりは (スコア:1)
売り込まれ下手でもあったりするかも。
→ 売り込みクンとちゃんと話ができない
→ 売り込みクンがなにを売りにきているのかがわからない
→ 個人事業者とかできたての会社とかに仕事を出すのを避けてしまう
→ デモ? 効率悪そう。
→ 技術者は辞める勇気を、採用担当はさくさく人を雇う勇気を
→ 他業種のひとの収入を一様に下げる。具体策なし。