パスワードを忘れた? アカウント作成
6058 story

「オープンソース政策についての討論会」ビデオ公開 98

ストーリー by Oliver
wmvでもxineでストリーミング視聴可 部門より

k3c 曰く、 "日本発のオープンソースという言葉に触発された議論(関連記事1,2,3)をきっかけとして、IT@RIETIの主催で6月25日に「オープンソース政策についての討論会」が開催されたのだが、そのまとめとビデオがIT@RIETIのWebページで公開されている。ビデオは休憩をはさんで3時間近く…ちょっと長いので、時間のないヒトは発言メモukai.orgのログをお薦めする。タレコミ人はまだ前半分のビデオしか見ていないのだが、内容をきちんとまとめているという意味では発言メモが、リアルタイム感はukai.orgのログがよくできていると思う。"

"討論会、という名目で行われた会合であったが内容は討論会と呼ぶにはほど遠く、参加者それぞれの立場からの意見を提出することに終始してしまっている感がある。しかしそれはそれで、オープンソースに関わる人々の政府に対する要望、政府側のオープンソースに対するスタンス、というところは非常に明確になっており、政府とオープンソースがどう関わって行くべきか、あるいは関わって行くべきでないのか、という議論の着手点は明らかになっているとタレコミ人は思う。司会者のコラムによれば、今回の討論会は1回きりのイベントではなくシリーズ企画として秋口に2回目を行う予定とのことなので、次回以降本格的な討論が行われることを期待したい。
なお、そもそもの論争のきっかけとなったドキュメント「日本人によるオープンソースのリスト」が討論会の後で改訂されている。これについては別にワタシの意見書いてみたのでご参考まで。さて、後半のビデオ見るか…。"

この議論は賞味期限が切れたので、アーカイブ化されています。 新たにコメントを付けることはできません。
  • 感想など (スコア:4, 興味深い)

    by Anonymous Coward on 2003年07月07日 4時05分 (#353380)
    たまたまデータのバックアップ中で手持ち無沙汰だったので、「発言メモ」に一通り目を通して、感想などを書き散らしてみました(以下常体で)。

    > 大学における教育:教科書はみんな米国製なのだが、米国では勉強をして、その後すぐに実践活動を行うようになっている。
    > 米国では授業→ビジネスという流れがある。

    元々大学ってのは学問をするところだから、実用を度外視するのはむしろ自然なあり方のように思える。それよりも、討論会の冒頭でも少し触れられている高専などのシステムを強化・拡張していった方が効率がよさそう。

    > プロプライエタリなソフトウェアを用いるのがほとんどでは、教える人もそれを使うというパターンになってしまう

    「教わる人」のtypo?

    > namazuはmetiでも使っているはずだが、そういうのをきちんと、METIのサイト紹介のページで、”検索システムはnamazuを利用しています”と表示しておくことは重要だと考えられるし、それもOSSに対する立派な一つの支援と思う。
    > OSSのうち、こういうものは使える。使った実績がある、というようなものを示してくれたほうがいい。
    > ガイドラインという点では実績を積み上げるというのも重要

    すばらしい洞察(+1)

    > 産業政策としては、ガバメントが中立であるという幻想は捨てた方が良い。

    興味深い(+1)

    > 例えば、寄付税制とかの確立とか、非営利事業のための経費に対して支援が出来ないか

    個人への支援は評価が難しいし、それほど必要性は高くないように思える。プロジェクトへの支援ならば有効な場面もあるかもしれないが、単に脱税の手口を増やすだけの結果になるのは避けたい。金銭的な支援よりもリソース(回線や計算機など)の提供の方が効果はずっと大きいように思う。

    > ソフトウェア産業の中にいるプログラマは身をすり減らしながら日々を送っている。

    「不当な労働条件で」が抜けている気がする

    > 発注者側がUMLを書けるくらいにならないとだめだろう
    > 発注する側にも専門能力が必要。

    これは国の政治制度を根幹から変えないと解決しなさそうな問題なので、発注する側には専門能力がないことを前提に対応を考えた方が現実的。

    > そっとしてくれ、という人の気持ちも考えるべき。外に出る、大きな声を出すのは正直コワイ(この国は声を出した人に対して、強烈なdisincentiveがある)。OSSでは、コードは出すけど声は出したくないという人も多い

    興味深い(+1)

    > 企業の中ではOSSを使っている(Sambaサーバとか)だけど、じゃあ会社のDBを改良しようとしてSambaプロジェクトにコミットすると、会社から就業規則違反だとして怒られてしまう。参考書とかも全部自腹。

    だからといって企業にコミットを強制したり、利益によってコミットを誘導したりすると、おざなりの対応をされてかえって混乱する恐れがある。これは上からとやかく言ってどうにかなる問題ではないと思う(「本当にやりたい人がやる」ということが、プロジェクトの質を大きく向上させているはず)。それぞれの企業の「地力に任せる」しかないのでは。

    YOU@Pohwa
    http://pohwa.adam.ne.jp/
    • Re:感想など (スコア:4, 興味深い)

      by Anonymous Coward on 2003年07月07日 8時00分 (#353401)
      > 大学における教育:教科書はみんな米国製なのだが、米国では勉強をして、その後すぐに実践活動を行うようになっている。
      > 米国では授業→ビジネスという流れがある。

      私はとある大学発ベンチャー(の卵)に所属していますが、大学側(特に先生)
      の認識が甘いです。
      ビジネス感覚が基本的に欠如しているにも関わらず、自分の意見を強引に通
      そうとするので本当に困ります。
      大学発ベンチャーというと世間一般には聞こえが良いのかも知れませんが、
      実際は大学の研究者のオナニーに堕しているところがかなり多いです。

      >個人への支援は評価が難しいし、それほど必要性は高くないように思える。プロジェクトへの支援ならば有効な場面もあるかもしれないが、単に脱税の手口を増やすだけの結果になるのは避けたい。金銭的な支援よりもリソース(回線や計算機など)の提供の方が効果はずっと大きいように思う。

      個人的には某IPAのように助成金を小出しに垂れ流すより百万倍マシだと思いますが。

      >だからといって企業にコミットを強制したり、利益によってコミットを誘導したりすると、おざなりの対応をされてかえって混乱する恐れがある。これは上からとやかく言ってどうにかなる問題ではないと思う(「本当にやりたい人がやる」ということが、プロジェクトの質を大きく向上させているはず)。それぞれの企業の「地力に任せる」しかないのでは。

      OSSのプロダクトを見ますと、「本当にやりたい人がやる」だけのプロジェクト
      は自己満足に終わっているところが多いように思われます。
      皆に使われるような、本当の意味での質を向上させるためにはさまざまな
      意見を反映させることが肝要だと思います。

      駄文失礼致しました。
      親コメント
      • Re:感想など (スコア:1, 興味深い)

        by Anonymous Coward on 2003年07月07日 10時29分 (#353440)
        私はとある大学発ベンチャー(の卵)に所属していますが、大学側(特に先生)の認識が甘いです。
        私はとある文科省系研究機関に所属していますが、構成員は確かに世間知らずだと感じています。言う事考える事がいちいち甘い。ただ、世間の荒波に一度も触れる事無くここまで来ている人々ですから、それも無理からぬ事です。

        それを解消するにはよく言われる大学と企業との間の人材の流動化はやってみるべきだと思うのですが、それを阻害する制度的要因がある事もわかってきました。保険や年金、給与体系の問題です。少なくとも国立大学ではどれも勤続年数がとても大きな要素となっており、大学外へ動く/大学への就職が遅いと能力にかかわらず金銭的に損をするという構造になっています。結果、外部の優秀な人を大学へ呼ぶ事ができず、内部の人間は内に閉じ籠る事になり、世間から解離した社会ができあがります。

        こういう環境を解消する事も、まわりまわってベンチャー (の一種ともみなせるかもしれない OSS) を支援する事になるかもしれません。

        親コメント
        • Re:感想など (スコア:2, 興味深い)

          by nobuhiro (5244) on 2003年07月07日 13時03分 (#353528) ホームページ
          人材の流動化については討論会の中でも指摘されてましたね。

          現在のところ、官民問わず流動化を阻む仕組に社会制度がなってしまっています。 更に、そういう制度は、自己強化をしても解消する動機づけが働かない傾向があります。(大域的な最適解より局所最適に陥り易い)

          そういう状況をなんとかするには、仕組を定義する法律をなんとかしないと ダメだと思うのですが、立法からして先の仕組(議員年金のような優遇制度など)に 囚われているので大規模な破綻に至まで変わりようがない気がしてきます。

          そうすると、個人の力でなんとかなる方法としては、 そういう国から逃げ出すことくらいかなぁ、と本気で考える今日この頃。;-)

          --
          親コメント
      • Re:感想など (スコア:1, 興味深い)

        by Anonymous Coward on 2003年07月07日 14時22分 (#353564)
        >OSSのプロダクトを見ますと、「本当にやりたい人がやる」
        >だけのプロジェクトは自己満足に終わっているところが多
        >いように思われます。
        >皆に使われるような、本当の意味での質を向上させるため
        >にはさまざまな意見を反映させることが肝要だと思います。

        自分が満足しなければ始まらないと思うのだが……
        「皆に使われる」かどうかなんて、本来オプショナルな属性だろうに。

        狂ってる。どこかが狂ってきてる……
        親コメント
        • by wosamu (4952) on 2003年07月07日 15時34分 (#353589) 日記
          ただ自分が満足すれば良いだけならオープンソースにする必要は全然ないし、むしろ面倒なだけじゃないかな。
          そういう不利益をこうむることを理解したうえでオープンソースにする人というのはやっぱり皆に使ってもらいたいと言う気持ちがあると思うのでオプショナルな属性と言い切るのもどうかと。

          「本当にやりたい人だけがやる」プロジェクトもすばらしいと思うし、「本当の意味での質」ってなに?とは思うけど、広く意見を集めてそれを反映させたプロダクトの方が万人に使いやすいものになるというのは別におかしな話ではないのでは?
          親コメント
      • …と書いてるわけではないけど

        ふとこの人を思い出した↓
        http://www.atmarkit.co.jp/news/200306/24/oss.html [atmarkit.co.jp]
    • Re:感想など (スコア:2, 興味深い)

      by KENN (3839) on 2003年07月07日 8時00分 (#353400) 日記
      l

      元々大学ってのは学問をするところだから、実用を度外視するのはむしろ自然なあり方のように思える。
      実用性と学術研究は必ずしも矛盾しないと思います。研究対象になるから実用性が無い訳ではなく、より実用性を高めるための研究、というのもあるのではないかと。実際BSDはそうして育ってきた訳ですし。

      もちろん、すべての分野において成立する命題ではありませんが。

      親コメント
    • Re:感想など (スコア:1, おもしろおかしい)

      by Anonymous Coward on 2003年07月07日 5時34分 (#353384)
      > 元々大学ってのは学問をするところだから、実用を度外視するのはむしろ自然なあり方のように思える。

      少なくともエンジニアリング教育においてその考え方はナンセンス。
      基礎研究やってんじゃないんだから。
      親コメント
      • by Anonymous Coward
        エンジニアリングというのは大学ですることじゃないんだよ、きっと。
    • by Anonymous Coward
      >元々大学ってのは学問をするところだから、実用を度外視するのはむしろ自然なあり方のように思える。

      そういう本来の大学ってのは世代の半分も行くようなとこじゃないです。州にひとつあれば十分。
  • by Anonymous Coward on 2003年07月07日 8時42分 (#353407)
    今回の議論を見ていると、ある意味「製造業の時代」が完全に終わり、世界的な(とくに先進国と呼ばれている地域での)製造業の「重さ」が軽くなっていると思うのですね。

    もちろん、まだまだ億の人口を抱える中国などもあることはありますが、これまで先進工業国がやってきたのと同じやりかた、同じスピードで、彼らが豊かにはなれないでしょう。環境汚染、廃棄物の問題1つ考えても、そういうことは言えると思います。

    かといって、かつてのように戦争などで大量の破壊や殺戮を行い、「出直す」という、資本主義の王道たるやりかたも、そう簡単にできないのは明白です。

    日本はここ50年ほど製造業に特化して生きてきた国ですから、ついつい「モノ作りの復権」などと言ってしまいたい、という方は大勢いると思いますし、政府の基本構造も同じような前提に沿って作られています。が、結局、日本中の製造業の現在ある能力をフルに必要とするほどの「モノの需要」はこの世界にはそうそう簡単に起こらないし、起こったとしてもすぐにしぼむしかない。

    製造のペースを落とし、なおかつみんなが、それなりの生き方で生きていけるような政策こそ、本当は必要なのだと思いますよ。欧州の一部の国みたいにね。

    そういう意味で、今回の議論にも、もっとグローバルな視点と、本来の意味での製造業へのあきらめが欲しいところだな、と、私は感じました。

    「日本にはなぜゲーツのようなのが生まれないのか?(つまり、「産みたい」という願望が前提にある)」ではなく、またそういう意志を否定するのでもなく、さらに前に向かって、新しい世界での製造業のありかたそのものが、本当は問われているように思います。現在ある自らを否定することになるかもしれない、そことのところに、実は本質があると思う。この本質にきちんと触れないから、さまざまな議論は出るものの、答えはまるで見えない、ということなんじゃないでしょうか?

    もともと、「モノを作る」「生産」というけれども、全くの無から有を作り出すわけではない。価値観の違う、あるいは価値観とは無縁な何かを「加工」して、人間の社会のみに通用する価値のあるものにしているだけ、というのが、人間のやっている「製造」「生産」の本質ですよね。そして、ソフトウエアはこの「生産」を助けるものですよね。

    いま一度、この本質に切り込む勇気を持つことが、この問題の解決につながるかと思いますが。
    • by Anonymous Coward on 2003年07月07日 11時46分 (#353484)
      まず、先進工業国の成熟による経済全体に占める「モノ」製造業の比率の低下と、環境汚染、廃棄物等による成長の限界は別個の現象であり、分離して考えなければならないでしょう。前者は中国が物質的に豊かになることの障害にはならず、後者はなります。

      次に、「日本中の製造業の現在ある能力をフルに必要とするほどのモノの需要はない」というといかにもまことしやかに聞こえますが、「モノ」とはなにかをはっきりさせなければ無意味な言辞だと思います。伝統的な、既に生産性が非常に高くなっている「モノ」、例えば鉄鋼や化学製品についてはそうかもしれませんが、最先端の「モノ」、例えばカーボンナノチューブや燃料電池が、潜在的な需要を満たすだけ、しかも安く作れるかといえば、そうではないと思います。

      「モノ」とはいわないのかもしれませんが、ソフトウェアもそういった現在需要の高いもののひとつであるわけです。そのような需要の変化に対応するような構造変化が必要であることが認識されているからこそ、いろいろ議論されているのです。

      「欧州の一部の国」のように「製造のペースを落とす」というのは、結局、人々の欲望をおさえて「それなり」に生きるようにさせようということ、つまり需要を抑えるということがいいたいのではないかと思うのですが、そのような選択が必要であるという根拠はありません。

      確かに、純粋に物質の量だけを見れば、「消費」を抑える必要はあるかもしれません。しかし、それがすぐに人々の生活を豊かにする「モノ」の需要が低下する必要があるということにはなりません。現在の工業技術は予見されるそれに比べて未だ原始的といってもいい状態にあり、それをより進んだ、効率よく環境にもインパクトの少ない技術に置き換えるだけでも膨大な需要が予見されます。高度なコンピューター技術によるきめ細かな物質の制御もそのような技術のひとつです。

      そのような意味で、「製造」の本質は変わってはいないのです。
      親コメント
      • 「需要がある」「必要だ」が何度も繰り返されているコメントではありますが、日本のみならず、先進世界各国、そして開発途上国に至るまでを覆うこの「不況」は、いったいなぜ起きたのでしょうか?「必要」なものなのであれば、なぜ需要が起きないのでしょうか?

        需要があるから、モノを作って売ることができる。需要がないときはモノが売れない。では、モノを作っても売れない、という状況は「需要と供給」の単純な図式では測れないなにか別の原因に由来するのでし
        • 欲しくても買えない。
          安くしたくても出来ない。

          大量生産をしてしまっているならば、そう簡単に
          ラインを止めたりするわけには行かない。

          本当は、現状では必要ない人間が沢山いるが
          簡単に解雇することも出来ない。

          現実には様々なギャップがある。
        • 「構造変化が必要」「そのような選択が必要であるという根拠はない」「「消費」を抑える必要はあるかもしれない」と「必要」という言葉を何度か使ったからといって、

          > 「必要」なものなのであれば、なぜ需要が起きないのでしょうか?

          こんなところに「必要」を突
        • 「必要」なものなのであれば、なぜ需要が起きないのでしょうか?
          マネタリーサプライが足りないから [utobrain.co.jp].
          そんだけ.

          スレッドごと(-1:オフトピック)よろしく
      • 最先端の「モノ」、例えばカーボンナノチューブや燃料電池が、潜在的な需要を満たすだけ、しかも安く作れるかといえば、そうではないと思います。

        それはつまり市場がない、もしくは未熟で採算に合うだけの規模に現状では成長していない、ということです。

        しかし、それがすぐに人々の生活を豊かにする「モノ」の需要が低下する必要があるということにはなりません。

        北欧など国々の方針は「モノをあふれ続けさせてさえいれば生活は豊かになる」という考えからの脱却を目指し

    • Re:もう作らなくていい (スコア:2, すばらしい洞察)

      by Anonymous Coward on 2003年07月07日 11時08分 (#353462)
      ごめん。君の言ってることが素で分からん。
      「製造業へのあきらめ」が「オープンソース政策についての討論」と関係があるの?
      繋がりがさっぱり見えないんだが。

      > 「産みたい」という願望が前提にある

      そうかね。
      ゲイツ三世陛下って、単に金を儲けたひとってだけでしょ?
      石油王とか鉄道王と同系統の、「ソフト王」(なんか格好悪)だと思うんだが。
      個人としちゃ羨ましくはあるけど、必要とは感じないな。

      > 新しい世界での製造業のありかたそのものが、本当は問われているように思います。

      ぜんぜん、そうは思えない。
      と言うか、問われているのかもしれんが、それはこのトピックとは無関係だろう。

      > 全くの無から有を作り出すわけではない。

      そんなこと言い出されてもなあ。
      「全くの無」って、ディラックの海から電子と陽電子を取り出すことこそが真の創造だと言いたいわけじゃないよね。(それだって怪しいもんだが)
      言葉の定義をしたいだけなの?
      少なくとも、君の定義によればソフトウェア作成は「製造」「生産」の範疇に入るだろう。
      無価値のビット列を、価値あるビット列に「加工」してんだから。

      > いま一度、この本質に切り込む勇気を持つことが、この問題の解決につながるかと思いますが。

      別にその「本質に切り込む勇気」とやらは否定しないけどさ、この問題と関連あるの?
      (思いっきり大局的に見れば無関係じゃないかもしらんが)
      我田引水になってないか?
      親コメント
    • by pick (6811) on 2003年07月07日 21時26分 (#353808)
      なぜ米国と比べて日本のソフトウェアが駄目かと言えば、市場規模の問題でしょう。

      まず米国と比較して日本は狭い市場であり、さらに日本語でまずは作られる ため、世界に出て行きにくい(なぜインドがソフトウェアにおいて優秀な国であるかと言えば、 英語が準標準語である発展途上国であるからでしょう)。 売るものが形のあるものならば言語は大きな問題にはならないが、ソフトウェアは そうではない。

      その上、日本には大規模な製造業企業が互いに市場を食い合っている。 そのため、ソフトウェアでは米国と比較して日本は生産性が低い。

      SIはともかくとして、OS、ミドルウェアに関してはこの差が大きいのではないでしょうか?

      親コメント
      • by zeissmania (3689) on 2003年07月07日 22時28分 (#353844)
        >なぜ米国と比べて日本のソフトウェアが駄目かと言えば、市場規模の問題でしょう
        市場規模自体はそれ程差はないと思います。
        米国市場との違いとでいえば、日本はとにかく独自のものを仕様書レベルから作成して、1つ1つ特注することが好まれ、市販のパッケージを流用することはあまりないです。
        対して米国は、パッケージで使えるものがあれば、積極的にそれを使って、最小限のカスタマイズで済ませてしまう傾向があると思います。
        結果、日本では使い捨てのコードが各企業に退蔵され、死蔵されるだけになります。同じようなコードが流用できず、プログラマーはただただ同じような(しかしちょっとずつ異なる)コードを何度も書かされる羽目に陥ります。
        米国では、パッケージを使いやすくする、汎用性を持たせることに、プログラマーの創造性が使われ、コードの再生産も上がりことになります。
        日本の生産性の低さは、そういうところにあるのではないでしょうか?
        親コメント
        • by pick (6811) on 2003年07月08日 11時02分 (#354215)
          勘定奉行は中小企業に売れているので、日本は独自じゃないと 駄目というのは米国のパッケージが合わないだけで、 日本に合わせたパッケージがあれば適用率は高いはず。

          日本と米国の人口、GNPの差は2倍ぐらい。 ITの市場規模も先端でなければそのぐらい。 新しめのネタだと4~10倍ぐらいでしょう。

          日本でパッケージ適用率が低いのは、市場規模が小さいから だと思うのです。狭い市場でベンダが多いので、お客さんの 言うことを聞かないと仕事が取れない。 市場が大きければ、そのパッケージに合うお客さんがいる。 パッケージを適用した方がコストが低くなるし、利益率も高い。

          親コメント
          • by zeissmania (3689) on 2003年07月08日 11時51分 (#354250)
            勘定奉行って、そりゃ業務用パッケージじゃなくて業務用アプリケーションですよ。M$-Officeと同じレベルのものでしょ? (^_^;;;
            企業が独自にスクラッチからの作成を発注する金額規模とは2桁以上違いますよ。
            私が言ってるパッケージは、例えばこんなの [ariba.co.jp]で、パッケージ価格が数千万~数億円、カスタマイズ に更に数千万円というレベルのものです。
            アメリカのパッケージでも、日本でちゃんと使われているものもあります。日本の実状に合わない部分はカスタマイズで対応できるんですよ。
            日本での市場規模は小さくないですよ。実際、日本のソフト業界の売り上げの大半は、大~中企業の特注ソフトの作成ですし、ソフトハウスのほとんどはそのような特注案件で食っているんです。
            パッケージを使わないのは、各企業がその企業の独自文化から抜け出せないこと、既に作成した独自システムとの互換性を要求すること、出入りのSI業者がパッケージを使われると自分たちの仕事がなくなるから勧めないこと、等々でしょうね。
            最近はやっと
            >パッケージを適用した方がコストが低くなるし、利益率も高い
            ことに日本の企業も気が付いて来て、採用事例が増えつつありますが、残念ながら欧米のパッケージばかりです。
            親コメント
    • 生産技術、というものがあるのを知っていますか?
      安定して、ばらつきの少ない品質の製品を、短い時間で生産するための技術。
      製造のためのリソースももちろん重要ですが、生産技術だけは一朝一夕に向上するものではない、重要なノウハウです。
      あきらめとか、それなりとか、切り捨てるのはあまりにも偉大な財産の存在を貴方は知らない。
      貴方こそが「モノ作りへのあきらめ」などと言ってしまいたいだけなのでは?
      親コメント
  • 御意見募集 (スコア:2, 参考になる)

    by sodium (1155) on 2003年07月07日 17時39分 (#353635) ホームページ 日記
    この件に関するリンク集 [dnsalias.com]を作ってます。他にもあったら教えていただけるとうれしいです。
  • by Anonymous Coward on 2003年07月07日 8時12分 (#353403)
    ま、結論が出ないのは特にテーマを決めないブレーンストーミング形式に
    ありがちではあるのですが。
    ちょっと気になるのが、この討論会やRIETIからの提言というのはどの程度
    実際の政策に反映されるものなんでしょうか?
    単に「貴重なご意見ありがとうございました」で終わってもねぇ・・・。

    #コミュニティへのガス抜き?
    • by Anonymous Coward on 2003年07月07日 12時16分 (#353497)
      おそらく「ガス抜き」をしてその行動をなだめなければならないほど、オープンソースを支持する人たちの力は、日本ではまだ大きくないと思いますよ。関係者はやっぱり政策にかかわる問題の1つとして、まともに考えている、という気がします。力は微々たるものであっても。
      親コメント
  • OSI Certified (スコア:1, 参考になる)

    by Anonymous Coward on 2003年07月07日 9時06分 (#353413)
    誤解している相手にけしからんと言うだけでなく、自ら実績を示して もらいたいものだ。
    たとえば、Bioinformaticsのソフトはオープンなソースが多いのだが、 TIGR [tigr.org]では
    見事にOSI Certifiedを受けてるぞ。 日本のOSI CertifiedなOSSはいくつあるんだ?
    • Re:OSI Certified (スコア:1, 興味深い)

      by Anonymous Coward on 2003年07月07日 15時23分 (#353586)
      つか解析系のソースをいくつか公開しているが、

       「軍事目的とくに大量破壊兵器の開発に使用してはならない」

      というライセンスなので、OSI認定を受ける気はさらさらありません。
      # ソースの使用目的を知って鬱になりたくないって個人的な理由だから
      # 押し付ける気はないが、逆に押し付けられるのもイヤ。
      親コメント
  • by Anonymous Coward on 2003年07月07日 11時55分 (#353488)
    まだビデオは見て無いけど、RIETIオープンソース関連政策討論会のメモ [rieti.go.jp]より
    OSSのほうが良質なサポーター(ユーザ)が存在していることがOSSの強み。だけど、いまは人材のピラミッド構造がやや急峻すぎるのでは(もっとなだらかに、底辺を広くしないといけない)(比屋根)
    広くしなければならないのは、底辺じゃなくて中間層ではないかと・・・。
    底辺はもう、広くて広くて困るくらいですよ。
  • by Anonymous Coward on 2003年07月07日 12時14分 (#353496)
    後半の音量が前半の音量に比べてかなり小さいです。
    • by Anonymous Coward on 2003年07月07日 19時25分 (#353743)
      >後半の音量が前半の音量に比べてかなり小さいです。(スコア:1, 参考になる)

      参考になりました か。

      そうですか。



      いかん頭痛が…
      親コメント
    • 後半の映像のほうが前半より小慣れてます。
      時間を区切ってやってほしいです。

      #2時間は長すぎる・・・
  • by Anonymous Coward on 2003年07月07日 12時58分 (#353523)
    -wmvでもxineでストリーミング視聴化
    +wmvでもxineでストリーミング視聴可
    ではなく?
typodupeerror

「毎々お世話になっております。仕様書を頂きたく。」「拝承」 -- ある会社の日常

読み込み中...