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SCOがIBMの著作権を認める 51

ストーリー by wakatono
ころころ変わる主張 部門より

oddmake 曰く、 "MozillaQuestの記事によると、SCOはIBMがAIXとJFS、NUMA、RCUの著作権を持っていることを認めたという。
UNIXからLinuxにコピーされたと主張していたコードも、IBMが著作権を持つコードであることをSCOは認めている。
まだSCOは契約違反でIBMと争うつもりはあるようだが、Linuxはこれで一安心だろう。"

SCOとIBMの訴訟に関するOSIのポジション・ペーパーにも(AIX以外については)記述はされているが、SCOが正式にIBMの著作権を認めたことで、この部分について係争することは難しくなったように見えるのだが…。拳の振り下ろし先は一体どこになる?

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  • ん? (スコア:3, 参考になる)

    by Motohiko (15295) on 2003年07月26日 1時33分 (#365872) ホームページ

    UnixWare ライセンスを購入すると訴追されない!? [internet.com]に、

    2003年7月21日に、 SCO の UNIX System V ソースコードに対する米国著作権登録が受け付けられた、と発表した。

    となってるんですが。

    # cite属性は使えんのね。

    • Re:ん? (スコア:5, 参考になる)

      by Oliver (4) on 2003年07月26日 3時49分 (#365914) ホームページ 日記
      この「著作権登録」、実際にはたいした価値はありません。著作物と申込書および$30を米国の国会図書館であるLibrary of CongressのCopyright Office [copyright.gov]というところに送るだけでできます。ここに登録しても、してなくても著作権に差はありませんが、登録しないと著作権侵害の裁判ができない、とか著作物の初公開から一定期間内に登録すると、prima facieな証拠 [jurisplus.co.jp]として扱われる、などメリットもありますが、基本的には
      「fooさんがX年Y月Z日にここにコピーのあるbarの著作権を主張した」というのを公的な書類に残すだけです。

      System Vのコードは古いものなので、現実的なメリットは皆無といってよく、こんなことをプレスリリースの主題 [sco.com]にするところにSCOらしさがよく現れている、と自分は思っています。

      このニュース、SCOがLinuxのエンドユーザに対して_著作権_侵害を主張できる/する可能性が減った、 というのが要点かと。対IBMはあくまで契約で禁止した"派生物"の作成をした、という契約上の争いです。この裁判の訴状であげられているソフトウェアの著作権はIBMがもっている、というのをSCOが認めたので、SCOの言う、SCOの持つSystem VのコードがLinuxに紛れこんでいる、という主張は完全に根拠および具体的な内容を含まない言いがかりにに逆戻りしました。
      親コメント
  • by Anonymous Coward on 2003年07月26日 10時45分 (#365987)
    「SCOがIBMが著作権を持つことを認めた」なら「Linuxはもう大丈夫」

    というのは早計だ。

    SCOはIBMに対して契約上の問題として争うと言っているので、たとえIBMの著作物であったとしても、それがSCOとの契約で守秘しなければならないものなら NG だ。だから、次なる問題点は「それが契約で守られているものか」どうかだ。

    「SCOがIBMが著作権を持つことを認めた」なら「SCOの持つSystem VのコードがLinuxに紛れこんでいるのは間違い」

    (SCOの発言がコロコロ変わるのはさておき)System Vのコードを linuxにコピーしたのは IBMではないと発言している。 しかし、そのことから「SCOの持つSystem VのコードがLinuxに紛れこんでいるのは間違い」とは言えない。なぜなら IBM以外のどこからコピーしたという論が残るからだ。 事実、SCOは UNIXベンダによるこの問題は IBM だけでないとも過去に発言している。

    SCOは第三者の我々に対して事実を何も示さず、だた権利を主張し金を要求するという、恐ろしいほどに馬鹿げた行動をとっている。 SCOの発言もコロコロ変わり、信頼を得るに程遠い。
    しかし、だ。表立って大きな争いになっているのは IBM だけだが、SCOの発言は IBM がやった(とSCOが主張する)行為だけでない点に注意して、SCOの発言を読むべきだ。

    さっさと裁判やって解決してくれ>IBM
    SCO-IBM問題はまずそれだ。
    • by Anonymous Coward
      なぜなら IBM以外のどこからコピーしたという論が残るからだ。
      なぜなら IBM以外のどこかコピーしたという論が残るからだ。

    •  著作権侵害と契約違反では、第3者に与えるインパクトが全然違うのではないかな。
       私が今回の/.の話題で再認識したのは、「著作権ってこんなに強力な権利だったのか!!」です。

       著作権侵害が争点の場合には、善意の第3者(要するに知らずに使ってた人や会社)でも訴えられる可能性があるってことでしょ。契約違反が争点なら、IBMだけの問題になっ
      • > 著作権侵害が争点の場合には、善意の第3者(要するに
        > 知らずに使ってた人や会社)でも訴えられる可能性が
        > あるってことでしょ。

        使ってるだけでなるの? 本当に? 普通はそうならないのでは? だってたとえば別の映画や音楽を盗作した作品があったとして、それを知らずに買った客までもが罪を問われることは普通はないと思うんだが。コンピュータのソフトウェアの場合は違うのか?
        --
        (´д`;)
        親コメント
        • >使ってるだけでなるの? 本当に? 普通はそうならないのでは?

           普通は訴えられませんが、それなりの訴状を持っていけば訴える事は可能です。
           有罪かどうかは別です。

           使っている事で有罪にならない可能性は高いと思われますが、実際は
          『公共性』とか『模倣を防ぐため』という言葉のスパイスでサジ加減を
          加える事は良くありますので、絶対にとは言えません。
          --
          李 露星
          親コメント
        • 日本と米国、その他の国や地域ではそれが罪になるかどうかはちょっとずつ違いがあるかもしれません。

          が、現状 SCO は問題があるといっているので今も使い続けている人は(SCOにとっては)「問題があ
      • > ダイレクト・コピーに該当するのは、他社で行われた拡張
        >機能を除いたときの純粋な System V になるようだけど、こ
        >れってどのくらい価値のあるものなの?

         価値はわかんないけど、
        SCOがLinuxユーザーに照準、「税金」徴収へ [zdnet.co.jp] 
        > そしてUNIX著作権の立証作業はそう単純ではない
  • by eah (11638) on 2003年07月26日 1時19分 (#365865) ホームページ 日記
    BM→IBM

    #s演算子使おうとしたらフィルタに引っかかった・・・
  • by Wildcat (2067) on 2003年07月26日 1時41分 (#365877) 日記
    著作権はないが知的所有権はあるとか言い出すのか?
    --
    (´д`;)
    • by ogre (9069) on 2003年07月26日 1時50分 (#365884) 日記
      作ったのはあんたかもしれんが
      それを今持ってるのはオレ

      # スジがとおってるような気がしてきた...
      親コメント
      • Re:もしや・・・ (スコア:1, おもしろおかしい)

        by Anonymous Coward on 2003年07月26日 1時59分 (#365891)

        そもそも本当に持っているのかも限りなく疑わしいものですが。

        作ったのはあんたかもしれんが
        それを今持ってるのはオレ

        これでは、作曲家に対する JASRAC の言いようそのまんま……。

        親コメント
        • by Anonymous Coward
          >これでは、作曲家に対する JASRAC の言いようそのまんま……。

          つーことは日本では問題なく通用する理屈ってわけか
      • UNIXの著作権・特許権(知的所有権?)はNovellが持ってるわけですよね。
        つまりSCOはいわば「権力の無いJASRAC」みたいなもので。

        JASRACのように非人道的な契約を結んでるとは思えないので、「今持ってるのはオレ」とは言えないでしょう。
        親コメント
      • by Anonymous Coward
        SCOがIBMからソースコードを盗んでいたってこと?
    • by Anonymous Coward
      知的所有権っつーのは著作権だけじゃないんですけども。
      • by Wildcat (2067) on 2003年07月26日 5時54分 (#365932) 日記
        そう。著作権だけじゃないから知的所有権とは言えるかも知れない。

        # しかし訴えている相手のIBMにまだ証拠を見せていないとは
        # 思わなかったよ。7月になったらたっぷり見せてやるとか
        # 言ってたくせに。
        --
        (´д`;)
        親コメント
        • by Anonymous Coward
          知的所有権っていうと、基本的に、著作権、特許権、意匠権、
          そして商標権(トレードマークとか)でしたっけ。

          いちおう、技術(アイデア)を守るのに使えるのは特許だけど、
          これはあらかじめ公開して申請しなきゃならんわけで、
          著作権以外の他の知的所有権を主張しようとしてもなんだか無理ぽそうやな。

          コロコロと主張の変わるところなんか、状況証拠から
    • by Anonymous Coward
      IBMとSCOの共同開発で知的所有物が発生しても, 連名で特許申請なり商標登録しとかなきゃ, 明確に「知的所有権はある」とは言えないでしょ.
  • by Anonymous Coward on 2003年07月26日 2時22分 (#365896)
    MozillaQuestをざっと読んだけど、たしかに契約上の問題だと強調してましたね。


    SCOがLinuxユーザーに照準、「税金」徴収へ [zdnet.co.jp] 
    に書いてあったんですけど、SCOが考える3つの著作権侵害のタイプがあって、

    1)そのままのコピー
    2)SCO以外で行われた機能拡張
    3)メソッドとコンセプト

    SCO自身が、1)はIBMがやったものではない、と言ってるようなんですよね。これってタレコミの内容と一致するんじゃないかな。「SCOは該当部分の著作権を持っていない」と。

    ところで、3)って、APIのことだと思うのですが、POSIX標準が定まった時点で、誰も権利を主張できないようになったのだと思ってました。
    っていうかコードじゃないから著作権じゃないような気もするが。
    • 著作権じゃなくて契約が争点だと、何度も繰り返してますね。>MozillaQuest

      で、話題はNUMAやJFSなどの部分についてですから、ZDNetの分類によれば、
      むしろ2)に関する部分ではないかと。

      SCOとしては、その部分のコードの著作権がIBMにあるのは認めるけれど、
      それをAIXからLinuxに移植することはSCOとIBMが結んだライセンス契約に
      違反していると主張したいのでしょう。

      ソースコードのコピー云々はどこに行った?という気がしますが、それはまた
      別の話なのかな。

      その契約の中身を見てみたいものなんですが、こういうものって開示しない
      (できない)ものなんでしょうか。
      親コメント
    • by Anonymous Coward on 2003年07月26日 12時52分 (#366036)
       SCO/CalderaはIBMに対して、最初から「契約違反」のみを訴因にしています。
      「おまえが作ったJFSとかはおまえのものだけど、俺に断りなしに勝手に使うのは許されない」ということですな。
       で、不安感をあおるためなのか、SCO/Calderaは「著作権も俺にあったりするのよ~ん」なんつーことをにおわせてみたりしているので混乱しますね。3)もこの一貫だと思うのです。なぜなら、SCO/CalderaはAPIなんつーレベルではなくて、概念そのものも俺のものという、しょーもないことを言っているからです。

       派生物をコントロールする権利を侵害されたというだけでは、あまりにも訴訟としては弱い。だから、とにかく全方位的に派手にぶちあげて、対IBM訴訟はそのほんの一部と見せたいのでしょう。

       遠からず、IBMは逆提訴するのではないかと思います。いまだにしていないのは「もしかして・・・」などと私も不安になりますが。
      親コメント
    • 1)そのままのコピー

      SCO自身が、1)はIBMがやったものではない、と言ってるようなんですよね。

      じゃぁ誰がUnixWareのソースコードをコピーしたんだ?
      そのままコピーってことは、少なくともUnixWareのソースコードが無いとできないでしょ。
      ソースの公開されてないUnixWareのソースを入手できた奴が(IBM、SCO社員以外に

    • SCOが考える3つの著作権侵害のタイプがあって、

      1)そのままのコピー
      2)SCO以外で行われた機能拡張
      3)メソッドとコンセプト

      1)は著作権侵害になる可能性が十分あるけど、2)と3)まで著作権侵害とは

  • by Anonymous Coward on 2003年07月26日 11時46分 (#366008)
    IBMが「SCOは過去に GPL のlinuxを出荷しているのだから、ライセンス料の支払いを要求してくるのはどういう事だ?」という主張 [zdnet.co.jp]を始めたって。

    てっきり IBM が反論するならば「あんたたちが言っている部分は我々の権利物だから我々が GPL でリリースするのは我々の自由だ」という論だと思っていたので、ちょっとおどろいた。

    逆に、そういう論じゃないという事は IBM が自身の権利で GPL リリースできなかったコードだったことなのか? どーなんだいったい?
    • SCOが何一つ証拠を提示していないからじゃないでしょうか?
      今のところこれ以外に反論のしようがないと思います。
      • SCOが証拠や根拠を示していないは IBM以外の第三者に対して、では?

        SCOとIBMの間には論争のタネである契約書類を IBMは持っているのだし、SCOが言う JFS などの各種部位に関する(契約を含む)諸権利を把握しているのは著作権利者である IBM なのだし。

        それで、以前は(IBMに対するSCOの主張は)事実無根 [zdnet.co.jp]だって反論したんでしょ。

        ただ、今回のIBMによるlinux顧客に対しての主張があのようになっているのは「IBMは問題になるようなことはし
  • by Anonymous Coward on 2003年07月26日 1時20分 (#365867)
    こういうのは、もうちょっと様子見てから話題にしたほうがいいんじゃない?
  • by Anonymous Coward on 2003年07月26日 10時18分 (#365968)
    SCOの言っていることが二転三転していることは、
    おそらく誰もが認めるところだと思います。

    こういう状況ではSCOが何を考えているのか全く分からないし、
    またすぐに言っていることが変わってしまうかもしれないので、
    個々の話には反応せずに、ある程度まとまった時点でいろいろと
    議論してみるのが適当ではないかと。
    • Re:傍観が適当では? (スコア:2, すばらしい洞察)

      by Wildcat (2067) on 2003年07月26日 15時08分 (#366067) 日記
      まとまる時が来るのかなあ?
      今までの感じでは反論すると言うことを変えるみたいだからいたちごっこのような気がするんだが。

      # 裁判になるまで反論しなけりゃ良いのか?
      --
      (´д`;)
      親コメント
      • by kn173205 (14800) on 2003年07月26日 17時31分 (#366092)
        私もまとまらないと思います
        それにしても裁判まで行きますかね?
        なんかズルズルとやるぞやるぞと牽制だけして、気がついたらどこかに買収されたとか、倒産したとかなりそうですが・・・
        というよりそういうの期待しちゃいますね
        親コメント
        • by shiraga (14233) on 2003年07月26日 18時47分 (#366101)
          「倒産しそうだから、問題を起こして『面倒だから買収してまえ』を期待している」
          ってのが本当のところではないでしょうか。
          IBM相手に結審するまで裁判で闘う体力もないでしょう。
          和解に持ち込んでも、その後商売が続けられるとも思えないし。
          親コメント
    • by Anonymous Coward on 2003年07月27日 2時54分 (#366256)
       今回の発表により、現在提訴中の訴訟において、SCOがIBMの違反と主張する点は狭義のライセンス違反、すなわち、派生物をコントロールする権利を侵害したという一点になりました。SVRの著作権侵害云々というのは、この訴訟においては公式に除外されたわけです。というわけで、この訴訟にIBMが負けて賠償金を支払うこととなっても、あくまでIBMとSCOの二者間の契約違反にすぎず、その他のユーザ、特にSCOとライセンス関係のないユーザ(例えば一般の個人ユーザ)にはなんの関係もないです。

       ただし、SVRのソースをパクったという問題はこれとは別です。SVRやその他の古いUNIXのソースコードは(入手方法が合法的か違法的かは様々ですが)古参のUNIXプログラマはけっこう持ってる場合が多いのでありえることです。が、まあここまで誰も指摘していないことを考えると、やはり無実かなと思います。SVRのソース持ってるヤツはとっくに比較していると思うので。
       あと、さすがにUnixWareのソースをパクったりはしていないと信じています。あんなタコOSをパクるわけがない。

       というわけで、俺的にはこれで一般ユーザがSCOからなんらかの直接的な不利益を被ることはなくなったと解釈しています。IBMが負けた場合は、続いてどこかの企業が訴えられるかもしれませんが、少なくともSCOとのUNIXライセンス関係のないユーザは関係ないはず。
       また、IBMが負けた場合は、IBM提供のソースをLinuxから削除するハメになるかもしれません。が、敗色濃厚ならば、判決前に和解をして、支払う金には賠償金とともにLinuxへのソース提供料も含まれると考えるのが現実的ではなかろうかと思います。
      親コメント
  • by Anonymous Coward on 2003年07月26日 11時39分 (#366007)
    そろそろ認定してもよろしいか?
    • by Anonymous Coward
      >そろそろ認定してもよろしいか?

      えっ! まだしてなかったのですか?
    • by Anonymous Coward
      認定するなら自由だから好きにしてくれ。
      それで変わるものは何も無いがな。
      • by Anonymous Coward
        >それで変わるものは何も無いがな。

        あるよ。

        ・いうことが信用されなくなる
        ・新しいことが、内容を問わず全て批判される
        ・どんなに売れても、やっかみの対象になる

        とか。
  • by Anonymous Coward on 2003年07月26日 12時45分 (#366030)
    に収まってしまうと、IBM側は嫌かもな。

    だってオープンソース側は、「第3者が訴えられることはない」とだけ明言して、裁判を静観してれば良いわけでしょ。

    世論に訴えられる頼れる(口煩くなかなか退かない)仲間が減ってしまう!
    • by Anonymous Coward
      IBM自身無茶苦茶訴訟に強いので、何を言い出すかわからない味方はいてもいなくてもあまり変わらないのでは?
      むしろ、足並みがそろわない味方ならいないほうがましと思っているかも
      • なるほど。じゃ問題は解決だ。

        1)IBMは自分の問題は自分でなんとかできる。
        2)Linuxのエンドユーザーは訴えられない。

        著作権侵害がなければ、こういう結論だな。
  • by Anonymous Coward on 2003年07月26日 15時31分 (#366073)
    SCOのアイコンにしようよ。
    早くしないと、アイコンができる頃には
    亡くなってしまうじゃん。
typodupeerror

吾輩はリファレンスである。名前はまだ無い -- perlの中の人

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