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6268 story
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RMSインタビュー@ロージナ茶会 63

ストーリー by wakatono
興味深い展開 部門より

k3c 曰く、 "ロージナ茶会のWebサイトでリチャード・ストールマン氏へのインタビューが公開されています。Internet Magazine 8月号に掲載されたものらしいですが、こちらの方がより元のインタビューに近い形のようです(バーチャルネット法律娘 真紀奈17歳の情報より)。RMS氏の掲げる「自由」の意味について重点的に突っ込んだ内容となっており、個人の自由と他者を制限する権力、教育のための「自由なソフトウェア」、そして報酬とそれに伴う責任、といったことについて雄弁を聞くことができます。
GPLは自由なライセンスじゃない、という意見がときどき聞かれますが、そのような人達に是非読んで頂きたいインタビューです。"

また、Anonymous Coward曰く"ちょうど同時期に/.JPでもメールでのインタビューが行われていることでもあるし、比べてみると面白い。
ちなみにインターネットマガジン8月号によると、このインタビューには情報法で有名な白田秀彰氏もインタビュアーとして参加していたようだ。"とのこと。

通して読んでみたが、これまでのインタビューや講演とはまた違った側面が見えておもしろい。まずは一読をお勧めする。

この議論は賞味期限が切れたので、アーカイブ化されています。 新たにコメントを付けることはできません。
  • /.jpでのインタビュー企画 [srad.jp]仕掛け人です。

    頂いた質問の、訳が不十分だったところを直したものをRMSへ送るのが
    遅れており、仮訳ページ [rieti.go.jp]への反映が遅れております。
    ご助力いただいた方々には申し訳ない限りです…
    (ちょっとここ1,2ヶ月バタバタしていて遅くなってしまいました)

    先ほど再質問メールを送ったので、近日中にお返事が来るとおもいます。
    (お返事が来たらまたフォローします)

    いずれにせよ彼は、アクが強いと言われますが、個人的に接している
    と、非常に楽しいおじさんですよね。
    アクが強いというのは、彼の拠って立つ所が「理念」である以上、
    致し方無いのだと思います。

    その理念の善し悪しは別として、そういう世界観というか、考え方があると
    言うことを、日本政府や実業界の人たちに実感してもらったという点で、
    4月のRIETIシンポジウム [rieti.go.jp]はそれなりに有意義だったのではないかと、
    思っています。

    • by Anonymous Coward
      しかし,ソフトをフリーにするのはいいとしても, 「音楽,本,映画など全て自由にコピーできるべきなのだ」 って主張するのはすごいよなあ... 自由があなたたちを助ける,ってこれもあてはまるんかいな.
      • GPL ライセンスで曲を書いてくれる人とか、出てこないかなぁ。。。

        。。。おいらがやろうかなぁ :-)

        --
        むらちより/あい/をこめて。
        親コメント
        • by Anonymous Powered (12649) on 2003年08月05日 17時14分 (#372500) 日記
          > GPL ライセンスで曲を書いてくれる人とか、出てこないかなぁ。。。

          いなくはないみたいです。
          これとか。 [gnu.org]

          日本語訳してる方もいらっしゃいます [whaleeaters.org](聖イグヌチウス様のご尊顔も拝めます)
          親コメント
        • フリーで書いてくれる人ならいっぱいいるでしょうが、問題はソース。
          SMFじゃソースコードとしては不十分だし。
          (SMFを直に書いているとかならともかく)

          かといって、シーケンサ独自のデータ形式で貰っても使いようがない罠。
          プログラミング言語のソースと違って、内容に一貫性がないんで。

          MMLなら少しマシかもしんない。移植の手間はかかるけど。
          しかし、MMLで曲作っている人が激レアの悪寒。
          --


          # ACなのでAC
          親コメント
          • MML も好きですが、楽譜で良いと思います。何も常に完璧なアレンジをソースとすることを望む必要もないんじゃないかなと。演奏者が変わればニュアンスも変わるのが音楽の醍醐味なわけですから :-)

            オンラインでの配布なら、ビットマップや ps 、svg なんかも手段としては使えそう。あるいは、サクラ [oto.chu.jp]みたいにストトン表記で配布するのも面白いかもしれません。楽譜配布の為のオープンなデータ形式なんてのが確立されても良いのかも (これも既にあったりして?)。

            # あ、楽譜が読めない人のための配慮も考慮すべきかも知れませんね。アクセシビリティーを重視するなら。

            --
            むらちより/あい/をこめて。
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            • by Anonymouse Coward (13650) on 2003年08月05日 19時29分 (#372618) ホームページ
              その楽譜を誰が作るのかというのが一つの問題。

              DTMに限った話なんですが、作った曲データを楽譜に戻すのって
              意外と面倒なんです。
              単純な作りの曲ならSMFからベタ変換するだけでもそれなりの
              ものができるのですが、細かいところをいじくりまくったやつは
              楽譜としての機能が維持できないほどメタクソになること多々。
              で、わざわざそれを修正してやる必要があるんです。
              ヘタしたら楽譜用に作り直した方が早いかも。

              オープンソースでいえば、入手したソースが汚いときとか。
              これって、作者に直させたりしないでしょ。
              見栄えが気になるなら、気になる人が直すのが流儀。

              楽譜についても同じで。
              結局、直したい人が直せるような環境が必要なんですよね…
              それを考えると、やはりSMFがベターかもしんない。
              メタクソな楽譜出力が嫌なら、ジブンデヤレと。
              --


              # ACなのでAC
              親コメント
              • えっと、なんだか考えていることがだいぶ違うみたいなので、もそっとフォローなのですが、私はどちらかというと、まず先に楽譜ありきで、SMF やサウンドなどはストリームとして、出力結果として考えていました。プログラムの場合でいうソースが楽譜に当たって、それに対する出力結果がバイナリであるのと同じような感覚です。

                それと対象となるような製作環境を実現するツールとなると、確かに現存のツールでは MML コンパイラぐらいしかなさそうにも見えますが (^_^;、そこら辺の環境もやっぱり GPL で音楽やりたい人たちで手を取り合って構築してゆくのかなぁと。

                SMF から楽譜に起こすのは、ほとんど不可能です。いや、もちろん気合でがんばれば不可能ではないですが、そういう意味ではなくて。例えば、もともとの製作者が、クレッシェンドのつもりでベロシティーを段階的に持ち上げてみたとしても、別の人がそのデータを見たときに、それをクレッシェンドだとは解釈しないかもしれません。SMF から自動で楽譜を起こすツールを考えた場合には、ツール毎に解釈が異なることになります。ソースはできれば高級言語であるべきですから、アセンブラのように、このアドレスにこの値を送って、という内容ではなくて、あたかも楽譜のように意味合いをつけて読めるものであるべきです。

                そういう意味で、楽譜を表現するようなオープンなデータ形式をまず作らなきゃあかんのかなぁ、などと書いたりもしたのでした。

                リアルタイム演奏の場合はますます難しいですね (^_^;。その場合は、オフセット値付きの楽譜情報とかにしてツールに自動生成させて、それを更に演奏者が手直し、みたいになるのかなぁ。

                いいかげん妄想めいてきたのでこの辺にしておきます (^^;;;

                # もちろんこれは、DTM を用いてオンライン上でやる場合のみを想定した考えであって、DTM でなくとも、たとえば演奏会のために書いた楽譜を自由なライセンスで印刷して配る、ってのもアリだと思ってます (むしろ最初はそっちを想定していたのですが)。

                --
                むらちより/あい/をこめて。
                親コメント
              • 音楽ってのは、試行錯誤の芸術なんですよ。
                いろいろあーでもこーでもとっかえひっかえやった結果が作品になるんです。
                まず、これが前提。

                あと、楽譜をソース,SMFをバイナリに喩えるのもいいんですが、
                楽譜出力を念頭におくならば、実際はその間にシーケンサでの
                編集という派生させたソースが存在する。しかも、作者の気分次第で
                元のソースがコロコロ変わってしまうというおまけつき。
                その度に派生版も修正しなければならんのです。
                結局、それが面倒だから楽譜なんか作ってられっか~ (ノ`Д´)ノ===┻━┻ と。

                そのへん勝手が違う世界なんで、一筋縄でいかないことは確か。
                --


                # ACなのでAC
                親コメント
              • うーん、やっぱりそもそもの前提条件が違うみたいです。

                音楽ってのは、試行錯誤の芸術なんですよ。
                いろいろあーでもこーでもとっかえひっかえやった結果が作品になるんです。
                まず、これが前提。

                この試行錯誤は、DTM であれば細かい部分の調整やアレンジ、生演奏であれば練習の段階で行われるものだと思います。これは、どちらかと言うと演奏者の仕事であると思います。

                もちろんそれも、音楽のとてもとても大切な要素なのですが、そもそもが私は、ソースとしての楽譜情報にそこまでの内容を求めてはいなかったのでした。

                「自由なライセンス」に話を戻しましょう。音楽の場合、ライセンスを自由にすることによって、人々が享受できる自由って何でしょうか? それは、もちろん「聴く自由」でもありますが、それ以外にも、例えば「演奏する自由」であったり、「アレンジする自由」であったりするのだと思います。それらを行う以上、やっぱりソースは読める形態であるべきだと思うのです。テープから耳コピして起こすとか、職人技として実際に行われてきたことですが (^_^;、現実的とは言いがたいですよね。

                そのへん勝手が違う世界なんで、一筋縄でいかないことは確か。

                これは分かります。確かに、プログラムのようにバージョン管理が必要な世界であるとすれば、それを音楽でやるのは難しいことだと思います。

                まぁ、音楽の場合はそこまで (バージョン管理まで) する必要もないかとは思いますが (^_^;

                --
                むらちより/あい/をこめて。
                親コメント
              • 特別扱いする必要がないのは同意だが、内容を考慮してみると
                分野によって細かいところがいろいろ違ってくる。

                文学は確かに同じような感じか。

                絵画,彫刻,プログラムは作業工程が似てもいないんで試行錯誤の性質が別物かと。
                これらはまず土台をしっかりさせてからだんだん末端に向かって
                手を加えていきますよね。ここで、微調整程度ならまだしも、
                大きく変える必要があればその部分から末端まで破棄して
                作り直すしかない。だから設計は慎重になる。

                音楽や文学にも土台ってのはありますが、これは固定的な存在じゃ
                ないから後で部分的に修正しても他の場所に影響しにくい。
                変えたきゃ存分に変えられるし、設計もいいかげんで全然問題なし。

                …というわけで、それぞれのローカルな事情があるんです。
                そのへんを御理解くだちい。
                --


                # ACなのでAC
                親コメント
              • 言わんとしていることは解かった。

                製作作業について
                A 音符の配置など楽曲としてごくプライマルなこと
                B 演奏に該当するような細かいこと
                という具合に分け、Aについてのみの話ってことでOK?

                で、これの何が問題なのかというと…
                普通はA→Bという順に作業すると思いがちなんですが、実際は
                そんなことなくて、AとBが並行してるもんなんです。だから
                完成したときにAだけの完成品ってのが存在しない。Aだけが
                必要なら、(A+B)の状態からAだけを抽出するか、作業時に
                Aと(A+B)の2バージョン用意して、Aの変更時はもう片方に
                コミットしてやるといった形で進める必要がある。
                どっちも面倒だから普通やりたがんない…という話をしていたわけ。

                かといって、初めからAだけ作ってりゃいいんだというのもエゴ
                っちい話。この両者の間を埋めるには、やっぱ間に耳コピ職人が
                入るのがベストなんじゃないかな。
                ライセンス的に自由なら、そーゆーのもアリでしょ。
                作る側は楽しんで作り、聴く側は楽しんで聴き、耳コピは楽しんで
                耳コピ。これで皆幸せ、それでこそ音楽。
                --


                # ACなのでAC
                親コメント
          • by G7 (3009) on 2003年08月06日 3時54分 (#372913)
            あれ?XMLかなんかで、曲データ(ループも五線データも含めて)を表現する奴って
            ありませんでしたっけ?

            >SMFじゃソースコードとしては不十分だし。
            >(SMFを直に書いているとかならともかく)

            >かといって、シーケンサ独自のデータ形式で貰っても使いようがない罠。

            ところで「シーケンサ独自のデータ形式」に、
            (SMFには無い)どんな点を期待していますか??

            たとえばループ機能の有無ですか?

            パターン照合で、データの中の「事実上ループになってる」部分を抽出しループにまとめる
            ってソフトなら、書いた事があるです。
            #MSXで動く奴でした。100KBくらいのデータが、そこそこの速度で変換できた。

            あーゆーの作るのは、そんなに難しくないと思いますよ。
            #入力したデータをまず小節単位のデータに分割するのが味噌だと思う。
            #そうすりゃ後は小節データをバイト単位で比較するだけだから簡単。
            #SMF的なデータから小節を切り出すには、前後両端のDeltaTimeを少々始末してあげれば済むよね。

            ちなみに、手弾き主体だと、どうせループとかの出番が無いので、
            SMFでも十分だったりします。
            たしかに俺も、SMFが出た時にゃ、「なんでループすらないんだ?」と激怒ったもんだったが。

            >プログラミング言語のソースと違って、内容に一貫性がないんで。

            内容というよりフォーマットかな。

            プログラムだって、「言語の違い」によって、かたちはめちゃめちゃ違ってくるので、
            まあそういうようなものじゃないかと思います。

            ところで、五線譜には限界を感じます。
            古典行番号BASICと同じくらいに(いやそれ以上に?)、機能に直交性が低くて
            暗記依存性が高いというか。
            親コメント
            • ところで「シーケンサ独自のデータ形式」に、
              (SMFには無い)どんな点を期待していますか??

              たとえばループ機能の有無ですか?

              製作者が作ったとおりの情報が、そのまま共有できることだと思います (^^)

              だからそれが、メーカー独自ではないオープンな形式で、更に特別な環境がなくても編集できるような (つまり、マクロかスクリプト言語のような) ものだったらありがたいですよね。

              で、

              あれ?XMLかなんかで、曲データ(ループも五線データも含めて)を表現する奴って ありませんでしたっけ?

              あ、あるのか~っ!! (驚
              会社から帰ったら探してみます(w。

              --
              むらちより/あい/をこめて。
              親コメント
            • >ところで「シーケンサ独自のデータ形式」に、
              >(SMFには無い)どんな点を期待していますか??

              例えば、ピッチベンドやコントロールチェンジの細かい変化とか。
              SMFの場合はダイレクトでずらずら書いていくしかないけど、
              シーケンサで作っている段階ではそんな面倒なことやってなくて、
              補間したりとか周期関数かましてたりとかが多いのでは。
              それを解析して関数に戻せたら神だな…とか。

              あとは、ピッチベンドで音階を変えているような場合とか。
              大抵の場合はノートオンとノートオフしか見ていなくて、
              ピッチベンドを使ってスラーを表現してたりすると譜面が怪しくなる。
              まあ、これは楽譜に起こす側の手抜きとみていいかもしんないけど。
              --


              # ACなのでAC
              親コメント
        • by takunama (6522) on 2003年08月05日 20時29分 (#372683)
          CCPL (Creative Commons Public License) でよければ、Lessig Blog (JP) の Creative Commons トピック [cnetnetworks.jp]などに紹介されてます。
          親コメント
        • by Anonymous Coward on 2003年08月05日 21時24分 (#372722)
          GNUsic [gnusic.net]
          親コメント
        • by Anonymous Coward
          書いて流すと、色々なアレンジが施され、色々な言語の歌詞が載り、
          #唄えるメロディ・ラインであることが前提だが↑(^_^;;
          色々な所でプレイつれたりオンエアされたりする。

          …なんてことがあればいいなぁ、とか思ったりする AC であった…(^_^;;
      • by Anonymous Coward on 2003年08月05日 17時28分 (#372518)
        >音楽,本,映画など全て自由にコピーできるべきなのだ」って主張するのはすごいよなあ

        いまのような著作権法のなかった18世紀の作曲家モーツァルトは、ヒットした自分のオペラの上演後、父親への手紙の中で、「急いでハルモニームジーク(オペラの抜粋を管楽器アンサンブル向けに編曲したもの)を書かないと誰かに先を越されてしまうので..」と書き送っています。
        結局彼の作品は残されていませんので、誰かさんに先を越されたらしく、現在なら作者が正当に手にすべき翻案権料を貰い損ねたのでしょう。時代が違いますから単純な比較はするつもりはありませんが、全て自由なコピーが果たして良いのか、ということには疑問を感じなくもないです。
        正直、いくらモーツァルトが早書きだとはいっても、自作の編曲に時間を使うよりも別な新作をどんどん書いてくれたほうが有難かったわけなので。

        #まあ、K.375やK.361といった管楽セレナーデを聴くと、彼自身の編曲になる「フィガロ」や「コジ」を聞いて見たかったという気もしますがね..

        ソフトウェアのような、改良・改造を含む再利用をすることで科学研究や産業に貢献するというものと音楽や文学などの作者による完結を前提とする芸術作品を一緒にするのはどうかと思います。
        #演奏者や聞き手の参加を求める「オープン」あるいは「フリーな」作品というものがあるとしても、それを全部に適用はしたくない。
        親コメント
      • #個人的意見ですが、ちょいとまじめに、。

        一般論として、ユーザーが手に入れたものの使い方が制限されるのがデフォルトだったら嫌だと思いませんか?
        この服を着て写真とるの禁止とか、この車を中古販売するの禁止とか、そういうの。

        音楽のコピー禁止っていうのも、そういう制限の1つに過ぎないですよね。
        コピー禁止により音楽の創作が盛んになって、ユーザーの利になると思われているから、例外的にユーザーの権利が制限されているだけでしょう。

        なのに、音楽のコピー禁止っていうのが、音楽生産者の当然の権利のように言われるのはおかしいと思う。
        MSやレコード会社が大きく儲けていることからすると、現状の音楽やソフトのコピー禁止条項は緩められてもしかるべしなんじゃないかな。
        何で、自らのユーザーの権利を差し出して、ディストリビューターをそんなに儲けてやらなければいけないんだ?
        親コメント
        • by Anonymous Coward on 2003年08月05日 18時37分 (#372562)
          > 一般論として、ユーザーが手に入れたものの使い方が制限され
          > るのがデフォルトだったら嫌だと思いませんか?
          > この服を着て写真とるの禁止とか、この車を中古販売するの
          > 禁止とか、そういうの。
          >
          > 音楽のコピー禁止っていうのも、そういう制限の1つに過ぎ
          > ないですよね。

          違いますよ。著作権に基づく著作物の保護ですから、例示したものは不適切です。

          > コピー禁止により音楽の創作が盛んになって、ユーザーの利に
          > なると思われているから、例外的にユーザーの権利が制限され
          > ているだけでしょう。

          例外ではなく、(モノの販売とは違う)著作物としての保護なわけです。

          > ディストリビューターをそんなに儲け[させ]てやらなければいけないんだ?

          [ ]内は勝手に補足しますが

          作者じゃなく、頒布業者が相対的に大儲けしてしまうというのに疑問を感じる向きは多いわけですが、分からなくもありません。ただし蝋管~LPレコード時代のように音楽の複製物の生産・流通が大変だった時代には頒布は誰でも出来るわけではなかったので、そういう存在(レコード製造・販売会社)が必要だったわけです。デジタル化デバイス+低廉な記録機器と媒体+ネットワークという三種の神器によってそれが覆りそうな時代になってもそれが継続できるかは、もう少し経たないと決着がつかないんでしょうね。

          私としては、レコード化して販売するところが存在しない限り音楽を聴くことが出来ない(場合が多い)という時代を経ているので、対価を支払うことにそれほどためらいは無いのですが(経済的に裕福なわけではないので十分には買えないけど)、昨今の、アーティストより音楽産業の方が力がある状況というのはどうかとは思います。
          親コメント
          • >違いますよ。著作権に基づく著作物の保護ですから、例示したものは不適切です。

            なぜ、モノと著作物とを区別する必要があるのでしょうか?
            私が、わざわざ服や自動車を例に出したのはそういう疑問があるからです。
            つまり「著作権」が、絶対的な権利であるという考えに意義を唱えているのです。

            それなのに「著作権に基づく著作物の保護ですから」といわれても、
            「じゃあ、なぜあなたは著作権をそのようにまるで絶対的な権利のように扱うのですか?」
            と聞き返すしかありません。

            「著作物」については、たとえば、自分が購入したものでもweb上に載せるのはNGなんでしょうけど、
            自分の車は、その写真をweb上に載せるのはOKですよね。
            車だって、設計者やデザイナーやその他関係者がいるのに。

            著作物の方が「特例」なんだと思いますけどね。
            親コメント
            • by zeissmania (3689) on 2003年08月05日 22時12分 (#372752)
              >モノと著作物とを区別する必要があるのでしょうか?
              物はみんなで同時に使用することは不可能ですけど、プログラムコードなどのデジタルデータは同時に閲覧・使用が可能です。
              あなたが得たあるモノがあるとしましょう。これをコピーして使うことはできませんね?他人にあげてしまったら、あなたはもう使えませんね。
              けどデジタルデータは簡単にコピーできます。他人にコピーをあげても、あなたが使えなくなることはありません。
              つまり、他人に与えると元々持っている人の手元からなくなるものと、なくならないものでは同じに扱えません。

              >自分の車は、その写真をweb上に載せるのはOKですよね
              厳密には、車のデザイナーの著作権を侵害していることになります。
              実際問題として、アイドルの写真集なのでは、使用した衣装メーカーの名前がクレジットされています。これはその衣装メーカーから、衣装の写真を公表するための権利を正当に得ている証拠です。
              ただ慣習として、その物を購入したときに、そのもののデザインを他人に公表する権利も購入したという暗黙の了解があります。
              つまりあなたは、その購入したもののデザインを他人に見せる権利も購入したと理解できます。
              しかし、そのデザインをコピーした物を作って販売する権利までは譲与されていません。
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          • by Anonymous Coward
            その著作権の捉え方は根本的に間違ってますね。
            コピーが自由でも著作権や著作物の保護は出来ますから。

            ユーザの権利を制限している現状は、別なものです。
            既得権で儲けようとする連中の主張と圧力により
            法律として禁止事項を盛り込まれているだけです。
      • by zeissmania (3689) on 2003年08月05日 22時17分 (#372756)
        >「音楽,本,映画など全て自由にコピーできるべきなのだ」って主張するのはすごいよな
        文脈からすると、あくまでDRM(Digital Rights Management)によって、自分か閲覧する権利を買ったコンテンツのコピー(私的複製)が制限されることへの批判ではないかと思います。
        「自由にコピー」とは言ってますが、「自由に改変・配布」とは言ってないです。
        親コメント
        • 個人的には、「コピーできるべきなのだ」という部分はもうちょっと突っ込んで聞いてほしかったところでもあります。

          こういったコンテンツ(特にデジタルデータ)は、
          オープンソースなソフトで扱うと吸い出し放題になる→
          不正コピーが蔓延してしまうことになってしまうのではないかと。
          #だからオープンソースな再生ソフトは作られにくい?

          いや、確かに自由にバックアップは取りたいのですが。
          こういったコンテンツの著作権はどう考えているのか。
          #保護するにも私にはいい方法が思いつかない。
          --

          本当かい♪本当かい♪
          親コメント
      • by Anonymous Coward
        バックアップの作成がちゃんとできるのであれば、確かに助かります。
      • by Anonymous Coward
        インタビューではさらっと読んじゃったけど確かに言ってますね
        >「音楽,本,映画など全て自由にコピーできるべきなのだ」

        従来はcopy leftはプログラムを対象としたもので、他のコンテンツついては別の
  • よく話に出てくるGPL強制の真意は、

     俺が自由な利用を認めてんだから、貴方も自由な利用を認めよ。
     人生、ギブアンドテイク。

    ってことでいいんでしょうかね…
    確かに俺ルールを強制することも一種の不自由ではあるんですが、
    逆に一切のルールを撤廃したとしても、今度は"不自由を作る"自由
    までも認めることになるわけで、結局何らかのルールは必要なんですな。

    自分はBSDlikeマンセー人間なんですが、GPLも自由を護る別思想の
    ひとつとして理解している…つもり(ぉ

    # "Linuxとは、カーネルという一つのシステムのことだす"に吹いた。仕事場で…ヤバ
    --


    # ACなのでAC
    • by Anonymous Coward on 2003年08月05日 13時16分 (#372310)
      >GPLが制限だと主張する人たちは、他の人たちをコントロールしたい人たちなのだ。つまり彼らの言うのは、「彼らが私達のことをコントロールする自由」を私達が彼らから奪っている、ということなのだ

      というところでなんか目から鱗が落ちたような気がしましたです。
      親コメント
      • by Anonymous Coward on 2003年08月05日 19時05分 (#372587)
        ひとつ注意してほしいのは、「GPL が制限だと主張する人」には
        二通りいるということですね。RMS は片方についてしか述べていない。
        つまり、プロプライエタリなソフトに毒されすぎた人々。
        一方、もう一種類の典型は BSD ライセンスが好きな人々ですね。

        RMS はいつもこのあたりの言及を微妙に避けていますが、
        少なくとも BSD ライセンスなどと比較した場合に、
        GPL の「利用者に課す制限」が大きいというのは事実です。
        GPL が「規律による統制のとれた自由」を目指しているのに対して、
        BSD ライセンスを好む人々は「放任的な自由」を望んでいるのですね。

        そのあたり、くれぐれも混同しないように。
        親コメント
        • Re:参考になりました (スコア:1, すばらしい洞察)

          by Anonymous Coward on 2003年08月06日 10時12分 (#373010)
          「プロエイタリなものとして扱う自由」
          というのはストールマンのおっさん的には
          自由を制限する自由、つまり権力に通じるから
          厳密な点で自由ではないんだろう。

          例えばMSがBSDライセンスのものを製品に組み込んだとしても
          ユーザの自由は何も得られない。
          親コメント
    • Re:参考になりました (スコア:1, すばらしい洞察)

      by Anonymous Coward on 2003年08月05日 14時08分 (#372361)
      よく話に出てくるGPL強制の真意は、

       俺が自由な利用を認めてんだから、貴方も自由な利用を認めよ。
       人生、ギブアンドテイク。

      ってことでいいんでしょうかね…
      ちょっと違う気がします。「自由」と言ったときに、「他人の生命を奪う自由」とかが
      制限されるのと同じように、「他人の自由を奪う自由」が制限されるという話でしょう。
      ギブもテイクも自由で、強制ではありませんね。
      親コメント
      • 「他人の自由を奪う自由」

        それを「自由」と言わずに「権力」と言い分けたほうが分かりやすい、と言うことなんですね。

        --
        むらちより/あい/をこめて。
        親コメント
        • みんなが自由を拡大していけば、いつかは自由が衝突するものです。
          そのときに、どうやって折り合いをつけるのかが「権力」なのです。
          で、えてして権力を持ってる人は自分の自由を広げる方向に
          折り合いをつけようとするんですね。

          逆に言えば、GPL だって賛同者が多くなればそれは「権力」としての
          側面を大きくしてゆくでしょう。

      • by uxi (5376) on 2003年08月05日 22時46分 (#372777)
        ギブアンドテイクと言うよりは、
        ソフトウェアの製作活動を囚人のジレンマとして捉えた際、
        最大多数が最大利益を得られる最良解(常に協調)を
        目指している所だと考えます。

        そのためには、
        裏切りを許さない戦略が必要となるわけですが、
        それがまさにGPLのCopyleftでしょう。
        --
        uxi
        親コメント
    • > 自分はBSDlikeマンセー人間なんですが、GPLも自由を護る別思想の
      > ひとつとして理解している…つもり(ぉ
      どちらかといえば、「自由の定義」が違うんですね。
      両方ともある種の自由に根ざしているのは確かなのですが、
      その自由がまったく異なる物なので、たとえば BSD ライセンス畑の
  • 各国のフリーソフトウェアの受容されかたと政治運動を結びつけた考察が面白いですね。

    ストールマンは,インドでは「自由なソフトウェアはソフトウェアにおけるスワデッシュ運動なのではないだろうか。」といってますし,中国への同情的な見方は「天安門事件」が背景にあることをうかがわせます。

    ストールマンにとって,「フリースピーチ」といえば米国で60年代にあった学生運動のことなんだろうなと,前に「フリーソフトウェアの定義」のストーリーを読んでて思ったのですが,今回のインタビューは,それを裏付けしてくれてますね。少なくともボストン茶会ではなさそう。というか・・・ いや,自信なくなってきた。

    そんなの直接きけばいいじゃん。とか思うかもしれないけど,「じゃあ,日本では,どのようなムーブメントと関連付けられるか?」とか逆に聞かれるのが怖くて,できないのだよな。

    日本ではアンポ闘争とかいうのがあって・・・ って米国人に説明するのが,どうも。
    --
    斜点是不是先進的先端的鉄道部長的…有信心
    • by Anonymous Coward on 2003年08月05日 22時52分 (#372783)
      >中国への同情的な見方は「天安門事件」が背景にあることをうかがわせます。
      僕はそうは思わなかったなぁ。
      天安門事件が背景にあるなら、中国の開発者はGNU寄りになってもおかしくないはず。
      そういうことじゃなくて、国として平等をうたいながら
      例えば役人の腐敗が多かったり、電気もガスも
      無いような村がたくさんある反面、めちゃくちゃな金持ちいるとか
      そういう建前と現実のギャップを中国人は目の前にしている訳で、
      そうなるとGNUの唱える理想なんて全然信じる気になれない、
      ということじゃないかな。
      で「結局金持ってる奴が勝ちでしょ?」みたいな風潮になっていると。

      日本はどうかというと、政治的背景が全然無いみたいなんですけど。
      それより僕が知る限り日本って「まったり」とした感じがしますね。
      「そんな自由、自由言わなくても」みたいな。

      以前ソース公開してるソフトの一部ソースを使おうとした時
      ライセンスの表記が無いのでメールで聞いてみたら
      「自分が作ったとか言わなければ何してもかまわんですよ。」
      という返事が返ってきて(いい意味で)平和だな~と思いました。

      僕はBSDライクなライセンスのほうが好きです。
      面倒が少なそうだし。ヌルいのがええやん?みたいな。
      親コメント
  • by Anonymous Coward on 2003年08月05日 13時02分 (#372292)
    「しかし、Linuxとは、カーネルという一つのシステムのことだす。」
    微妙に笑った。
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私は悩みをリストアップし始めたが、そのあまりの長さにいやけがさし、何も考えないことにした。-- Robert C. Pike

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