ソフトウェア特許について考える 80
ストーリー by Oliver
今日は欧州特許庁前のデモへ行ってくる 部門より
今日は欧州特許庁前のデモへ行ってくる 部門より
k3c 曰く、 "日本語全文検索システムNamazu開発者の一人、高林哲氏が、「ソフトウェア特許について考える」というWebページを開設しています。内容の多くはまだアウトラインの段階ですが、「技術の進歩を促進し、産業の発展に寄与」するためにソフトウェア特許はどうあるべきか、そのための情報を集めるためのページとしてWikiやメーリングリストを開設しています。どのように議論がまとめられ、形を取っていくのか、興味津々です。"
再認識 (スコア:2, 興味深い)
一般に流通するのはオブジェクトだけで、ソースコードは普通流れないから
まさに知らずに踏んでしまう地雷としか思えないなぁ。
そういう意味では再認識させられる。
# 特許取るような腕前でもないけどID
Re:再認識 (スコア:2, すばらしい洞察)
その地雷の被害が大きくなるまで待っている権利者の存在が問題だと思います。待つまでの時間的制限があったら幾分現状よりよくなるような気がしますけど…どうでしょう。ほえほえ
Re:再認識 (スコア:0)
というわけでどっかで妥協しなきゃ行けませんね。
・有用な発明を公表する代わりに独占権を保証するという特許制度の
元の目的に沿って特許権者に自らの発明を宣伝する義
Re:再認識 (スコア:2, 興味深い)
・契約した場合はソフトウェア(ソース)を要求できる。
移植等の開発が必要な場合は使用料の減額もありうる。
このソースは共同の持ち物に出来る。
・移植等にかかわったコードをさらに別契約に使う場合は
特許使用料を移植側も相応分もらえる。
と、適当に思いついたコトを書くコトを特許とする。
Re:再認識 (スコア:0)
Re:再認識 (スコア:0)
Re:再認識 (スコア:1)
Re:再認識 (スコア:2, 興味深い)
私は、ソフトウェア特許自体は悪いとは思いません。
ただUnisysのGIF特許のような「シャブ漬けにしておいてから回収する」というやり方と、専門知識を持たない審査官によって専門家であれば容易に考えられる程度のものが特許となってしまう事が問題なのではないかと思います。
それなりの規模の企業であれば、不服審査を行うとかやりようはありますが、個人レベルとかであれば不服審査などは制度として存在しても実際に使えるか?と言えば難しいでしょう。
「とりあえず全員しょっ引いておいて、無罪が証明できた者だけ釈放する」というやり方が認められないのと同様、権利を与える時は、権利を与えるに相応しい者であるかどうかをちゃんと事前に審査すべきです。
それが社会の仕組みとしてできないのであれば特権など与えるべきではありません。
結局コストの問題では(Re:再認識) (スコア:1)
コモディティ化にともなって、実際にアイデアを使用する際
のコストがとても小さくなっていることにあると思います。
今はGIF圧縮するのに1円もかかりそうにないけど、ちょっと
昔にもどって手計算でやるしかないとすれば、それは物凄い
コストがかかりそうな。誰でも簡単に(安く)まねできる
アイデアについて、社会全体で独占権を守ってあげるのは
コストがかかりすぎて難しい。
> それが社会の仕組みとして...
権利を保護するためにかかるコストを、特許の権利者に
上手に転嫁する仕組みが必要なんですかね。税金をかける
とか、特許保持の料金を毎年だんだん高くするとか。
# 所詮レッシグ氏の受け売りのような気がするけど ID で。
Re:結局コストの問題では(Re:再認識) (スコア:1)
>上手に転嫁する仕組みが必要なんですかね。
特許庁は、税金を使わずに特許出願関連の収入でヤリクリしてるはずですので、既に仕組みはできているのでは?
>特許保持の料金を毎年だんだん高くするとか。
毎年では無いですけど、数年おきに維持費用は高くなっていくので、これも既に実現されてる話ですね。
Re:結局コストの問題では(Re:再認識) (スコア:1)
本当に特許に値するかどうかって、どういう審査をすれば可能なんでしょうか。
出願した時には、そんなに本人も、会社も、大発明だとは思っていなくても、ノーベル賞を受賞するような内容だったり、誰でも気づきそうな簡単な事だけど、今まで誰も気づかなかったり、本当に基本発明といえるような特許もあれば、ごくごく些細な工夫なんだけど、それが無いとすごく困るようなものもあります。
極端に言えば、需要と供給で決まるような側面もあるし、本当に特許に値するかどうかという審査は、審査官はおろか、どこの誰にとっても、非常に困難なことなんだと思います。
ですから、特許庁では、一定の審査基準を定めて、それを満足するかどうかで、決めているんだと思います。
一度、特許の審査基準がどういうものなのか、特許庁のホームページとかでご覧になられると良いかと思います。それでもいい加減だと思うのであれば、では具体的にどういう審査をすれば、納得がいくのかを、お聞きしたいくらいです。
少なくとも、日本の特許庁の審査は、世界的に見ても水準が高いほうだそうですし。
それに、経験されてるかどうか知りませんが、自分の出願した特許に審査請求をすると、けっこう、真面目に調べて、それなりの先行技術文献とかをリファーして、拒絶理由通知を送ってきたりします。
拒絶理由通知で参照されている先行文献との相違や利点を述べるのに苦労する事もあるし、あきらめざるを得ない場合もあります。
そもそも審査にかかるコストを出願者以外に押し付けている、と言うのは、どうしてそんな事が起きるのでしょう。
別に出願者以外の人に、年間40万件の特許を調べる義務があるわけではありませんよね?
あなたの言われるように、「別の人の特許に抵触しないかどうかを調査する」のが目的だとすると、それは、「権利を保護するためにかかるコスト」と言う、sync.neo さんの言われる仕組みとは別の問題なんじゃないですか?
>「本来なら特許に値しないようなゴミが特許として成立してしまっているものにまでかけなくてはいけない余分なコスト」
審査基準を通っているものに関しては、少なくとも特許としての要件は備えてる事になります。
ゴミかどうかは、考え方によります。
マウスのホイールとかに特許が出されていたとして、マイクロソフトがこれだけ流行らせてしまうと重要特許だけど、ホイールを使うアプリが一つも無ければゴミのようなものでしょうし。
要は、使う側にとって、どれだけ価値があるかで決まるわけですから、ある程度はコストをかけて見ないわけにはいかないでしょう。
たとえあなたにとってはゴミでも、他の人にとっては役に立つと思うから出願されているものだって少なくはないでしょう。そういうものも、ゴミだから審査官は特許にするなよ、というのは、あなたの個人的都合でしか無いような気がします。
あと、特許には、権利としての側面と、技術文書としての側面との2つがありますから、せめて自分がプロフェッショナルである領域に関しては、どういう特許が出願されているのかを知る事は、研究論文や技術雑誌を読むのと同様に価値がある事だと思います。
Re:再認識 (スコア:0)
件のページにも書かれていますが、本来は「新しいものを公知して皆で使わせてもらう代わりに、ある一定期間は独占的な権利を与えます」だったわけで、逆に言えば、教えてもらわない限りは真似できないような技術だけが特許に相応しいはずです。しかし、現状では主に「独占的な権利をもらってウハウハ」的な思想で、「誰でも思いつくようなもので
Re:再認識 (スコア:1, すばらしい洞察)
っていうのはどうかなあ。コロンブスの卵的に、技術的には簡単に真似できるけどそれまで誰も容易には思いつかなかった、というようなこともあるわけで。
Re:再認識 (スコア:0)
Re:再認識 (スコア:0)
>もし可能であれば、素直に「特許という制度自体が誤りでした、
>ごめんなさい」ということにしてリセットした方が良いんでしょ
>うねぇ...
という結論になってしまうのが、どうにも唐突でわからないっす。ということは、ろくでもない特許の
Re:再認識 (スコア:0)
だから、「リセット」なんですよ。「現行の特許制度には無理がある」ということで、特許に代わる何か別の枠組みを考えるべきだとは思います。私にはどうすれば良いのかはわかりませんけどね。
それと、少なくとも役立つ技術そのものが公開されなくても、それが本当に役立つものであれば何か製品なり何なりが出てくるはずなので、結果的には現状とあまり変わらないと思います。もちろん、その技術をベースとした競争原理みたいなことは起きないので、理屈上は技術の進歩が遅れる可能性があり
Re:再認識 (スコア:0)
現行の特許制度って何を指してる?平成12年法?平成15年法?
特許法って産業立法だから、産業構造の変化に伴って、毎年のように改正されてる。
そういった制度を良くするための延々たる努力を無視して、一言で無理があるって言うだけなら言えるけどね。代替案も無く、批評してても始まらないような気がする。
あ、ごめん。これは自分の考え方なんで、別に批評だけしたからって誰も怒らないだろうけど。
>>理屈上は技術の進歩が遅れる可能性がありますが
可能性というレベルじゃなくて、確実に遅れ
Re:再認識 (スコア:1)
あんまりよく知らんのでアレなんですが、平成12年法と、平成15年法とで、何が、どれだけ違うものなんでしょう?
あと、国内法だけの問題なんですか? 法律の問題というよりは、どこぞの国 (つっても、特許っていう考え方を持っている国に限られますが) でも特許という仕組みが使われていて、そいつがソフトウェアを開発したり利用したりするすべての人、多くのシチュエーションに対して、何らかの影響力をもってしまうことが問題なのだと思うのですが。
個人的には、こういう係争の凌ぎ合いみたいなものこそ、無駄なもののように思えてしまうのですが。。。
企業対企業の場合はそうかもしれませんが、それに対して、個人や非営利のコミュニティなんかは常に弱い立場ですよね。LZW の件なんて、技術を利用する立場の人たちにまでライセンス料支払いの義務が発生しましたし。
むらちより/あい/をこめて。
Re:再認識 (スコア:1)
参照する特許法が 12 年法なのか 15 年法なのかについて、何らかの理由で気にされているように思っていたので、お伺いしたのでした。なるほど、そういえば知的財産戦略などというものが謳われていて、それに則った改正が行われているわけで、この違いはある程度気にとめる必要はあるようです。
他の国の法律によって特許が取得された技術 (と同じもの) を、日本国内の企業や個人が使用しようとする場合 (あるいは、その逆の場合) も、でしょうか? (実はそこら辺のしくみを私がイマイチ理解していないだけなのだとも思うのですが)
IE のプラグイン特許問題みたいなケースのことですね。たしかに、ああいう形で特許が使われるのは一番恐いケースだと思います。
で、私が言いたかったのはそうではなくて (^_^;、交換できるような特許なんて何にも持っていなくて、しかもソフトウェアを作って商売しようとしているわけでもない個人やコミュニティーが、何らかのプログラムを作って配布しようというときに、他者が取得した特許を気にする必要がある、といったシチュエーションのことです。IE のプラグインのケースで言えば、関連してとばっちりを受けるかもしれない、Mozilla や KHTML のコミュニティーがそれに該当するかもしれません。
そもそも特許を持つ側を「企業」とし、持たない (他者の特許を利用する、あるいは利用したくない?) 側を「個人や非営利の~」なんて書いてしまったから誤解を招いてしまったんですね。これは申し訳ないです。
なるほど。だとすれば、特許を取得する際には、特許のライセンスも同時に設定し、そのルールは特許が切れるまで変更できない、ということにしてしまえば、この手の問題は回避できそうですね。そんなに簡単なものじゃないのかもしれないけど。
むらちより/あい/をこめて。
Re:再認識 (スコア:1)
月曜ミステリー劇場「世直し公務員ザ・公証人」 [tbs.co.jp]
内容は、 というものです。
ただし、既にコメント [srad.jp]がついているように、日本は先願制ですから特許権そのものを得られるわけではなく、ライセンスなしに使えると言うだけです。
Re:再認識 (スコア:1)
> 公証人役場で確定日付けを取っておけば大丈夫ですね。
なんでしたっけ、これ?と思ったのですが、先使用による通常実施権(特許法79条)ですね。
>> 有名なコカコーラの製法とか以外で、何か、例、あげられる?
> 秘密なんだから、部外者はなかなか知り得ないですね。
> 製法特許の場合、侵害したと思われる相手企業の侵害証拠をつかまなければせっかく権利化されていても裁判所での証明は難しい。
> と言う事で敢えて製法特許を取らないケースも結構あると思いますが。
いつのまにか製法特許のみに限った話題になってしまっていますが、製法特許でも、例えば合金の微細構造を分析して「あぁ、こういう製法だと強度が出るんだ」と理解することができることもあるかと思います。
Re:再認識 (スコア:1)
ソフトウェア特許の場合、という限定は、ちょっと違和感を覚えます。
実体のあるものでも、パーツとして入手したものを使って、製品を組み立てて販売した場合、同じ事が起きます。
別に、パーツの図面を同時に入手できる場合なんてのは、そうそう多くない訳で、その場合、知らずに踏んでしまうのは一緒じゃないかと思います。
特許にとっての新大陸 (スコア:2, 参考になる)
ハードウェア系の技術は既に多くの分野が開発され、新しく特許といえるレベルの発明をするための敷居(必要なコストとか能力とか)が上がっているが、ソフトウェアには、まだまだ未開の大地のような物がたくさん残っている。
さらに、実体がなくともアイデアだけでもOKなので低コスト、クズ特許でも通る、それで大きな独占権や利益が得られるとなれば、砂糖に群がる蟻のようにいろんな人が集まってくるのは当然です。
そして、特許庁は出願DoSで溢れ帰り、審査にかけられる手間が減り、正のフィードバックが形成されるわけです。
解決策は、地雷におびえつつ未開の大地が減るのを待つか、どこかでこのフィードバックを断ち切る(特許庁のフィルタリング能力を上げるなり、期間短縮とかソフトウェア特許に何らかの制約を加えるなり)か、資本主義システムを止めるかしかないでしょう。
ソフトウェア特許は不要 (スコア:1)
矛盾? (スコア:1)
そういうソフトウェア特許がホントに無いのであれば、特許を取得した人から、使ったらお金を取ると言われようが、独占されてしまおうが、問題ないんじゃないでしょうか?
使わなければいいだけの話なので。
Re:矛盾? (スコア:0)
これは画期的だ、というような事を思いついて検索してみると
人も同じ事を思いついているのが発覚したりして人間って案外
みんな同じ事考えてるんじゃないかと思う事はたまにあります。
Re:矛盾? (スコア:1)
たぶん、それについては2つ問題があって、1つはホントに自分でも作れるのか、その保証があるのか、という点と、
もう一つは、作れたとしても、はじめから特許として公開されてる場合に較べて、開発コストが大きくなりすぎないか、社会全体で重複開発投資が膨らみすぎるのでは無いか、という点ですね。
特許制度は、独占させるためにあるのではなくて、公開させるためにあるものですし(企業秘密になってしまえば完全独占されうる)、発明って、マネるのは簡単だけど、最初に思いつくのが大変って言う側面もあります。
そもそも、どんな発明でも、何も見ずに自分で生み出せるような、優れた発明家であれば、出願して特許権者として儲けられる立場なので、あんまり特許制度を否定する側にはまわらないような気がしますしね。…これは人にも依るから必ずしもそうとも限らないかもしれませんけど。
Re:矛盾? (スコア:1)
将来的にはわかりませんが、少くとも現状で特許で公開されないと他人に発明不可能なものは存在しないでしょう。これは数学的な事実等のベースは特許の対象ではなく基礎研究として公開されているという前提ですが。
> 作れたとしても、はじめから特許として公開されてる場合に較べて、開発コストが大きくなりすぎないか
コード自体が著作権で保護されている以上、科学的ベースからソフトウェアへ変換する部分は再実装になっており、開発コストは軽減されていないのが実状です。特許があるばかりに簡単ではない別の方法で実装せねばならないことまで考慮すると実際に社会全体としての開発コストは増加してはいても、減少はしていないでしょう。
最近のソフトウェアや医薬品の特許をみていると科学的事実までを特許に対象にし独占可能にしたいようにしか見えません。資本主義の効果から企業での「基礎研究」が推進され一定の利点もあるのでしょうが、科学的事実の独占は社会全体としてみればデメリットの方が大きいと言わざるをえません。
Re:矛盾? (スコア:1)
世の中の誰かにとって金と時間をかければいつかは不可能じゃない、と言うような話をしているのではありません。
>基礎研究として公開されているという前提ですが。
少なくとも企業における研究は、たいていの場合、特許が出願されている事が前提になるので、この前提自体が、若干弱いと思います。
それと、数学的な事実は、そもそも特許にはならないと思います。
>科学的ベースからソフトウェアへ変換する部分は再実装になっており、開発コストは軽減されていないのが実状です。
特許ではコードが保護されているのではなく、あなたの言う科学的ベースが保護の対象だと思います。
それにかかる開発コストの事を言っているのであって、ちょっと話が噛みあっていない気がします。
>科学的事実までを特許に対象にし独占可能にしたいようにしか見えません。
医薬品に関しては専門でもないですし、薬事法とのからみで特殊な事情を抱えていると思いますので、コメントしません。
コンピュータ関連に関しては、「技術的思想の創作」が特許の前提条件になりますので、科学的事実のみが特許になるような発明は無いような気がします。
それゆえ、科学的事実の独占もまた、ありえないのでは無いでしょうか。
Re:矛盾? (スコア:1)
いえ、ここでの問題はそうでは無くて、誰もがホントに自分で作れるのか、ですよね。
一人、二人作れただけでは、世の中の他のほとんどの人は利用できない事になりますから。
特許として公開されれば、少なくとも誰でもその技術が見れて、作る事はできるわけですが、全て公開しなくなって、ほんとに誰も困らないのかどうかが、疑問です。
>特許がある場合でもやはり金が掛かるのは避けられないわけで。
そういう面ももちろんあるわけですが、それでも、他のすべての技術を自前で作らなければならない場合に較べて、重複研究投資は、はるかに少ないと思います。
Re:矛盾? (スコア:1, すばらしい洞察)
>特許として公開されれば、少なくとも誰でもその技術が見れて、作る事はできるわけですが、全て公開しなくなって、ほんとに誰も困らないのかどうかが、疑問です。
特許制度の大元は(あくまでも大元ですよ。現実ではなく)、上の方にありますがコカコーラの製法のような、現物を調べてもどうやって作るかわからないようなものを、製法を開示する事によって誰でも作れるようにする代わりに、発明者には一定期間独占的な権利を与えようというものです。
ここで注意すべき点は、「特許によって広報されないと他の人にとって不利益な(利益がもたらされない)もの」を対象としているのであって、「模倣から保護する事」ではありません。
広報を見なくても手にした物を模倣する事によって容易に同一のものが得られるのであれば、特許制度によって社会にもたらされる利益は何もありません。
特許制度は社会に益をもたらすために作られたものであって、発明者へのご褒美のために作られた制度ではありません。
しかし現実はと見ると、容易に模倣できないコカコーラの製法は企業秘密として秘匿され、広報を見なくても容易に模倣できるものが特許として独占されています。
あなたのおっしゃる「全て公開しなくなって、ほんとに誰も困らないのか」というようなものに限定するのであれば特許制度は有効でしょうが、それに該当する(公開されないと誰かが困る)ものはごく僅かではないでしょうか?
私は「特許制度は有効だが、現在の特許制度運用は有効に機能していない」と思います。
Re:矛盾? (スコア:1)
それは違います。特許制度の根幹にあるものは、『天秤思想』であって、発明者にもご褒美を与え、社会にも益を与える、その両方を目的としています。
これを読み違えると、特許法の法目的がきちんと理解できないと思います。
>(公開されないと誰かが困る)ものはごく僅かではないでしょうか?
難しいですね。そうとも言えるかもしれませんし、そうでないかもしれません。
だから、疑問です、と書きました。
Re:矛盾? (スコア:1)
ここで元ACさんの言葉にある「社会に益」というのは、2つとらえかたがあって、「第三者の利益」ととらえる見方と、「産業の発達」ととらえる見方があるような気がします。
それが後者を意味するなら、わたしの勘違いです。すみません。
ただ、第一条全体を法目的ととらえれば、第一条の中の更にこの部分が目的であって、この部分は目的ではない、というような議論にはならないと思います。
産業の発達に寄与することが究極の目的ではあると思いますが、そのために、発明の保護や発明の利用を図ることも目的としてとらえ、そのために、どういう制度にするか、が、特許法になっているのだと思います。
ですから、特許法の条文の中には、特許権者の権利を侵害した場合の罰則規定とかも設けてありますが、単純に罰則を設けることが、産業の発達に寄与するという目的にストレートに結びつくわけでは無いですよね?
それ自体は、発明の保護を目的とした条文ですし、結果的に第一条の法目的に合致する事になるんだと思います。
要は、発明者にはご褒美を与えよう、他の人にはどんどん利用させよう、それによって産業を発達させよう、と言う事ですので。
Re:ソフトウェア特許は不要 (スコア:1)
3D の配列から表面ポリゴンを生成する Marching Cubes なんかは公開されて世の役に立ってる特許の一つだと思います。医療での画像処理とか。
ただ、特許のせいで自由な利用を妨げてると考えることもできる。
Re:ソフトウェア特許は不要 (スコア:1)
Re:ソフトウェア特許は不要 (スコア:1)
Re:ソフトウェア特許は不要 (スコア:1)
以下、あなたの特許制度の起源については異論はありませんので、私がそのような起源をもつ「特許制度自体」について思うことを書きます。
もし他に発明者がいないと仮定した場合、独占権を有しているというのであれば、公開されていようがいまいが、自由に利用できないという点では、特許があってもなくても変わりません。特許制度が無くても、秘密の技術は、第三者に(現在の特許と同様に)NDAに基づく契約ベースで供与することが出来ますので、企業が発明に投資するインセンティブは残ります。
残る懸念材料は、実現した技術を見て、誰もその設計が理解できないようなものが、むざむざと失われてしまう可能性がある、という点です。でも、果たしてそんなものが世の中にどれだけあるでしょうか? 私は、数値的な根拠は出せないと思います。
一方、もし競合する発明者がいた場合(ベルの電話特許のように、数時間程度の違いだったりすることもあります)、その特許権者が存在しなくても、イノベーションは発展したはずであり、この意味での社会的利益は損なわれていません。一方で、もう一方の発明者がより創造的な製品の開発や製品の流通を行い得たのにできなかった、という意味での潜在的利益は、明らかに失われています。こちらは、発明当事者の抱えている資金力、流通チャネルの太さなどから、個別の事情に基づいて、数値的な根拠が出せると思います。
Re:ソフトウェア特許は不要 (スコア:1)
「不存在の証明」を私がする必要は無いのですが。私が提示したベルのようなタッチの差の事例だけでなく、他にもTV番組でも多々紹介されている程度に、多くの発明が競合する存在であり、かつそう遠くない期間で実現された(事実)or実現されたであろう(推測)と言えます。
それに、誰もが興味を持ち開発する分野であれば、発明者の数も増大し、秘密が永久に秘密であり続ける可能性は高くありません。「最初の発明者」がいなくても誰かがやった、ということですから、この発明を特許で保護しなくても、イノベーションは十分に達成されたと言えます。
以降、真面目に話をするつもりは無さそうな、同一のACの複数書き込みは無視します。
Re:ソフトウェア特許は不要 (スコア:1)
だから、その「誰もが発明に熱心」な状況を「先んずればボロ儲け」という餌なしにどうやって維持するの?という問いには全く答えが返ってこない。
まーこういう逃げ道を用意しておくあたりなかなか周到というか(失笑
Re:ソフトウェア特許は不要 (スコア:1)
Re:ソフトウェア特許は不要 (スコア:1)
Re:ソフトウェア特許は不要 (スコア:1)
> それをあなたが提示できなければ、提示できない事自体が根拠です。
へぇ。主張(「特許であることで役に立っている」ものが「山のようにある」)の立証責任は、主張者が負うものだと理解していました。
Re:ソフトウェア特許は不要 (スコア:1)
# 1人3件のACの相手はめんどい
特許する主体は (スコア:1)
ましてや多国籍企業などが特許なんぞというものなんかどーでもいいね、ありゃあてにできないよね、というくらい国家の力が低下してきている昨今においては、特許というものの強制力も、場面によっては有って無きがごときものになる。
そして、その傾向はきっとどんどん進んでいて「特許なんてどうでもいい」ところに向かいつつある、というのが現在の知財をめぐる全体のトレンドなんだと思うな。特許事務所とかで働いている人には申し訳ないんですけど。もちろん、そういう職業がなくなる、という極端には至らなくとも、かなりの影響力低下はこれから否めないでしょう。
あとね、蛇足だけど、ソフトウエアを考えるとき、「特許」もあるけど「著作権」もあるわけで、知財としてまとめて考えるときは、この2つともにかんがえあわせていく必要があると思うのです。
悪用されないんだろうか (スコア:1)
“未知のウイルスを発見するソフト”
の特許を申請してたりして…。
最近の話題 (スコア:0)
ソフトウェア特許に関する抗議活動 [srad.jp]
#それだけなのでAC
ソフトウェア特許関連リンク集 (スコア:1, 参考になる)
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[ソフトウェア特許 vs フリーソフトウェア]
http://www1.neweb.ne.jp/wa/yamdas/column/technique/patentsj.html
ペレンズさんの Software Patents vs. Free Software の日本語訳です。
私はこの page を読んでソフトウェア特許の問題を意識するようになりました。
[Brave GNU World - 第43号のソフトウェア特許]
http://www.gnu.org/brave-gnu-world/issue-43.ja.html
[圧縮アルゴリズムとフリーソフトと特許の話]
http://www.matsusaka-u.ac.jp/~okumura/compression/020608/
LHA のアルゴリズムの開発で有名な奥村さんの page。
データ圧縮特許問題について様々なケースを取り扱ってます。
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Mc.N
ソフトウェアに固有の事情 (スコア:0)
おふとぴ (スコア:0)
Re:おふとぴ (スコア:2, 参考になる)
最新版追いかけてるわけではないですが、手許で使っているバージョンは
小さくて手が入れやすいです