民間宇宙船が高度68,000フィートへ 32
かなりの高さ 部門より
Anonymous Component曰く、"12月17日はライト兄弟による初飛行から100周年だったんですが、復元機による飛行は残念ながら失敗したようです。でも、
毎日新聞によると、同じ日に
「X PRIZE」プロジェクト(2005年1月1日までに民間企業として宇宙旅行を実現できればUS1,000万ドルの賞金がもらえる)に参加している、米Scaled Compositesの「SpaceShipOne」が、高度68,000フィート(20.7264km)・マッハ1.2級のスピードを記録しています。
今宇宙に行けるのは、宇宙飛行士と米Space Adventuresに、US2,000万ドルの旅行費用を支払えるリッチな人だけなんですが、3人を高度100kmに打ち上げる事ができる宇宙船の建造を競っている「X PRIZE」プロジェクトががんばってくれたら、もっと宇宙旅行も身近になるかもしれません。
この会社のスポンサーになっている、Microsoftの創業メンバーでもあった資産家のPaul G. Allen氏も「航空業界の未来を開く革新的なスピリッツが伝わってきて、本当にすばらしい」とコメントしています。"
Anonymous Coward曰く、"プレス・リリースによると、母機であるWhite Knihgtから高度48,000フィートで切り離されたSpaceShipOneは、ロケットエンジン点火後15秒でマッハ1.2となり、その後垂直に上昇し高度68,000フィートへ達した。
そのまま降下テストに移ったSpaceShipOneは、着陸時に左脚車輪が出ないというトラブルはあったものの負傷者は出なかった模様である。
Scaled Composites以外のX PRIZE参加チームも躍進が目覚ましい。その活動ぶりはX PRIZE 2003 TEAM UPDATE[pdf]に詳しい。この調子だと来年中にも$10 Millionを獲得するチームが出てくるかもしれない。誰もが宇宙に行ける時代は(弾道飛行とはいえ)もうすぐそこに迫っているのかもしれない。"
マッハ1.2のロケットねぇ。 (スコア:2, 興味深い)
まあ、がんがれ。
軌道に乗るわけじゃないですよ (スコア:3, 参考になる)
100km に到達するのが目標だから、宇宙速度もなにも関係ないですよ。 完成時には加速1分、無重力三分、その後17分で帰還するフライトプラン です。
個人的には、そのプランで数万円なら乗ってみたい。 でも、実際は1フライト百万円とかになるんだろうな :)
XPRIZE の方の条件 [xprize.org]
(3) 飛行機は14日以内に二回の飛行を行わなければならない。各飛行では最低一人の 人間を乗せ、最低 100km (62マイル) の高度に到達しなければならない。 飛行機は身長 188cm, 体重 90km の人間三人が搭乗可能でなければならない。 彼らは地上で飛行機に固定され、三人以下で飛行する場合は重量分のおもりを 積む必要がある。
(4) 二回目の飛行は、安価に再利用可能な飛行機であることを示さなければならない。 よって、二回の飛行の間にできる飛行機の部品の取り替え・修理は制限される。 具体的には、燃料を除く飛行機の重量の 10% 未満の重量のみ、二回目の飛行まで に変更できる。
もちろん、帰還時には乗員は健康な状態で、飛行機は壊れていないこと。 XPRIZE の提供するフライト・レコーダで高度などは計測される。
今回飛ばした飛行機のホームページにある計画 [scaled.com]
まず、高度50,000 フィート(15km,大気圏の85%の高度) へ、宇宙船を搭載したターボジェット飛行機で上昇する。 飛行機から切り放された後、宇宙船はロケットモーターを始動させ、1分以内に2,500 mph(約4000km/h= 1.1km/s=マッハ3) の速度に到達する。宇宙船は 100km の高度に上昇し、その後大気圏へ落下する。 上昇と落下の際には無重力状態が 3 分以上続く。無重力状態の間に宇宙船は大気中への安全、安定な 再突入のために high-drag configuration に変化する。一分程度の再突入に伴う原則の後、宇宙船は 元のグラインダー形状にもどり、高度80,000フィート(24km)から滑走路へ、ゆっくりとした 17 分の 滑降の後着陸します。
ちなみに、最大の加速度は 5G で 10 秒だそうな。
Re:軌道に乗るわけじゃないですよ (スコア:0)
体重90kmの人間ってのを想像できませんでしたもので。
# ちゃちゃなのでとっとと-1しといて。
Re:マッハ1.2のロケットねぇ。 (スコア:2, すばらしい洞察)
プレスリリース [scaled.com]によれば、
・ロケットの噴射時間は15秒
・加速3G強、9秒後に音速突破
・燃焼終了時の上昇角60度、速度マッハ1.2
です。初の動力飛行の成績としては、素人目には十分なものに見えますがね。
着陸時に左脚のロックが外れてしまったのは残念ですが、普通の飛行機の範疇でのトラブルですので、大局に影響はないでしょう。
…ところでこれ、もしかするとハイブリッドロケットによる初の有人動力飛行なのではないですか?
Re:マッハ1.2のロケットねぇ。 (スコア:1, 興味深い)
実際高度25kmでのマッハ2程度なら現用のジェット航空機でも飛べる機体はいくつかあるわけで…
もちろん民間で、というのは意義があるんだろうけど宇宙を目指す以上まだスタート地点に着いたか着いてないかというところ。
それとも今の時点でバラ色の夢を表明しない意見はみんな-1?
Re:マッハ1.2のロケットねぇ。 (スコア:0)
Re:マッハ1.2のロケットねぇ。 (スコア:0)
所詮スラドだから仕方ないです。
Re:マッハ1.2のロケットねぇ。 (スコア:1, すばらしい洞察)
有翼ロケット航空機 X-15 でさえ、初回の動力飛行時にはマッハ
0.91 しか出していません。
それから考えると、いきなり音速を超えてテストしたSpaceShipOne
は流石に技術が進歩しているなと思いました。
半世紀近くも経過すると、国家の最先端技術だったものが民
間で開発できるようになっちゃうんですね。
馬鹿みたいに加速しちゃうと、とても旅行にはならないだろうか
ら、エンジン換装後の X-15 みたいにマッハ6超なんて速度は
出さないだろうから、単純に両機は比較はできないけど。
Re:マッハ1.2のロケットねぇ。 (スコア:0)
あれでも低軌道には乗れますぜ
Re:マッハ1.2のロケットねぇ。 (スコア:1)
まあ、発射時だけではなく、持続しての速度を出し続ける事が出来るなら、どんな速度でも大気圏を抜ける事は出来ると思うが。
Re:マッハ1.2のロケットねぇ。 (スコア:0)
何でフィートを使うんだろ (スコア:2, 興味深い)
それとも米国発のニュースだから未だにフィートなんでしょうか?
フィートだとどうも高さの感覚がピンとこなくって。(航空業界も同じ理由で今更メートルを使いたくないのでしょうけど)
#人間の足を縦に並べたら6万8千人分相当の高さだと感じが掴めるのかな、パイロットな人達は。
#着陸するのに「お、あと足10個分で着地だ」とか?
Re:何でフィートを使うんだろ (スコア:2, 興味深い)
メートル法に移行するつもりなんて更々無いものと思われ。
国内限定ならともかく、世界中同時となると、難しいんだろう。
世界でもっともメートル法に移行するつもりのない国が、
世界最大の航空大国なんだし。
Re:何でフィートを使うんだろ (スコア:1)
あ,でも「2万メートル」にしたらいいのか.
Re:何でフィートを使うんだろ(オフトピ) (スコア:1)
ラストシーンで、主役二人のアメリカ人がおホモ達ってことがバレるとゆーオチの、なんともアレなSF(っぽい)モノだったよーな……
Re:何でフィートを使うんだろ (スコア:0)
スポーツなどで使用される1フィート=30.48cmです。
この二つの「フィート」の由来はそれぞれ別だった記憶があるのですが、覚えておりません。
だれかえらい人教えてください:D
(30.48cmの方のフィートはどこぞの王様の足の大きさらしいです)
Re:何でフィートを使うんだろ (スコア:1)
え゛?
初めて聞きました。
ひょっとして 1m=3.2808ft の間違いでは?
Re:何でフィートを使うんだろ (スコア:0)
Re:記憶 (スコア:1)
マイルと、ノーチカル・マイルの違い?
Re:何でフィートを使うんだろ (スコア:0)
用語集 [clio.ne.jp]
ここで見たとか?
Re:何でフィートを使うんだろ (スコア:0)
ネジの規格からヤードポンド法なんだもの。
Re:何でフィートを使うんだろ (スコア:0)
まあ、感覚は慣れの問題が大きいでしょうが。
個人的には、身のまわりの空間を表現する場合は、 寸/尺/間という単位の方がわかりやすいです。 頭にイメージする長さの有効数字と単位が合いやすいというか。 センチメートルだと細かすぎるし、 メートルだと粗すぎるんですよね。 インチ/フィート/ヤードも似たようなものかもしれません。
Re:何でフィートを使うんだろ (スコア:0)
デシメートルを使えばいいのでわ
もう少し低い高度なら (スコア:2, 興味深い)
マッハ2とか、48,000フィートとかでしったけ。
って雑誌に載っていましたね。
料金も格安で、70~120万円くらいでしたよ。
Re:もう少し低い高度なら (スコア:0)
ですか。
宝くじ当たったら、親戚一同でMIG-25に乗って遊覧飛行したいですね。
ルータン先生はお元気なようで (スコア:1, 興味深い)
計画は進んでいるようですね。
最終目標が弾道飛行ということで、衛星にはなれませんが安価に宇宙旅行?
が出来ると言うことで楽しみに見守っています。
機体自体も再突入時に翼の角度が変わるなど相変わらずルータン先生らしいギミックがあっておもしろいですね。
Re:ルータン先生はお元気なようで (スコア:1)
バンジージャンプのようなイメージで
なんだかすぐ終わってしまうような気がするんですが
衛星になって地球を一周するところまでは行かない速度、
というレベルなら結構な時間の飛行が楽しめるのかな。
うーん、まともに物理を勉強しとくんだった。
ググってもいませんが識者のかたのお知恵を拝借できれば幸いっす。
旅行の内容としては 無重力体験 + 美しい地球を堪能
という2点が目玉ということになるのかな。あと宇宙食を
本当に宇宙で食べられるってこともなかなか興味深いかも。
水玉を浮かべたりローソクに火をつけたりってのはやっぱりやってみたいですね。
でも両方とも実際にやるとなると危険なのかな。
宇宙旅行というとやっぱり宇宙ステーションに行くか月に行くか
っていうのをイメージしてしまいますがそっちはまだまだ大変なんだろうなぁ。
宇宙旅行かぁ (スコア:1, 興味深い)
Re:宇宙旅行かぁ (スコア:1, 興味深い)
代わりに旅費分のお金を当選者に支払ったんですよ
日本円にして一千万円だったと思います
Re:宇宙旅行かぁ (スコア:1)
今すぐ1000万円もらうか、
将来技術的に可能になったときまで待つか
の選択が出来て、ほとんどの人が後者を選んだとか。
Re:宇宙旅行かぁ (スコア:0)
(元記事は既に消えてるのでgoogleキャッシュで。)
Oliverタンへ (スコア:0)
#どーせ直ったらマイナスモデな悪寒なのでAC