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WLS無効化を求め8レジストラがICANNとVeriSignを提訴 31

ストーリー by Oliver
ドメイン戦争 部門より

lucky曰く、"先日「ドメイン名の取り締まり機関になることを不当に試みた」として VeriSign が ICANN を訴えたが、今度は、WLS (Waiting List Service) 無効化を求め 8 レジストラが ICANN と VeriSign を提訴したと InfoWorld は伝えている
現在、期限切れとなりレジストリの登録データベースから削除されたドメインは、誰でも登録できる状態となる。このような状態になったドメインを自動的に登録するシステムを通称バックオーダサービスなどと呼んでいる。この種のサービスは今では複数の企業により提供されており、GoDaddy DomainAlert Pro のように一定額で取得を試みてくれるサービスや、最近人気の Pool のように取得できたドメインをオークションにかけ最も高く競り落とした人 (数万ドルになることもある) に所有権が渡るようなサービスもあり、さまざまである。しかし、いずれにしてもそのサービスを使ったからといって、必ずしもそのドメインを取得できないところが面白いところである。現に一昔前なら、このような自動取得システムに手動登録が打ち勝つこともあった。
WLS は、.com や .net のレジストリたる VeriSign が元締めとなり、このような期限切れで削除されたドメインを、特定の人に提供するサービスである。あるドメインが期限切れとなり削除されるとき、それを取得したい顧客は WLS サービスに登録し一年有効のサービス費用を払う。もしそのドメインが期限切れとなり削除されるときには、その待ち行列の先頭の人がそのドメインを取得できるという仕掛けである。もし一年たっても削除されない場合はまた次の一年分の費用を払う必要がある。レジストリ自身がこのサービスを提供するので、実装されると現在のバックオーダサービスはほとんど意味を持たなくなると予想される。"

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  • by virtual (15806) on 2004年03月02日 0時36分 (#505856)
    早い者勝ちに変わりはありませんね。
    それにWLSは同一ドメイン名に対する(別々の人による)登録料金の二重取りを目指しているようにすら思えます。
  • by Mc.N (3705) on 2004年03月02日 2時04分 (#505895) 日記
    というタイトルの IT Pro のインタビュー記事があります。ICANN の理事を務めている方らしいのですがインタビューで WLS について「えげつない」と発言しています。分かっているなら何とかしろよ、と思ったのですが色々あるんでしょうか。
    また記者の DNS サービスを国連機関に移管すべきでは?という世論(持論?)に対しての対応も興味深いモノがありました。参考にどうぞ。
    -----
    [ベリサインはえげつない]
    http://itpro.nikkeibp.co.jp/free/NCC/INTERVIEW/20031015/135611/
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    WLS は(も?)曰く付きのサービスで今回以外にも提訴されているようです。
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    [ドメイン登録業者、ICANNを提訴]
    http://www.itmedia.co.jp/news/0307/17/nebt_10.html
    [ICANN の WLS 関連サイト]
    http://www.icann.org/bucharest/wls-topic.htm
    [WLS への抗議サイト]
    http://www.stopwls.com/
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    --
    Mc.N
    • by shiraga (14233) on 2004年03月02日 2時44分 (#505902)
      ですね、「えげつない」って。

      しかし、最近「えげつない」としか形容できないネタが多いですねぇ。
      VeriSign、SCO、ウェディング、JASRACによる取り立て、AX10の電気屋、ブッシュ政権…。
      なんか「世も末」っつう気がしてくる。

      ♯しかし、「えげつない」って英語ではなんて言ってたんだろう?
      親コメント
      • nasty or mean (スコア:2, 興味深い)

        by maia (16220) on 2004年03月02日 5時36分 (#505915) 日記
        元来の意味は何か調べてみました。
        ・いげちない(近世上方語のようだ)or いげつない:同情心に乏しく利欲的、人情に乏しい。→転じて、えげつない
        ・えげつない(元は関西弁で、昭和期に広まったらしい):薄情。あくどい。露骨で、いやらしい。 やり方に思いやりや人情味がない。情け容赦ない。

        ↓あてはまる英語はこんなものかな。
        薄情 heartless 476
        容赦ない merciless 993
        厚かましい brazen 680
        意地汚い greedy 4,640
        軽蔑に値する 見下げ果てた contemptible 151
        けがらわしい 意地悪 道徳的に不潔 たちの悪い 扱いにくい やっかいな nasty 22,200
        心の狭い 狭量 卑劣 さもしい 意地の悪い  mean 225,000

        総合的にはnastyかmeanかな。大体において、以上の言葉はscoと組み合わせて用いられる(上記の数字はGoogle調べ、但しscoの意味、組み合わせた語の意味は問わない…特にmean)
        親コメント
    • by Anonymous Coward on 2004年03月02日 9時10分 (#505944)
      リンクにしたらいいのに。
      ベリサインはえげつない [nikkeibp.co.jp]
      ドメイン登録業者、ICANNを提訴 [itmedia.co.jp]
      ICANN の WLS 関連サイト [icann.org]
      WLS への抗議サイト [stopwls.com]
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    • by Anonymous Coward on 2004年03月02日 12時14分 (#506056)
      みんな国連に夢を持ちすぎ。所詮1国1票多数決の談合体質だし。 ITU(旧CCITT)だって電話屋の業界団体だから、IPネットワークを牛耳らせたら何が起きるか分からない。使えないOSIプロトコルをせっせと推進していた(TCP/IPを弾圧していた)、技術を見る目のない連中だってことをみんな忘れたのか?
      親コメント
    • ついでにコイツも
      ベリサインを批判したドメイン名登録業者、ICANNに弁護士料を提供へ - CNET Japan(2004.3.3)
      http://japan.cnet.com/news/media/story/0,2000047715,20064651,00.htm
      親コメント
  • by Euro (20628) on 2004年03月02日 1時09分 (#505876) 日記
    はたから見るとやりたい放題に見えます。
    なりふりかまってられない状況なんでしょうか。
    ・・・などと邪推してみたり。
  • Network Solutionsはバックオーダの受け付け用に同業他社よりも高い料金を徴収する会社を持っています。そこの業績が悪化してて、他のビジネスモデルを探してみた、とかなのでは。

    SnapNames [snapnames.com]はバックオーダとドメイン・セキュリティ(匿名のDNS登録を肩代わりしてくれるやつ)の会社ですが、VeriSign(というかNetwork Solutions)が所有してるそうです。で、ここの消費者にとっても問題は、バックオーダの料金が高いことです。.netや.comに限れば、GoDaddyは$18.95/年ですが、SnapNamesは登録成功後の初年度の登録料込みで最初に$69を支払わされます。二年目以降の$39/年の方がGoDaddyと直接比較できる数字かもしれませんが、それでも二倍です。更に、SnapNamesが高いからと言って、Network Solutionsのパートナーだからといって、バックオーダに成功する確率は変わらない、というのが評判です。

    現在、GoDaddyとSnapNamesとで、どっちがとれるか自腹で実験中なので・・・。

  • あなたは WLS 推進派?現状維持派?

    ドメイン取得確実性

    • 現状: 誰が取れるかわからない (誰にもチャンスがある)
    • WLS: リストの先頭の人だけが取得できる

    取得料金

    • 現状: 業者によってさまざま
    • WLS: リストの先頭に並びドメインが削除されて取得できるまで VeriSign に料金が必要

    利益

    • 現状: 各業者
    • WLS: 主として VeriSign

    将来のサービス

    • 現状: 各業者が競争し知恵を絞ることで多様なサービスが期待できる
    • WLS: 競争者がいないのでサービス内容が不変であることが期待できる
    • by Anonymous Coward on 2004年03月02日 20時09分 (#506357)
      そんなに欲しいドメイン名があるなら今のドメイン所有者に直接譲渡交渉をすればいいんです。それの方がよっぽど確実です。
      親コメント
      • 直接交渉するとかしないとかいう話は今回はどうでもよくて、
        VeriSign の提案している WLS を実装させるか否かを
        ICANN が選択する必要があるわけです。
        その件に関しての意見を聞きたかったのです。
        親コメント
        • WLSが始まっちゃうとよさげなドメイン名にみんなリザーブをかけます。それでそのドメイン名の持ち主がドメインを失効させなければWLSでリザーブをかけていた人はずっと一年毎に金を払い続けるはめになります。これが私がここ [srad.jp]でも指摘したドメイン登録料の二重取り構造を生むことになります。さらにWLSが始まると一旦リザーブされていたのを別のドメインにリザーブを切り替えるとか一年たっても削除されないのであきらめてリザーブを外したりしてリザーブに空きが出てきます。この空きをめざとく見つけるサービスがきっと出てくるでしょう。あるいは見つけたリザーブの空きをオークションで高く売り飛ばそうとする業者も現れることでしょう。結局今までの削除ドメインに対してしていることを待ち行列の空きに対して同じことが行われるようになると想像されます。いや、むしろ使えないものに対して金を使い続けるというさらに退廃的な虚構を生むことになると思われます。さらに待ち行列の空きに入る権利を待つ待ち行列がどこかで考案されてさらに・・・

          だからWLSには反対。
          親コメント
        • どちらかといえば WLS は反対。理由はこんなとこか。

          • 昔と違って現在は、expire したドメインは、REGISTRAR-HOLD、REDEMPTION PERIOD の期間中で取り返すことができる (各ステータスの説明 [whois-monitor.com])。だから、万が一更新し忘れた場合用にと WLS を使う必然性がない。
          • WLS が導入されると、列の先頭の人が必ず取得できる。そうすると、広く列の先頭に並ぶことができる人間、つまり資金が豊富な人間のところにさらにドメインが集まるような気がする。現在のように大金を注ぎ込んだからといって、必ずしも取得できるとは限らないほうが面白い。
          #それにしても、WLS の話は盛り上がらないね...。
          #まぁ SiteFinder に比べると関係する人は少ないし。
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  • by nekopon (1483) on 2004年03月09日 18時28分 (#510872) 日記
    ITmedia [itmedia.co.jp]によると ICANN は承認、米国商務省の判断待ち。どうなることやら。
  • by Anonymous Coward on 2004年03月02日 2時00分 (#505892)
    人名を片っ端から商標登録している会社が有って、
    あたらしく生まれた生命に名前を付けようと思ったら、
    それは商標登録されていて、
    おかねをはらわないとその名前を付けられない…といわれ、
    そして生きている間はずっとその会社にお金を払い続ける…
     
    なんてことになったらとてもイヤだなあ

    ちょっと思った、28の夜
    • by Anonymous Coward
      まぁ、集団訴訟で潰すか、
      みんなが無視して維持費が負担で自滅するか、どちらかでしょう。

      等とマジレスしてみる。
    • by Anonymous Coward
      コナ(以下略
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Stay hungry, Stay foolish. -- Steven Paul Jobs

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