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曲がるパソコンを有機トランジスタで 26

ストーリー by GetSet
ぐにぐに・うねうね 部門より

SIA 曰く、 "有機トランジスタの性能を高める新技術を、東北大学金属材料研究所の岩佐義宏教授ら 3大学のグループが開発し、ネイチャーマテリアルズ誌の電子版で発表された(朝日新聞より)
有機トランジスタとはその名の通り、炭素を含む有機物を元に作られるもので、安価でかつ折り曲げが可能になる反面、電圧で信号を制御するのが難しいという問題があった。 今回はナノメートル単位での膜の制御を利用することで電子の数を制御することが可能になり、ひいては電圧の調整が可能になることを検証したとのこと。 以前「柔軟に伸縮する電子回路」なるストーリーがあったが、今回の発表はバタフライキーボードを超えて PCそのものやディスプレイを折り曲げ・格納できるようになる可能性を秘めており、より可搬性のあるノートPCの実現が期待できそうだ。"

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  • 曲がるパソコンは (スコア:2, おもしろおかしい)

    by deem (17616) on 2004年04月06日 12時14分 (#527261)
    平らにするのが難しそう。
  • ビニールシートみたいにグニャグニャに折り畳めるパソコンの
    イメージ写真が載ってたことありますね。
    さすがにそれは無理だろうと思ってましたが、これだと実現しそう。
    --
    And now for something completely different...
  • by jizou (5538) on 2004年04月07日 0時52分 (#527624) 日記
    ちゃんとまっすぐ走って欲しい。
  • by Anonymous Coward on 2004年04月06日 10時24分 (#527173)
    朝日新聞の記事は意味不明だし、東北大学金属材料研究所のサイトを見ても何も書いてないし、ホントに価値のある成果なのか?
    • Re:わからん (スコア:1, 興味深い)

      by Anonymous Coward on 2004年04月06日 10時54分 (#527195)
      硬い電子回路を使いたくないはずのインプラントデバイス(人工心臓など)では使いでがありそう。
      運動選手のデータ取りなども、体に違和感無くフィットする機器のほうがいいだろうし、
      野生動物の発信機にもよさげ。
      親コメント
      • Re:わからん (スコア:1, おもしろおかしい)

        by Anonymous Coward on 2004年04月06日 11時13分 (#527216)
        ぷにぷにのメイドロボットに使うのはだめですか。そうですか。
        親コメント
      • by Anonymous Coward
        デバイスをとことん小さくしてしまえば、シリコンなどでもまだ使えるって事はないでしょうか。RFIDのμチップのようなビーズのスレッドとか織物とかで。ユニット同士は電波で通信するとか。あそうか、ユニット同士が曲がる有機伝導体で接続されていてもよいのかな。

        いっそ、生体高分子(DNAとかタンパク質とか)で論理回路ができれば、生体とのフィットは更によいかも。

        野生動物というか、昆虫を研究しているのですが、このような小さな
        • by flutist (16098) on 2004年04月06日 12時49分 (#527297)
          > 生体高分子(DNAとかタンパク質とか)で論理回路

          キーワードとしては、
          ・DNA計算
          ・酵素スイッチ
          とかでしょうか。どっちもそれなりに研究してる人口はあるのですが、今ひとつ
          なんか、ブレイクしそうな雰囲気がしないような。
          なんにしても、生体とのフィットを考えると、生体と接触、相互作用があるわけで、
          設計がとんでもなく大変というか、無理かもしれませんね。

          > 昆虫をトレース

          蛍光タンパクを遺伝子に組み込んで夜に探すとか。
          組み替え体を野外に出しちゃうと大問題ですが。:-)
          親コメント
        • by Anonymous Coward
          アイソトープを使えば1種類あたり1ビットでRIID?
  • by Anonymous Coward on 2004年04月06日 10時54分 (#527194)
    nature materials [nature.com] のどの号でしょうか? 見当たらないです。たぶん探し方が悪いんでしょうが...
    • by Anonymous Coward on 2004年04月06日 11時20分 (#527222)
      Advanced Online Publication [nature.com]に出たところです。nature publishing groupのjournalがソースになってるものは、今はたいていAOPに出た時点で新聞記事などに取り上げられてます。本誌掲載されるのは大体3週間後くらいかな。
      親コメント
      • by Anonymous Coward
        アブストラクト (抄録) [nature.com]は公開されているようです。本文 [nature.com]はアカウントが必要です。

        アブストラクトをざっと読んでみると、有機FETの話みたいです。SiO2 上のシランカップリング剤を用いた SAM において、SAM にフッ素やアミノ基を導入したものを使って、S

        • ですねー (スコア:1, 興味深い)

          by Anonymous Coward on 2004年04月06日 20時32分 (#527533)
          > SiO2 を用いていますので、いまのところ、曲がるトランジスタではなさそうです。

          可曲性のあるくらいに薄い無機系ゲート膜では絶縁破壊しちゃう。
          けれど絶縁破壊しないくらい厚くすると曲げで割れちゃう。

          フレキシブル化でゲート膜以上に重要なのは基板です。
          普通のPETフィルムなどでは酸素や水が筒抜けですから。
          食品包材用のバリアフィルムでもぜんぜん不十分。
          けれどバリア性を確保するほど可曲性がなくなる。

          折角だからタレコミ文に突っ込みを入れておこう。
          論文はまだ読んでいないけど。

          「炭素を含む有機物を元に作られるもので」
          有機物といえば炭素を含むのが化学屋の常識。

          「安価で」
          高機能性有機電子デバイス材料はクソ高価。
          徹底的な精製でやっと性能を発揮する。
          試薬のペンタセンは確かに安いが、
          こういった用途での純度品は手間が掛かるので高価になる。

          「折り曲げが可能」
          有機物だからといって曲げられるとは限らない。
          アモルファスでも充分な移動度が得られるかどうかは別。
          エピタキシャル性やパッキングなどが重要な場合では
          曲げると性能が出なくなる場合もある。
          結晶化しないとダメかもしれない。
          けれど結晶だと曲げると割れる。
          TFTのp-Siとα-Siくらいに違う。

          「電圧で信号を制御するのが難しい」
          電圧制御は当たり前。
          低電圧化が難しい。

          「電子の数を制御することが可能になり、ひいては電圧の調整が可能になる」
          キャリア密度が向上して低電圧化する、くらいの文が有機デバイス屋には相応しい。
          一般人に求めるのは酷かもしれないが。

          「実現が期待できそう」
          早くても二十年後くらいかな。
          期待しすぎ。
          親コメント
          • > 「実現が期待できそう」
            > 早くても二十年後くらいかな。
            > 期待しすぎ。

            バイオとか材料とかの研究者は、どうしても実用研究みたいに短期に製品化が期待できるものを扱っているわけではないので、今のような不況でお金がない世の中ではけっこう冷遇されていたりします。「すぐにお金にならないものになんか投資しないよ!」なーんて言われてね。

            だから、今回みたいな「誇張した表現」で、それがあたかも「いつでも実現できます!」というような表現で自分の研究を表現したりする人も増えてるんだと思うのですね。でも、それをやっちゃうと、結局信用をなくしてしまうわけなんですけどね。

            この研究そのものでできるものだけではなくて、製品に持っていくまでは、その周辺をかなりのお金をかけて固めないとまずいわけなんですけどね。そっちのほうの投資額のほうが、本体よりも大きなものになることは、けっこうざらにあるし。

            基礎研究をやっている研究者は外から見ると、他人のカネを使って「遊んでる」ように見えるような人もいないわけではないし。

            ということで、この発表を見てもわかるけど、基礎研究をやっている人は、予算欲しさに人をだましている、ともとれるような発表するのはいい加減やめて、ちゃんと素直にやろうね。そうでないと、また信用を失って、さらに予算も失うことになっちゃうから。

            「実は、この研究で製品に持っていく可能性はあまりおおきくない。でも、可能性を追求しておくことに意義はある。」

            というような言い方でも、ちゃんとした研究であればちゃんとお金を出す人はいるものです。
            親コメント
  • by Anonymous Coward on 2004年04月07日 12時21分 (#527804)
    ポケットにしのばせ、試験のときに。。。。

    # おっと、PCは丸められたが、HDDが。。。
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アレゲはアレゲ以上のなにものでもなさげ -- アレゲ研究家

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