サルとヒトとの大きな隔たり 67
ストーリー by yoosee
細部の差が全体を決める 部門より
細部の差が全体を決める 部門より
MIYU曰く、"
理化学研究所・横浜研究所のゲノム情報解析研究チームの
タッド・テイラー博士などによる国際研究チームが、チンパンジー
ゲノムの1%分である第22染色体と人間で対応している
第21染色体の比較解析を行い、比較した231の遺伝子の83.1%に
それらが作り出すタンパク質に影響する違いが見られた、
と発表しています。また、遺伝子の20%に活動パターンの
著しい差が有る事も見つかったそうです (
Natureによる論文概要、
関連するWebNews記事:
Chimp chromosome creates puzzles、
訳文)。
遺伝情報全体でのヒトとチンパンジーの違いは1.44% しかないのですが、遺伝情報の数パーセントにすぎない 遺伝子に対応する部分では、実は大変大きな違いが 有るのかもしれません。研究者はすでに、人間には存在するが チンパンジーでは見当たらない大きな領域を含んでいる、 NCAM2とGRIK1と呼ばれる2つの遺伝子を識別したそうです。"
ちなみに (スコア:2, おもしろおかしい)
# それだけだけどID
Re:ちなみに (スコア:1)
Re:ちなみに (スコア:1)
あれだけ体が小さいと、大きな犬とはやりにくいと思わない?
チワワのメスに柴犬のオスだと潰れそうだし、セントバーナードのメスにチワワのオスだと届かないだろうし。
人間だと「愛」とかいう力でカバーできる部分もあるだろうけど、犬じゃねぇ。まさか届くように御互い頑張る工夫するってのもないだろうし。
Re:ちなみに (スコア:0)
ある人種Aと別の人種Bでは、チワワと他の犬種ぐらい体の大きさが違う、とかいうのであれば、そんな事も有り得るかと。
Re:ちなみに (スコア:1)
「個体識別をしたかったら、まずは花を見ろ。
花は生殖器だ。
生殖器というものは、他の個体とのインターフェイスだから
植物の個体差にほとんど影響されず
個体間の差が一番小さいのだ」
# 某欧州人と一緒に温泉に入ったとき、人間にはあてはまらないのかと
# ちょっと疑いを持ってしまったのでAP
Re:ちなみに (スコア:1)
わ、私だって、そんなに小さいってわけではないです、ょ.....(汗
# あの敗北感は一体何なのだろう _ト ̄|○
Re:ちなみに (スコア:0)
# あの増え方は犬のそれではない.......と思うのでAC
Re:ちなみに (スコア:0)
Re:ちなみに (スコア:0)
Re:ちなみに (スコア:0)
Re:ちなみに (スコア:0)
たいやコ理論で言えば、
たぶん、キムタクは、イタチやスカンクの遺伝子を多く持つし、
中居正広は、レミングの遺伝子を多く持つのだと予想されるよ。
あと、富野由悠季は、ハゲ鷹の遺伝子。
_
# CheapGbE!GbE!!TheKLF!KLF!!TheRMS!RMS!! And a meme sparks...
Re:ちなみに (スコア:1)
試験方法が手順に則っているか、試験サンプルが試験対象の
一般的な例かどうか、試験対象がそもそも試験の目的に合致
しているか、などいろいろ疑う筈ですよね。
あのx51.orgで紹介されていたニュースを公表した所は、なんで
誰も疑いもせず公表してしまったんでしょう。
私も爆笑させてもらいました。
私は卵を産むテリアを見たことがありませんし、鳥類だったと
したら、そもそも犬の典型的な方法で縄張りのマーキングが
できませんよね。尿は便と混じってしか排泄できないわけ
ですから。
Re:ちなみに (スコア:0)
・・ヨークシャーテリアって卵産むんですか?
Re:ちなみに (スコア:1)
「えーうそぉ?」と思えば嘘かもしれないし
「ほうほう、そうなのだな」と思えば本当かもしれない。
私はそのように楽しんで記事を読んでおります。
# 件のサイトに限らずね
友人が (スコア:2, おもしろおかしい)
キムタクと俺なんかほとんど同じようなもんだよ」と言って
女の子に言いよってましたが、ふられてました。
#彼の名誉のためにAC
Re:友人が (スコア:2, おもしろおかしい)
「センスねーな、こいつ」と思われたんだと思う。
Re:友人が (スコア:1)
「違いのわかる男」になれとご友人にお伝えください。
李 露星
Re:友人が (スコア:1)
もしくは「違いのわからない女」を探せと元気づけてください。
Re:友人が (スコア:1, おもしろおかしい)
Re:友人が (スコア:1)
#しかもウルトラQの方の...
Kiyotan
Re:友人が (スコア:0)
1)前世紀の人(しかも身長166cm)と同じようなもん って口説き文句で言うような事でしょうか。
2)あなたの友人にとっては「自分とキム宅は同じ」と同じ感覚で「その女性とその辺の男性は同じ」なのでしょう。
更にその友人に
安易な比喩をすれば (スコア:2, 興味深い)
行単位比較では1.44%が一致しないが、
ソースコード単位では83.1%が一致しない(第21モジュール部分のみ調査)
って所かな。
この比喩だとまあ妥当な感じはします。
ちなみにオープンソースです。 (スコア:2, 参考になる)
-eu
Re:安易な比喩をすれば (スコア:0)
・処理の 80% が通過する if 文の、判定条件が異なる
・処理の 80% で参照されるフラグの立て方が異なる
といったところではないでしょうか。
ソースコードはあまり変わらなくても、プログラム全体の振る舞いは大きく違ってくると思います。
Re:安易な比喩をすれば (スコア:1)
Re:安易な比喩をすれば (スコア:0)
その比喩が正しいとすると、人間とチンパンジーの少なくとも一方は地球産じゃない可能性も考慮する必要が有りますね。
Re:安易な比喩をすれば (スコア:1)
母親から直接受け継ぎます。その時、突然変異などで母親のコン
パイルオプションが変更になった場合、子もそのまま引き継ぐこ
とになるでしょうから、長い年月を隔てる間でソースコードが突
然変異で書き換わるのと同じぐらいの可能性でコンパイラのオプ
ションも変るんじゃないでしょうか。
コンパイルオプションの違いだとすると (スコア:1)
Re:安易な比喩をすれば (スコア:0)
導き出された結果は「サカナとヒト」、「トマトとヒト」ぐらい違いそうだ。
Re:安易な比喩をすれば (スコア:1)
サカナとヒト、トマトとヒトはどの程度DNAが一致してるかあんまり聞かないなぁ
案外トマトとヒトも7割以上一緒だったりして。
Re:安易な比喩をすれば (スコア:0)
というのはともかく、
チンパンジーとヒトの大きな隔たり
チンパンジーとボノボの大きな隔たり
オラウータンとボノボの大きな隔たり
ヒトとボノボの大きな隔たり
.......
だったりすることはない
Re:安易な比喩をすれば (スコア:0)
> 行単位比較では1.44%が一致しないが、
> ソースコード単位では83.1%が一致しない(第21モジュール部分のみ調査)
コメント行に過去のコードの断片がたくさん遺ってて、そ
asahi.conの記事 (スコア:2, 参考になる)
あまり参考にならないかも知れませんが、asahi.comにも記事 [asahi.com]が出ました。
補足と言うか (スコア:2, 参考になる)
> 遺伝情報の数パーセントにすぎない 遺伝子に対応する部分では、実は大
> 変大きな違いが 有るのかもしれません。
(残念ながら?)論文ではそうは言っていないようですね。
遺伝子の部分とそれ以外の部分での違いを明示的に出してはいないような
ので明確に言えませんが。
興味深いのは最も保存されていた部分は全く遺伝子のない部分だったという
ところでした。
最も違いの大きいのはテロメア領域で、遺伝子に翻訳されないし端にあるし
で、まあそういうものかな、と。
> 研究者はすでに、人間には存在するが チンパンジーでは見当たらない大
> きな領域を含んでいる、 NCAM2とGRIK1と呼ばれる2つの遺伝子を識別
> したそうです。
これはちょっと誤解を受けそうなので補足を。
これら二つの遺伝子は人にもチンパンジーにも存在していてほぼ同一のア
ミノ酸配列を持っています。
ただ違うのは両方の一番目のイントロン(アミノ酸に翻訳されない配列)
に欠失が見られたということです。
これらは両方とも神経伝達に関与するということなので、人とチンパンジー
の差異に関して何らかの示唆をしているかもしれませんが、これだけでは
まだ何とも言えないでしょう。
kaho
Re:先生質問です (スコア:1)
「遺伝情報」という部分で気になったのですが、
> 興味深いのは最も保存されていた部分は
全く遺伝子のない部分だったというところでした
で言及されている部分というのは、 'Junk' DNA reveals vital role [nature.com] 。 [mypress.jp]で取り上げられている部分と同様のものなのでしょうか?
この話は、ヒトとサルならまだしも、ヒトとマウスで100%同一の領域が存在するという事だったので、不思議な気がして読んだのですが、もしかすると、ヒト=サル=マウスという領域があるのだろうかと、考えてしまいました。
そういうのを比べるためにも(働きが判る以前の問題として)、やっぱりいろいろな動物のゲノム・データも必要なのでしょうね。
Re:先生質問です (スコア:1)
こちらこそ私のような文才のない人間にはできないタレコミに感謝しています。
> 言及されている部分というのは、 'Junk' DNA reveals vital role' で取り上げられ
> ている部分と同様のものなのでしょうか?
ちゃんと調べていないので明確に言えませんが、そうなのかもしれません。
今回の報告に限らず、ゲノム解読の仕事というのはBACという、おおざっぱな断片をいく
つもつくっておいて最後に並び替えて完成させるのですが、チンパンジーにおける保存領
域の測定はこのBAC単位で測っているので既報の保存領域と同一かまでは読み取れま
せんでした。細かく見て行けばここで言われている保存領域をいくつも含んでいるのでは
ないかと想像されますが。
まあ、問い合わせ番号が分かっているので一日くらいかければ調べられますが・・・
ちょっとそこまではご勘弁下さい。
この、チンパンジーゲノムの解読の仕事は以前から日本の研究者がやろうとしていて、な
かなか予算がつかなくてあまり進捗せずに難儀していたようです。ところがどうも海外の
グループが先に進んでしまいそうだというのでなんとか最初の発表だけでもと一番短い
染色体だけでもと論文にしたという事情もあったとかないとか・・・・
そのため解析内容については微に入り細に入りとはいっていない、急いだ形跡があります。
余談になりますが、チンパンジーの解読は、本来一番大変なBACの並び替えがヒトを
参考にできるので他の動物と比べて遥かに楽なのですね。
ですからそのうちの一番短い染色体一本で、しかも解析で新しい発見があったというほど
でもない結果でNatureというのは、正直、ちょっと意外だったりするのですが。
kaho
Re:ありがとうございます (スコア:1)
きゃぁ ・・・・ そんな畏れ多い事 ・・・・
> ところがどうも海外のグループが先に進んでしまいそう
> 解析内容については急いだ形跡があります
国際的な競争が起こっているのですね。
こういう部分で競争意識というのも何ですが、「なんとか最初の発表だけでも」、という気持ちはわかる気がします。予算がつかなくて後れを取る、というのは哀しいです。
先日 GRAPE-DRの開発に予算が付いた [srad.jp]話が出ていましたが、 遺伝子やたんぱく質の解析に必要な計算も出来るようにする予定だという事なので、 強力なマシンパワーの後押しが得られるという意味で、 心強い援軍になり得るのですね。
開発がうまくゆきますように、とますます願いたくなりました。
# 無意味な土木工事よりこういう部分にお金を ・・・・
多分 (スコア:1, おもしろおかしい)
猿とヒトねぇ (スコア:1, すばらしい洞察)
よかった。 (スコア:1)
博識になりたい無知(T_T)
微生物の世界では (スコア:1)
分類が主だったのですが、最近はDNAシーケンスの相同性で分類が行われて
古典的な系統図が次々と書き換えられています。
動物界でも同様、遺伝子の相同性から分類が見直されていて、有名なところでは、
「モルモットはげっ歯類ではない [nature.com]」って話がありましたね。
# ボノボに選挙権が与えられる日は近い…?
タイトルを見て (スコア:0)
サルとヒトとの小さな隔たり (スコア:1)
#なんとなくID
I'm feeling Lucy
Re:タイトルを見て (スコア:1)
見かけ優先でガッツ石松氏や衣笠祥雄氏が先に浮かびました……
KyaTanaka
Re:タイトルを見て (スコア:1)
Re:タイトルを見て (スコア:0)
逆に、ブッシュ大統領の支持層にとっては、「人間」と言うのは、アメリカ国籍を持つキリスト教徒の事です。
それ以外は、生物学的に見れば、ホモ・サピエンスであったとしても、潜在的な敵また
Re:脱魔法少女ピグモン(ラブ仙人) (スコア:1)
Re:脱魔法少女ピグモン(ラブ仙人) (スコア:0)
>物理法則的には、どうでも良いことだよな。本来は。
→
>だって全部、物質なんだも~ん。
終わってるな...
Re:ボノボは? (スコア:1)
遺伝的に最も近いのに行動様式が明らかに違うなら、その違いは遺伝子に求められるか?という
問に対しての回答の第一歩というところではないでしょうか。
ボノボと比較するなら逆に「じゃあゴリラは」「チンパンジーは」と聞かれることでしょう。
kaho
Re:進化”学”と遺伝学の統合 (スコア:2, 参考になる)
>その割りにはメンデルの遺伝学が理解出来なかったそうです。
>まあ数式が分かりにくかったんでしょうけど。
いえ単に「遺伝子』という概念が知られていなかったからです。
ダーウィンの『種の起原』を読むとダーウィンの発想の根拠が鳩の育種にあることが分かりますが、
鳩の育種は種の分化とはある意味何の関係もないので今評価すると進化論は非常に危ない橋を渡って
いたのだな、と思わされます。
>致命的な変異が残らない、変異の少ない領域があるのは分かるのですが、逆に変異しなければ生き残れない
>変異せざるを得なかった領域がある、これはものすごく興味深いことではないでしょうか。
これは淘汰圧としてよく知られている現象ですよね。
ほ乳類でも免疫抗原反応に関わるHLA領域では強い淘汰圧がかかっているようだということは以前
から報告されていますね。
今回の報告では結局のところチンパンジーと人ではこの染色体に限っては予想通りほとんど違いが
ないということになってしまったようです。
せっかくDNAマイクロアレイまで買って実験したのに遺伝子の発現量ではせいぜい1.6倍程度の差が
みられただけのようですし。(著者らはsignificantな差だと書いていますがそこまで言えるかどうか
・・・)
正の選択圧がかかっていそう、という遺伝子も報告されていますが、統計的に確定できるほどまで
ではないとのことです。
kaho