「花粉症緩和米」、屋外での試験栽培中止 118
ストーリー by Acanthopanax
不安と説明 部門より
不安と説明 部門より
KAMUI 曰く、 "YOMIURI ON-LINEの記事に依ると,全農(全国農業協同組合連合会)と農業生物資源研究所は,食べる事で花粉症の症状を緩和する「花粉症緩和米」をつくる遺伝子組み替えイネの屋外での栽培計画(PDF)を地元の反対により中止した(全農:遺伝子組換えイネの隔離ほ場試験の中止について)。
スギのアレルゲンを蓄積する事で減感作療法と同様の効果が期待される事から今年2月に平塚市の隔離圃場での試験栽培が申請されたが,その後の説明会などで地元市民や農業関係者の「風評被害」の懸念を払拭する事が出来なかった。現在,国内に2000万人とも言われるスギ花粉症患者にとっては残念な結果と言えるだろう。なお,屋内での栽培実験は継続される。"
ビジネスチャーンス (スコア:3, おもしろおかしい)
もともと米つくってるところが少なくて、隔離性が高い沖縄の離島や、
無人島が多い瀬戸内の皆様、いかがでしょうか。
# 無責任発現の上、このイネ花粉でアレルギーが起きたらアレなのでAP
Re:ビジネスチャーンス (スコア:1)
私もそう思います.文句がでないぐらい隔離された場所が必要でしょう.花粉症で苦しんでいる人も多いようですから,これで打ち切りにしてしまうのは惜しい気がしますし,もう少し追求して欲しいですね.
#急がないとアメリカあたりに先を越されそうな気が...
Re:ビジネスチャーンス (スコア:1)
少量作って日本に輸入する可能性が高いような気もするが。
で、メジャーになったら国内生産に切り替える。
「魚沼産花粉症緩和米」とか。
Re:ビジネスチャーンス (スコア:1)
> 急がないとアメリカあたりに先を越されそうな気が...
というか, もっと条件の緩い有機栽培米でさえ日本国内では環境をそろえることができず, カリフォルニアから輸入している [nre.co.jp]ぐらいです. こういった一種の閉鎖環境が必要な農業を屋外で行うというのは, 日本ではすでに不可能なんじゃないでしょうか.
Re:ビジネスチャーンス (スコア:2, 興味深い)
「環境をそろえることができず」の意図がちょっとわからなかったので,外して
いるかもしれませんが….
日本国内で栽培してる有機農産物は生産量も少なく,大ロットで利用する
用途があったとしても,量が確保できないとか,品質にバラツキが出てしまう
とかで,(上のリンクのような)工業原料には不向きなのです.
「広大な農地で,機械化された非耕起栽培によって大量生産」ができるよう
でないとこの分野では米国産には太刀打できないでしょうね.
同一畑で大量に作るから均質だし,量が確保できるし,何せ安いし.
Re:ビジネスチャーンス (スコア:3, 参考になる)
毎年アメリカの2610万人もの人が花粉症の症状に苦しんでいると報告しています [suppleclub.com]だそうです。
Re:ビジネスチャーンス (スコア:1)
Re:ビジネスチャーンス (スコア:1)
低そうだから、販売ルートの開拓が必要ですね。
とりあえず通販でいく?
不買運動 (スコア:2, 興味深い)
花粉で困っている人がどれだけ居ると思っているんでしょうね?
反対したという事実に対する不買運動などの被害は考えてないんでしょうか?
反対するような奴らが作った米は買ってやらない、という人絶対出てきますよ。私とか。
Re:不買運動 (スコア:4, 参考になる)
東大のケースはトウモロコシのRuBisCOをジャガイモに組み込むものであったと思います。
RuBisCOは非常に多くの植物でコードされ、機能している遺伝子です。
ですから、これを組み込むのはそれほど大きな問題になりません。
#この遺伝子を組み込んだためSNP等々が起こって...という問題はここでは控えます
花粉拡散等の遺伝子汚染の問題は、花ができないようにターミネータ遺伝子を組み込めば解決できます。
これは種苗会社の利益にも直結しますし、風評被害の問題もある程度は解決できるでしょう
#ここではターミネータ遺伝子が機能しなくなるケースは考慮していません
しかし、今回の場合はおそらく全く違う種類の生物内のコードを「移植」しようとしているわけですよね?
詳しくは存じませんが、もしそうだとしたらそのコードが植物内にある既存のコードと
干渉する可能性があります。そうなったとき、どのようなside effectが起こるか誰も予想はできません。
みんな分かってるけど、誰も言わないと思います。このあたり。
劇的なリターンが見込めないのであるならば、あえてリスクを取るべきではないと思います。
もちろん、学術的知見を得る目的でしたらこのような実験は賛成です。
しかし、隔離環境で実験を行ってもらいたいものです。
以上より
>反対したという事実に対する不買運動などの被害
は現実には起こりえないでしょう。もう少し論理的に御願いします。
(OT)ターミネータ遺伝子 (Re:不買運動) (スコア:2, 参考になる)
ターミネータ遺伝子を組み込んだ種子を穀物メジャーから指定される事によって、農家が毎回種子を種子商社から購入せねばならなくなり、農家の自主性がなくなり、GMO規制の緩いアメリカ大陸では深刻な南北問題(と言うか農家の生殺与奪が種子会社に握られる事による経済的な問題)を引き起こしていると聞きました。
それを考えるとGMO作物自体の体や周囲環境に及ぼす影響が未知数であるという問題がある上にターミネータ遺伝子作物の導入によって我々の「食」の首根っこが全く縁の無い種子企業に握られる状況が十分に予想出来て非常に危険ではないかと思いますが。
そういう意味では動機はともあれ今回のJA湘南の判断は賢明だったと思うのですが…
Re:不買運動 (スコア:3, 興味深い)
風評被害は非常に深刻と思います。
平塚市の稲作の中心地帯は研究所のある西部の丘陵部ではなく、平塚市の東側半分の平野部です。
貴兄が書いたように、コメの事だから平塚市のコメは買わないようにしよう、とすると研究所と離れた場所の農家がメインの被害者になってしまいます。当地の含まれるJA湘南で括ってしまうと、隣の二宮町や大磯町まで巻き添えです。
これがコメだけでなく農作物全般となると、大変なことになるというのは理解出来ると思います。
あと、少なくとも現時点では、花粉症の治療法は色々ある訳ですから、代替手段の可能性が潰されるより、よくわかってないけどヤバいっぽい可能性が潰されるほうが(地元含む世間一般には)重要でしょう。
それに不法行為をしたわけではないから、それで不買運動に発展するっていうのは考え過ぎ、妄想の域ではないかと。
# 実力で試験作物を根絶やしにした、とかなら別ですが…
ちなみに、当地は農家が多く、JAの偉い人とか結構多いみたいです。全農としても強気には出られないはず。
すべての人が学者じゃないということ。 (スコア:2, 参考になる)
お茶の間のお母様お父様がニュースを見た場合を想定してないですよね。
花粉症をとめられる米の実験をしようとした。
地域住民が「風評被害になるから」と反対した。
だからやめた。
それ以上の難しい理論を、「一般人全員が」が
ワザワザ「理解する努力」をしますか?
大抵の人は、ニュースソースに書かれていたこと以上のことを
しつこく調べようとはしないでしょう。
遺伝子組み替え食品についても、「何がどうして悪いのか」ちゃんと
理解している奥様なんて、ほんと数パーセントしか居ないでしょうね。
なんか悪そうだから。それで買わない人がほとんどでしょう。
そもそも、「風評被害」ということ自体、「無理解と、うわさ」での被害なわけです。
過去のニュースステーションでの報道による風評被害も、
結局はニュースを報道した側の無理解と、噂レベルの話題の組み合わせから
発生しているわけです。
そういう理解レベルの人が、騒ぐだけで、十分「風評被害」として経済的打撃を与えられるわけですから、
遺伝子がどうとかいう理論は、考慮しても仕方がないでしょう。
花粉症をとめられる米の実験をしようとした。
地域住民が「風評被害になるから」と反対した。
だからやめた。
それ だ け 読んで、憤慨する人はたくさんいるでしょう。私を含め。
それが問題だといいたいのですが。
Re:不買運動 (スコア:1, 興味深い)
「花粉症緩和米」の話じゃなくて「遺伝子組み換え」の方を気にしてるんだよ。隣の畑から飛んできた [goo.ne.jp]なんて話を聞くと、単なる風評被害にとどまらない可能性もある。
# 論理的にこういったことは稲では起こりにくいと思うが、論理的に割り切れないから風評被害は起こる訳で。
大豆やとうもろこしなどの加工製品に逐一「遺伝子組み換え品は使用していません」なんて書いている日本の現状では、遺伝子組み換え食品がコンセンサスを得た状態とはとても言えない。そこんとこ勘違いしないように。
Re:不買運動 (スコア:1)
(全部が全部かどうかまではわかりませんが)
反対する方たちが、そういう身近にあるものにも遺伝子組み換えの技術が使われている、ということを知った上で反対しているのかどうかは気になるところです。
100%安全性が保障されているわけではないので、反対する住民の気持ちもわかりますし、中止した全農や国研の行動もそれで正解だとは思いますが。
Re:不買運動 (スコア:1, おもしろおかしい)
Re:不買運動 (スコア:2, おもしろおかしい)
/* Kachou Utumi
I'm Not Rich... */
有りがちなツッコミ(Re:不買運動) (スコア:2, おもしろおかしい)
いいか、生物の遺伝子ってのは、コンピュータ上のデータと違って、コピーミスがかなりの確率で発生するんだぞ。
つまる所、パッチも当ててない米ってのは、遺伝子に、どんなバグが潜んでいるか判ったもんじゃねぇんだぞ。
そんな米、怖くて食えるか!
Re:不買運動 (スコア:1, すばらしい洞察)
一時の浅はかな感情で不買運動をして農家を叩くよりも、遺伝子組み換え品の安全性を検証、説明し、
問題なく栽培できるようにした方がよいと思われます。
Re:不買運動 (スコア:3, 興味深い)
るならほっといても作る。
でも現状では遺伝子組み換え食品(と、それに近いもの)を消費者が買ってくれる
可能性は低いからね。
というわけで、教育すべきは一般消費者だね。
テレビで紹介されているのを観ると、「花粉症が軽くなる米」という視点の番組
では好意的に扱われるけど、遺伝子を組み換えている点まできっちり説明する番
組だとやや否定的な扱いを受けているような気がするなぁ。
Re:不買運動 (スコア:2, 興味深い)
でまぁ、ネガティブなコメントを出す理由はというと「遺伝子を組み替えているから」だけなんだよね。
個人的には、人為的に遺伝子を組み換えるという目的は同じなのに、生物学的手法(普通は品種改良と呼ぶが)を選択するか、工学的手法を選択するかで、後者だけを差別するのはどうかと思ってる。コシヒカリだってササニシキだって人為的な交配の産物なんだから。
ひょっとしたら、前者は自然界でも起こりうる状況を人間の手で加速させているにすぎないけど、後者は自然には起こりえない変化を生み出すことが可能、という点を誰もが感覚的に理解してて、本能的に忌避してるんだろうか?
Re:不買運動 (スコア:1)
ワタシも現に花粉で困ってます。
困っています、治したいです、とても。
ですが「俺の花粉症を治すために農家の連中が困ったことになろうと知るか」などと公衆の面前で喚きたてるほど羞恥心を捨て切れません。
>私とか。
そりゃ出て来るかも知れません。
でもあんまり騒がないでくださいね。
「花粉症の連中はキチガイの集団か?」なんて思われると今後花粉症対策の研究の足かせが生じかねません(笑
騒ぎになるほどいないだろうけどさ、さすがに、そう思いたい(汗
Re:不買運動 (スコア:1)
それをやってくれる病院は日本全国で何件ありますか? リストをください。
僕の住んでいるあたりもあれば、是非行きたいなぁ。
>味は?、値段は?、いつ市販されるのか?何年食べ続ければ効果が出るのか?
そのあたりをデータを取るためにも必要なステップが、潰されたのではないですか?
Re:不買運動 (スコア:2, 興味深い)
>
> それをやってくれる病院は日本全国で何件ありますか? リストをください。
> 僕の住んでいるあたりもあれば、是非行きたいなぁ。
近くの皮膚科か耳鼻科行って聞いてみ。多分やってるから。
ただ、これ治療期間が長いのよ。3年とか。その間定期的に通院しないといけないし。
だからこういう米を作ろう、という話が出てきたわけで。
> >味は?、値段は?、いつ市販されるのか?何年食べ続ければ効果が出るのか?
>
> そのあたりをデータを取るためにも必要なステップが、潰されたのではないですか?
うーん、このあたりのデータはハウス栽培でも取れると思うけど。
今回潰されたのは「普通に水田で栽培して、環境に影響が出ないか」という試験をするためのステップかと。
Re:不買運動 (スコア:1, 興味深い)
> 僕の住んでいるあたりもあれば、是非行きたいなぁ。
とりあえず最寄の病院に聞いてみるのが良いでしょう。
そこでやってなくても、近くの医者を紹介してくれます。
よっぽど僻地で無い限りは大丈夫だと思いますよ。
元記事にあるgooの記事が注意深い表現だったので誤解されたのでしょうが、
別に特殊な治療じゃありません。
スラドを見てる人にも受けた/受けてる方はいらっしゃるのでは?
Re:不買運動 (スコア:4, 参考になる)
なんせ、毎週欠かさず車で片道30分くらいかけて通院して、形式的な診察を受けて、毎回注射を3本(しかも静脈注射じゃなくて、皮下注射だから結構痛いのよ・・)打って、その日は安静にしてなきゃいけなかったです。実際、アレルゲンをまとめ打ちするので、微熱がでることが多かったですし、その日の体調によってはかなりの熱が出たりすることもありました。(注射の本数はアレルゲンの数で決まるから、杉花粉だけなら1本でしょうね。)
これだけで毎週毎週1日潰れてしまいます。
幸い(?)、通っていた病院は日曜でも診察していたので、日曜日に通院していました。よって、その4年強の期間は休日にはどこにも行けませんでしたので、その期間の休日の想い出は病院しかありません。(今考えれば、両親はよく毎週毎週つれていってくれたもんだと思う)
今ではもう少し手軽な方法になっているのかもしれませんが、多少お金がかかっても普段食べている米を変えるだけで済む(そして通院の頻度が大幅に減る)のならありがたいことだと思います。
Re:不買運動 (スコア:1)
日本はなんでも医者だけに権限が集中していますが、なんとかならないですかね。
Re:不買運動 (スコア:2, 参考になる)
減感作療法では患者のアレルギー反応の度合いによって、注射するアレルゲンの濃度をコントロール(例えば10倍に希釈とか、5000倍に希釈とか、10万倍に希釈とか)しなければなりません。濃度コントロールを間違うと症状によっては致命傷になりかねない(喘息などの場合)ので、少なくとも希釈の部分は許可されないと思います。いろんな濃度に希釈してあるものを製薬会社が品揃えするというのもピンときませんし。
それと、看護士さんの作業を見ている限り、皮下注射って難しそうですよ。あの皮膚がはがれるような痛みを堪えながら自分でやるってのも想像したくないです。
ただ、
> 減感作作用のあるアレルゲンをご飯とともに食べれば効果があるのであれば、別に注射しなくても機能性食品としてのサプリメントで患者さんが服用すればよいのではないでしょうか。 [srad.jp]
という指摘の通りのような気がするので、そもそも食品経由で効果があるのかどうかは疑問のような気もします。(効果がありそうなら、そういう実験結果があってもよさそうな気がする)
Re:不買運動 (スコア:1, 興味深い)
アレルゲン入りの米はアレルギーになっていない家族もいっしょに食べることになりやすいわけですが、かえってアレルギーになってしまったりしないのでしょうか。
Re:不買運動 (スコア:2, 参考になる)
(というか順序から行けば逆ですが)はすでにあるわけで,そういう意味では
緊急度は高くないわけでしょう.
新しい治療法ならまだしも,「同じ効果が手軽においしく得られます」って
だけでは緊急とはいえないような.緊急に何とかしたい人は既存の治療法で
良い訳で.
そんなわけで,
>死ぬまでに体に不具合が出ないなら是非欲しいという人は
>日本中で100万人は下らないと思いますが。
そういう方が多いとしても,だからといって風評被害を受ける恐れがある
人に,「でもこれは多くの人の幸福のためなので我慢しなさい」と言える
ほどの緊急性はないと思いますけどね.
単に説明不足だったんだろうけど (スコア:2, 参考になる)
発生する可能性はほぼゼロに近いんじゃないかと
一応、隔離圃場で栽培するからそれなりに対策は取られてるでしょうし
遺伝子組み替え作物に関する一番の問題は
「食べたくないのに食べさせられている」んじゃないかと言うところで
これに関しては徹底的にトレースできるような仕組みを作るなり、
医薬品扱いにするなり、なんとでもしようがありますね。
とはいえ、HACCP認可とっていた雪印があれだと
誰も信用しないのもわからんことはないなぁとはおもいますが
「風評被害」を理由にってのはあまりにも過剰すぎる反応ですね
いずれにせよ、根回し不足ってことですか
Re:単に説明不足だったんだろうけど (スコア:2, 興味深い)
その辺り、十分に制御できないので、野外でのGM作物育成は時期尚早かと思っています。
もしかして、花粉のできない稲なのかな。
これが風評被害の実態だ! (スコア:1, すばらしい洞察)
元記事に自家受粉って書いてあるだろ。それが何かわからないなら、まずぐぐれ [google.co.jp]。
だから、イネに限っていえばキミの言うようなことが起こる可能性は低い。ただし、ゼロじゃない。だからキミみたいに風評被害を広げる人間の存在を否定できないんだよ。
つか、そういう可能性が無くても起こるから風評被害 [goo.ne.jp]と呼ぶ訳だが。
Re:これが風評被害の実態だ! (スコア:2, すばらしい洞察)
けど、タンポポも自家受粉だそうですけど、交雑してませんか?
確かに、可能性を低くすれば十分なのかも知れませんけど、じゃぁその可能性の評価は適切にできるのですか?(できるというなら、それでよい)
アメリカで野生化した(交雑しただったっけ。いつかの日経サイエンスに出てました)という話を目にしたときは、自然種と数百キロ離れたところで育てて、接触がまずないようにしてたそうですけど、それでも起こっています。
それから、
生物相手だから、何が起こるかよく分からない
遺伝子汚染を許すか否か
という問題がある。
私は遺伝子汚染は良くないと思うし、生物系のことは全く知らないから、人為が遺伝子に関与して大丈夫かどうか、既存の生態系の良くない影響がないのか、それを確信できるのかできないのか、心配します。
Re:これが風評被害の実態だ! (スコア:2, 参考になる)
モンサントvsシュマイザー裁判 [daichi.or.jp]を見ると、風評被害なんぞより モンサントポリスの方がこわいですね。 今回の件は違いますが、他の地域ではモンサントと協力してラウンドアップレディーのコメをテストしている地域もあるとか。
Re:単に説明不足だったんだろうけど (スコア:1)
もし根回しが必要な場所でおこなうとしたら,結局は万が一の時の補償まで約束しなければ,話が進まないと思います.
Re:消費者への説明責任 (スコア:2)
一方、国連は遺伝子組み換え作物に積極的評価 [cnn.co.jp]を与えています。
稲の育種の話で言えば、遺伝子の研究は育種に生かされています。 農業試験場では、望ましい性質の為の遺伝子を特定し、人工交配した結果にそれが反映されているかどうかを確認するそうです。 その事によって育種の効率が非常に向上した、と伺いました。 結果として生まれてきた稲は、遺伝子組み換えでつくられた物と同じ性質(同じ遺伝子配列)を持つわけですが、消費者の判断はまるで違う物になると思います。
遺伝子組み換え作物が科学的に本当に安全な物なのかどうかは、私のような素人には判りませんが、食べなくてすむ物ならば食べたくないという意識がなくなるのには、根気強い説明が必要なのだろうと思います。
「科学的に正しい」という事を理解できない消費者が悪いのではなく、研究者の側が「理解できるように説明をしてこなかった」つけが出てきているのではないのでしょうか。
たぶんこんな光景が (スコア:1, おもしろおかしい)
ゼロではないんだな? それともゼロと言い切れるのか?
こっちは0.0000000000000000000000000001%の可能性も
あっちゃ困るんだよ。(怒号
Re:たぶんこんな光景が (スコア:1)
> あっちゃ困るんだよ。(怒号
それがまさにアレルギーということで(おそまつ)
Re:単に説明不足だったんだろうけど (スコア:1)
> どこかで飛んでるとしか思えない
イネ科花粉症の場合は、稲に限らずイネ科の植物のいろんなのが
アレルゲンになるらしいので、その辺に生えてるイネ科の雑草では?
カモガヤとか。
んなこたぁない (スコア:1)
アレルゲン (スコア:2, 興味深い)
小さな子供とかに与えると危険だったりしませんかね?
私も以前、減感作療法を受けましたけど、ショック症状を起こして注射した腕の筋肉が痙攣した経験があります。
(ちょっと面白い体験だった(笑))
「食べるだけで治る」なんて簡単なものじゃないと思いますし、はたして米に組み込む必要性があるのかどうか。
まあ、喘息持ちでアトピー持ち、花粉症もスギだけじゃない私には、そもそも縁のないお米でしょうけど(^^;)
安全性の証明と風評被害の防止は一致しない (スコア:1, 参考になる)
この手の遺伝子組み換え植物の圃場実験が中止された例としては、すでに東京大学農学生命科学研究科附属農場での遺伝子組み換えジャガイモの栽培中止があります。
試験の概要 [u-tokyo.ac.jp]にもありますが、このジャガイモはショ糖合成に関わる遺伝子を過剰発現させることで収量の増加を目標としたものです。 ご存知の通り、ジャガイモ栽培では種子を通した繁殖はしません。また、この試験で用いられるメークインと言う品種は、特に花粉の量が少なく、花粉飛散による遺伝子組み換え植物の流出のリスクはきわめて少ないそうです。 さらに今回の試験では開花前に花芽を回収し、花粉飛散自体が起こらないようにしています。
興味深いのは、こういった安全性について、近隣の農家の方たちは理解を示していた、と言うことです。 安全性については理解をしたうえで、風評被害が起こった場合の保障を求めたとのことです。
研究試験の予算の枠内では、金銭的な保障をすることは不可能でしょう。 風評被害を防ぐと言っても、「遺伝子組み換え」と言う言葉をどうしても受け入れられない人もいます。 ならばどういった保障なら出来るのか、あるいは風評被害を防ぐことが出来るのか、何か名案はないでしょうか。 逆にどういった保障/説明ならみなさんは納得しますか。 私個人は、保障は出来ないし、地道に安全性(流通時なども含めて)を説明することによって社会に受け入れられるしかないのでは、と悲観的に考えています。
Re:安全性の証明と風評被害の防止は一致しない (スコア:2, 興味深い)
・・・しかないのではないかと。
論理じゃなく、連想で物事を断じる人が多すぎる、と私は普段感じることが多いです。
連想は経験の蓄積を由来とし、経験は因果関係(そしてこれには論理があると信じられる)によって引き起こされる現象に由来し、故におおむね連想は論理と一致してしまう。少なくとも日常生活の中では
然るに、ちゃんと論理的に順序だてて考える訓練をしておかないと、論理的な飛躍が連想によって引き起こされてしまうのが問題なんですよね…
保険かな? (スコア:1)
#ロイズは何でも受けるというのは本当?
Re:妥当な判断か? (スコア:1)
減感作療法のために遺伝子組み換えしたイネを栽培するメリットってあるんでしょうか?
花粉症の抗原はスギだけじゃないし、
適切な抗原を適切な量だけ選択的に摂取できる経口薬を作る方がいいのでは、と
素人目には思えます。
Re:値段を気にしなければ (スコア:1)
Re:値段を気にしなければ (スコア:1, 興味深い)
#素人目にはどっちも同じ様に思える。
「農薬漬けの作物」と「遺伝子組み換えの作物」ってどちらが危険なのでしょうか?
#個人的には後者の方が安全に思える。
Re:値段を気にしなければ (スコア:2, 興味深い)
> 危険なのでしょうか?
遺伝子組み換えによっては、普通ならば作物が死滅するような
濃度で散布しても平気な、農薬漬けの作物も作れます。
だからって遺伝子組み換えそのものを忌避するのは良くないのは
分かるんですが、そろそろ、もっと細分化された表示の案は
ないんでしょうか?
Re:値段を気にしなければ (スコア:1, すばらしい洞察)
遺伝子組み替えと同じと考えて良いと思います。
ただ、遺伝子組み替えの場合、一般には「ムリヤリ感」が
あって、自然交配(とは言っても人工的にですが)で出来
た作物と比べて抵抗があるのではないでしょうか?……
ただ今回のケースは、病院で治療を受けたとしても長期に
渡り時間と手間を浪費して治療を続けなければいけないモ
ノを、“お米”という身近な必需品で補えるかもしれない
という点で、多少のリスクがあっても利用したい患者さん
はかなり居ると思います。