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きっと目覚めさせるから……環境試料タイムカプセル棟で眠れ 43

ストーリー by Oliver
電源管理は厳重に 部門より

MIYU曰く、"絶滅危惧動物の生殖細胞などを50年以上の長期間に渡って凍結保存する、国内初の「環境試料タイムカプセル棟」が独立行政法人・国立環境研究所で完成しました。(朝日新聞の記事読売新聞の記事
これは環境汚染物質の長期的影響を調べるために、比較対照となる環境試料や生物標本を定期的に採集し保存する事、また、環境省のレッドデータブックを参考にして、絶滅のおそれのある野生生物の細胞や遺伝子を長期的に保存する事を目的にしたものです。細胞や遺伝子については、すでに野生種が絶滅したトキやツシマヤマネコなどが保存されており、緊急性の高い物から追加保存されていくそうです。将来、生命工学技術による絶滅種の復元や、絶滅原因の研究・解明に取り組む為に利用される予定だそうですが、その時の地球の環境はどんな物になっているのかと、考えさせられます。"

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  • by Landie(GRG) (6950) on 2004年06月01日 15時26分 (#560536) ホームページ
    >環境汚染物質の長期的影響を調べるために

    今の奴と、10年後の奴で、科学薬品(殺虫剤とか)への耐性の変化を調べてみると面白いのかなぁ。
  • by koduckin (15749) on 2004年06月01日 15時36分 (#560543)
    罪のない動物を絶滅させた責任は人間として十分感じるけど、種の選択を人間が恣意的に行うのは問題がないのだろうか?

    たとえば、絶滅に追いやった種を保存し、いつの日か復活させるのはとても美しい話だが、その復活種のおかげで現行種が絶滅の危機に瀕するとも限らない。(DNAの多様性がないために、そう簡単に繁殖するとは思えないけど、例えばの話。)

    もっと単純な話、「保存しては困る種(ウィルスとか)」を間違って保存してしまい、数十年後のワクチンもなくなった頃に間違って復活させてしまう危険はないのだろうか?

    # 本当は美しい話のはずなのに、
    # 何でもペシミスティックに考えてしまうのはエンジニアの業?
    • by Anonymous Coward
      >もっと単純な話、「保存しては困る種(ウィルスとか)」を間違って保存してしまい、数十年後のワクチンもなくなった頃に間違って復活させてしまう危険はないのだろうか?

      天然痘ウィルスがまさにそれらしいです.

      公式には根絶されたことになっているのだけど,生物兵器としてロシアで密かに(でも大掛かりに)培養されていたとか.
      • Re:ノアの箱舟? (スコア:2, 参考になる)

        by wanwan (45) on 2004年06月01日 16時14分 (#560570)
        >天然痘ウィルスがまさにそれらしいです.
        >公式には根絶されたことになっているのだけど,生物兵器としてロシアで密かに(でも大掛かりに)培養されていたとか.

        別にロシアだけでなく、米国疾病センターやらで保存されています。
        つうか、天然痘も最近はまたぞろ出てきたようで...
        公的に「根絶された」という見解をWHOの総会で変更しようという話が出ています。
        確か日本でも保存されているはずじゃなかったかな。

        #うおっとACでよろ。
        親コメント
        • Re:ノアの箱舟? (スコア:2, 参考になる)

          by y_tambe (8218) on 2004年06月01日 17時06分 (#560608) ホームページ 日記
          >公的に「根絶された」という見解をWHOの総会で変更しようという話が出ています。

          日本でもすでに昨年11月に、いわゆる感染症新法 [nagano.jp](正式名称は「感染症の予防及び感染症の患者に対する医療に関する法律」)が改正された際、1類感染症(もっとも危険度が高いグループ)にSARSと共に天然痘が追加されています。

          天然痘を巡る事情としては、山内一也先生の人獣共通感染症講座 [shiga-med.ac.jp](第79回 [nii.ac.jp]など)が参考になるでしょう。

          >確か日本でも保存されているはずじゃなかったかな。
          少なくとも公的には、天然痘ウイルスは国内にはないと思いますが……。「天然痘ワクチン」の備蓄はいくらかあったはずですが、予防接種に用いられるのは天然痘ウイルスではなく弱毒のワクチニアウイルス [nii.ac.jp]ですので。
          親コメント
      • by Anonymous Coward on 2004年06月01日 16時15分 (#560573)
        >公式には根絶されたことになっているのだけど,生物兵器
        >としてロシアで密かに(でも大掛かりに)培養されていたとか.

        若干の誤解があるようなので補足します。公式に2ヶ所(米露)の研究機関でウィルスが凍結保存されており、数年前に全塩基配列を決定した後に、滅菌処理して地球上から本当の意味で根絶させる予定でした。

        ところが、ロシアの混乱期に研究所外に流出してテロリストに渡っている可能性が指摘され、滅菌処理が延期されたと記憶しています。

        天然痘に続き、現在はポリオの根絶が目前とのことです。こちらは最後の詰めにかなり時間と労力を要する様です。

        #ツシマヤマネコって絶滅してたのを知らなかった。
        ##トキの保護は個人的見解では、税金の無駄遣いだったと思う。数羽以下になったら、事実上の絶滅ということで、それ以上の保護は止めてもよかったのではなかろうか。
        親コメント
        • by tarobo (16662) on 2004年06月02日 13時39分 (#561260)
          >##トキの保護は個人的見解では、税金の無駄遣いだったと思う。
          >数羽以下になったら、事実上の絶滅ということで、>それ以上の保護は止めてもよかったのではなかろうか。
          某国営放送が営巣地上空でヘリで追い掛け回して
          とどめを刺したといわれております>朱鷺の絶滅
          当時は、ぎりぎり自力復活可能な羽数いたような
          まぁ、他にも原因はありますが
          中国は、日本の失敗を分析して、
          営巣地近辺をがっつリ保護地に制定したため、
          自力復活に成功しました

          オフトピにコメント失礼
          親コメント
        • 「ツシマヤマネコや、すでに野生種が絶滅したトキなどが保存されており」
          って意味の文章かと思った。
    • by Anonymous Coward
      >種の選択を人間が恣意的に行うのは問題がないのだろうか?

      マイマイカブリはカタツムリを選択的に捕食するし、イソギンチャクはクマノミを選択的に保護する。
      生物の中で人間の行動だけを特別視する必要はないのでは?
      #あと、「恣意的」は誤用ね。

      >もっと単純な話、「保存しては困る種(ウィルスとか)」を間違って保存
      • by chute (19365) on 2004年06月01日 19時40分 (#560746)
        > ワクチンがなくなっては困るから、(ワクチンを製作するために必要な)ウィルスを保存するんですよ。
        > そんなわけで、「保存しては困る種」というものは実質存在しないのではないかと。

        ウィルスが完全に絶滅すれば,ワクチンがなくなっても困らない,
        ウィルスが絶滅しなければ,そいつからワクチンを作れば良い,
        と言ってみる.

        #嘘です.ちゃんと保存してください.
        親コメント
        • by Anonymous Coward
          》ウィルスが絶滅しなければ,そいつからワクチンを作れば良い,
          ?未知のウィルスはそうやってワクチンが作られてきたわけですが。
      • by Anonymous Coward
        > #あと、「恣意的」は誤用ね。

        誤用じゃないでしょ。恣意の意味は「気ままな心。自分勝手な考え」(広辞苑)なんだから、この場合ぴったり。
        • by Anonymous Coward
          》> #あと、「恣意的」は誤用ね。
          》誤用じゃないでしょ。
          いえ誤用です。前後の文脈からすると「(区別というより差別的に)独善的な価値観に基づいて」ととらえられるので、「恣意」とは異なるものです。
  • by gedo (7079) on 2004年06月01日 16時23分 (#560578) 日記
    しかし、仮に絶滅種を復活させたとして、その動物の生態とか生活習慣や生活能力(狩りとか捕食とか)のようなものまでは完全には復活できるのか気になります。(生物の種類にもよるでしょうけど、高等な生物ほど難しそう)
    もしできないなら、仮に個体として復活させても本来の野生生物には戻れないわけですし。
    • by nabe_specter (19185) on 2004年06月01日 23時01分 (#560880)

      確かに、哺乳類などは幼い頃に親から生きるために必要なこと(食料の確保の仕方等)を学んでいるので、親から隔離して人間の手だけで育てると、結局人間が世話をしてやらないと自力では生きていけなくなってしまうとよくテレビの動物番組で言っているのを見ます。

      DNAをきちんと保存すれば、確かに絶滅した生物を復活させることはできるでしょうが、それだけでは野性に戻すのは困難でしょう。野性に戻すのが無理なのなら、絶滅した動物を復活させるのは意味がないような気もします。

      仮に野性に戻せたとしても#560543 [srad.jp]でも指摘されているように、既存種に影響を与える可能性もありますし。

      結局、過去に存在した生物のDNAのライブラリとして終わりそうな気がします。

      #もちろんそれはそれで大変有意義なことだとは思いますが。

      親コメント
      • 「絶滅種の復元」は「野性に戻す」とは別の事のように思えました。もし、将来それらの生き物が復元されても、その祖先達が生きていたような環境を与える事は「今の延長では」出来ないだろうと思います。

        > 過去に存在した生物のDNAのライブラリ
        多分そうなのでしょう。ヒトという適応性に富んだ種が何らかの要因で大幅に減少しない限り、他の種が生存できる余地はあまり無いような気がします。

        現在の世界の人口は私が生まれた頃の2倍、平均寿命で見ると 死ぬ頃には中位推計で見積もって3倍になります。 そういう圧力の中で、ヒトが生き延びるために他の種の生きる余地を どんどん奪ってしまうのは防ぎようが無いと思います。 出来る事は、「将来の技術に賭けて」滅ぼしてしまう種の DNAを残す事位なのかと……。

           # 選択の余地が有る話でないのが哀しいです
        親コメント
    • その通りですね。DNAさえ保存されていればいいというわけにはいかないですよ。
      それに生存に必要な環境が破壊されたがゆえに絶滅、絶滅危惧種
      になっているわけで、それらも回復できなければならない筈です。

      目的は種の回復ではないのか
      親コメント
  • by y_tambe (8218) on 2004年06月02日 19時53分 (#561529) ホームページ 日記
    少なくとも現時点では、動物の臓器や遺伝子を凍結しておいても、そこから直接生きた個体が復活できるわけではありません。そういう意味では「未来に治療方法が出来ることに賭けたヒトのコールドスリープ」のようなものだと思います。

    とりあえず現時点でも再生が可能なものですが、これには生物ごとの差もあります。
    動物の場合、精子や卵子などの生殖細胞が、凍結技術が進んでいるし個体再生も比較的容易なので、この形で液体窒素中に保存することがもっとも有用だと思われます。またマウスやサル、ヒトなど一部の動物では、理論上全ての細胞に分化可能なES細胞が確立されており、この形での保存も有用でしょう。in vitroでの実験に用いられる各種の動物培養細胞からは個体の再生は不可能ですが、凍結保存の技術(不凍液+プログラムド・フリーザー)が確立されているため、細胞株として残すことは容易です。ただし長期保存には液体窒素かそれに準ずる低温で保存する必要があります。
    細菌・真菌の場合、基本的には適切な保存培地を選択すれば-80℃でも半永久的な保存が可能ですし、アンプル中に封入して凍結乾燥すれば室温でも長期間にわたって安定な保存が出来ます。ウイルスの場合、通常は-80℃で保存すれば大丈夫です。(一部のレトロウイルスなどはやはり液体窒素ですが)

    ただ、少なくとも僕が聞いた当時の話では、植物がこの点で意外と厄介だそうで。
    おそらくは種子の凍結保存が(復活率の問題はあるでしょうが)堅実な方法なのだと思いますが、植物の場合は、培養細胞からカルスを形成させ、そこから個体そのものを再生するという、動物細胞では不可能な「培養細胞→個体再生」が可能だという強みがあります。ただし植物培養細胞やカルスの長期凍結保存技術の確立が、動物細胞よりも遅く(僕が聞いた当時~5年くらい前)、いくつかの細胞株で復活率のよい凍結/解凍条件が報告されている、という段階でした。
    現在それがどこまで進んでいるかは判りかねますが、まだまだ汎用されるプロトコルが出回る段階に至っていないように思います。
    #この辺りの現状に詳しい方のコメントを希望します。
  • もし万が一電源断になる時は、凍結保存装置もスリープモードへ移行しますか?
    --
    And now for something completely different...
    • >もし万が一電源断になる時は

      この施設は大手町には作らないほうがよさそうですな(苦笑)





      すみません、不謹慎で>通信関係の方
  • ちょうど、近くに共同利用用途で小さいのが導入されたばかりだったりします>-150℃ディープフリーザー

    バイオ系の研究室で用いられるディープフリーザーは-20℃のもの、-80℃のものがメインで、これらはタンパク質や核酸などの材料や試薬の保存には使えるのですが、生きた細胞の保管には力不足でした。結局、これまで長期間の凍結保存にはもっぱら液体窒素タンクが用いられてましたが、この割と新しいディープフリーザーの方が整理した貯蔵がしやすく、また保存性も液体窒素なみの長期間安定に行えるというメリットがあるそうです。

    #まぁそれでも大事な物はこれまでどおり、液体窒素の方にも保存しつづけますけどね。
  • by Anonymous Coward on 2004年06月01日 15時21分 (#560533)
    toki [srad.jp]さんも対象ですか?
  • by Anonymous Coward on 2004年06月01日 15時25分 (#560534)
    つまり、もし人類が絶滅しちゃったりしたら、こいつらも道連れってことですね?

    # いや、まあ、他にどうしろって言えるわけでもないのでAC
  • by Anonymous Coward on 2004年06月01日 15時27分 (#560537)
    [キンタマ] 俺のDNA トキ.zip
    [キンタマ] 俺のDNA ツシマヤマネコ.zip
    # いずれ解凍する日を待ちつつAC
  • by Anonymous Coward on 2004年06月01日 16時08分 (#560563)
    ロバート・A・ハインライン著「夏への扉」に出てくる、 “冷凍睡眠保険”実運用への第一歩ってトコかな?
    • おぢさんと姪のハァハァが実現する第一歩でもありますね(違
      ところでフランスでは現代においても伯父(叔父)=姪、
      伯母(叔母)=甥の結婚は可能、というのは本当ですか?>博識な人
      --
      And now for something completely different...
      親コメント
    • by awajiya (2498) on 2004年06月01日 21時27分 (#560812) ホームページ
      そういえば,21年前の凍結保存精子で受精,妊娠,出産に成功 [nikkansports.com].ってのもありましたなぁ.
      翻って思えば,17歳の時の自分の精子....やたらに無駄使いしてた気もする.
      最近は,当分使うことはないだろうから装置ごと取り外して冷凍したい気分もするID
      親コメント
      • by yatobi (7117) on 2004年06月02日 20時36分 (#561562) 日記
        牛なら40年 [kyoto-np.co.jp]…だそうでうけど、やだなあ、40歳も「歳が離れた兄弟/姉妹 [ponycanyon.co.jp]」
        腹違いなら、たまにあるけど

        …あ、叶姉妹はそんなに歳が離れてませんね、失礼しました

        #不謹慎、されどID
        --
        # 爆言のち漏電中… :D
        親コメント
    • by takac (13264) on 2004年06月01日 22時25分 (#560853)
      夏への扉で思い出したけれど、解凍する時に保存契約した団体(or人)が既に存在しない
      可能性がありますよね。
      保存媒体自体の事故等も含めたリスクヘッジをどう対策するのか、できるのかが気になります。

      # 某社で他部門の仕事を手伝いに行くときに 「絶対に俺が連れ戻してやるから安心しろ!」
      # と言っていた上司が異動して人事権が無くなっちゃったから帰れないよぉ(T_T)
      # という噂を思い出した
      # ウチの会社だけぢゃないよね? よくある事だよね?
      親コメント
  • by Anonymous Coward on 2004年06月01日 20時42分 (#560786)
    ジーンだけ保存しても、ミームは失われるわけで・・・ 遺伝子、脳みその凍結保存をきぼんぬ。
  • by dublets (20288) on 2004年06月01日 22時40分 (#560863)
    今の人間が絶滅危惧種、って話じゃないよね?
    • by Anonymous Coward
      ある民族、人種とか、正直な人間とかは絶滅危惧種かも・・・。
      ノンマルトン...
      • by Anonymous Coward
        >ノンマルトン

        もしかして「ノンマルトル」?
        地球防衛軍に滅ぼされた本来の地球人種
    • by Anonymous Coward
      今の自分は絶滅危惧種、ですがなにか?
  • by Anonymous Coward on 2004年06月02日 2時08分 (#560977)
    コールドスリープさせて未来に飛ばしてやりたいな…
    • by Anonymous Coward
      そう言われてしまう上司は,絶対に絶滅(危惧)種ではないと思う.
      未来に残したら,自分達の子孫が絶滅の危機に…

      それとも反面教師(ワクチンになるか?)として残すのか…
    • 未来のヒトに迷惑じゃないですか!
  • by Anonymous Coward on 2004年06月03日 14時10分 (#562003)
    みんなクマムシ [google.com]みたいだったら保存も楽だろうな。
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人生unstable -- あるハッカー

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