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8366 story

ニュートリノが質量を持つことが確定 14

ストーリー by yoosee
質量はあった。さぁ次の理論だ 部門より

chiba-f 曰く、 "読売新聞の記事「ニュートリノに質量「99・99%ある」研究グループ」(2004/6/12/00:17)によると、素粒子 ニュートリノ に質量があるかどうかを実験で調べていた高エネルギー加速器研究機構 (KEK) などのグループは11日、「質量がある確率は99.99%」と発表した。質量の存在は大気中で発生するニュートリノの観測ですでに確実となっていたが、極めて精密な今回の実験で完全に証明されたと言ってもよいだろう。
現在の素粒子論の基礎理論とも言える「標準模型」ではニュートリノの質量を説明することは出来ないが、既にニュートリノの質量起源を説明する新しい理論が存在している。今回の検証はニュートリノ質量の存在をほぼ事実と断定し、新しい物理学への移行を促進するという事で意義深いと言えよう。標準模型の説明については「簡単物理辞典物理辞典-素粒子」(高エネルギー加速器研究所)などを参考の事。"

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  • by weakness (22246) on 2004年06月15日 13時54分 (#569995)
    シリコンウエハは99.999999999%なのに。
    --
    --------------------------
    そろそろ時間です。
  • 純度と確率を比較してどーする。
     
    #個人的にはイレブンナインよりもシックスナインの方が
    #99.99%の確率で好きなのでID
    --
    I'm feeling Lucy
  • by ken-1 (4041) on 2004年06月15日 18時16分 (#570165)
    この"99%"とか"99.99%"とかいうのは、言葉のあや(というのだろう
    か)として言っているのではなく、なにかの計算の結果として出てき
    た数字だということですよね。

    たまたま2回の結果発表があって、1回目は"99%"(98%でも97%でも
    なく)になり、2回目は"99.99%"(99.98%でも99.97%でもなく)にな
    るのって、よくあることなのでしょうか。

    統計とか確率とかよくわからない文系おぢさんにもわかるように説明
    できる方、いらしたら教えてください。
    • 今回の確率の計算方法については知りませんが、統計における帰無仮説の検証の
      際のパラメタとして0.01を使ったということだと思います。
      それだけだと言葉を言い換えただけですけれど、「帰無仮説」というのは「Aである」
      ということを証明したいときに「Aでない確率」を求めて、それが非常に稀なことであ
      ればほぼ確実に「Aである」と言う論法です。
      今回の場合、ニュートリノに質量がないと仮定した場合、観測されるニュートリノの
      数はX個、それに対して実際に観測された数はY個。そのとき、XとYは統計的に意味
      のある差があるかを検証することになるわけですが、確度は直接計算するわけでは
      なくて、本当の数がXであったときにありうる誤差を考えて、99.99%はこの範囲に
      入るだろうと計算します。そのとき、Yがその範囲に入っていなければXとYが同じで
      ある確率は0.01%以下、従って「XとYが同じものである確率は0.01%以下」となり
      逆に「XとYが異なる確率は99.99%」という結果になるわけです。
      このときに使う確率の閾値をP値といったりするのですが、P値としては0.1,0.05,
      0.01,0.001などが大抵使われるので研究で発表される「これこれが真実である
      確率」というのは1からこれらの値を引いた数になります。
      つまりある程度は慣習のなせる業ですが。

      ここ [gunma-u.ac.jp]とかがまだ分かりやすいでしょうか。
      --
      kaho
      親コメント
    • Re:どういう計算を? (スコア:1, おもしろおかしい)

      by Anonymous Coward on 2004年06月15日 18時25分 (#570173)
      思いこみです。質量がない可能性が「万が一」なだけです。
      親コメント
    • by oku (4610) on 2004年06月16日 4時15分 (#570467) 日記
      たまたま2回の結果発表があって、1回目は"99%"(98%でも97%でも
      なく)になり、2回目は"99.99%"(99.98%でも99.97%でもなく)にな
      るのって、よくあることなのでしょうか。
      普通、二回目の発表には一回目の発表のイベント数も実験結果として含まれていることが多いです。 ので、普通は二回目の方が信頼度は向上します。

      観測方法なり実験方法なりを変更した場合は「別の実験」になりますが、その場合はイベント数なり実験精度なりが向上するように改良していることが多いので、大抵二回目の方が信頼度が向上します。

      概ね、そういうことだと考えていただければいいのではないかと。

      # '94年頃に Fermilab [fnal.gov] の CDF が t をの証拠を見つけた、と言った時は
      # 2.4σくらいだったような気がする...もう記憶が曖昧模糊 ^^;

      親コメント
  • by Anonymous Coward on 2004年06月16日 12時04分 (#570642)
    簡単に言うとこうなんじゃない?

    ・ニュートリノは、地球でも鉛の板でもたいてい簡単に素通りしてしまうほど
    透過性が高い。
    ・筑波から送ったニュートリノが、150個カミオカンデに届くはずが
    108個しか届かなかったのは、途中でニュートリノ振動が起こったせいだと
    考えるのが、99.99%正しい。
    ・しかし筑波とカミオカンデの途中で今回たまたま42個も散乱されてしまい、
    カミオカンデに届かなかったという可能性も、0.01%ある。

    だから実験を継続していけば確実性もどんどん上がるんでしょ。費用いくら
    かかるのか知らないけど。
    • by Anonymous Coward on 2004年06月16日 12時53分 (#570676)
      さらに簡略化してみる。

      ・ニュートリノに質量が無いと仮定して、
       「ニュートリノが筑波から150個送って、
        カミオカンデで n 個検出される。」
       が正しい確率が99.99%になるような n の範囲を計算する。
      ・実際検出した個数である108個は、上で計算した
        n の範囲に入ってなかった。
      ・じゃあニュートリノには質量があるんじゃネーノ?

      ※ 99.99% という値は計算する人が勝手に決められるパラメータ。
      親コメント
  • by Namo (14104) on 2004年06月16日 23時57分 (#571116) 日記
    宇宙は無限に膨張しないと・・・何れ限界を迎え、収縮に向かうのか?。

    昔のニュートンに書かれていたことの受け売りなので間違っているかも

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普通のやつらの下を行け -- バッドノウハウ専門家

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