MIYU曰く、"香港大学の神経科学者Li Hai Tan氏らの研究グループが、文字の読みとりの障害である失読症が、その人の所属する文字文化によって異なる脳の障害を意味しているかもしれない、ということをNature誌に発表しています。(Nature論文概要、Nature Web News記事、訳文 、読売新聞の記事)
失読症(alexia)は、脳に損傷があり、文字や文章を「読めない」症状を示す一種の言語障害ですが、後天的には脳梗塞や脳内出血によって起こることがあります。今回の研究では、fMRIを使用した観察結果から、表音文字(アルファベット)圏と表意文字(漢字)圏では、文字が認識出来ない原因になっている脳の障害部位が異なっている、と示唆されています。この現象は、表音、表意の両方の文字を併用する日本では、障害を受けた脳の部位によって、「漢字は読めるがひらがなが読めない」、「ひらがなは読めるが漢字が読めない」などの異なる症状が出るという形で知られています。
「文字を読む」とごく当たり前に使ってしまう言葉ですが、脳が文字を認識するためには、音声を認識するよりも複雑な処理を必要とするそうです。Tan氏は、今回の発見によって障害の原因に合わせた治療やリハビリ法が開発されるようになるだろうと期待してます。また、脳が文字を認識する仕組みがより明らかになれば、効率的な第二言語の学習法が開発されるかもしれないそうです。
ところで、私達は漢字、ひらがな、カタカナ、アルファベットを併用していますが、それは脳にとっては負担が大きい状態なのでしょうか?"