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「地中海性気候」だった過去の北極 9

ストーリー by GetSet
かくて歴史はめぐる…か? 部門より

MIYU曰く、"暁新世(6500万年前~5500万年前)の終わりに急激な 地球温暖化が起き、海洋生物の一部が大量絶滅した時期に、 北極には「地中海性気候」がもたらされていた、 という事が北極海海底の堆積物コアの 初期分析によって明らかになったそうです。 (Nature Web Newsの記事訳文)"(続く…)

"今回の北極海での掘削は、過去の地球環境変動の解明を行う事などを目的とした、 統合国際深海掘削計画(IODP)の一部として行われています。 調査船団はまだ帰港していませんが、船上で行われた試料の分析によって 既に5500万年前の層から亜熱帯性の藻類の化石が発見され、 当時の北極海が20度程度の温度だった事が明らかになったそうです。 その時期に急激な温暖化が生じた理由はまだ明らかになっていませんが、 火山の爆発や メタンハイドレートの分解などが原因ではないかと言われています。
具体的な姿が見えにくい地球温暖化ですが、過去の気候変動を知ることによって これから先の変動についての手がかりが得られるかもしれない、と期待されているそうです。試料の基礎分析は11月初旬からドイツのブレーメンで開始されます。

補足事項:
海洋底に堆積した沈殿物は 沈殿した当時の気候や大気条件を記録しますが、 それを得る為には何千メートルもの海の底に 掘削ドリルを送り込み、安全に試料を回収する事が求めらます。 ( 深海掘削に関するQ&A
特に北極海の場合、氷に影響されずに作業をする事は不可能で、 今回は掘削船Vidar Viking号をソビエトの原子力砕氷船等が護衛し、 出航から帰港まで35日間という限られた時間の中で作業が行われました。 統合国際深海掘削計画には、日本からも4000メートルの水深での掘削が可能だという、 地球深部探査船「ちきゅう」が参加する事になっています。"
この議論は賞味期限が切れたので、アーカイブ化されています。 新たにコメントを付けることはできません。
  • by wintermute (732) on 2004年09月09日 1時32分 (#619429) ホームページ 日記
    (科学トピに反応が無いのは個人的に寂しいので、及ばずながら)
    この暁新世末期の頃は、大陸の配置がだいたい今のものに近づいた頃なので(インド亞大陸がユーラシアに命中した頃)、北極海もだいたい今と同じく地軸周辺に存在したのでしょう。そこまで暖かだったということは、全地球的に温暖だったということなんでしょう。
    その原因の一つとして、メタンハイドレートの昇華が挙げられているのは時代だなあと思います。以前だったらその時代に命中した隕石孔とか火山活動の跡とかを一生懸命に探したんでしょうけどね。今はメタンハイドレート仮説というのがもてはやされてるようです。
    メタンは強力な温室効果物質ですが、地表(海底)に固体の形で豊富に蓄えられているといわれています。ところが大局的な気温の変動に敏感で、簡単に気体に昇華しちゃうので、気温の上昇をさらに増進させるといわれてます。だから、最近の学説で、過去の地球での気温の非線型的な上昇に関して、その主因として取り上げられるようになったんですね。
    現在の地球環境の変動に関しても、このメタンハイドレートが昇華して、地球の温暖化が加速することが懸念されてるそうです。
    過去の地球の環境を調べて行くと、割と簡単に大変動が起きてる観があります。僕らの子孫は、いや僕らの老後は、熱帯化した日本で暑苦しい思いをしながら暮らすことになるかもしれませんね。
    なんか紋切り型に締めてしまって申し訳ない。
    • by Sinraptor (22797) on 2004年09月09日 10時16分 (#619598)
      >過去の地球の環境を調べて行くと、割と簡単に大変動が起きてる観があります。僕らの子孫は、いや僕らの老後は、熱帯化した日本で暑苦しい思いをしながら暮らすことになるかもしれませんね。

      この程度で済めば幸運じゃないかなぁ。

      少し気温が上がるだけで、農業に壊滅的な打撃を与えますよ。今農業が行われている地域が農業に適さなくなる可能性がある。
      農地の移動なんてそう簡単にできる事じゃないし、転作だって減反政策を見れば容易じゃないことは自明。それが世界規模で起きる……。

      というわけで、温暖化→食糧危機→世界大戦なんて事が起きないとは誰にも言えないんじゃないだろうか。
      --
      //Sinraptor
      親コメント
      • by Anonymous Coward on 2004年09月09日 10時57分 (#619622)
        気温が上がると降雨分布が変わりますから、現在の穀倉地帯が壊滅する可能性は高いですね。
        予想される現象としては、砂漠気候と熱帯気候地域の極分化が進み、農耕に適した温帯気候が
        縮小する。

        気温が上がると降雨分布が変わる理由
        気温と飽和水蒸気量の関係は指数関数的な曲線を描きます。
        つまり一度気温が上がると、湿度ががくんと落ちるわけですね。
        結果として乾燥地はますます乾燥し、拡大することが予想されます。
        その反面、一度の温度低下で大量の水蒸気が凝結しますから
        降雨地域では極端な大雨が増えると予想されます。

        近年の異常気象は旱魃と大雨なんですよねぇ・・・
        たまたまかもしれないし、そうでないかもしれない。
        100年も先には結論が出ているでしょう。
        手遅れになっているか、歴史の笑い話になっているか…
        親コメント
      • by G7 (3009) on 2004年09月10日 0時28分 (#620078)
        >温暖化→食糧危機→世界大戦

        戦争やるだけの元気が残っていたら、まだ幸運かも。
        あるいは少し戦争して直ぐに息切れとか…

        今でも世界中いたるところで飢餓は起きてるわけだけど、
        今はまだ、問題の大国(藁)とかは堅調に食糧生産している。
        だからやっていける。

        世界中の気候がひっくり返るような事態になれば、
        「裕福」な国なんて無くなるだろうな。
        なんぼ金が有っても、買うべき食料が無いんだから。
        親コメント
    • 昨日(9月16日)、海洋研究開発機構と国立環境研究所が、
      下北半島沖の水深1366mから採取された海底柱状堆積物コアの分析によって、2万5千4百年前に海底下に存在するメタンハイドレートが不安定化して、大量のメタンが放出されたと見られる形跡を発見した
      発表しています [nies.go.jp]。

      グリーンランドアイスコア [mypress.jp]のデータによると、これは最終氷河期に地球規模で起きた突然かつ急激な温暖化の時期にあたるそうです。
      今の時点では、「それが同時期に起きていた」事しか判らないわけですが、過去の地球での気温の非線型的な上昇期にそれが起きていた事が発見されたのは世界で初めてだそうです。

         # 科学の基礎に有るのは地道なデータ収集
      親コメント
  • 馬鹿が専門家も解っていないことに仮説を建てるのは
    馬鹿丸出しで、お話にもならないとわかってるんだけど、
    生物が大量死したという事は、
    炭素が地中に埋まって温暖化ガスが減少したのではないだろうか。
    火星も昔は暖かかったけど、生物が出現して、温暖化ガスが
    地中に埋まって生物が住めない程冷却化したに違いない。

    間違いありません!!!
    --
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