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8933 story

人類は現在高地で進化中? 26

ストーリー by Acanthopanax
遺伝子頻度の変化 部門より

MIYU曰く、"ケース・ウエスタン・リザーブ大学の研究者達が、ヒマラヤ山脈のチベット自治区に有る14の村の905世帯のチベットの人達について調査を行い、血液中により多くの酸素をもたらす遺伝子が現在勢力を広げつつあるようだ、と発表しています。(PubMedの論文概要Nature Web News訳文)
この人達は、チベット高原、エチオピア高原、アンデス高原に居住している高地民族の遺伝子の研究を行い、彼等が現在高地の環境条件に適応している途上にある、という説を今年の2月に発表していました。今回は、血液中の酸素濃度が高い母親達が産んだ子供が、酸素濃度が低い母親達が産んだ子供よりも生き延びる可能性が高かった(低酸素の母親達は2.53人、高酸素の母親達は0.48人の子供を亡くしています)ことなどから、高地という環境が自然淘汰の代理人の役割をしている、という仮説を提示しています。
私達は実際に「人間」で、特定の遺伝子が支配的になってゆく過程を目撃しているのでしょうか?(参考資料:適応とは何か?)"

この議論は賞味期限が切れたので、アーカイブ化されています。 新たにコメントを付けることはできません。
  • どんなふうに人体の構造は変化するのでしょうか(肺が大きくなるのかな?)。
    仮に酸素濃度が薄くても生きられるようになったとしても、ヒトとは異なる特徴などをもたない限り、やはり「ヒト」だと思うのですが。

    • 単にヘモグロビンが増えるだけでしょう。
      でも、これは血中の活性酸素を増やすことになるので、寿命は短くなると予想される。
      もちろん、献血を頻繁に行えば寿命を延ばせるけどね。(成分献血じゃダメ)
      • 測っているのは血中の酸素量ではなく酸素飽和度なのでヘモグロビン量は変わっていないと思いますよ.
        測定方法としては手のひらを赤外線測定しているそうです.
        また,データを見る限り寿命の方はあまり変わっていないようでした.
        それに生殖年齢を過ぎた後の寿命は進化に影響しませんしね.

        著者らはヘモグロビンの活性が異なっているのではと推測していますが,ヘモグロビン自体が変化しているかどうかは観測していません.
        --
        kaho
        親コメント
  • 自分の子供が地理的条件によって有利な形質を持つように、子供のために引っ越すってのが流行るのかね。

    # 自治体が地理的な効能、例えば肌が白くなるとかそういうのを宣伝して人口増に役立てるとか(ぉ
  • --
    ---- 末は社長か懲戒免職 なかむらまさよし
  • by maia (16220) on 2004年09月19日 14時28分 (#624546) 日記
    #アフリカのどこかでAIDSに対する耐性が出現したという話がありましたね。あと、マラリアの多いところでも、住民はマラリアに耐性を持ってるとか(進化というより、まさに淘汰されちゃってるようですが)。

    高地での話は、所得水準や医療水準が上がれば、乳幼児死亡率の差はなくなるかもしれない。結果的にどうなるかっていう時に、関わってくるファクタって、色々ですよね。

    ヒトの場合、文化・文明を発達させてしまった以上、残る「有利」は子供の数ではなかろうか。つまり乳幼児の死亡率は先進国ではどこでも低そうな気がするから、子供を多くもつ母親達に何らかの「傾向」があるどうか。傾向は健康状態(それこそ血の巡りがいいとか)だったり、所得階層だったり、性格だったりするかもしれない。今はまだ分からないけれど、ある種のカルチャーかもしれない。
    • > ヒトの場合、文化・文明を発達させてしまった以上、残る「有利」は子供の数ではなかろうか。つまり乳幼児の死亡率は先進国ではどこでも低そうな気がするから、子供を多くもつ母親達に何らかの「傾向」があるどうか。

      種としてのヒトの数を決めているのは先進国ではないので、あながちそういうわけでも
      ありません.母親というよりも家族の環境であるとか、慣習であるとか,結婚の傾向で
      あるとかになると思います.進化的には性選択と言いますが、これは行き過ぎると生存
      に明らかな不利なレベルまで行ってしまう(クジャクの羽だとか)のでまだ適応度との
      どのような関係であるのか議論のあるところです.
      見た目の良さは内部的な有利さ(寄生虫に対する耐性であるとか)と関係するという説
      もありますが,外部から見たら苦し紛れの説明ですし.

      > 傾向は健康状態(それこそ血の巡りがいいとか)だったり、所得階層だったり、性格だったりするかもしれない。今はまだ分からないけれど、ある種のカルチャーかもしれない。

      所得階層に関しては今も昔も所得が高い方が子供が多く(「貧乏人の子だくさん」は人
      口学的には誤り),都市部は江戸時代も含めて出生率が人口を維持できないほどに低い
      ことは一般的な傾向のようです.(これから言えば出生率を上げるには地方の所得水準
      を上げて定着させるような施策の方が都会の家庭支援よりも有効)
      こういった人口動態は遺伝子の進化にはあまり影響がなく(全く違った人種集団からの
      人口流入は別),急激な環境の変化(主に疫病)があったときに持っている遺伝子によ
      って適応度に差が出て,その影響により遺伝子の頻度が影響を受けることがあるかもし
      れないと考えられています.
      今回の研究はそういった変化の,痕跡ではなく過程を見ている(かもしれない)という
      意味で新しい発見だと言えます.
      ただし,日記 [srad.jp]にも書いたように,適応度を決めるという遺伝子そのものは
      「おそらくあるだろう」というレベルであって、特定ができているわけではないのが少
      し(人によっては決定的に)弱いところで、各個人の遺伝型もあまり明確でないけれど
      もとりあえず決めているといったものなのでそれほど強い証拠が挙げられているわけで
      はありません.
      --
      kaho
      親コメント
      • by maia (16220) on 2004年09月21日 14時12分 (#625223) 日記
        「母親に何らかの傾向」とは、何らかの共通項で、置かれた環境も含んでます。まあ、それよりも、

        > こういった人口動態は遺伝子の進化にはあまり影響がなく(中略)急激な環境の変化...

        が主旨ですね。う~む。この場合は高地への(先祖の)移住が、進化学的には急激な環境の変化に該当するのかな。でも、それは衛生・医療水準が上がれば関係なくなってしまうかもしれないし、集団が高地に留まる限りでしか有効でない。人口動態が遺伝子プールに影響しないとしたら、それは単に間違ってるように思えますが...

        >種としてのヒトの数を決めているのは先進国ではないので

        いずれにせよ、ごく長期的に見た場合、(いつ、どんな破局があるかも分からないし)結果的にどんな遺伝子が残るかは、分かりません。どの集団が有利か不利かもあらかじめ分からないと思いますが。
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    • by Anonymous Coward on 2004年09月19日 15時01分 (#624554)
      アフリカのどこかでAIDSに対する耐性が出現したという話がありましたね。
      アフリカじゃないんですが、Secrets of the Deadの"Mystery of the Black Death" [pbs.org]というエピソードで、似た話をやってましたよ。

      ある遺伝子の突然変異を持つ人はペストに感染しにくいという特徴があり、中世のペストの大流行の際の生存者の多くにこの変異があった。実際、現在のヨーロッパ(とその移民が多い合衆国)ではアフリカやアジアに比べてこの変異を持つ人の割合がきわめて高い。この変異を持つ人はペスト菌の感染を防ぐのとよく似たメカニズムで実はHIVにも強い耐性がある。現代アメリカのゲイのコミュニティにいながらなぜかHIV感染を免れたある人が実はヨーロッパからの移民の子孫で、やはりこの異変の持ち主であった、という内容でした。

      親コメント
    • 先進国において、
      上司の小言とか、サービス残業とか、そういうのに耐性が有る遺伝子が出来てくるのは
      いつのころになるんでしょうか…?
       
      #今度生まれ変わるときには、そういうのに耐性が有る遺伝子持ちで生まれたい。
      親コメント
      • by crypt (12091) on 2004年09月19日 17時44分 (#624594)
        耐性がある人が多いからこそ、広く蔓延しているのでは?みんなが耐えられなければ無くなる現象かも。
        親コメント
      • by vn (10720) on 2004年09月19日 23時49分 (#624652) 日記
        上司の小言とか、サービス残業とか、そういうのに耐性が有る遺伝子が出来てくるのはいつのころになるんでしょうか…?
        じゃあ、Windows に耐性がある遺伝子は、やっぱり Windows DNA?
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      • by Anonymous Coward
        今度生まれ変わる時は、上司の小言を聞く必要も無く、サービス残業を
        しなくても良い、そう言うゆとりのある環境(社会)に生まれたい。

        #銃に撃たれても死なない体より、銃に撃たれない環境の方がいい。
      • 進化の上で耐性というのは、文字通り生き残るかどうか、子孫を多く残すかどうか、であり、多少の仕事上のストレスは、進化的にはあまり大きな要素ではないように思われ。

        それで配偶者を見つけられないとか、子供を多く持てないとか(結婚が遅くなるとか、女性の場合は経歴上の都合で子供を多く作る気になれないとかで)、あるいは自殺が多くな
    • by Lenono (23388) on 2004年09月19日 16時00分 (#624572) 日記
      > 住民はマラリアに耐性を持ってるとか

      鎌形赤血球症 [qole-acct.co.jp]ですね。
      親コメント
  • by Anonymous Coward on 2004年09月19日 11時51分 (#624515)
    遺伝子ドーピング?
  • by Anonymous Coward on 2004年09月20日 1時22分 (#624677)
    地球温暖化に適応できる人類が望まれている。
    • by Anonymous Coward
      地球温暖化で人間自身が直接的に影響を受けるって話より,
      海面が上がるだの,珊瑚が死滅するだの
      周囲の生態系やら環境が問題になってるような気が.

      それとも,多湿多湿な夏でもエアコン無しで生きていけるような
      人類に進化って話かな.
      • by Anonymous Coward
        よ、要約すると、俺みたいなデブは滅びろってことか? ガクガクブルブル
    • by Anonymous Coward
      ・森と話せる人
      ・川と話せる人
      ・山と話せる人
      ・星と話せる人
      達が宇宙へ飛び立つのはいつごろでしょうか?

      古すぎるんでAC
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アレゲは一日にしてならず -- アレゲ見習い

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