新型宇宙船Klipperの開発で旧ソ連4ヶ国が協力 31
ストーリー by Oliver
翼がなくてもいいじゃないか 部門より
翼がなくてもいいじゃないか 部門より
kz78曰く、"以前、スラドでも記事になったロシアの再利用型宇宙船Klipperだが、どうやらNASAからは無視された形のようだ。ITAR-TASSの記事によれば「Klipperに対してESAは興味を示したものの、NASAからは回答が無かった」とのこと。それを受けての対応かは不明だが、SpaceDailyの記事によれば、ベラルーシ・カザフスタン・ロシア・ウクライナの旧ソ連4ヶ国で宇宙開発企業を設立し、Kliperの開発を行うそうだ。おそらく、旧ソ連の崩壊で分散してしまった開発リソースを再集結する目的があるのだろう。
すでにESAがソユーズロケットを運用していることを考えると、最終的には欧州と旧ソ連各国の共同計画に発展する可能性もあるかもしれない。アメリカ一強となっている今の宇宙開発の状況をひっくり返す可能性も秘めている・・・というのは買いかぶりすぎだろうか。"
詳細解説 (スコア:4, 参考になる)
・ISSにおける人員、物資輸送および緊急避難において、ソユーズとプログレスの代替を狙った宇宙船。2010年より運用予定。
・全長10m。直径3.06m。打ち上げ時重量14,500kg。着陸時重量約10t。パイロット2名、乗員4名および700kgの物資を搭載可能。
・打ち上げはこれまたソユーズの後継である専用ロケットオネガを使用。2段式。従来の倍の打ち上げ能力を持つため、燃料は液酸/液水を使用する模様。
・再使用型再突入モジュールはソユーズとは異なり、再突入時は頭部から斜めに揚力突入し、その際、座席が反転する。着陸はパラセールを使用。
・サービスモジュールはソユーズの軌道モジュールを流用するタイプとしないタイプが考えられている。軌道滞在日数は10日。
翼を持たない宇宙船としてはこれまでになく最大で、しかも全く新しいコンセプトの宇宙船なので確かにロシア一国で開発するのは難しいでしょう。ESAに協力をあおぐのが吉と考えますが、現実はどうなる事やら…
Re:詳細解説 (スコア:1)
プロトンかアリアン5でも打ち上げられるんじゃ?
枯れ具合からすればプロトンでしょうけど。
Re:詳細解説 (スコア:1)
Re:詳細解説 (スコア:1)
個人的な予想。
1.カプセルを3人乗りに縮小してソユーズで打上げ。
2.ESAからアリアン5を提供してもらい、ロシアは宇宙船の開発に専念。ESAはクールーに建設予定のソユーズ射点を中止して、アリアン5と射点の改造費用にする。
それ以前に(Re:詳細解説) (スコア:1)
確かに国の面子とか外交上の縛りとかあるんでしょうけど、
計画を進めるにあたって日本の液体水素エンジン開発が蓄積してきたノウハウが非常に貢献するにあたるし、上手くすれば将来的にLE-X単体で商売が出来る(ことは即ちH2Aとその後継機の信頼性向上にも貢献する)ようになるかもしれない。
# 政治家も役人も企業家も日本の資産を外国に切り売りすることばかりに腐心して
# いて、日本のノウハウなどを上手く継続的な商売に持ち込まないのはなぜでしょうね?
Re:それ以前に(Re:詳細解説) (スコア:1)
ロシアからみれば、すでにビジネスパートナーとして協力関係が構築されているESAや、名実ともに世界一の宇宙開発組織であるNASAと比べたとき、JAXAと共同開発するメリットがあるかどうか。ロシアとJAXAは接点少ないし、どうせアメリカの顔色伺いで決断遅いし、資金面でも宇宙開発にはけちくさいし・・・。
あと、ピーキーなLE-Xよりは堅実なヴァルカンエンジンの方がロシア人好みかもしれませんね。アリアン5の方がH-2Aよりも打上げ能力にも射点設備にも余裕がありますし。
Re:詳細解説 (スコア:0)
結局相当な改修がかかって
結局は新規開発と変わらないかも
開発基準になる信頼性の目標が全然違いそうだし・・・・・
追記 (スコア:1)
・打ち上げ用のオネガロケットは上段が液酸/液水エンジンで、下段は従来のソユーズロケットのようだ。
・従来のゼニットロケット(ウクライナ製)でも打ち上げ可能。というか、こちらは全段液酸/ケロシンの扱いやすいロケットなのでこちらの方が実現性高。
・再突入モジュールは側面の一部が平面になっており、突入時はこれを下面に向ける。アメリカではこれを「アイロン型」と呼んでいる。耐熱材はシャトルと同じタイル型のようだが…
Re:詳細解説 (スコア:0)
打ち上げに別途ロケットってことは、一段目だけとか、スペースシャトルみたい
Re:詳細解説 (スコア:1, 参考になる)
#ちなみにSSTOはSingle Stage To Orbitの略で、再利用うんぬんとは全く関係のない概念です。
とりあえず (スコア:1, 興味深い)
なんにでも競合相手があるのは。
分散した「開発リソース」が (スコア:1)
どうなるにしても (スコア:1)
------------------------- DKjldajrweoifL+KDjaw -------------------------
オフトピ? (スコア:1)
というのもTBS秋山カメラマンのミール行きの時に初めてソユーズを知って以来デザインがNASAのより好きでして。
Re:オフトピ? (スコア:0, おもしろおかしい)
「チャー○ナップ」の文字もあざやかだった・・・
Re:オフトピ? (スコア:1, 参考になる)
Re:オフトピ? (スコア:0)
って初代のICBM(といっても実配備は4基のみ)をモディファイ
して」使い続けているのです。だから月にいけなかった
というとこもありますけど。まぁ、あの設計ではどうがんばっても
打ち上げ重量が限られてしまいますから。
Re:オフトピ? (スコア:0)
デザインに影響を受けているのではないかと。
NASA(オフトピ) (スコア:0)
NASAでもアメリカの国家的戦略に左右されて研究費が削減されるような事態が起こっていますが、海外から来た科学者は、どのように思っているのでしょうか。
母国の発展には貢献したいと思っているのですが。
また、優秀な科学者をNASAに持ってかれる事をその母国の人々はどのように思っているのでしょうか。
結局は研究しやすい組織としてNASAが挙げられるのでしょうね。
Re:NASA(オフトピ) (スコア:1)
Re:NASA(オフトピ) (スコア:0)
Re:NASA(オフトピ) (スコア:0)
えっ?
Re:NASA(オフトピ) (スコア:0)
Re:NASA(オフトピ) (スコア:4, 参考になる)
一方で、NASAは元々航空技術の研究開発を目的としたNACAを母体とし、三軍がばらばらに行ってきた宇宙開発機関を統合して生まれた行政組織で、軍とのつながりが強いことも確かです。特に軍用航空機の研究開発では、国防先進技術開発局(DARPA)、軍事衛星の研究開発ではCIAやNSA、国家偵察機構(NRO)、また一部の発射施設は空軍と共有していますし、ミッションでは空軍や海軍の支援を受けることがあります
ただ、世界的に見ても、軍事組織と無関係に純粋に宇宙航空技術開発だけを行っている機関というのは、ほとんどJAXAくらいなもので、他の機関もなんらかの形で軍事組織と協力関係があります。打ち上げロケットにしても、アリアンとHシリーズを例外として、ほとんど大陸間弾道弾打ち上げ用のシステムを祖先に持っています。なぜかというと、単純に宇宙航空機関は、軍の任務や装備、技術、業務が重複するためであって、相互的に協力した方がコストが節減できるから、というのが一番大きいからでしょう
Klipperが… (スコア:0)
Re:Klipperが… (スコア:0)
Re:Klipperが… (スコア:0)
Re:Klipperが… (スコア:1)
Re:Klipperが… (スコア:1)
1を聞いて0を知れ!
そういや、日本にも (スコア:0)
無人だけど。
Re:そういや、日本にも (スコア:0)