パスワードを忘れた? アカウント作成
8936 story

新型宇宙船Klipperの開発で旧ソ連4ヶ国が協力 31

ストーリー by Oliver
翼がなくてもいいじゃないか 部門より

kz78曰く、"以前、スラドでも記事になったロシアの再利用型宇宙船Klipperだが、どうやらNASAからは無視された形のようだ。ITAR-TASSの記事によれば「Klipperに対してESAは興味を示したものの、NASAからは回答が無かった」とのこと。それを受けての対応かは不明だが、SpaceDailyの記事によれば、ベラルーシ・カザフスタン・ロシア・ウクライナの旧ソ連4ヶ国で宇宙開発企業を設立し、Kliperの開発を行うそうだ。おそらく、旧ソ連の崩壊で分散してしまった開発リソースを再集結する目的があるのだろう。
すでにESAがソユーズロケットを運用していることを考えると、最終的には欧州と旧ソ連各国の共同計画に発展する可能性もあるかもしれない。アメリカ一強となっている今の宇宙開発の状況をひっくり返す可能性も秘めている・・・というのは買いかぶりすぎだろうか。"

この議論は賞味期限が切れたので、アーカイブ化されています。 新たにコメントを付けることはできません。
  • 詳細解説 (スコア:4, 参考になる)

    by maruto! (18665) on 2004年09月20日 11時12分 (#624763) 日記
    ここ [astronautix.com]にkliperの詳細が載っています。これによれば一目見るだけでソユーズとは全く異なるコンセプトの宇宙船である事が分かります。かいつまんで翻訳すると…

    ・ISSにおける人員、物資輸送および緊急避難において、ソユーズとプログレスの代替を狙った宇宙船。2010年より運用予定。

    ・全長10m。直径3.06m。打ち上げ時重量14,500kg。着陸時重量約10t。パイロット2名、乗員4名および700kgの物資を搭載可能。

    ・打ち上げはこれまたソユーズの後継である専用ロケットオネガを使用。2段式。従来の倍の打ち上げ能力を持つため、燃料は液酸/液水を使用する模様。

    ・再使用型再突入モジュールはソユーズとは異なり、再突入時は頭部から斜めに揚力突入し、その際、座席が反転する。着陸はパラセールを使用。

    ・サービスモジュールはソユーズの軌道モジュールを流用するタイプとしないタイプが考えられている。軌道滞在日数は10日。

    翼を持たない宇宙船としてはこれまでになく最大で、しかも全く新しいコンセプトの宇宙船なので確かにロシア一国で開発するのは難しいでしょう。ESAに協力をあおぐのが吉と考えますが、現実はどうなる事やら…
    • by keybordist (3572) on 2004年09月20日 12時12分 (#624779) 日記
      14.5tだと、わざわざ新型ロケットを開発せずとも、
      プロトンかアリアン5でも打ち上げられるんじゃ?

      枯れ具合からすればプロトンでしょうけど。
      親コメント
      • by maruto! (18665) on 2004年09月20日 13時04分 (#624793) 日記
        おそらく、有人用として使い慣れたソユーズの射場を利用できる事と、プロトンに有人打ち上げの実績が無いためでしょう。(無人宇宙船の試験打ち上げならあります。おそらく打ち上げGの関係で有人には使えないのでしょう)
        親コメント
      • by kz78 (20202) on 2004年09月20日 20時28分 (#624877)
        アリアン5はヘルメスの打上げロケットとしても使えるように設計されているはずなので、可能性としてはあるんじゃないかと。財政状況を考えても今のロシアに宇宙船とロケットの同時開発ができる余力があるかどうか、ちょっと疑問です。

        個人的な予想。
        1.カプセルを3人乗りに縮小してソユーズで打上げ。
        2.ESAからアリアン5を提供してもらい、ロシアは宇宙船の開発に専念。ESAはクールーに建設予定のソユーズ射点を中止して、アリアン5と射点の改造費用にする。
        親コメント
      • なぜJAXAが共同開発に乗らないのか不思議です。

        確かに国の面子とか外交上の縛りとかあるんでしょうけど、
        計画を進めるにあたって日本の液体水素エンジン開発が蓄積してきたノウハウが非常に貢献するにあたるし、上手くすれば将来的にLE-X単体で商売が出来る(ことは即ちH2Aとその後継機の信頼性向上にも貢献する)ようになるかもしれない。

        # 政治家も役人も企業家も日本の資産を外国に切り売りすることばかりに腐心して
        # いて、日本のノウハウなどを上手く継続的な商売に持ち込まないのはなぜでしょうね?

        親コメント
        • by kz78 (20202) on 2004年09月20日 21時41分 (#624895)
          そもそもJAXAに共同開発のオファーが来てないと思うのですが。
          ロシアからみれば、すでにビジネスパートナーとして協力関係が構築されているESAや、名実ともに世界一の宇宙開発組織であるNASAと比べたとき、JAXAと共同開発するメリットがあるかどうか。ロシアとJAXAは接点少ないし、どうせアメリカの顔色伺いで決断遅いし、資金面でも宇宙開発にはけちくさいし・・・。
          あと、ピーキーなLE-Xよりは堅実なヴァルカンエンジンの方がロシア人好みかもしれませんね。アリアン5の方がH-2Aよりも打上げ能力にも射点設備にも余裕がありますし。
          親コメント
      • by Anonymous Coward
        無人運用が前提の打上げ機を有人にしようとすると
        結局相当な改修がかかって
        結局は新規開発と変わらないかも
        開発基準になる信頼性の目標が全然違いそうだし・・・・・
    • by maruto! (18665) on 2004年09月20日 22時50分 (#624910) 日記
      その後判明した事を追記します。

      ・打ち上げ用のオネガロケットは上段が液酸/液水エンジンで、下段は従来のソユーズロケットのようだ。

      ・従来のゼニットロケット(ウクライナ製)でも打ち上げ可能。というか、こちらは全段液酸/ケロシンの扱いやすいロケットなのでこちらの方が実現性高。

      ・再突入モジュールは側面の一部が平面になっており、突入時はこれを下面に向ける。アメリカではこれを「アイロン型」と呼んでいる。耐熱材はシャトルと同じタイル型のようだが…
      親コメント
    • by Anonymous Coward

      ・打ち上げはこれまたソユーズの後継である専用ロケットオネガを使用。2段式。従来の倍の打ち上げ能力を持つため、燃料は液酸/液水を使用する模様。

      打ち上げに別途ロケットってことは、一段目だけとか、スペースシャトルみたい

      • Re:詳細解説 (スコア:1, 参考になる)

        by Anonymous Coward on 2004年09月20日 16時55分 (#624838)
        再利用されるのは帰還モジュールだけです。ロケットなんかすべて使い捨てです。

        #ちなみにSSTOはSingle Stage To Orbitの略で、再利用うんぬんとは全く関係のない概念です。
        親コメント
  • とりあえず (スコア:1, 興味深い)

    by Anonymous Coward on 2004年09月20日 8時25分 (#624725)
    すばらしいと。
    なんにでも競合相手があるのは。
  • 仕事が無いから、と、出稼ぎに行ってないかどうか心配です。
  • by jerry (3156) on 2004年09月20日 10時30分 (#624751) 日記
    どちらの開発も平和利用されることを望みます。
    --
    ------------------------- DKjldajrweoifL+KDjaw -------------------------
  • by sago (22454) on 2004年09月20日 13時11分 (#624797)
    単純にロシアロケットのファンなので頑張ってはほしいです。
    というのもTBS秋山カメラマンのミール行きの時に初めてソユーズを知って以来デザインがNASAのより好きでして。
    • Re:オフトピ? (スコア:0, おもしろおかしい)

      by Anonymous Coward
      まるで「王立宇宙軍」ばりのデザインのロケットに
      「チャー○ナップ」の文字もあざやかだった・・・
      • Re:オフトピ? (スコア:1, 参考になる)

        by Anonymous Coward on 2004年09月21日 3時30分 (#624953)
        やぼな突っ込みですが、鮮やかに描かれていたのは商品名の「チャームナップ」ではなく企業名の「ユニ・チャーム」ではなかったかと。
        親コメント
        • by Anonymous Coward
          こうやってみるとソ連~ロシアの宇宙計画用のロケット
          って初代のICBM(といっても実配備は4基のみ)をモディファイ
          して」使い続けているのです。だから月にいけなかった
          というとこもありますけど。まぁ、あの設計ではどうがんばっても
          打ち上げ重量が限られてしまいますから。
      • by Anonymous Coward
        やぼな突っ込みですが、王立宇宙軍のほうがロシアロケットの
        デザインに影響を受けているのではないかと。
  • by Anonymous Coward on 2004年09月20日 9時58分 (#624740)
    NASAには世界で有名な科学者が集まっています。研究で調べ物をすると最終的にはNASAに行っている人が多いです。
    NASAでもアメリカの国家的戦略に左右されて研究費が削減されるような事態が起こっていますが、海外から来た科学者は、どのように思っているのでしょうか。
    母国の発展には貢献したいと思っているのですが。
    また、優秀な科学者をNASAに持ってかれる事をその母国の人々はどのように思っているのでしょうか。
    結局は研究しやすい組織としてNASAが挙げられるのでしょうね。
    • by alchemy (20366) on 2004年09月20日 10時52分 (#624758) 日記
      しかもCaltechに集まってる・・・
      親コメント
    • by Anonymous Coward
      NASAは米軍の軍事組織でもあるので、軍がよくやるような数多くの 事実隠蔽を行っています。海外からの研究者が自由に研究出来る ような組織ではないでしょう。ま、流出資料とされるものの全て がそうだとは限らないけれども...。スペースシャトルの事故の時 もいろいろと後から後から出て来るし...。
      • by Anonymous Coward
        >NASAは米軍の軍事組織でもあるので、

        えっ?
        • by Anonymous Coward
          デルタロケットも元々軍用でしたし。
          • Re:NASA(オフトピ) (スコア:4, 参考になる)

            by von_yosukeyan (3718) on 2004年09月20日 18時58分 (#624862) ホームページ 日記
            米国において、連邦軍に属するか否かの基準は、単純に1947年国家安全保障法の適用を受けるか否かです。この観点から見れば、NASAは国防総省管轄の行政機関ではなく、大統領直轄の独立行政機関で、長官の任命は議会の承認を経た上で大統領が行い、国家安全保障法の適用を受けないばかりか、組織員に対して軍法の適用はありません。従って軍事組織はありません

            一方で、NASAは元々航空技術の研究開発を目的としたNACAを母体とし、三軍がばらばらに行ってきた宇宙開発機関を統合して生まれた行政組織で、軍とのつながりが強いことも確かです。特に軍用航空機の研究開発では、国防先進技術開発局(DARPA)、軍事衛星の研究開発ではCIAやNSA、国家偵察機構(NRO)、また一部の発射施設は空軍と共有していますし、ミッションでは空軍や海軍の支援を受けることがあります

            ただ、世界的に見ても、軍事組織と無関係に純粋に宇宙航空技術開発だけを行っている機関というのは、ほとんどJAXAくらいなもので、他の機関もなんらかの形で軍事組織と協力関係があります。打ち上げロケットにしても、アリアンとHシリーズを例外として、ほとんど大陸間弾道弾打ち上げ用のシステムを祖先に持っています。なぜかというと、単純に宇宙航空機関は、軍の任務や装備、技術、業務が重複するためであって、相互的に協力した方がコストが節減できるから、というのが一番大きいからでしょう
            親コメント
  • by Anonymous Coward on 2004年09月20日 11時55分 (#624770)
    一瞬、Knopperに見えました。
  • by Anonymous Coward on 2004年09月21日 23時32分 (#625490)
    なんか [hamajima.co.jp] あったよねえ。
    無人だけど。
typodupeerror

身近な人の偉大さは半減する -- あるアレゲ人

読み込み中...