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9002 story

もうすぐ超新星爆発を観測か? 43

ストーリー by Oliver
宇宙最大のドッカーン 部門より

ferrocyan曰く、"読売新聞などの伝えるところでは、NASAとMITは、近日中に超新星爆発が観測されるのではないかとの予想を発表しています(NASAのページ)(MITのページ)。それによると、9月12,16日にX線フラッシュ(東工大のページにある解説)が、9月24日にガンマ線バースト(ISASのページにある解説)が、宇宙の全く別の場所で起こっており、これらは超新星爆発の初期段階で起こる現象の可能性があることから、各領域では近日中に超新星爆発が観測されるかもしれないとのこと。予想通りなら、超新星爆発を事前に待ちかまえて観測する(しかも3つ続けて)という快挙を成し遂げることになります。なお、今回の現象を観測した衛星HETE-2(High Energy Transient Explorer:高エネルギートランンジェント天体探査衛星・第2号機)には、日本の理化学研究所が開発した広視野X線モニターが搭載されているそうです(打ち上げ時のプレスリリース)。"

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  • もうすぐっていっても (スコア:3, すばらしい洞察)

    by oddmake (1445) on 2004年10月04日 6時47分 (#631368) 日記
    まだ光が届いていないだけで、もうとっくの昔に爆発しているんだろうなぁ……。

    # といってみるテスト
    --
    /.configure;oddmake;oddmake install
  • by Anonymous Coward on 2004年10月04日 7時25分 (#631372)
    で? 彼らの言う「もうすぐ」っていつ?
    1年後? 10年後? 100年後?


    と思ったら
    > 観測チームの仮説では、今回の天文現象の発生から10―20日で超新星に移行するはずだという。
    とか読売には書いてあった。極近ですね。
    • Re:「もうすぐ」の定義 (スコア:3, おもしろおかしい)

      by Anonymous Coward on 2004年10月04日 10時10分 (#631400)
      推測だが、こんな感じでは?>「もうすぐ」の定義

      素粒子物理学者: ピコ秒単位
      回路設計者: マイクロ秒単位
      一般人: 日単位
      進化遺伝学者: 千年単位
      古生物系地質学者: 十万年単位
      惑星学or堆積学系地質学者: 百万年単位
      宇宙物理学者: 億年単位

      意にそぐわない仕事を押しつけられた高級官僚: 永遠の未来
      親コメント
      • by Anonymous Coward on 2004年10月04日 14時03分 (#631502)
        ピコ秒は化学の人かな。素粒子では弱い相互座用でしか崩壊しない
        かなり長寿命な粒子ぐらいか。
        素粒子では10のマイナス23乗秒ぐらいが単位かな。
        これは光速で陽子なんかを通り抜けるのにかかる時間です。
        ひもな人は10のマイナス43乗ぐらいが単位です。
        彼らはこれより短い時間では因果律なんかなくなって
        時間を定義できないといってます。
        親コメント
      • by hirata (3986) on 2004年10月04日 15時42分 (#631571)
        数学者:任意の「亀に追いつけない」小さな時間
        親コメント
      • >素粒子物理学者: ピコ秒単位
        snip...
        >宇宙物理学者: 億年単位

        この2つの分野を兼ねてる人も少なく筈だけど
        彼(女)らの場合は(笑
      • > 回路設計者: マイクロ秒単位

        マイクロ秒って・・・1MHzのクロック周期じゃないですか。
        いくらなんでも遅すぎ。「もうすぐ」というなら、最低でもナノ秒単位でしょう。
      • >意にそぐわない仕事を押しつけられた高級官僚: 永遠の未来

        追記:(少なくとも自分の任期中ではない)

        とか。
  • 助けてしーぽん! (スコア:2, おもしろおかしい)

    by kr (10950) on 2004年10月04日 8時39分 (#631382) 日記

    超新星爆発ということで これ [stellvia.com]を思い出してしまったわけですが。^^;

    今回のX線フラッシュとガンマ線バーストの源が我々からどれくらいの離れたところにあるのか、リンク先を探したのですが、 ちょっと見つけられませんでした。 タレコミの解説リンク先をみると、普通は遥か彼方の銀河で起こるもののようなので、今回もそうなんだと思いますが。

    それにしても、

    the most powerful explosion known other than the Big Bang
    (NASA, MITの記事より)

    なんてものが劇中設定のように20光年先なぞで起ったら、 「未曾有の大災害」どころの騒ぎじゃなさそう……。ガクガクブルブル……。

    --
    米国版DVD(まだ第4話までしか出てない)で観てるので続きが楽しみなkr

  • 電磁波で、たぶん今度「観測」できるのは可視光。だとするとそ
    の間隔は実際に週単位なわけで、天文現象にしてはずいぶん時間
    スケールが短いなぁ...と思ったり。
    # まさか波長の違いで電磁波の伝達速度に差が!?
    • by teltel (1423) on 2004年10月04日 14時43分 (#631528) 日記
      発生源で、時間差ができます。最初にγ線を、次にX 線を、とエネルギーを下げてきて可視光も途中ででます。
      詳細なモデルを忘れたので、原因は書けないのです…。観測的にはγ線バーストがそもそも単独で原因不明の現象だったのです。その後X 線アフターグロウが見付かり、実は可視光でも見えていた、という話だったと思います。
      > 時間スケールが短いなぁ...と思ったり。
      むしろ時間スケールは重要な情報になります。例えば、このガンマ線バーストは、20 日程度で変化する現象なので、少なくとも20 光日程度より小さいサイズで起こっている現象だと解ります( 20 光日 ~ 3465AU ~ 0.17pc )。とっても狭い領域で起こってますね。
      親コメント
    • by nq (16642) on 2004年10月05日 8時02分 (#632015) 日記
      ガンマ線バーストのモデルとして、多分もっとも有力なコラプサー(崩壊星)モデルだと、まず死にかけた星の核が重力崩壊してブラックホールになり、その時に解放されたエネルギーの一部が光速に近い細いジェットとして、星の中を突っ切って外に飛び出します。それを正面から見ればガンマ線バーストとして見える。
      ほぼ光速のジェットですから、だいたい星の半径を光が横切るのにかかる数秒ないし数十秒で出てくる。

      星の中心近くでは全方向に衝撃波が走り、放射性のニッケルが大量に生成され、その崩壊で放射されるガンマ線が星の中で物質中の電子に数え切れないぐらい散乱されながら少しずつ拡散し、星の表面に達すると星全体が爆発で膨れ上がって超新星として観測されるようになります。光子が星の中心から表面に拡散によって到達するのに一週間以上の時間がかかります。もとのガンマ線はさんざん散乱や吸収・再放射を繰り返しているうちに可視光や赤外線になって外に出ます。

      週単位というのは、星の進化の時間尺度(千万年から数十億年)に比べればとても短いけれど、光やニュートリノが星をまっすぐ突っ切る時間に比べれば、ずいぶんと長いといえます。

      #この話題には直接関係ありませんが、波長の違いによる光速の違いはある種の量子重力理論で予言されていて、GeVぐらいのエネルギー差で数十億光年走ってようやく数秒、というぐらいだそうです。3年ぐらい先に予定されているGLASTというガンマ線天文衛星の観測テーマのひとつに、ガンマ線バーストを使って、この時間差を検証する、というのがあります。
      親コメント
    • by SteppingWind (2654) on 2004年10月04日 12時40分 (#631459)

      ガンマ線なんかは電磁波の形で伝わってくるわけではなく, 光速に近い速度まで加速された粒子が大気にぶつかった際に放出されることが多いみたいです. ですから途中の経路の電磁的な状況によっては電磁波よりも早く(と言っても光速を越えているわけではない)到達する可能性はあります.

      # チェレンコフ放射で減速しないのか? とかはありますが

      今回とは逆に, 過去の超新星爆発の残骸から加速・放出された高エネルギ粒子によると思われるガンマ線は, 例えばカンガルー望遠鏡 [u-tokyo.ac.jp]によって観測されています. とすると, ガンマ線が観測されているのに近くにそういった物が無いとすれば, 丁度今起こった超新星爆発の衝撃波あるいは磁場変動による加速だと予想できるってことじゃないでしょうか.

      # 素人の妄想モード全開なのでID

      親コメント
    • by maty (3877) on 2004年10月04日 12時58分 (#631464)
      太陽と同じで超新星より出てくるタイミングが違うのではないで
      しょうか?
      X線もガンマ線も内部が爆発始めた瞬間出てきて、その衝撃が表面
      間で走るまで数週間?でも週単位ってのは大きいなぁ、爆発した
      天体も馬鹿でっかいんでしょうけどねぇ

      #NHKのあのシュゴォっておとが聞こえてくる
      #逃げろぉヘリオス(でもすでに数百~千年前だけど)
      親コメント
      • by Anonymous Coward
        オデッセイか、懐かしいなぁ。

        それで思い出したけど、今回のはニュートリノは飛んでこなかったのかな。
        いつだったかの超新星は、カミオカンデが第一発見だったってやってた気が。
  • by tamaco (19059) on 2004年10月04日 20時59分 (#631794)
    付録2 Sirius [so-net.ne.jp]によれば、シリウスが超新星爆発するという説があります。

       ではシリウスは超新星直前の状態にあるのではなかろうか。
      そう考えることは楽しい。これは見物である。
      なにしろ、たった八・七光年しかない。
       これまで、ケプラーの星以来、四百年もの長きにわたって銀河系内で
      超新星は起きなかった。しかし、おそらく人類百万年の歴史で最大の
      イベントとなるであろう超新星が数千年後か、もっと近いうち起きるかもしれない。
      じつに楽しみなことである。

    ・・・予知できても、どうにもなりませんね^^;
    400光年も(?)離れているベテルギウス [nifty.com]でさえも、超新星爆発したら、
    地球にそれなりの影響がでるとのくらいですから

    もっともシリウスに関しては古代の「赤色」に関する反証の説 [airnet.ne.jp]もあるそうで、
    なんともいえないんですけど
    • by nq (16642) on 2004年10月05日 8時34分 (#632026) 日記
      ま、シリウスが近々超新星爆発すると考えている天文学者は皆無だと思いますが、今、もっとも超新星に近いと考えられているのは、ηカリーナ(竜骨座エータ星)(ハッブルの画像) [hubblesite.org]です。明日爆発するかも知れないし、10万年先かもしれませんが。
      親コメント
    • 赤いシリウスを題材にしたものと言えば, 星野之宣の「超新星メギド」でしょうか. 1988年の作品ですから元ネタはもちろん1987A [u-tokyo.ac.jp]なんでしょうけど.(作中にもニュートリノによるチェレンコフ光で水が光るなんて描写もありますし)

      もちろん第2次, 第3次の衝撃波の影響と対策も描かれていて(むしろこちらがメイン), 最近の「宇宙のステルビア」に大きな影響をあたえているのは間違いないでしょう.

      親コメント
  • by Anonymous Coward on 2004年10月04日 9時19分 (#631387)
    二つは偶然。
    三つ揃ったら陰謀。

    なんて言ってみる。
    本当に超新星の三連発なのでしょうか?
    新星じゃないの?という疑問。
  • by Anonymous Coward on 2004年10月04日 17時37分 (#631641)
    「東工大のページにある解説」の画像ファイルが、 下から順にゆっくりと表示された(ADSL環境)ので、不思議に思い、プロパティを見てみれば、いわゆるビットマップ形式でした。
    しかもHTMLで縮小表示するおまけ付です。
    この画像は、下り回線の測定用でしょうか?
typodupeerror

「毎々お世話になっております。仕様書を頂きたく。」「拝承」 -- ある会社の日常

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