パスワードを忘れた? アカウント作成
9011 story

MicrosoftのFAT特許、米特許商標庁が取消し決定 70

ストーリー by Oliver
世界は8.3 部門より

Readme please by 2k.txt 曰く、 "本家のストーリーでも報じられていますが、Internet Watch 他によると、米特許商標庁が、米国の非営利団体 Public Patent Foundation(PUBPAT)特許取り消し要請に応じて、マイクロソフトのFAT特許を無効であると宣言した、と同団体がプレスリリースで発表しました。まだ Microsoft はこれに反訴する機会を与えられていますが、これで同特許が無効とされる見込みが一段と強くなった形です。
記事内で「この手の特許をライセンスする企業が、返金に関する条項も取り込んでいる事を願うよ。お金を返してもらえるようにね」と PUBPAT の Dan Ravicher 氏は語っています。EFF の Patent Busting Project 等、同様の試みが今後どのような成果をあげるか、楽しみになってきますね。氾濫する特許問題関連の今後に一石を投じるニュースです。"

問題になっているのは米国特許5,579,517で、ファイルシステム内でひとつのファイルに長いものと短いもの、ふたつの名前を与えることで互換性を確保する、というものだ。

この議論は賞味期限が切れたので、アーカイブ化されています。 新たにコメントを付けることはできません。
  • 逃げ道 (スコア:3, 参考になる)

    by Anonymous Coward on 2004年10月05日 17時23分 (#632246)
    >返金に関する条項も取り込んでいる事を願うよ

    通常、特許使用許諾契約には、「何があっても返金しません」という趣旨の条項が入っています。少なくともウチの会社が許諾するときの標準契約書と、ウチの部門が某社から許諾を受けたときの契約書はそうなっていました。

    #単なる振込み手続き上のミスなんかは返してもらえるようですが
    • by Anonymous Coward
      この手の条項を封じてしまえばバカバカしい特許騒ぎが激減する気がするのだけど.
      そう甘くはないのですよね.きっと.
  • by wei (16323) <kitty_freak@yahoo.co.jp> on 2004年10月06日 8時12分 (#632477)
    「特許取り消し要請」というのは、多分、再審査(reexamination) [patro.co.jp]のことを言ってるんですよね?
    (impressの記事には「再審査手続き」と記されています [impress.co.jp]。)
    あと、前々から気になってるんですが、特許は「申請」ではなく「出願」です [furutani.co.jp]。
  • by kakitaro (10664) on 2004年10月06日 16時29分 (#632640)
    この件もそうですが、先日レメルソンの特許も無効との判決が出たとか。
    米国ではプロパテントとか言って特許判断があまりにも特許権者出願者に有利に走りすぎた弊害が近年強くなり、揺り返しが起こっているように感じます。
    今回の判決はその流れを汲んでいるように思えます。
    日本は米国に数年遅れて進みますので、今が一番キツいと思うのですが、数年後にはまともになりそう。。。。
  • この分だと (スコア:1, すばらしい洞察)

    by Anonymous Coward on 2004年10月05日 15時41分 (#632216)
    ボタンの長押しも同じ運命じゃないですかね。

    #昔からあったしな
    #tabも取り消しになりそうな予感
  • とはいえ (スコア:1, 興味深い)

    by Anonymous Coward on 2004年10月05日 15時50分 (#632220)
    有名なブランコの横こぎ特許のように、一回蹴られても
    却下理由を旨くすり抜けるように申請書を何度も書き直していけば、
    最後には向こうが却下できないような申請が出来上がって
    通ってしまうというようなことになるかも。
  • 2つのファイル名って、8+3のほうだと大文字小文字関係なくて、もう一つのほうで
    ロングだったり大文字小文字を区別しているとかって仕様だと解釈しているのです
    が、間違ってませんかね?

    #いや、それでえらいメにあった記憶が去年の暮れあたりにあったもので。
    #よく分かってない僕も僕だと思いますが、Samba でcase sensitiveを
    #"yes"にする場合は要注意。

    ---
    「萌え」「美少女」「メイド」に現実逃避してはいけませんか、そうですか。
    --
    人事を半分尽くして天命を待つ
    • by tarosuke (2403) <webmaster@tarosuke.net> on 2004年10月05日 15時56分 (#632225) 日記
      長いほうって、記録はするが区別はしないんじゃなかったっけか。
      # Sambaは記録するのと区別するのを別々に設定できた気がする。
      親コメント
      • by Anonymous Coward on 2004年10月05日 19時34分 (#632285)
        CreateFile [microsoft.com]:
        FILE_FLAG_POSIX_SEMANTICS

        POSIX(UNIX ベースのポータブル OS)の規則に従ってファイルにアクセスするようシステムに指示します。この規則には、ファイル名が同じで大文字と小文字だけが異なる複数のファイルを認めるファイルシステムに対し、それらのファイルへのアクセスを認めることが含まれます。このフラグを指定する場合、注意が必要です。MS-DOS または 16 ビット版 Windows からは、このフラグを指定して作成したファイルにアクセスできないからです。
        こんなのあったり。んでも一般に出まわってるファイラーとかは殆ど対応してないと思う。
        親コメント
        • CD-Rにファイルを書くときにRomeoExtensionってので小文字の
          ファイル名ができてしまってDOSで読めなくて困った事がありました。
          で、Julietって指定するとDOSでも読める形式になりました。

          このあたりもMSが特許持ってたりするんでしょうか?
          --
          **たこさん**・・・
          親コメント
      • by Anonymous Coward on 2004年10月05日 17時07分 (#632242)
        長いほうのファイル名についてもファイルシステムとしては記録もするし区別もします。さらにNTカーネルレベルでも区別しているようです。Windows Services for UNIXをインストールしてみればそれが確認できます。
        親コメント
    • by Anonymous Coward on 2004年10月05日 16時06分 (#632229)
      >>2つのファイル名って、8+3のほうだと大文字小文字関係なくて、もう一つのほうで
      >>ロングだったり大文字小文字を区別しているとかって仕様だと解釈しているのです が、間違ってませんかね?
      Windows側が大文字小文字は区別していないだけであってファイルシステム側はどちらも大文字小文字は区別しています。

      ここら辺を知っていないと ファイル名が表示されているのにファイルが無いと怒られびっくりすることがあるかも
      もっと混乱させることはOSによって勝手に表示を変えていることがあるのでこれも注意かな
      親コメント
      • 昔、X68kでファイル名の事を気にせずにDOSフォーマットのフロッピーに
        ファイルを入れて、会社に持って行って読めなくて、FD使って小文字を大文字
        に修正ってことを何度かやりました。

        BIOSレベルではOKだけど、DOSレベルではNGだったのでしょうね。
        たしかFILMTNでは変換出来なかったし。

        >もっと混乱させることはOSによって勝手に表示を変えていることがあるのでこれも注意かな

        自前のdirコマンドで、先頭だけ大文字で後小文字とか全部小文字とか
        やってました。全部大文字より見やすかったし。カラー表示もさせて
        たんだったかな。
        親コメント
        • x68kって、大文字小文字以前に、ちょっと長いファイル名が使えたような
          • by ken-1 (4041) on 2004年10月05日 19時12分 (#632278)
            使えるけど(標準では)後ろの方は認識されない。

              ABCDEFGH0123456789.TXT
              abcdefgh9876543210.txt
              Abcdefgh.Txt

            確か全部同じファイルとして扱われたはず。

            うれしいけど悲しい仕様でした。
            親コメント
            • by taka2 (14791) on 2004年10月05日 21時08分 (#632321) ホームページ 日記
              Windows95(たぶんそれ以降も)だと、X68kで作った、VFATではなく8+3の方が小文字混じりになってるファイルにも、そのままアクセスできます。

              でも、X68000後期は必須のフリーソフトウェア、 TwentyOne.x を常駐させると、18+3をフルに認識するようになるのですが、
              これをやっちゃうと、DOS/Windowsから見たときに
              ABCDEFGH.TXT(元はABCDEFGH0123456789.TXT)
              abcdefgh.txt(元はabcdefgh9876543210.txt)
              Abcdefgh.Txt(元はAbcdefgh.Txt)
              と、同じ名前のファイルが複数存在することになって途方にくれる羽目になります。

              #結局、X68000上でtarに固めてWindowsに持ってきました。
              親コメント
              • 同じことやったな~
                あとVFATはFDの書き込み禁止に注意。
                X68やMac(7.6までで確認、以降は知らない)でDOSフォーマットしたFDをVFAT環境に持って行くことはOK
                一度でもVFAT環境でアクセスして何かを書き込みされてしまうと以後、X68ではエラー発生で読めなくなる。
                MacではFDのボリューム名にファイル名の残骸が表示されました。
                (VFATの正体みたりwボリューム名の属性を使って長いファイル名を実現してる)
                DOSでコピーするか、Win>Mac>X68と途中にMacをはさめばなんとかなったけどね。
                親コメント
            • あるプログラムで 2004DATA.DAT,2004DATB.DAT,2004DATC.DAT,... というようにデータファイルに名前をつけていって,2004DATZ.DATで足りなくなったので仕方なく2004DATa.DAT,2004DATb.DAT,...を使うようにプログラムを書き直したことがあります…MS-DOSでした…データの復旧が大変でした…
              親コメント
        • 細かい話だが、たしかファイルシステム的にはOKだけど、シェル的にNGだったと思う。
      • by Anonymous Coward on 2004年10月05日 17時52分 (#632251)
        この大文字小文字の同一視(?)ですが、(いわゆる)全角文字についても行われるんですね。"A.txt"のあるフォルダに"a.txt"を作ろうとすると怒られます。1バイト文字でやっていることなので、考えてみれば一貫した挙動になるわけですけどちょっと驚きます。
        これはギリシャ文字やキリル文字についても同様ですが、さすがにひらがなとカタカナの同一視はしないようです。
        親コメント
    • > 2つのファイル名って、8+3の

      8文字の長い名前と3文字の短い名前を一つのファイルが持つ・・・

      とか考えたんだけどそうではない?(笑
  • 長短ってことは (スコア:1, 参考になる)

    by Anonymous Coward on 2004年10月05日 16時18分 (#632233)
    この申請は純粋なFATじゃなくてVFATってことだね。
    いや、いまどきVFATじゃないただのFATしか扱えないアプリがあったとして使いでが少ないことは確かなのだが。
    そういや、LinuxじゃないほうのZaurusは8+3しか扱えなかったっけ?
    • by Anonymous Coward on 2004年10月05日 18時12分 (#632256)
      MI-E系はロングファイル名を扱えます。
      F0:(本体), C1:(CF) C2:(SD)でアクセスすると8.3体系。
      K0:(本体), L1:(CF) L2:(SD)でアクセスするとロングファイル名。
      親コメント
    • by Anonymous Coward on 2004年10月05日 18時17分 (#632257)
      携帯電話のminiSDもFATだったと思う。 全部じゃないかもしれないけど、自分の使ってる au A5406CA はFAT
      親コメント
    • by Anonymous Coward on 2004年10月06日 9時44分 (#632503)
      PC上では大抵VFAT/NTFSに移行してると思うけど...

      デジタルカメラなどでは、FATなものもあります。
      そんなデジカメをWinに接続し、そっちからデジカメに入ってるメディアの
      中の画像ファイル名を長いものに変えると、当然デジカメ側で表示、再生
      出来なくなります。

      # つう構造に由来するクレームが結構ありますた。
      親コメント
  • by takaki (1272) on 2004年10月05日 18時24分 (#632262)
    umsdosfs って、 FAT 上に UNIX なファイルシステムを実現するものだったはず。
    よって、 VFAT の特許って無効なのでは?
    • by Anonymous Coward
      何がどう「よって」なのかわからんのだが、解説してもらえるだろうか?
      • by takaki (1272) on 2004年10月05日 19時00分 (#632273)
        失礼。

        > 問題になっているのは米国特許5,579,517で、ファイルシステム内で
        > ひとつのファイルに長いものと短いもの、ふたつの名前を与えることで
        > 互換性を確保する、というものだ。

        ↑ここのところについて書いてます。
        umsdosfs も、 VFAT と同じく FAT 上に別のファイル名を与えて互換性を
        確保するものなのです(仕組みは違えど)。

        Linux 上での umsdosfs は私の知っている限り 95 年の中頃には
        もう存在していました。実際の実装はもっと前だと思います。

        て、特許出願以前にその特許が知られていればその特許は無効だったはずなので、
        VFAT の特許って無効じゃないのかとおもっているのです。

        # 残念ながら、正確な時期はどちらも把握してません。
        親コメント
        • プロジェクト開始が 1992 年、配布が 1994 年 [tldp.org] らしいです。特許取得が 1996 年ということらしいので、これが先行技術として認められるものであるならば、確かに無効であるといえそうです。

          んで、 umsdos がどういうモノなのか、という説明については、こちらのテキスト [linux.or.jp] が分かりやすいかと思われます。どうやらファイル名や属性などの (FAT を Unix ファイルシステム的に利用するための) 情報を、 --linux-.--- という名前のファイルに保存しておくというやり方を取っており、しかもそれは umssync というコマンドを使って手動で生成してあげなきゃいけない、というもののようです。問題の特許のクレームの詳細についてはよく知らないので、これが先行技術として有効な内容のものであるといえるかどうかについては、おいらには判断できません。

          --
          むらちより/あい/をこめて。
          親コメント
        • by Anonymous Coward
          あいかわらずサッパリわかりません。
          なぜ仕組みが違うにも関わらず「よって」なのですか?
          仮に仕組みが同じだったとしても時期がわからないんじゃ「よって」なんて言えないと思うのですが。
        • by Anonymous Coward
          FAT上に限定しなければ、ですが、NetWare もひとつのファイル実体に対して複数のファイル名を持つファイルシステムだったような。

          あれ、どうだっけな。
          • by Anonymous Coward
            「ひとつのファイル実体に対して複数のファイル名を持つファイルシステム」ってだけなら、古き良きUFSだってそうでしょうが。
  • 類似のもの (スコア:1, おもしろおかしい)

    by Anonymous Coward on 2004年10月05日 19時07分 (#632274)
    CD-ROMでは、Unix系のRockRidgeっていうフォーマットだったと思いますが、これが2つのファイル名を使い分けていましたが、それとは関係ないってことですか。
    ISO 9660も、レベル2か3だかで、使い分けられるようにして多様な気がします。DVD-RAM等々は、UDFのファイル名の互換性の扱いで、最初困ってたような気がした。
    VFATはMS-DOSの5か6で使えたのでしたっけ。
    Slackware等々のCD-ROMでrockRidge使ってたのとどっちがはやい? と思ったのですが、RockRidgeってそれより前からあるのかな。
    • Re:類似のもの (スコア:1, すばらしい洞察)

      by Anonymous Coward on 2004年10月05日 21時08分 (#632320)
      全然別の話題だけど,Windows 環境で Rockridge 拡張を扱う手軽な方法ってありませんでしょうか.

      # 「手軽な」と言っておかないとアレとかコレとか色々あるんで.
      親コメント
    • by tatsuhiro (21311) on 2004年10月05日 22時48分 (#632370)
      ROCK RIDGEはメディアが2つの名前を持ってますが、UDFは持っていませんね。
      ROCK RIDGEはディレクトリレコードの中のシステム用欄にPOSIX側の名前、UID/GID、パーミッション等が書いてあります。
      UDF [osta.org]は長い名前しか持っていません。OS側(ファイルシステム)が規格に従って名前を短くしてます。
      ROCK RIDGE(いまだにドラフトのままですが...)がはじめて出たのがいつかはちょっと調べがつきませんが、1993/7/13付けのVer.1.10のExtension IDが「RRIP_1991A」(1994/8/7付けの1.12 [ymi.com]では「IEEE_P1282」)なので、1991年頃から検討されていたのではないでしょうか?
      親コメント
  • by Anonymous Coward on 2004年10月06日 0時07分 (#632413)
    そんなの当たり前じゃないか、という特許ほど、回避しずらくて他社が抵触しやすくて良い特許。
    逆に、自分がそんな特許に引っかかりたくないから、製品化の時には、特許取れようが取れまいが特許申請しておく。
    取れちゃったらラッキー。
    特許合戦の時には、内容はあまり考えないで、特許の数比べでクロスライセンス。
    というのが当然な世界だと思ってたんですが。

    特許なんて、特許庁が認めたところで意味はなくて、
    争って異議が出て何ぼのものじゃないかと。

    そんな特許を面白がって笑い話にはしても、
    一々真剣に反応してたら、やってられない。
    そういうものじゃないんですか。

    #某特許申請乱発企業の中の人なのでAC
typodupeerror

ハッカーとクラッカーの違い。大してないと思います -- あるアレゲ

読み込み中...