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3Dゲームを網羅するサブマリン特許訴訟 106

ストーリー by yoosee
米国特許は全廃止しよう! 部門より

思わず見逃してしまっていたのですが、ITMediaニュースによると、米テキサス州の法律事務所McKool Smithが大手のゲームソフトメーカー各社を相手に特許訴訟を起こしたということです。 訴えられているゲーム大手会社のうち、日本企業ではセガ、スクウェア・エニックス、テクモ、ナムコ等の名前が訴状に挙げられているそうです。

この特許は 1988年に認可された米国特許4,734,690号。内容は「3Dオブジェクトを動かし、結果を2Dプレーン(テレビやモニタの画面など)に投影、ユーザーがパースペクティブの変更やズームイン・アウトを行えるシステムに関する特許」だそうですが、ゲーム業界にとって第2の「コイル特許」となるんでしょうか。なんかこういうの聞くだけでゲームする気が萎えるというものです…

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  • 極端ですね (スコア:2, すばらしい洞察)

    by Anonymous Coward on 2004年11月05日 15時51分 (#648315)
    米国特許は全廃止しよう! 部門より.
    ソフトウェア特許なら分かるんですが。
  • 1988年であれば、3Dが今日ほど広まっていなかったでしょうから、特許が成立してしまったのかもしれませんが、それを10年以上も放置しておきながら、突然請求するというのはひどすぎます。
    サブマリン特許一般にいえることですが、権利は主張しなければいけないわけで、10年以上放置するのはいくらなんでも努力を怠っているといわざるを得ません。

    まあ今回訴えられているのは大企業だし、たぶん裁判で負けるようなこともないでしょうけども、何か変なことにならなければいいですね。
    • >まあ今回訴えられているのは大企業だし、たぶん裁判で負けるよう
      >なこともないでしょうけども、何か変なことにならなければいいで
      >すね。
      と言い切れない罠
      タレコミにもあるコイル特許 [kanshin.com]にはほとんど大企業が負ける
      あるいは和解に応じている罠。

      #陪審員はたいてい素人だから
      --
      ____
      #風邪をひきました、脳が故障しています
      #残念ながら仕様です。
      親コメント
    • by aquaforest (17246) on 2004年11月05日 16時36分 (#648358)
      非難を受けてアメリカの特許に関しては
      「有効期間を出願日から20年」に変更になりましたよね
      でも、それ以前の特許に関しては
      「成立より17年」
      のままなので、95年以前の出願特許に関しては成立時より17年が適用されるんでしたよね

      いっそ、すべて変更してしまえば良かったのに。
      それとも何処かのお偉いさん達から圧力がかかったのかな?
      特許大国かつ訴訟大国だからねぇ
      サブマリン特許なんかにまけるな日本企業(゚Д゚)ノ
      --


      #きっと、可能性っていうのはその辺に落ちているんだけど
      #気がつかない物じゃないかなと思う。
      親コメント
    • > 10年以上放置するのはいくらなんでも努力を怠っているといわざるを得ません。

      同感です。で、何年くらいが妥当だと思われます?
      現状の公訴時効(?)って何年なんでしょうね?
      起算は、特許侵害の事実を知ってからになるんでしょうか?
      親コメント
    • 訴える側は以下の点について声明を出して欲しいですね。

      • その発明がどれほど画期的ですばらしいか?
      • 侵害されたことによってどんな損失を被ったか?
      • 現状を放置すると今後どれだけ損失が膨らむか?

        あと,いつも思うのは,サブマリン特許で訴訟を起こす側って「恥ずかしくないのかな?」という点。
        「あの会社,あんなことで訴えてやがる。いひひ!」というマイナスの評判が立つリスクもあると思う。
        訴訟を起こしたばっかりに,自社の技術の貧困さが世に知れわたり,自社の信用を失うとか。

        # ところで,訴えた側の「法律事務所」ってのはゲームの制作と関係あるのだろうか。
      親コメント
    • 特許の考え方として、車輪の再発明はやめよう・最初に発明した人には特別な
      権利をあげよう~ってのもあると思うんですけど、
      そこからするとなんかサブマリン特許って「あるんなら最初から出せよ!」って
      思っちゃいますよね。
      --
      飲めば飲むほど弱くなる〜
      なので最近禁酒中〜 :P
      親コメント
  • by Anonymous Coward on 2004年11月05日 16時01分 (#648324)
    ユーザーがパースペクティブやズームの変更を行わなければ特許に触れないんでしょうか?
    パースペクティブやズームの変更がないと困るゲームってあまり思いつかないんですけど・・・
    視点変更だけでなんとかなりませんか?
    あと、ユーザーが変更するんじゃなくって、ゲーム進行に合わせてシステムが勝手にやるとか。
    • ざっと読んだだけだから見落としてるかも知れませんけど,
      これって,3D CAD なんか,全部あてはまっちゃいませんかねぇ.
      パースやズームで形態の検討を行う機能は必須ではなかろうかと.

      でも,1988年だったら,ワークステーションでの3D CAD なんて,
      思いっきり既知の技術ってか,普通に実用だったよなぁ.
      一体どこに独自性が認められたんだろ.
      親コメント
  • セガの一人負けだったわけですが、
    今回はどうでしょう。
    • コイル特許ってのをしらなかったのですが、これ [kanshin.com]ですね。複数のゲームメーカーが訴えられたみたいですが、結局セガ単独が負けちゃったんですか?

      GIF特許についても敬意を詳しく知らなかったんですが、もともとの権利保持者が権利の行使をしない旨を明言していたにもかかわらずそれを買収したユニシスが権利を行使したということなんですね。

      こういうこういって特許の本来の意義からは著しく外れるような機がするんですが、これも米国のサブマリン特許が可能な制度のせいなんでしょうね。いつまでこの手のサブマリン特許に悩まされることになるんでしょうか。法改正が1995年 [e-words.jp]ですから、2007年ごろまでは悩まされ続けるんでしょうね。
      --
      屍体メモ [windy.cx]
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  • 体の断面図を表示するMRIも該当するんですか?
    だって、患者と言う3Dオブジェクトを動かし、その断面図を
    モニターと言う2D環境に表示するわけでしょ?
    --

    There is no spoon.
    • by marusa (2274) <hsaruyamaNO@SPAMgmail.com> on 2004年11月05日 17時37分 (#648393) 日記
      MRIの断層撮影画像(2D)自体は大丈夫だと思いますが、最近の読影
      クライアントでは、複数の2D画像を再構成して立体表示し、拡大・
      視点移動・回転したり、任意の平面で再切断するなどということも
      できますので、その辺が引っかかりそうな気がします。
      --
      GUST NOTCH な気分でいこう!
      親コメント
  • by Inetpub (20077) on 2004年11月05日 16時43分 (#648364)
    被告にハードドライビン [pop-site.com]を作ったATARIが無いですね。
  • by Anonymous Coward on 2004年11月05日 16時55分 (#648371)
    特許の原文 [uspto.gov]とこの特許を持ってる会社のURL [tektronix.com]置いておきますね。
    • by Achilles (16024) on 2004年11月05日 23時41分 (#648609)
      ある意味、マイクロソフト、ソニー、任天堂が訴えられていない理由が見えてきますな。
      特許料を払っているのかもしれないけど。

      マイクロソフト
       オシロにWindowsをOEM供給しているので、
          OEM契約で訴えないように縛られている。

      ソニー
       ソニーテクトロ時代の契約で免責or重要顧客

      任天堂
       自分では生産していないかもしれないけど、
       委託先の設備に口出しできる立場だから

      測定器メーカだったらハードウェアメーカとはいざこざおこしたくないもんね。
      親コメント
  • 1988年より前だったよーな…
    FM-7で出ていた3Dゲーム。テクノソフトだっけ?

    画面写真見つけられなかった。無念。

  • by tomotan (20625) on 2004年11月05日 18時23分 (#648421)
    1988年ですか。
    一般の人が遊べるゲームではまだ3Dオブジェクトを自由に
    動かせるものは無かったかもしれませんが
    研究用のCGシステムや、軍用/民間のパイロット育成用
    フライトシミュレーターなどでは既にあったと思うのですが
    どうなんでしょう。
    • by voices (16831) on 2004年11月05日 19時09分 (#648469) 日記
      AppleⅡ用の「Flight Simulator」(SubLogic社)
      は、1979年リリース。MSフライトシミュレータの
      Verion1.0は、1982年リリースだよ。

      PC98用に「遥かなるオーガスタ」という完全3Dのゴルフ
      ゲームが出たのは1989年だったね。

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      • by dash0225 (21674) on 2004年11月05日 19時37分 (#648488)
        HAMMER SHIP というフライトシミュレーターはASCII 1987年1月号 なので1986年12月発売なのですが、これは、ROLL UP/ROLL DOWN でズームが変えられるようになっていました。
        当時の3D画面は正方形でX/ZとY/Zを 画面の端っこでクリップしただけの物で、 HAMMER SHIP以外で ズームを変えられるようにした物はなかったと思います。
        画面クリップを開発するだけで手一杯で、それを 都合がいいように変形するところまで手が回らなかったのかも しれません。
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        • by dash0225 (21674) on 2004年11月05日 20時04分 (#648501)
          パースについては直接変えることはできないのですが、 自機の速度を上げると視点と自機の距離が離れていくように なっているので、それに逆行するようにズームを変えると 間接的にパースを変えたことにはなります。
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    • by one-one (17888) on 2004年11月05日 19時46分 (#648493) 日記

      スペースハリアー [3d-ages.co.jp]が1985年, アフターバーナーII [3d-ages.co.jp]が1987年でIはその前の年くらいだったと思うので アーケードの世界では一般の人もそれなりに遊べたんじゃないですかね.

      PC-6001mkII用のスペースハリアーは…………

      親コメント
  • by astro (17245) on 2004年11月05日 18時26分 (#648426) 日記
    って、何かないですかね。

    特許はいわゆる「車輪の再発明」をしないための仕組みのはずです。
    発明者は発明に対する利益を得るべきですが、サブマリン特許のように、
    金儲けの手段として特許を使うのは特許権の濫用とも思えます。

    #米国の場合は特許制度にも問題があると思いますが。

    こういった「後出しじゃんけん特許」に対する対策を盛り込んで欲しいと思います。
    具体的には、勝手な素人の案ですが、仮に裁判となり訴えられた側が賠償金を払うとしても、
    賠償金算定において、特許保持側が放置したと考えられる期間
    (侵害側が侵害を始めた時期から判決まで)の何倍かの期間分の遺失利益を認めないというものです。

    これには、特許保有側が特許侵害の事実を確認するのを怠ったことに対するペナルティとする意味が含まれ、
    こういう、特許保有側にも侵害確認をさせるという義務を負わせることにより、意図的な放置に対して制裁を与えるものです。

    ・・・ダメですかねぇ。
    • Re:こういう特許への対策 (スコア:2, おもしろおかしい)

      by Anonymous Coward on 2004年11月05日 18時46分 (#648451)
      サブマリン特許をビジネスモデルとして特許をとる。
      親コメント
    • by stosh (4158) on 2004年11月06日 9時17分 (#648769) 日記
      後出しじゃんけんというのが、既知の技術に対する特許の事であれば、
      そのような特許で訴えられた会社が、今度は米国特許庁を訴えるというのは
      どうでしょう?

      特許庁が出願される特許に対して先行する発明があるかをきちんと調査して
      いれば、訴えられる事もなかったわけですから、特許庁の怠慢が原因であると
      理由付けができると思います。

      問題点は、もし仮に後出し特許が後出しでないとなった(敗訴した)場合、
      特許そのものが有効と判断される事になり、特許庁を訴える理由が
      なくなってしまうという事でしょうか。

      名前をあげられた企業のうち、米国特許を出願していなかったり、
      何のしがらみもないところがあれば、まずそこから実施してもらいたいですね。

      ...しまった、後出しじゃんけん特許に関する訴訟からの損害を
      米国特許庁から請求して相殺する、というビジネスモデル特許がとれたかな?
      親コメント
    • サブマリン特許は、いわば、特許テロなわけで、新しいアメリカの大統領に、対テロ戦争をしかけてもらって、殲滅してもらうのがよいでしょう。

      サブマリン特許→特許テロと言い換えて、世間のイメージを作っていく作戦は、立ち読み→デジタル万引きと言い換えた書店に倣った、二番煎じの作戦ですがね。
      親コメント
  • この内容だとゲームだけじゃなくて、VRMLとかQuickTimeの3Dのほうも
    引っかかるんじゃないのかと思えてならないんですが。

    ゲーム業界で勝ったらそっちも告訴、って道筋かな?

     
    --
    --------------------
    /* SHADOWFIRE */
  • by beefrice (21097) on 2004年11月06日 23時06分 (#649087)
    VirtuaRacingの4視点切り替え機能はセガの特許になってたと思うんですが
    ユーザーがズーミングを変更するというアイデアと共通ですね。
    セガのそれは1992年発売(出願日は調べてません)、両特許の絡みはどうなるのかな?
  • これって「グラフィック」か「パテント」のトピックで扱うべきものじゃないの?
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身近な人の偉大さは半減する -- あるアレゲ人

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