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セキュリティ専門家が住基ネット侵入実験の発表中止で総務省を提訴 215

ストーリー by Oliver
滑稽な交渉風景が目に浮かぶ 部門より

KAMUI 曰く、 "ITmedia エンタープライズの記事に依ると住基ネットの安全確認実験に関する技術報告差し止めで「言論の自由を侵害された」としてセキュリティ専門家のイジョビ・ヌーワー氏総務省を提訴した。
氏はアメリカのセキュリティ企業 SecurityLab Technologies 社の最高技術責任者(CTO) でもあり,昨年 9月~11月に長野県で行われた住基ネット侵入実験を担当した人物。総務省は 10月上旬に告知してあったプレゼン資料に対し直前になって修正を要求。この時点でヌーワー氏は修正要求を受け入れたが,その後の「交渉」に現れたのは地方自治情報センターの職員で,何故か修正前の資料を基にして結論部のスライド4枚全てについて「理由説明無し,とにかく指示に従え」と公表しない事を要求したと言う。
なお,今回の件は既に Computerworldの記事InfoWorld の記事になっており,海外にも知れ渡っております。国辱もんだ・・・"

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  • 民主主義 (スコア:4, 興味深い)

    by maia (16220) on 2004年11月23日 20時30分 (#656588) 日記
    #トピックが立ってしまったので、ちょっと変えて投稿。

    関連記事「住基ネット侵入実験のセミナー報告中止で、米国技術者が総務省を提訴 [mycom.co.jp]」

    ヌーワー氏曰く「この訴訟はコンピュータ技術やハッキングに関するものではなく、言論の自由に関するものだ。総務省には、いかなる人々に対しても、『話してはならない』という権利はない。私は、総務省の妨害行為を見過ごすことができない。この訴訟は政治活動のためのものではない。民主主義とオープンな対話を促進するためのものだ」

    「言論の自由」と言われて、ITにとって何が重要であったか、突きつけられた想いがした。日本の役人がどうこう、という問題より、それに対して有効な方法で抗議したり、司法に訴えたりして、権利を守るということが大事なんだなと。(背景としては)大陸法(的感覚)と判例法(的感覚)の違いもあるかもしれない。
  • えっと (スコア:2, すばらしい洞察)

    by piper (15067) on 2004年11月23日 17時38分 (#656509) 日記
    その後の「交渉」に現れたのは地方自治情報センターの職員で

    元記事を読む限り、この時点で既に総務省は交渉する気が無かったようですね
    • Re:えっと (スコア:3, 参考になる)

      by ted21century (11877) on 2004年11月24日 3時13分 (#656765)
      地方自治情報センターは実は総務省(旧自治省セクション)の実働部隊なのです。かなりお手軽に使われていたりします。
      例えば,国の審議会などには実際に問題解決を探るワーキンググループ(WG)が非公式に組織されることがあります。各省庁は実働部隊にあたる特殊法人にWGを丸投げするのが慣例になっています。
      まあ,こうやって国のガバナンスが不透明で遡及不可能なものになっていってるのですけれども。
      親コメント
    • Re:えっと (スコア:2, すばらしい洞察)

      by r5 (24383) on 2004年11月23日 20時16分 (#656581) 日記
      交渉する気がない、ってよりは
      「総務省」の発言ではない、という免罪符が欲しかっただけかな。

      いくらここで騒いでも、一般大衆向けの報道なら
      簡単に誤魔化せそうですからね。
      親コメント
  • 何の問題か (スコア:2, 興味深い)

    by Anonymous Coward on 2004年11月23日 19時18分 (#656556)
    「言論の自由」「表現の自由」の侵害といった理由で訴えてるようですが、私がこの話を聞いて最初に思ったのは、
    日本国憲法第二十一条第二項より
    「検閲は、これをしてはならない。」
    に違反してないか、ということでした。
    この辺、どうなんでしょうか。>識者の方
    • Re:何の問題か (スコア:3, 参考になる)

      by nodocuments (12199) on 2004年11月23日 20時07分 (#656572) 日記
      タレコミにもあるITmedia エンタープライズの記事 [itmedia.co.jp]の中に

      >ヌーワーさんは「総務省は私と直接会って対話せず、主催者を通じてプレゼンを
      >やめさせようとした。これは憲法が禁じた検閲であり、言論の自由を侵害している」
      >と主張。オープンな対話を促すために訴訟を提起したと話している。

      とありますから、争点の一つにはなってるんだろうと思います。
      親コメント
    • by fourbeat (16165) on 2004年11月23日 20時17分 (#656582)
      総務省が公権力を以て修正・発表中止を「命令」したのなら確かに検閲ですが、「要請」しただけですからね。(報道が事実ならば)

      …そう考えると、訴えられるべきは総務省ではなく、発表中止の決定を下した主催者ではないのか、という気がしてきた。
      親コメント
      • by nodocuments (12199) on 2004年11月23日 20時30分 (#656589) 日記
        「要請」を蹴ると不利益があるようなことを臭わせたかどうかはわかりませんが、
        主催者側がそう感じるようなやりとりがあったとしたら、脅迫であり検閲でしょう。
        録音があったら聞いてみたいですね。
        親コメント
      • Re:何の問題か (スコア:1, 参考になる)

        by Anonymous Coward on 2004年11月23日 20時46分 (#656597)
        総務省から「要請」されるだけでも断りにくいですよ。
        お上に目を付けられてロクな事は無い、です。
        そうでなくとも、力関係からして、その差は歴然。
        あとで責任を取らされる立場にある人物ならそう考えるでしょう。
        周囲には『総務省から「要請」されたので』という理由もたちます。

        これが圧力ってもんかな。主催者もまあ、そこで総務省に何か言える力があるのか?と思うとそれは無い。

        なぜ総務省はそういうことをしちゃうのか、だれかが文句つけないと、前例になってますます「これでなんか言われたら」と自主規制する社会になっちゃいますからね。
        主催者を訴えるのも一案だけど、「じゃ、最初からアブナそうなのには関わらない」ってことになりかねない。

        #お上の言う事に「それは違う!」と逆らうのって、会社ではクロネコとか(悪名高き)ソフトバンクくらい?あとドンキ?
        親コメント
  • 今更だけど、 (スコア:2, 参考になる)

    by u1p (2709) on 2004年11月24日 15時03分 (#656941) 日記
    これ↓

    総務省情報通信政策局
    「総務省としては、Nuwere氏の発表によって悪意を持った者の攻撃を誘発する懸念を主催者側に伝えた」
    (http://internet.watch.impress.co.jp/cda/news/2004/11/22/5498.html)

    結局、ポートスキャンする小僧とおんなじで、誰にでも気安く真似できるほどに現実的にやばい、って事、なんですかね?
  • by NAT33 (17123) on 2004年11月23日 17時46分 (#656515)
    >海外にも知れ渡っております。国辱もんだ・・・"

    まぁ、今回に始まったことでもありませんが.......

    むしろ、普段からじゃないかと?
  • 財源 (スコア:1, すばらしい洞察)

    by Anonymous Coward on 2004年11月23日 17時51分 (#656518)
    「損害賠償」って総務省が払うなら税金からだよね…
    • Re:財源 (スコア:2, すばらしい洞察)

      by cidy (14808) on 2004年11月23日 18時34分 (#656535)
      賠償金よりも重要なのは、総務省が(都合の悪い)情報の公開に圧力をかけたということの認定では?
      賠償金の支払いが認められるということは、この事実が認定されるわけですし。

      訴訟制度について詳しくないので賠償請求以外の手法でこういう認定を求めることはできるんでしょうか?
      親コメント
      • Re:財源 (スコア:2, 参考になる)

        by Akami (4183) on 2004年11月23日 22時30分 (#656634)
        日本法では多分無理です。
        民事訴訟では、裁判によって利益が得られることが多くの場合で前提条件ですんで。

        なんで、100円請求の訴訟とかも「事実を確認する効果はある」ということで意味はあるんですよね。
        親コメント
  • by virtual (15806) on 2004年11月23日 17時57分 (#656520)
    最も脆弱そうなとことを突くとこうなる訳ですね。
  • by snd (14690) on 2004年11月23日 18時18分 (#656530)
    これって発表を強行していたら、この人はどうなっていたんでしょう?
    確か「会議の主催者に迷惑をかけないようにするため」にとりやめたんですよね
    何かの罪に問われたりしたのかな
    それとも黒服の男達に連れ去られて...
    別なカンファレンスで発表したりするのは自由だとか、そういうことはあるのでしょうか?
    しかし、総務省コメントの「直接やりとりしておらず、詳しいことは分からない」って、一瞬目が点になりました。
    直接のやりとりを拒んだのはあなたでしょうって感じで...
    • by on-abokya (16235) on 2004年11月23日 19時06分 (#656551)
      > これって発表を強行していたら、この人はどうなっていたんでしょう?

      それは主催者の姿勢次第でしょうね。
      主催者がヌーワーさんとの契約に基づき、断々乎として発言させれば、それで問題なし。
      少なくとも、総務省が強制的にやめさせることはできない。
      また、名誉毀損や公然わいせつの発言でもないし、
      その他の犯罪該当性も思いつかないから、
      その場であるいは後に警察に捕まるわけでもないと思う。

      しかし、主催者が、総務省が文句を言っているので已むをえないと考え、
      報告をさせないという措置をとったら、 マイクのスイッチを切ったりするでしょうね。
      もちろん、その場合、ヌーワーさんは、主催者に損害の賠償を請求することはできる。
      このできごとで、主催者はヌーワーさんに対する加害者なのか
      総務省の突然の横やりの被害者なのか気になるが、
      まぁ、被害者だろうね。
      主催者が、当事者(ヌーワーさんと総務省)の話し合いに委ねたのもよく理解できる。

      逆に総務省は主催者のせいにしようとして姿勢がありあり。
      でも、総務省が直前に申し入れたことや、報道からはかなりかたくなだったことが窺われること、
      それに主催者と総務省との関係(というか事実上の支配力)も考えると、
      総務省が責任を免れることはできないと思う。
      親コメント
      • by on-abokya (16235) on 2004年11月23日 19時14分 (#656553)
        今更だけど...脱字のお詫びと訂正

        >逆に総務省は主催者のせいにしようとして姿勢がありあり。

        逆に総務省は主催者のせいにしようとしている姿勢がありあり。                
        親コメント
    • Re:今更だけど... (スコア:1, おもしろおかしい)

      by Anonymous Coward on 2004年11月23日 21時46分 (#656622)
      強行していたら……
      不正アクセス未遂幇助、じゃないですか?
      そんな馬鹿げた法解釈がされるのが現代。
      親コメント
  • 発表予定だったスライドってどこかで見る事ができるんでしょうか?
    --
    屍体メモ [windy.cx]
  • by Lycurgus (13027) on 2004年11月24日 1時00分 (#656719) 日記
    もしこれを本気で言っているのなら、言論の自由が分かっていないのはイジョビ・ヌーワー氏の
    方だと思いますね。

    言論に限りませんが、「無制限な自由」などあり得ず、あくまで、
    「(名誉毀損等)法律に明確に違反しない限り、言論が原因で国家権力等から罰を受けない」
    という話であって、「圧力、不利益をいかなる場合も受けない」という話ではありません。

    もちろん、「発表を(しづらい程度ではなく)不可能にされた」「発表後『不当に罰を受けた』」
    のなら、言論の自由への侵害と言えるかもしれませんが。

    そもそも、「言論の自由」なんて大仰なものなら、たかが「セミナーの運営に迷惑をかける」
    ぐらいで断念してはいけません。
    なぜなら、自由な言論に対する圧力は、「誰かの迷惑」になる(恐れがある)からかけられるの
    ですから、断念した時点で、
    「言論の自由よりも、(不利益を蒙らないという意味での)利益を優先した」
    ということですので、彼自身言論の自由を蔑ろにしたことになります。

    また、『「交渉」に現れたのは地方自治情報センターの職員』だって、代理人に値しない者が来たのなら、
    交渉を拒否して直接の交渉を要求すれば良いだけの話ですし、
    「理由説明無し,とにかく指示に従え」だって、突っぱねれば良いだけの話です。
    少なくとも、セミナーの主催者の長野県に、
    「こんな説明では到底納得できない。まともな交渉相手をよこすように働きかけてくれ
     さもなくば例え長野県さんに迷惑をかけても公表する」
    ぐらいは言えるでしょうに。

    発表に際してはロクに抵抗もせず、後からこんな訴訟を起こすなんてのは、「言論の自由」という
    聞こえの良い言葉を振りかざして、いやがらせをしているようにしか見えません。
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物事のやり方は一つではない -- Perlな人

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