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9250 story

世界最小の試験管 21

ストーリー by Acanthopanax
内径1.2nm 部門より

oddmake曰く、"BBCの記事によると、Oxford大学のDavid Britz、Nottingham大学のAndrei Khlobystovらの研究者たちが、カーボンナノチューブを世界最小の試験管にしたという。カーボンナノチューブ内では分子は整列した状態になるため、重合反応などの反応を制御することが容易になると研究者らは話している。この試験管はギネスの記録にもなったという。"

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  • 小さすぎて扱えないのでは? と思っていましたら、Chemical Communications の記事にはナノチューブにフラーレンが入っている写真がちゃんと出てました。Chemical Communications から最新記事のHTML版 [rsc.org]はフリーで見られます。

    記事によると、「フラーレンとナノチューブの間に働く強い分子間力によって、フラーレンが徐々にナノチューブ内に入っていき、エンドウ豆のような構造(peapod structure)を形成する」とのことで、汎用に使える試験管というわけではなさそうなのですが、どうでしょう? 化学に詳しい皆様の意見を聞いてみたいです。
  • by yshibaya (16994) on 2004年11月25日 11時10分 (#657351) 日記
    似たようなことは既に行われています.
    ベンゼンに置換基を2つつけるとき,異性体としてオルト体,メタ体,パラ体の3種が生成することが期待されます.
    この反応をベンゼンの大きさに対してちょうどいい孔を持つゼオライト中で行うと,
    立体障害のため通常の反応に比べパラ体が多く生成します.

    ゼオライトに比べカーボンナノチューブの優れている点は
     1. (カーボンナノチューブの合成テクニックが進歩すれば)1オングストローム以下程度の細かさで色々なサイズの孔を作り分けられる.
     2. 炭素のみでできているので不純物がない(少ない),熱に強い.
    というところでしょうか?

    #ナノチューブで仕事したことないので,識者のフォロー求む.
  • 似たような例 (スコア:2, 参考になる)

    by SteppingWind (2654) on 2004年11月25日 11時06分 (#657348)

    なんか聞いたことがあるので調べてみたら, CNTを使ったピペット [nanotechweb.org]は前からありますね.

    今回のはもっと細いというのがニュースなのか, それとも中で反応させる操作が行えたというのがニュースなのかな?

  • by RED COMET (3816) on 2004年11月24日 23時11分 (#657148) ホームページ
    コメントたくさん付いたんだろうなぁ。
    --
    AMIGA4000T(60/50)使い
  • by Anonymous Coward on 2004年11月24日 23時55分 (#657177)
    和訳記事がないと皆さん読まないんですかね。

    門外漢でも、モノレイヤーのCNTの一個だけをHREMで探してしかもその中の物質まで観察するって実はかなり大変じゃないかって気がするんですが、まあそういう苦労は(夢を壊すから?)表面には出てこないか。
    • 最近はSWNTだけ選択的に作れますし,ケミカルに端を削ると結構
      順調に中に入っていくんでそれほど面倒ではないですよ.
      #もちろん,入っていきやすいものとそうでないものでは差があります.

      電顕の性能も上がってますし,操作もまあそれなりに楽にはなってますし.
      #ま,ハイレゾはまだお手軽とまでは言えませんが.
      親コメント
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