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日本は「OSS界のガラパゴス諸島」か? 396

ストーリー by mhatta
せめてゾウガメはいてほしい 部門より

aurora曰く、"ITmedia エンタープライズに 日本におけるOSSの幻想――OSS界のガラパゴス諸島、ニッポン という記事が掲載されました. 日本は「OSSのガラパゴス諸島」であり,貢献に対する関心は低く,いびつな変質を遂げたユーザーコミュニティーも存在すると厳しい見方が示されています.

結論としては「肝心なのは日本で閉じることなく、グローバルに出て行くこと」ということのようですが,/.J のみなさまはどうお考えでしょうか?
日本が本家の Ruby のコミュニティの状況や,うまく行っているコミュニティ例なども期待したいと思います。"

編集者自身は同じ会場にいたものの、記事の元となった講演は聞いていなかったのであまり大したことは言えないのだが、個人的な意見を少し述べておきたい。

まず、いわゆる「日本語化」パッチなど、本当にローカライズしか考えていないソリューションの行く末(大抵人手が足りなくなって、「本家」の進展に追従できなくなる)をいくつも見てきた編集者からすると、結局日本と言う一国の内で閉じこもって開発するより、世界中を巻き込み、あるいは巻き込まれたほうが後々*ラクができる*ということはいえるように思う。

また、日本の場合どうも物事をみな所与の与件として捉え、それは自分たちでは変えられないと思ってしまう風潮が強いような気がする。「ユーザ」会(この名称は個人的にはあまり好きではないのだが)としてせっかく人が集まっても、結局メンバ同士の細かなノウハウの交換(それ自体も重要なことだが)程度に留まり、積極的に開発そのものに*直接*口を出すという雰囲気にならないのは歯がゆいことである。

この議論は賞味期限が切れたので、アーカイブ化されています。 新たにコメントを付けることはできません。
  • お願い、エライ人! (スコア:3, すばらしい洞察)

    by Tsukitomo (22680) on 2004年12月03日 18時36分 (#661139) 日記
    もと記事より:
    自分の利用には関心があるが、貢献に対する関心は低いようだ。「とりあえずタダなんだから使いたいというのは日本だけでなく、アジア圏に特有な思考なのかもしれない」と佐渡氏は話し、OSSに対する理解の重要性を説いた。

    とはいうものの、やっぱり自分自身、友人知人にTeXやMozillaやLinuxを薦める時には、「タダだからさ」と言ってしまいます。いまWindows, IEで間に合ってる(と思ってる)orいっぱいいっぱいな人達に、同級生の私が別のソフトウェアを薦める時に、「○○ってのはオープンソースでね、世界中の人達がよりよくしようと自発的に頑張ってるソフトで、君もバグを見つけたら修正したりできるし、ひきかえWindowsってのは…略」と語っても、「めんどくさそう」で終わってしまいます。

    個人的には、OSSの理念や活動スタイルを、「情報処理基礎」などの授業ではっきり講義して欲しいと思います。エライ人からそういうものだと言われたら、なんとなく納得して、記憶の片隅にとどめてくれそうな気がします。

    # 開発には貢献できないけど、学校でTeXやLinuxの普及活動をしているのでID。
    --
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    Tsukitomo(月友)
    • by Joga (8113) on 2004年12月04日 1時07分 (#661394)
      > もと記事より:
      >
      > 自分の利用には関心があるが、貢献に対する関心は低いようだ。「とりあえずタダなんだから使いたいというのは日本だけでなく、アジア圏に特有な思考なのかもしれない」と佐渡氏は話し、OSSに対する理解の重要性を説いた。
      >

      ここに「欧米>>>>>>>アジア」な臭いを感じたのは俺だけかな。

      > 同級生の私が別のソフトウェアを薦める時に、
      > 「○○ってのはオープンソースでね、世界中の人達がよりよくしようと自発的に頑張ってるソフトで、君もバグを見つけたら修正したりできるし、ひきかえWindowsってのは…略」と語っても、「めんどくさそう」で終わってしまいます。

      そりゃ、アジアの人に限らず、大抵の人がそうだろ。
      それは単なる宗教活動でしかないから、興味がない人には受け入れられない。

      最初は「タダだから」で全然いいじゃん。
      そこから、「○○なのは不便だ」で、「じゃあ、俺が直す」だとか、「俺が文句言ってやる」とか、「文句言われて悔しいから、変える」
      というのがオープンソース、だと思うんだけど。

      > OSSの理念や活動スタイルを、「情報処理基礎」などの授業ではっきり講義して欲しいと思います。

      むしろ、こんな講義しないほうがいいと思う。
      オープンソースについては、紹介だけでいい。布教活動は要らない。
      思想なんてどうでもいいから、「俺はこういうソフト作りたいけど、みんなやってみない?ソースは共有するからさ」
      という思いでやるほうが、上手く行きそうな気がするけど。
      親コメント
    • Re:お願い、エライ人! (スコア:1, すばらしい洞察)

      by Anonymous Coward on 2004年12月03日 20時00分 (#661209)
      >「(中略)ひきかえWindowsっていうのは……」
      ここから先をつい言ってしまうから、みんな「めんどくさそう」で止まってるんだと思うよ。ここから先にあるのはどう考えても「愚痴」しかない。愚痴られるとどんな意見でも聞く気失くすって人は少なからずいると思うし。
      親コメント
  • by tarosuke (2403) <webmaster@tarosuke.net> on 2004年12月03日 18時29分 (#661134) 日記
    相通じるものがあるように思います。たいてい相談室になってます。
    貢献するしないの前に、実現したいモノがないんじゃないだろうか。
    だから「問題と解決」しか残らないのでは?
    # と、邪推してみたり。

    --
    夢を語るのはそんなに恰好悪いことなのだろうか?
  • by Anonymous Coward on 2004年12月03日 21時37分 (#661269)
    仕事で外国人と付き合う事が多いけど、とにかく彼らは自分の考えを批判的に検討する前に他人にぶつけて、そこから着地点を探し始めるという手法を無意識に取る事が多いです。だから、学会研究会の類を見ると屑みたいな発表ばっかり。でも、その流儀 (練られていないうちから他人にぶつけるやり方) に乗る事ができないと、そのコミュニティで存在感を示すのは よほど優秀じゃないと無理なんですよね。

    転じて普段目にする日本人エンジニアの平均的な良識を考えると、そういった行動はなかなか難しそうだから、結果として外国の流儀で寄与する割合が小さくなるんじゃないかなという気がします。日本人は、どうしても完成度の高い物や考え方ができてから提示しようとしてしまうし、そうでない物を見るとみんなで寄ってたかって欠点ばかり必要以上に叩いて潰しちゃいますよね。

  • by Anonymous Coward on 2004年12月03日 22時42分 (#661306)
    そもそも必要なものを必要な人が創るのが
    フリーソフトウェア(あえてこう言おう)の基本なわけで
    上流へのコミットがどうなるかまでは
    考えなくても良いのではないのかな?

    そもそもライセンスさえまもれば自由なわけで
    海外に目を向けるかも当然自由では?
    そりゃ結果的に海外に広まればうれしいだろうけどね。
  • ESR以降 (スコア:2, 興味深い)

    by Anonymous Coward on 2004年12月03日 23時36分 (#661336)
    #661139 へコメント付けようか迷ったんだだけど、別スレで。

    大学の授業の一部として GNU の話は教えていました。
    私が教えていた10年ぐらい前はまだ「オープンソース」という言葉はまだそれほど一般的ではなかったので「オープンソース」という言葉は使っていませんでしたが、GNUというムーブメントと、それがどんなものでなぜそういったものが出てきたのかという話をしていました。

    #でも、今から思ってもやっぱり理念をきちんと明確に示しているのは「フリー」の方なんじゃないかとも思う今日この頃。

    そういった関係もあって、ずっと流れを見てきましたが、Eric S. Raymond の "The Cathedral and the Bazaar" 以前と以降では日本における「コードを書いて共有しよう」文化に大きな違いが出てきているように思います。(PC系シェアウェア文化を除く)

    ESR は「コードを書く人」でした。「コードを書く人」が「コードを書くよりやるべきこと」を見いだして論壇(?)に乗り出したように私には見えました。

    でも、ESR以降、日本で流行ったのは「コードは書かないけど、論を書く人(書き散らす人)」なのではないかと思います。

    ESR は(わたし的には偏ってるように見えますが)評論家としても、コードを書き、プロジェクトを動かす人としての裏付けが深みをあたえていますが、日本の特に Linux まわりに出没している人たちは ESR の粗悪なコピー品に過ぎないんじゃないかと思えます。

    「それ、ESRのマネにもなってませんから。残念!。粗悪なコピー品斬り!」みたいな。

    もちろん、コードを書くだけが全てではないのですが、コードを忘れてメタな議論だけを戦わせ、論壇気分を味わっているだけでは空しいことに気づく必要があるんじゃないかと思います。

    本来の「オープンなコード」を支える人たちなら、暇があったらコードを書いたりプロジェクトを回したりしてたいはずで、論ばかり書いたりしゃべったりしてるはずないんです。

    逆に、地道に「オープンなコード」を書いている人たちで、注目を集めちゃった人たちはコードを書く時間がなくなることを嘆いていたりもします。

    「オープンなコード」がなければオープンソースは成り立ちません。ベースを忘れた空虚な議論だけが回っているさまはまるで実態のない狂乱のバブル経済を彷彿とさせてしまいます。

    バブリーな評論家に踊らされず、フリーなコード、オープンなコードを実際に増やしたり質を高めたりすることにこそリソースを割きたいものですね。

    #その点では坂村健に(誤解に基づいて)くだらない喧嘩を売って時間を浪費させたようなことこそが「コード」を書いて楽しんで、また共有することで社会にフィードバックしようという人たちの敵なんじゃないかと思います。
  • by rnd (22497) on 2004年12月04日 16時09分 (#661645)
    まつもとゆきひろさんが 興味深いこと [rubyist.net] を書いているので、 とりあえず張っておきますね。

    以下抜粋

    結局「英語が下手くそ」という点に還元されるような気がする。
    しかも、英語が下手くそな理由は「使わなくてもすむから」なわけで。
    ということは、佐渡さんが観察した「問題」は、
    結局日本は恵まれている(恵まれすぎている)ということの現れのような。
    言うべきことは(中略)なぜグローバルに出て行くべきか、
    ちゃんとコミュニケーションするとこんなことがトクってことじゃないだろうか。
    ところが、数少ない「グローバルに出て行くこと」を実践している人物のはずの私でさえ、
    改めて考えるとなにがトクなのかよくわかんないんだよね。
  • これって (スコア:1, 興味深い)

    by Anonymous Coward on 2004年12月03日 18時27分 (#661132)
    こういう状況って、日本のLinuxコミュニティだけの話じゃないの?
    自分はBSDコミュニティ主体で見てるんで、決してリンク先で言われるようなひどい状況ではないとは思うけど。
    ディベートの技術とかはあまり鍛えられてないと思うふしは多いけど、おんぶにだっこではなく、自分もコントリビュートするんだ、という意思は感じますし、実際コントリビュートしてますよ。
    「Linuxユーザはこんな状況だ」って言ってるだけじゃないのかなぁ。あるいはちゃんとしたコミュニケーション能力があって、コードのコントリビュートもできるユーザはBSDコミュニティにいてLinuxコミュニティはその残りってのが日本の状況だ、ってことだけじゃないの?
    • 佐渡氏の周辺ではおそらくそうなのでしょう、ガラパゴス諸島。

      ○○ Japan というようなコミュニティを作ってその中だけで生きている人達とは別に、○○ Japan の中にも顔を出しつつグローバルなコミュニティの中で活躍しているコードコントリビュータはたくさんいます。そういう人達から見れば、佐渡氏がガラパゴス諸島と呼んでいるコミュニティはそもそもどうでもいいわけで、アクティブなコントリビュータが出て行った後のガラパゴス諸島を眺めれば、そりゃ、まさしく佐渡氏の言う通りの状況だとおもいます。
      --
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      • 何が言いたかったかと言うと、魅力のある選手がメジャーに行った後の日本のプロ野球界を見て、日本の野球界はいびつで云々、と言う意見を持つのはもっともだけど、その延長で「アジア圏特有の~」って話になるのはちょっと視野がせますぎやしませんか、ってこと。

        重要なのはその人がどのコミュニティに属しているかということじゃなくて、何をしているか、ということでしょう。そもそも「○○の国のコミュニティは」とか「○○はアジア圏特有の~」とかそういうグルーピングをして語るべきではない。どのコミュニティに属していようが、極端にはアレフ信者であろうがネオナチの中の人であろうが個人として参加する自由が開かれているのがオープンソース。

        だいたい、あれっとおもったのは、「○○-jpとして本流から離れてしまうことは~」のくだりで、じゃぁ sourceforge.jp とかにせずに sourceforge.net に多言語対応コードの開発を支援する機能をつければ良かったんじゃないの?スラッシュドットだって・・・てなことを思ったわけです。
        --
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    • Re:これって (スコア:2, 興味深い)

      by fault (18699) on 2004年12月03日 19時51分 (#661200)
      こういうことは、その場に参加してきちんと真意を確かめるべきだったんだろうな、本当は。お互い、想像とか一部の極端な例から全体を決め付けるような論調が多いけれども、本当に会って話してみないとニュアンスはわからなさそう。記事なんかは、面白くなるように内容を歪めたり強調したりするのは普通のようだし。
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    • もういっぺん元の記事を読んでて、なんだかやっぱりカチンと来たので追加で一言。

      「あんたの知らんところで貢献している人はたくさんいるんじゃ。
            それがオープンってこと。」
      --
      屍体メモ [windy.cx]
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    • by strm (24553) on 2004年12月03日 19時56分 (#661204) 日記
      全体としてOSSプロジェクトへコントリビュートしている日本人の割合が少ないのは事実だと思います。
      例えばKDEプロジェクトだと現在コミッタの1022人のうち日本人は5,6人しかいません。
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  • by Anonymous Coward on 2004年12月03日 18時53分 (#661151)
    ガラパゴス諸島って、どういう例えなのでしょうか?

    全体の論調から言って、なにかけなしたいのだと思うのですが、意味がよく分かりません。

    ただ、よくわからないけど、ガラパゴス諸島に失礼じゃないかなあ、というくらい。

    • by greentea (17971) on 2004年12月04日 15時45分 (#661632) 日記
      他とは違う偏り方をしてるってことかなー、と思ってちょっと調べてみた。

      統計学の知識なんて皆無だし、有効なデータかどうかも分からない、ツッコミどころ満載だけどとりあえず。

      調査方法
      1. SourceForge.netのTopicごとのプロジェクト数 [sourceforge.net]とSourceForge.jpのTopicごとのプロジェクト数 [osdn.jp]を収集。

      2. SF.net、SF.jpそれぞれ別々に、
      (Topicごとのプロジェクト数)/(全てのTopicのプロジェクト数合計)*100
      で、Topicごとのプロジェクト数の割合を算出。

      3. 各トピックごとに
      (SF.jpでのプロジェクト数の割合)/(SF.netでのプロジェクト数の割合)*100
      で、SF.netとSF.jpのトピックごとの偏りを算出

      これによって日本が他の国と違う方より方をしているかを調べようという無茶な試みです。
      ここで、SF.netで開発してる日本のプロジェクト(またはその逆)やSourceForge以外のOSSプロジェクト、
      どれだけのプロジェクトがちゃんと活動しているのか…などの要素は完全に無視されています。
      参考にすらならんが、と思ってみてください。

      Communications 149.54%
      Database 84.87%
      Desktop Environment 156.92%
      Education 48.64%
      Games/Entertainment 66.87%
      Internet 110.13%
      Multimedia 78.89%
      Office/Business 76.74%
      Other/Nonlisted Topic 129.45%
      Printing 275.07%
      Religion 0%
      Scientific/Engineering 63.24%
      Security 43.3%
      Sociology 66.49%
      Software Development 120.71%
      System 75.84%
      Terminals 83.64%
      Text Editors 262.88%
      --
      1を聞いて0を知れ!
      親コメント
  • 和ジラ [mozilla.gr.jp]とか見てるとそんな風に思ってしまいます。。。

    かといって、日本人が国際化とか考えずに作り出したプログラムは、多くの場合あんまり国際的には注目されなかったりするし。。。

    # ああ、こういう考え方はよくない、よくないなぁとは理解できない訳ではないんだけど、どうしてもネガティブになってしまうよ、こういう話題わ (;_;)/

    --
    むらちより/あい/をこめて。
    • 追記 (スコア:3, すばらしい洞察)

      そもそもこの /.-j のシステムは本家に対してどうよ、とか思わなくも無かったりするわけですが。。。FoF とか、盛り込まれるんでしたっけ?

      --
      むらちより/あい/をこめて。
      親コメント
    • by Anonymous Coward on 2004年12月03日 20時41分 (#661233)
      多言語対応をうたっていて、アジアやヨーロッパなどにおける言語に対応しているのに、なぜか日本語にだけ対応してない、もしくは対応が遅いソフトウェアって多いですよね。
      OSSに限らず。
      でも、商用ソフトウェアでは早期に日本語対応してくるケースが多い。

      言語的距離が遠いってだけだったら、中文版やハングル版が結構あることなどが納得できないし、むしろそういった国々の方が需要はあるはず。現に、いわゆる私製日本語版は多いわけですし。

      成果を本家にフィードバックしないというのは、やっぱり、日本人の性格とかソフトウェア界の雰囲気みたいなものが大きいんですかね。

      # いや、訳は出来ても英語のコミュニケーションが出来ないから…という説も。
      親コメント
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物事のやり方は一つではない -- Perlな人

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