赤身の肉は結腸癌の危険性を増加させる? 22
少肉多菜 部門より
MIYU曰く、"American Cancer Society(米国癌協会)で、赤身の肉を多く食べていた人は、そうでない人と比較して結腸・直腸癌のリスクが増加したという研究報告が出されています。(Red Meat Linked to Colon Cancer、 Nature Web Newsの記事、 訳文)
肉類を多く食べる食生活は、大腸癌(結腸・直腸癌)の危険性を増加させるという指摘は以前からありました。今回の研究は、1982年と1992/93年にアメリカの15万人(現在50歳から74歳)の人々の「肉類に関する食習慣」を調査し、赤身の肉を食べた量によって3つにグループ分けし、2001年までの間に大腸癌を発症した人数をくらべています。
研究者達によると、最も少ない量の赤身肉を食べた人々とくらべると、最も多く赤身肉・食肉加工品を食べた人々では、結腸癌を発症する危険性が2倍、直腸癌を発症する危険性が40%増になっていたそうです。食習慣による癌の発症リスクは、喫煙、体重の超過、運動不足などのような他の要因と同一視されるものではないが、赤身の肉や食肉加工品がアメリカ人の食事の主要部分なので、結果には注意が必要だと研究者達は語っています。" (つづく…)
"今のところ「赤身の肉・食肉加工品」の特定の成分や調理法が発癌リスクを高めているという事は解明されていませんが、タンパク質を鶏肉、魚類、豆類から多く取っている場合、大腸癌の発症リスクは明らかに低いそうです。米国癌協会がハイリスク・グループと認定した人々が実際に食べていた赤身肉の量は、一日当たり55グラムから85グラム程度だそうですが、これは日本人の現在の食生活を考えると、決して多いとは言えない量だというのが少々ショックでした。日本では現在大腸癌(結腸・直腸癌)が増加しつつありますが、個々人で食生活の見直しが必要なのかもしれません。
赤身肉には、牛肉、豚肉、レバー、バーガー、ミートローフが、食肉加工品には、ベーコン、ソーセージ、ホットドッグ、ハム、サラミソーセージ、ランチミートが含まれています。"
Link != リスクが増加する (スコア:2, すばらしい洞察)
前にも書きましたが [srad.jp]相関と因果は別物です。 元記事は link があることが明らかになった、訳にもあるとおり関連付けがあるって話で「リスクが増加する」と断定するのは科学的じゃないと思うし、元記事は断定してないと思います。
ということで、ハンバーガーをよく食べる人がよく飲むコーラがリスクを増加してることに一票。
Re:Link != リスクが増加する (スコア:1)
はい。ということで、そのあたり修正しておきました。
そのあたりどう処理したのかと原論文を探してみたのですが、公開されているのは要約 [ama-assn.org]だけで、全文閲覧は要登録でした。
発症リスク == 「may increase」 (スコア:2, 参考になる)
研究者達の立場は、
"This is not a condemnation of red meat, but it is part of a growing body of evidence that red meat shouldn't be the mainstay of your diet,"
ですし、赤身の肉の量を減らしましょうという方向は、米国癌協会から既に出されているので、コーラがリスクを増加 といううレベルの話ではないのだという事はきちんと見て欲しいと思います。
この研究では、赤身肉・加工食品の何が(成分か、調理法によって発生する毒素か、保存料としての添加物か)癌の発生を増加させる要因になっているのかは不明だそうですし、赤身肉の量の部分だけでグループ分けがされていて、その調理法は考慮されていないと注釈されています。 また、鶏肉と魚類を多く食べる人達のリスクが低い事が数値として出ていますが、残念な事に菜食主義者は数が少なすぎて比較が出来なかったそうです。
ただ、肥満、喫煙、運動不足、野菜の不足等の要因ほどではないが、赤身肉を食べた量のみでも見ても発癌リスクが高くなっているように見えるねという話で、ハイリスクグループとされている量が「男性で1日3オンス(85グラム)、女性では1日2オンス(55グラム)」だったというのは、私には結構少ない量のように感じられました。
例えば、1600キロカロリーをバランス良く食べるという某学会の指導書では、一日に食べる中で80kcalが食肉に割り当てられています。(魚類、豆類、チーズ、卵から更に240kcalを取るようになります) これが例えば豚肉だと60g … すでに女性のハイリスク量を超えてしまうのです。 食べるのは毎日のことなので、ちょっと怖いです。
> 科学的じゃない
この話は「part of a growing body」なので、現時点で日米で対応が違っている 「トランス型脂肪酸 [mypress.jp]」の話の時の、「その時点では、証拠を挙げて論ずる十分に強い科学的根拠はありませんでした」に近いのかなと思っています。また私のような者には、米国癌協会が量を減らすように推奨している、という分で充分に思えます。
# 日本ではそもそもの基礎になるデータは有るのかな?
ベタですが (スコア:2, 参考になる)
赤身と白身で調査を行ったわけではありませんが,国立がんセンターの
http://www.ncc.go.jp/jp/statistics/2003/fig03.pdf [ncc.go.jp] (PDF)
にある統計資料のように,大腸癌の比率は年々高まっていますね.
この原因は「食事の西洋化」であると言われてはいましたが摂取する脂肪の量だけではなくて白身から赤身に変わりつつあるから,という面もあるのかもしれません.
ただ,こういう調査をアメリカで行うとすると,実際の食生活というよりも民族性の違いだったりするかもしれないのでそのまま信用できないこともあります.今回の報告は細かい内容を見ていませんが,体重や性別,喫煙量などの数値化や二値価のできない部分の影響はどう評価されているのかな,と.
一般に層化 (stratification)と言いますが,よく魚を食べるアジア系や鶏肉の消費量が多い貧困層で遺伝的にかかりにくかったり大腸癌になる前に別の原因で死んだり,そういったことも考慮に入れないといけないので処理がとても難しいです.
例えばヨーロッパの調査で血液型がA型とO型を比べたらA型の方が胃癌にかかりやすかった,ということが実際にありましたが,それは血液型と胃癌が相関しているわけではなくて,A型はアジア系の人が多かったからだということもあったりします.
まあ結局は健康のためにはバランスの良い食事と定期的な健康診断という常識的な結論に落ち着いてしまいますが.
kaho
常識的な食生活 (スコア:1)
先日の携帯電話が腫瘍のリスクを高める [srad.jp]の話の続きで、英専門機関が「8歳未満は携帯電話を使わせないで」と警告した [asahi.com]と報じられていました。疑わしいという段階で手をうつという行動は、対象が人間の健康なので、それでも良いかなと思ったりします。
コメントを拝見していて、民族によって体質にも、食習慣(使用材料・調理法)にも違いがあるだろうな、などと考えていました。 でも、「人間必ず死ぬものだ」と判っていても、私は小心者なので、やはり赤身の肉の量に気を付け、バランスの良い食事と定期的な健康診断を心がけたいと思います。
# いつも有用な情報を有り難うございます
Re:Link != リスクが増加する (スコア:1)
> ということで、ハンバーガーをよく食べる人がよく飲むコーラがリスクを増加してることに一票。
何となくこの映画 [supersizeme.jp]を思い出しました。
魚肉 (スコア:2)
魚の「赤身」「白身」の違いはどうなんだろう?
"Patriotism is the last refuge of a scoundrel." - Samuel Johnson
Re:魚肉 (スコア:1)
敢えて言おう。カスである!と。
Re:魚肉 (スコア:1)
まぁ、素直に「魚の身の色の違い」 [uraken.net]をリンクしろという話もありますが。(w
--- どちらなりとご自由に --- --
日本語で赤い肉っていうと (スコア:2, 参考になる)
脂肪の殆どない部位や赤身魚のことをイメージする人が多いんじゃないかと思いますが、英語でred meatっていうと、白(=ニワトリとか火の通った魚とか)くない肉のことを指すんじゃないかと思うんですヨ…日本語で言うところの赤身はleanと表現するのが適切でしょう。
#もしかしてそう思ってるの私だけ?
#ううむ、でもリンク先でもちゃんと"red meat (beef, lamb, pork)" "Eating poultry and fish did not raise the risk of colon cancer."って書いてあるしナー
無論この記事の肉は、アンカーテキストからしてleanじゃなくてred meat。でもタレコミには思いっきり赤身って書いちゃってますな。
えらく誤解を招いているようなので、訂正した方がいいんじゃないでしょうか? スマートかつ紛らわしくない訳し方が思いつかないのが苦しいですが。
Re:日本語で赤い肉っていうと (スコア:1)
- 赤身=牛肉、豚肉、その製品
- 赤身以外=鶏肉、魚肉など
みたいですね。あと、肉自体が原因とは限らず、調味料、添加物、調理法などの問題かもしれないとも書かれている。
Researchers aren't certain what it is about red meat that might influence cancer risk. The iron and fat it contains may be culprits. For processed meat, the salt, smoke residue, and nitrates and nitrites used as preservatives may play a role. Or it may have to do with the way the meat is cooked; high temperatures can create higher levels of cancer-causing substances in the meat.
たしかに、たんぱく質に硝酸塩まぶして焦がせば、発癌物質が大量生産されそうな気がする。それが原因とすれば、牛肉や豚肉でも焼かずに食べれば、問題ないのかもしれない。
スラド的には (スコア:1)
Re:スラド的には (スコア:1)
そこで、いったい何を食えばよいのか、と。一人暮らしで自炊している人向けの健康志向レシピありませんか?和洋問いません。コストが低ければ。
#最近、財布が痩せて、体が太ってきたなあ。困った。
Re:スラド的には (スコア:1)
これをレンジで暖めた冷凍野菜(緑の巨人とか)にかけて食べれば、当面の野菜不足は何とかなりますね。
パスタにかけて良し。パンと一緒に食べて良し。調理前の状態での保存性も非常に高く、トマトと大豆の缶詰も安価(概ね100円程度)であることから、我が家では結構定期的に食べてます。
--- どちらなりとご自由に --- --
Re:スラド的には (スコア:1)
Re:スラド的には (スコア:0)
それでも栄養に偏りがあるとか好ききらいが激しいなら、それを補えるようなメニューを考えるしかないのかもしれないけど・・・。
#菜食主義は偏った食生活という事で逆に不健康だと思うAC
これを理由に (スコア:1)
/* Kachou Utumi
I'm Not Rich... */
赤身がだめなら、 (スコア:1)
-------- tear straight across --------
ようするに、だ (スコア:0)
日本人的な感性からすれば、きわめてまっとうな展開だと思われ。
Re:ようするに、だ (スコア:1)
さらに昔に行けば肉は宗教上あまり食べてなかったり、さらに昔には食べてたり。
日本人的な感性って何?
Re:ようするに、だ (スコア:0)
Re:ようするに、だ (スコア:0)