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10245 story

PA-RISC、最後の船出 48

ストーリー by Oliver
敬礼 部門より

Anonymous Coward 曰く、 "IDGが報じたところによると、HPの64bit RISC CPUであるPA-RISCプロセッサシリーズ最後の製品が出荷されるようです。このCPU「PA-8900」はHPのUNIXサーバー「HP 9000」シリーズに採用される見込みとのことです。サイトの情報によるとPA-8900は クロック周波数が800MHz/1GHz/1.1GHzの製品があり、それらのオンチップ・キャッシュ容量は64MBになるという(既存のPA-8800プロセッサのクロック周波数とキャッシュ容量は最高1.0GHzと32MB)。
DEC~Compaqから引き継いだ資産Alpha EV7に続き、自社開発のPA-RISCアーキテクチャも終焉を迎えることになってしまったのは実に残念です。今後HPのUNIXサーバー/ワークステーション製品はItanium2アーキテクチャ採用のものに集約するようです。
参考:Alpha、最後の船出"

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  • by taka2 (14791) on 2005年06月02日 9時41分 (#744930) ホームページ 日記
    > 自社開発のPA-RISCアーキテクチャも終焉を迎える

    PA-RISC を基にIntelと共同開発したのが Itanium ですから、
    PA-RISC という製品そのものは終わることになっても、
    PA-RISC のアーキテクチャは Itanium に引き継がれて
    まだしばらくは残りますね。
    • by ginga (20279) on 2005年06月02日 10時11分 (#744945)
      PA-RISC と IA64 は直接にはつながっていないように見えますが。

      PA-RISC命令セットとのソフトウエア変換を通じた互換性 [intel.co.jp]
      親コメント
      • 開発当初はPA-RISCとも互換性をもつ、という方向で話が進んでたんで、コメント元のコメントも誤っているわけではないですよ。ふたを開けたら現状のように変異していたわけですが。
        • 「PA-RISCアーキテクチャ」っていってしまうと命令セットそのものを指すのでは?
          • > 「PA-RISCアーキテクチャ」っていってしまうと命令セットそのものを指すのでは?

            厳密に言えばそうなのでしょうけど、
            「CPUのアーキテクチャ」って、もうちょっと広い「命令セットの設計指針」を指す言葉でもあるかと思うのです。

            ていうか、「8086は8080のアーキテクチャを引き継いでいる」みたいなつもりで、
            「ItaniumはPA-RISCのアーキテクチャを引き継いでいる」と言いたかったのでした。
            親コメント
    • 10数年前、当時UNIXいじりはじめて間もなかったので
      「なんかわからんけどすげー速いマシン」という印象がのこっています。
      ジャンク屋で一台かってこようかな。

      思い出のあるOSやマシンがきえていくのは寂しいもの。
      どこかで動態保存してほしいな。
      • by SteppingWind (2654) on 2005年06月02日 11時09分 (#744953)

        私は逆に言うほど早くない上に使いにくいという印象がありますね. MIPS・FLOPS競争の時代にベンチマーク向けにチューンした命令を持っていたり.

        実際にWEBアプリ系プログラムでベンチマークすると2ランクぐらい下のSPARCマシンにボロ負けしたり, データベース系の業務アプリでカタログ上は1/2程度の性能のMIPSマシンの性能に届かずに問題になったりと良い記憶は皆無です. これは単なる想像ですが, バス周りとかコンテキストスイッチ制御とかが弱かったんじゃないですかね?

        さらにOSが骨董品的なSystemV Release2をベースに場当たり的な機能追加を繰り返したHP-UXでしたから, 管理者としてみると数々の謎機能や謎制限だらけで, 優秀(かつ高価)な管理用ミドルウェアを入れて運用を固めてようやく使えるという感じですね. 状況に応じて素早く柔軟な運用なんてものは夢のまた夢ってところで.

        親コメント
        • by Anonymous Coward on 2005年06月02日 11時56分 (#744969)
          >実際にWEBアプリ系プログラムでベンチマークすると2ランクぐらい下のSPARCマシンにボロ負けしたり

          かなり昔自分がJavaでのベンチを取ったときには
          Power3 450Mhz
          SPARC-III 1.1Mhz
          PA_RISC 700MHz
          マシンががおおよそ同じぐらいでした。
          #ディスクはすべてFCね。
          CPUだけ抜き出してきたけれどバス周りの設計とかもあるかもしれないかと。
          ちなみにPen4 Xeon 2.8GHzは上記マシンより遅かったり。

          P.S. HPのItaniumは熱暴走するから好きじゃない~ん。
          親コメント
      • HP-UXマシンは結構厄介みたいですよSCSI HDDがFast Wide Differentialというレアなものを採用されているため市販のSCSI-HDDが使えません。
        外付けコネクタのSEのSCSIが利用できますが・・・これまた単なるシングルエンドの50PINのHDDって最近じゃあんまり見かけないですね。
        HP-UXのOSのライセンスが個人の趣味用としては高いです。ここ [unixhonpo.com]で買えますが11万円ほどするようです。

        Sparc(Solaris) > Power(AIX) > Alpha(Tru64/OpenVMS) > MIPS(IRIX) > PA-RISC(HP-UX)
        ジャンク屋でよく見かけるUNIX機の遭遇率って↑こんな感じでしょうか?

        知ったかぶってみましたが、実は実機を触ったことがありま
        • by ginga (20279) on 2005年06月02日 12時38分 (#744988)
          High Voltage Differential(HVD; LVD に対比しての呼称)な SCSI を積んでいたのは それこそ5年以上前の機種です.

          Ultra2-80(80MB/s)以降は HVD I/F は存在しませんので HPの WS も"普通の SCSI" になっています. 50pin SE SCSI を見なくなった,などという時代には HVD I/F も同等以上に滅んでいます(50pin-SEより珍重されるっていうのはあるかもしれませんが).
          親コメント
        • HP-UXって「世界最高レベルのセキュリティー」とどこぞに記載があったような記憶があります
          ただ、つっついた事もありませんし使った事も残念ながら無いので
          実際どうなのかわかりませんけど
          • 高信頼性モードとやらにしないと、ショボショボだったり。
            そしてその機能を使いたいと思ったときには、既に後の祭りだったり。

            つーか、デフォルトにしろよ・・・orz
    • ItaniumはPA-RISCよりAlphaの血の方が濃いと思うよ。
      • 最初から Merced の頃までは、Alpha の血は全く入っていません。HP Lab の関係者という意味で言うなら、PA-RISC の原設計者たちによるもので、もともとはといえば POWER (引いては System 38) の系列です。Alpha の直系をいうなら、Athlon 64 の方になる。

        #もちろん AC

  • 記事中に「2011年までサポート」とありますが、たった6年!?という感じです。
    PA-RISCを使用するようなシステムを「今から」構築するような所はまずないでしょうが、
    既存システムの追加・増強のニーズはまだまだあるはずです。
    特にクラスタ環境において、
    MC/ServiceGuardの現バージョンはPA-RISCとItanium2の混在環境を許容していないはずなので
    少なくともこの問題が解決しない限りPA-RISCからItanium2環境への「段階的な移行」が不可能なため、
    大規模なシステムを構築しているところほど移行は難しいと思っています。

    ので、なんだかんだいって2011年以降もサポートしてくれるんじゃないかな、
    なんて考えてみたり。
    • 私が経験した銀行や損保のシステムでは, クラスタ構成ではなく複数台の独立したサーバで負荷分散するような構成になっていたので, サーバ間のソフト的なインターフェイスさえ合っていれば混在が可能なはずでした. まあ, それぞれのアーキテクチャ用にプログラムを管理しなければならないので, 移行中は手間がかかると思いますけどね.

      こうした従来汎用機を使っていた大規模ユーザって, 基本的には同一アーキテクチャに縛られることで効果的な性能向上が望めないという反省が根本にあるはずですから, 移行についてはそれなりに考えて有るんじゃないかな...

      # と思いたいのでID

      親コメント
    • by Anonymous Coward on 2005年06月02日 11時01分 (#744949)
      PA-RISC やめる、という方針はずいぶん前から決まっていてアナウンスもされています。 それこそ Merced 登場時位には。

      それだけ長期的に気にする向きは、ここ数年単位では PA-RISC 採用は 躊躇しているはずでしょう。 そういう意味では撤退を発表してから10年以上猶予期間を与えてくれているわけです。
      親コメント
  • CAD/CAMで (スコア:2, 興味深い)

    by shunta (5526) on 2005年06月02日 18時30分 (#745175) 日記
    3D CAD/CAMの稼働コンピュータとして、HP-UX&PA-RISCの組み
    合わせはよく使われていました。

    いつの間にか、Win&PCに取って代わられてしまい、使わなく
    なったPA-RISCマシンにDebianを突っ込んでサーバーにする
    仕事をいくつか手がけたことがあります。

    Sunもそうなのですが、ハードウェアとしての作りがしっかり
    していて、ちゃちなPCに比べてビス一本から高級感がありました。

    特徴のあるハードウェアがどんどん無くなっていくのは寂しい
    ですが、これも低コスト化への流れなのでしょう。
    --
    ----------- 一生勉強を続けなきゃ!
  • by tyamagch (672) on 2005年06月02日 8時31分 (#744914) 日記
    独自技術を保持するほどの価値のない汎用部品か?!
    --
    Don't ask me why!
    • by Anonymous Coward on 2005年06月02日 9時19分 (#744925)

      いや、今でも研究開発を行なうには十二分な分野ではあると思いますよ。

      ただ、自力でお金をかけて研究開発を行なっていくのとIntelという他社にお任せ(アウトソース)するのとどちらが投資効果として的確かを秤にかけたとき、Intelに任せたほうがよりよいと判断しただけのことでしょう。

      Itaniumが今後も成長していくかどうかは疑問の残る点がありますが、Intelからプロセッサを購入するにあたって決定的なまでに有利な条件 (価格面、技術面) を引き出すことができたとか、そういう決定打があったのではないでしょうか。

      親コメント
      • by Anonymous Coward
        もしかすると最近までItanium開発はHPがIntelと
        一緒にしてたのをご存じないのかな?
      • by Anonymous Coward
        1つは開発コストの問題でしょう。
        高価格をつけられるCPUですら開発コストを回収するのも難しい
        のでしょう。
        また、PC用のプロセッサが十分高性能になったのでそっちを
        買うのも1つの手でしょう。競争がないItaniumがどこまで
        伸びるか不明ですしPentium4コアでもIA-32eがありますし…
        Sunも既にSPARCを見捨て気味ですし…
        • by Pen2 (18210) on 2005年06月03日 10時44分 (#745429)
          米IBMがブレード・サーバ機向けに試作
          http://nikkeibp.jp/wcs/leaf/CID/onair/jp/news/376836
          親コメント
        • by Anonymous Coward
          > 競争がないItanium

          競争ありますけど。"競争力がない"のtypoじゃないよね?
          • POWER
          • Sparc
          • Opteron
          > Sparc を見捨て

          これ [geocities.jp]の件ですか? Niagara への方針転換を決めたということなんですが。
          • Re:もはやCPUも (スコア:3, 参考になる)

            by Anonymous Coward on 2005年06月02日 15時53分 (#745105)
            > > Sparc を見捨て

            これは単なるデマでしょう。
            ハイエンドサーバで使われている SPARC 系、POWER系、PA-RISC系、
            Itanium 系のうち、最も整数演算性能が高いのは、最近出た富士通
            の SPARC64V 2.16GHz です。SPARC 系以外のプロセッサは、まだ
            クロックも 2GHz に達していません。

            > これ [geocities.jp]の件ですか? Niagara への方針転換を決めた
            > ということなんですが。

            リンクの先の記事は正確ですが、この記事を「Niagara への方針転換
            を決めた」と読むのはいろんな意味で間違いです。
            まず Niagara は UltraSPARC 系のプロセッサの一種であり、以前から
            開発していたプロセッサですから方針転換と表現するのはちょっと変
            です。
            また、US5 はハイエンドチップですが、Niagara はフロントエンド向け
            であり、Sun からするとローエンドからミドルまでがターゲットの CPU
            です。
            ハイエンドである US5 の代替となるのは、まず上記富士通との共同
            開発になる Olympus (SPARC64V 系のデュアルコア)、その後にリンク先
            に書かれている Rock という順番になります。

            US5 が中止になったのは、開発が遅れに遅れたため、完成しても性能
            的にあまり競争力がなく、投資効果が低いと判断したためでしょう。
            親コメント
            • by Anonymous Coward
              >の SPARC64V 2.16GHz です。SPARC 系以外のプロセッサは、まだ
              富士通は元気でもSunは…
              http://japan.zdnet.com/news/hardware/story/0,2000052523,20083589,00.htm
              http://enterprise.watch.impress.co.jp/cda/foreign/2005/02/24/4685.html
              UltraSPARCIII900MHzあたりまでは使ってましたが、最近はIA-32でいいやという感じです。まぁ、CPUライセンスが
    • by Anonymous Coward
      PA-RISCの現状に関してはフィオたんがヤッチマッタからだと思ってましたが…
  • by Anonymous Coward on 2005年06月02日 10時38分 (#744946)
    高速計算機自体は年々需要は増えてますが汎用の大型計算機の需要は減ってます
    無難に速いのはインテルまたは互換系とIBMのチップ
    それ以外は専用ではないが特殊な部類のプロセッサーしかありません。
    現状の場合、特殊な計算を求めるならその部分だけ高速に演算するユニットを作った方が
    全体の計算量を考えると安い状況にあると思います。

    今後の現状を言うと汎用の計算機と専用の
    計算機ユニットをくっつけて計算させるハードになると思いますね
    スパコン系統はね
  • by Pen2 (18210) on 2005年06月03日 19時04分 (#745603)
    OpenRISC 1000: OpenRISC 1200
    http://www.opencores.org/projects.cgi/web/or1k/openrisc_1200
    そこそこで よければ。
    昔の Tron チップは?
  • Itaniumワークステーションは既に打ち切ってるので [itmedia.co.jp]、HPとしては

    • サーバー→Itanium2
    • ワークステーション→EM64T/x86_64
    という流れに持っていきたいのではないかと思います。

    #で、そのPA-RISCワークステーションが職場に転がってたりする...

  • by Anonymous Coward on 2005年06月02日 9時10分 (#744921)
    を使って製品概要を示すのって’入ってる’会社の戦略ですよね。
    でも、これがCPUのパフォーマンスに直結しているとは思えないんですが...。

    ♪夏にな~ると、嫌われる~。
    • by raccoon (16317) on 2005年06月02日 10時08分 (#744943)
      当の会社もそれに気が付いてて、何だっけ…モデルナンバーか、
      を採用したわけでしょ。

      むしろ問題視すべきは、CPUの性能を第三者的に測るSPEC等の指標が
      上手く普及していない and/or 認知されていないのを問題視すべきかと。

      業界団体が弱いのも半導体業界の特徴。
      親コメント
    • by Anonymous Coward
      >でも、これがCPUのパフォーマンスに直結しているとは思えないんですが...。

      だから、会社によっては林檎のマークを付けてみたりして、消費者にアピールするのです。(違
  • by Anonymous Coward on 2005年06月02日 19時53分 (#745207)
    EM64Tが出て死亡確定なんじゃないの?
    そんなのに切り替えるなんてアホ?
    • by Anonymous Coward
       汎用性やマジョリティが必要のない世界もあるのですよ。信頼性や、スケーラビリティ、コンフィグレーションの柔軟性、障害時の扱いやすさ。 こんなんとかさ。 [hp.com]

       結局、OracleなりWeblogicなり乗っちゃえば、そこ
      • by ginga (20279) on 2005年06月03日 8時13分 (#745369)
        "今現在手にはいる" システムの機能と,"未来が約束されているか" という問題は別じゃないですかね.

        > 信頼性や、スケーラビリティ、

        Opteron が設計として特段劣っている印象はないんですけどね.信頼性は若干違うのかな?
        スケーラビリティに関しては,RedStorm を置いておくにしても,例えばこんなの [geocities.jp]もあります.

        > コンフィグレーションの柔軟性、障害時の扱いやすさ

        現状では差はありますが,これらは M/B やチップセットなどのシステム設計の問題ですよね?
        需要があれば今後 Opteron システムでもその機能を持ったシステムの追い付けるんじゃないのかな.
        親コメント
        • by Anonymous Coward
           将来、手に入るかもしれないという期待を前提にシステム構築はしない、という話をしているのですよ。将来、Opteronで実現されてるだろうから、今現在、Itaniumを選択するのが間違い、ということにならない、という話をしております。
          # そんな見積り、かけるわけないじゃないですか……。

           そういう意味で

          >"今現在手にはいる" システムの機能と,"未来が約束されているか" という問題は別じゃないですかね.

           には同意します。

          >需要があれば今後 Opteron システムでもその機能を持ったシステムの追い付けるんじゃないのかな.

           通
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ナニゲにアレゲなのは、ナニゲなアレゲ -- アレゲ研究家

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