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10350 story

「青い」火星の夕焼け 40

ストーリー by yosuke
ブルー・マーズ 部門より

naocha曰く、"この美しい夕焼け火星探査車のスピリットからおくられてきた画像です。読売新聞の記事によると、米航空宇宙局(NASA)は、火星探査車スピリットのパノラマカメラが撮影した珍しい火星の夕暮れの画像を公表しました。太陽は火星のグーセフ・クレーターの縁に沈んでいこうとしています。夕焼けが赤く見えないのは、火星大気に含まれる粒子径の大きな塵が、赤い光が届くのを邪魔するためということです。火星での新発見はまだまだ続くのでしょうね。こんな火星の夕焼けみたいな色のカクテルもできるかもしれません。"

日没後の薄明の時間から塵の存在する高度を推定できるため、科学的にも重要な情報を含むものである。なお、もう一つの火星探査車Opportunityも青い夕焼けを撮影したことがある。

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  • Twilight Zone (スコア:3, 参考になる)

    by cloudy (1160) on 2005年06月19日 14時59分 (#754204)
    1ヶ月ほど前にも 同じGusevクレーターから撮った夕暮れ写真 [nasa.gov]が掲載されていました。ただしこっちは太陽が写っていません。
  • by NAT33 (17123) on 2005年06月19日 14時08分 (#754195)
    バイキングの写真にも画像処理のミスだとかで、青い空の写真が流れたことあるけど、実際には夕焼けだったなんてオチだったのかな?
    • by JNT (26518) on 2005年06月20日 0時05分 (#754346)
      火星の夕焼けは本当に青いのか?(2) [jtbcom.co.jp]という講演を今年の地球惑星関連学会の合同大会で聞きました。
      それによると
      NASAの画像の色は信用できないので室内実験で確かめた。 筒の中を石の粉がたっぷりの空気で満たした、もちろん粉の量は筒の長さに応じて火星と同じ状態だと見なせるようにコントロールしてました。
      その筒の後ろの光源からでた光が粉で散乱された後の光を測定。
      その結果と太陽光のスペクトルから、火星の夕焼けの画像を作成。
      ということを行ったところでは、NASAの写真とほとんど同じような色の夕やけになっておりました。
      親コメント
    • 「NASAは事実を隠しきれなくなったのだ」と騒ぎ出す連中が出てくるような気が…
  • by kamakama (18535) on 2005年06月20日 2時08分 (#754374)
    NASAの最初の発表(?)では一ヶ月そこらも無かったような気がするんですが、
    一年半も動いてるんですね。。。

    これって
    1。設計限界をとうに越えてて、いまだに動いてるのは奇跡。いつ止まってもおかしくない。
    2。想定されていたよりも火星の気候等が優しかった。
    3。予定期間内に動かなくなった時に叩かれないために、サバを読んでた。
    の、どれなのかしら。

    個人的には1と3の複合状態なのかな~と素人邪推(^^;
    半年くらいは軽く動く自信があったが、未だに動くのは奇跡。とか。
    • by MIYU (17727) on 2005年06月20日 8時59分 (#754433)
      もともと、この2台の探査車達の活動予定期間は「3ヶ月」に設定されていたのですが、首尾良く動いていたので任務期間が11ヶ月延長されました。その期間もいろいろトラブルは有ったにしても、与えられた任務を遂行し価値有る科学データを送ってきています。延長された期間が終了した時点でもまだ活動できる事が明らかだったため、さらに活動期間が延長され現在は2回目の延長期間の活動中です。

      それが、プロジェクトの「中の人」には想定内だったのかという事ですが、うれしい誤算だったのでは無いか、という気がします。公表されているコメントを書いてみます。

      NASAでは今年の1月3日に「Spirit」の火星着陸成功1周年を祝いました。 NASA Rovers' Adventures on Mars Continue [nasa.gov](NASAの記事)、 訳文:NASAの探索車達の火星での冒険は継続します [mypress.jp]

      NASAのジェット推進研究所(JPL)の管理者のCharles・Elachi博士のコメント
      「私たちは、一年前には火星で探査車達の1歳の誕生日を祝うだろう、などという事はほとんど考えていませんでした。この探索車達の成功は、このチーム努力の中に彼らの知識と労力とを提供した、何百人もの才能のある男女に対する賛辞です」

      JPL探査車プロジェクト・マネージャーのJim・Erickson氏のコメント
      「探査車達は両方とも、彼らの年齢を考えれば驚くほど調子が良い。 この双子達は、火星の冬の中で最悪の事態を堂々と乗り切りました。そして、また春が巡って来ます。探査車達は、調査し続ける為の好位置にいます。しかし、私たちはあなたにどんな保証も与えることができません」

      そして、その後も探査車達が動き続けたために、今年の4月に双子の火星探査車「Spirit」と「Opportunity」は、最大もう18カ月の探査を行う事を承認されました。 NASA's Durable Mars Rovers Get Approval for 18 Additional Months of Exploration [spaceref.com](spacerefの記事)、 訳文:火星探査車達の更なる冒険 [mypress.jp]

      JPL探査車プロジェクト・マネージャーのJim・Erickson氏のコメント
      「彼等が今後も長い間活動を続ける事が可能かもしれないので、私達は今、彼等の為の長期プランを立てなければならないのです。もっとも、どちら探査車の任務についても、明日にも何らかの部品の故障が生じて失敗に終わる可能性が有り得ます。2台の探査車達は当初に予定されていた稼働時間を超えて、良好に振る舞っていますが、それらにはすり減った部品が存在しており、それらによって探査車が行動不能に陥るという事はいつでも有りうるのです。」

      最近も「Opportunityが砂丘で車輪を取られ、5週間以上にわたって立ち往生していた」という話がでていました。どうやら抜け出せましたが、何が起こるかわからない。それでも火星表面で発生している「Dust devil」に遭遇して火星探査車達の電池板が清掃され、出力が回復する [mypress.jp]、などの運の良い事も起こっているようです。 なるべく長く活動してくれるといいですね。
      親コメント
      • おお、そういうことだったんですね。ありがとうございます。

        >それらにはすり減った部品が存在しており、それらによって探査車が行動不能に陥るという事はいつでも有りうるのです。

        そうすると、現在は設計・製作時の余剰強度マージンを削りつつ
        動いてるってことになるんでしょうね。
        にしても予定の五倍の期間も動いてるなんてのはすごいな~。

        >それでも火星表面で発生している「Dust devil」に遭遇して火星探査車達の電池板が清掃され、出力が回復する [mypress.jp]、などの運の良い事も起こっているようです。

        こりゃもう奇跡?(^^
        掃除されても出力93%ってことは電池が劣化しているのか、
        まだ埃が残っているのか。。。

        このままずっと動いて、火星有人探査の着陸先に迎えに行って任務完了
        なんてならないかな~(^o^;
        親コメント
      • いやいや、火星にいる小人さんたちがこっそりメンテしてくれてるんですよ。

        # だったらいいなあ。
  • by ZooMD (16314) on 2005年06月19日 17時06分 (#754228) 日記
    「ブルーマーズ」と言ってみるテスト。

    # どうして3作目が出ないんですか>創元SF文庫さん
    --
    *-----------------------*
    -- ウソ八百検索エンジン --
  • 距離を感じますねー。
  • 夕焼けのURL、タイプミスしてるよ。
    --

    /* Kachou Utumi
    I'm Not Rich... */
  • by Anonymous Coward on 2005年06月19日 13時11分 (#754186)
    なんか水銀灯の明かりみたいだよね。
  • by Anonymous Coward on 2005年06月19日 14時24分 (#754197)
    レイリー散乱だっけ?
    #J.J.sakuraiさんに怒られる。。。
  • by Anonymous Coward on 2005年06月19日 18時52分 (#754249)
    青いというのは、火星に地球と同じ大気がある証拠なんだよ!!!!
  • by Anonymous Coward on 2005年06月19日 23時44分 (#754339)
    赤くないと「焼け」じゃないよな。とかなんとか。
  • by Anonymous Coward on 2005年06月20日 6時06分 (#754396)

    シロートですが。大気中のゴミで光が散乱されて,波長の長いものだけが,地表に届くから,夕焼けは赤いのだったような。

    なんで,火星の夕焼けは青いのでしょうか。大気中のゴミが小さい? 何か,青以外の色全部を吸収するようなものが混じっている?

    • 青空と夕焼け (スコア:2, 参考になる)

      by Anonymous Coward on 2005年06月20日 8時12分 (#754421)
      青空が青く、夕焼けが赤いのは、両方、青い光が大気で散乱されるから、
      という理由で説明されます。

      昼間は、太陽光が観測者の上の大気を通ってくるので、散乱された青い光が
      見えます。朝夕は、太陽光は観測者に届くまでに、より分厚い大気を通らないと
      いけないので、散乱されずに透過してくる赤い光が見えます。

      ちなみに、夕焼けが青い火星では、 昼間は青空ではなくて赤空 [mainichi.co.jp]だそうです。

      親コメント
      • by Anonymous Coward
        そういえばあっちの空気は薄いんだっけ
        将来テラフォーミングで大気の密度が上がれば夕焼けも赤くなる?
        • by Anonymous Coward on 2005年06月20日 12時16分 (#754519)
          火星は重力が小さいので、大気を維持できなかったらしいです。

          でも、どれくらい重い分子なら、火星にとどまっていられるのでしょう?
          たぶん、ガス分子の熱運動の速さと脱出速度との関係だと思うのですが。
          あと、一般的に重い分子ほど分子間力が強いので、寒い火星だと気体でいられないはず。

          うまくいけば、分子量が××~○○の分子は火星大気として存在しうる、
          という第ゼロ近似的な計算ができるかも。

          # ちなみに、火星の大気はほとんどが二酸化炭素です。

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    • Re:なぜ青い? (スコア:1, 参考になる)

      by Anonymous Coward on 2005年06月20日 14時16分 (#754614)
      地球の大気が青い光を散乱するのは、ゴミじゃなくて空気の分子(水蒸気か?)自体が散乱してるはず。
      対して、火星ではゴミ(砂じゃないの?)が散乱してるわけですから、こちらのほうが散乱光の波長が長い。というわけで、火星では赤い光が散乱され、空は赤く、夕焼けは青い。
      (書いてるうちに、散乱するんだか散乱されるんだか分からなくなってきた!)
      親コメント
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