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10614 story

四角い水晶 6

ストーリー by yosuke
プレッシャーに耐えて生まれ変わる 部門より

teltel曰く、"東京工業大学のプレス・リリースSPring-8のプレス・リリース読売新聞の記事等によると、東工大の広瀬助教授をはじめとする研究チームは、二酸化硅素が高温高圧中で立方体の結晶構造のパイライト(二硫化鉄)型になることを実際に確かめた。結果は8/5号のScienceに発表された。
二酸化硅素は、地球上では水晶/石英として普通に見られるが結晶は六角柱状になる。今回はレーザー加熱式ダイヤモンドアンビル高圧発生装置を用いて高圧高温を作った。結果二酸化硅素は、286GPa, 1800K(280万気圧、摂氏1500度)以上の領域でパイライト型の結晶が安定して存在することを確かめた。またこの相転移で密度が5%上昇することも解った。
このような二酸化硅素は、天王星と海王星の中心に存在する可能性が高いと考えられてきたが、理論的に予想されていただけだった。今回初めて存在が確かめられたことで惑星の構造に関する理解がさらに深まると思われる。"

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  • by ef (25263) on 2005年08月06日 10時18分 (#777935)
    パイライト(二硫化鉄)型と言うより食塩型っぽいですね。
    #温度特性の良い水晶発信子とかで工業価値がでないかな?(コスト高そうだけど)
    • by crypt (12091) on 2005年08月06日 23時06分 (#778314)
      >#温度特性の良い水晶発信子とかで工業価値がでないかな?(コスト高そうだけど)
      圧力戻したら結晶構造も戻っちゃうんじゃないですか?
      親コメント
      • Re:色からすると (スコア:1, 参考になる)

        by Anonymous Coward on 2005年08月07日 3時12分 (#778400)
        PHYSICAL REVIEWに載った別研究者の論文 [ucl.ac.uk]によると、
        We find that SiO2-III is dynamically and mechanically stable at least in the range 0 - 260 GPa, and therefore could be decompressed to ambient conditions.
        とされています。常圧まで戻せるようです。計算上ではですけどね。
        #常温・常圧では不安定なものでもダイアモンドみたいに相転移の速度が遅ければ存在できるんだし。
        親コメント
    • いえ、この写真の結晶は二硫化鉄そのものだと思います。だから、パイライト型のSiO2がどんな色をしているかはちょっと。
      親コメント
    • by Anonymous Coward
      ダイヤアンビルなので圧カ範囲はだいたい 直経数十μm、厚さはnmスケールです。 アンビル割れもあったりと、とても工業には 使えない装置ですが、卓上かつハンドで GPaを実現できるので(見るものにより ますが)物性や状態の変化を見るのに 非常に適しています。
  • by parsley (5772) on 2005年08月06日 12時39分 (#778023) 日記
    三角なマクル [rim.or.jp]は既にあるし、イシスの5角、標準の6角、チャネリングの7角といろいろあるから、17角形あたりでも作らないとだめ?、
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