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ビクター、圧縮音源高音質化技術「net K2」を発表 55

ストーリー by Acanthopanax
音源復活 部門より

maia 曰く、 "日本ビクタービクターエンタテインメントから、圧縮音源の音質向上を図る技術「net K2」が発表された(プレスリリースImpress記事)。「net K2」は、プリ処理、伝送系、ポスト処理から成るが、既存の圧縮フォーマットや処理系と完全な互換性がある。プリ処理ではビット数・周波数帯域を拡張して約1000倍の情報量の信号を生成し、拡張された情報を、圧縮方式やデータレートに応じたパラメータでたたみ込み、圧縮前の音源に変換する。これをAAC、WMA、ATRAC3などの各コーデックに応じたパラメータで最適化し、圧縮音源を生成する。ポスト処理では、データを88.2/96KHz、24bitまで拡張し、欠落した情報を蘇生させる。プリ処理した音源を従来の機器で再生しても高音質化するし、ポスト処理に対応した端末であればさらに音質が向上するとされる。対応端末としてはビクターからHDDタイプのプレイヤーが発表されている。net K2で処理した音楽配信サイトや「着うたフル」サービスも提供される。プリ処理技術は外部にも供与される予定。"

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  • 家にあるCDプレーヤにもK2ってロゴが入っていますね。
    91年製らしいので14年前・・・

    もちろんそのころより処理が高度化されているのでしょうが、
    下手に名前を変えないVictorの姿勢は好きかも
    •  プレスリリースにもありますが、K2はビクターの「あらゆる高音質化技術のブランド名」みたいなものです。 よって、K2と冠してても、おそらくそのCDプレーヤのK2テクノロジーと今回のnet K2のテクノロジーはまるで別物でしょう。 むろん、共有されるものはあると思いますけどね。

       CDプレーヤにK2ロゴなら、DACに使われていた技術でしょう。 直径はこの辺 [combak.co.jp]かな。 ちなみに、同じインプレスでもAVウォッチの記事 [impress.co.jp]の方が詳しく、わかりやすいです。...どちらから記事を持ってくるかで、その人の背景が透けて見えますね(^^;

       K2のDACは使ってみたいのですが、CDはやっぱり優秀なCDプレイヤーで聴かないとね、と思う。

      親コメント
    • >>下手に名前を変えないVictorの姿勢は好きかも

      歪みを付け加える処理を堂々と高音質化と言い張るVictorの姿勢は大嫌いです
      • > 歪みを付け加える処理を堂々と高音質化と言い張るVictorの姿勢は大嫌いです

        そう言ってしまうと身もフタも無いのですが、
        プレスリリースを見るかぎりでは、netK2はもっと可能性を秘めてるかと思います。

        例えて言うならドルビープロロジックが、5.1chの音声を2chに畳み込んで伝送し、再生側で2chから5.1chを復元するように、
        88/96kHz 24bit といった音声を 44kHz 16bit に畳み込んで(MP3やAACなどで)伝送し、再生側で88/96kHz 24bit に復元するというものですね。

        今のところ、ソース側で、88/96kHz を用意するのに、44/48kHz 16bit からムニャムニャしてるようですが、
        マスターを96kHz24bitで用意して、それをそのままnetK2プリ処理に入れれば、
        歪みを付け加えない本物の高音質化処理になるかと。
        親コメント
        •  「畳み込んで」は違うかと。プリ/ポストを必ず組み合わせて使わなければならないわけじゃありません。 プリのみでも高音質化できると主張しています。

           有名どころで比較すれば、HDCDみたいな感じではないのでしょう。 K2の流れから考えても、そーゆー発想ではないでしょうね。 言い方は悪いのかも知れませんが「歪みを付け加えて」の方が近いんじゃないかと。 ま、高音質=再生音が原音に近い、ってことですから、近づけるためにいろいろ手を加えるのもありでしょう。

          親コメント
      • おれはそれをOSコンを使っているメーカーすべてに言いたい。
      • 前処理だからまだマシだと思う。
        Supremeとかどーすんのさorz

        #次は名前が違うらしいのでAC
      • > 歪みを付け加える処理を堂々と高音質化と言い張るVictorの姿勢は大嫌いです

        なにせ彼らマスター音源以上の高音質 [impress.co.jp]とか言っている位ですから。
        これは黒魔術ですか? それともプラシーボ?

        • > なにせ彼らマスター音源以上の高音質とか言っている

          音声ではなく映像ですが、最近は、「デジタルリマスター版」とか言って
          昔のフィルム映画のDVDで出し直したものがありますが、

          まじめなで気合いが入った作品の場合、
          フィルムの傷や汚れなどについて、一コマ一コマレタッチして消しています。
          その場合「元のマスターフィルムより高画質」と言っても問題無いでしょう。

          同じように、マスター音源に手を加えることで、マスター以上に高音質なものを
          作ることが出来たとしても、別におかしな事はないと思います。

          問題は、その処理が全自動化していて得体が知れないってことでしょうね。

          映画でも、手作業によるレタッチで高画質化しました、と言われると納得しますが、
          全自動ノイズリダクションによって高画質化しました、と言われると納得できない気がするし…
          親コメント
          • >同じように、マスター音源に手を加えることで、マスター以上に高音質なものを
            >作ることが出来たとしても、別におかしな事はないと思います。

            映像系の話なのでオフトピになりますが、それを言っちゃうと「スターウォーズ
            特別篇」では初期三部作のオリジナル版にはなかったエピソード1~3のキャラまで
            デジタル処理で追加してるわけで。

            これもある意味「劣化」じゃないかな。オリジナルを「いじった」という意味では。
            映画の場合、シリーズ全体で意味が通れば「それもあり」なんでしょうけど。
            --
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        • この見出しはインプレスの記者が勝手につけただけでは?
          桑岡氏は"マスター音源レベルの音質"と言っていますし。
          親コメント
          • > 「K2 Postエンジン対応のプレーヤーでは、K2 Preエンジンによって処理された曲をマスター音源以上の高音質で聴ける。
            > 従来の曲でもマスター音源レベルの音質で聴くことができる」(桑岡氏)という。

            桑岡氏マスター音源以上って発言してますが。
    • なんか
      「そこでアドレス・イン」とか言うフレーズが思い出されますが。
      似たようなもんなんでしょうか?
      • アドレス(英文のスペルは失念)はAurexっつか、東芝ですね。
        ラジカセにまで積んでた記憶が。
        くだんの「そこで~」のフレーズはアドレス搭載ラジカセのCMで使ってたはず。

        ビクターのノイズリダクションはANRS(アンルス)
        何げにANRSの復号系はドルビーB互換だったので、当時のビクターは
        自社のカセットデッキにはドルビーBは搭載してなかったはずです。
        dbxやアドレス並みに強力なSuper ANRSなんてのもあったけど、これは
        ドルビーのノイズリダクションとの互換性が全く無かったので普及
        しなかったみたいですね。
        録音時に帯域圧縮→再生時に帯域伸長という原理上、民生用では
        リダクション能力が強くなればなるほど音質劣化は避けられなかった
        みたいですし。

        互換性問題に加えて、CDやMDでカセットが駆逐されたため、ANRSや
        アドレスは消滅しましたが、まさか、サラウンド音声のフォーマットで
        ドルビーが復活するとは思いませんでした。
        自分的には「ドルビー=カセットのノイズリダクション」のイメージが
        強かったんで。
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        親コメント
  • 「着うた」落とすには、まず携帯を機種変更しなければならないわけで。

    #「なんでもいいから安いの」を買わざるを得なかったという事情があるにしても。後悔先にたたず。
    --
    --------
    溶解する妖怪
  • HE-AACやmp3PROで使われてるSpectral Band Replicationと同種の技術ですよね?
    参考: Wikipedia:HE-AAC [wikipedia.org]

    耳の良い人が比較とかしてくれないかなぁ。
    • by Jadawin (2174) on 2005年09月17日 1時21分 (#800363) 日記
      似た話ではありますけど、今回のはデータにまで埋め込む話ではなさそうですよ。
      あくまでもデータフォーマットは同じで、エンコード前にハイビットサンプリン
      グしたデータを、フォーマットやビットレートに応じてダウンサンプリングする。
      機器側では、エンハンス処理するって話のようです。ただ、ようわからんのは
      デジタルな世界で伝送系って劣化の要因ですね。何があるんだろ?

      #キモは、各フォーマットに応じたパラメータってやつの正体ではないかと。
      親コメント
  • >プリ処理技術は外部にも供与される予定。

    他のエンコーダ・・例えばQuintessentialPlayerの
    プラグインとかになったりするんでしょうか?
    結構使い勝手が良いので、気に入ってます。
    --
    **たこさん**・・・
  • あんまり市場受けしないんじゃないかなぁ。

    要するに、普通にエンコードすると間引かれてしまう 「おいしい (かもしれない)」 部分を仮想リバースマスタしておいて、エンコード後の品質を上げ (?) つつ、乗せきれない情報をオプションで再生側に渡して再現させる、という仕組に読めます。大方、ヘッダ部分に追加情報をごっそり仕込むのでは。

    データ量, 消費リソースともに増えそうですから、ポータブルユーザーやライトユーザーにとっては魅力的じゃないように思います。

    推測で書いちゃってますが、実際どうなんでしょうね。これがスタンダードになれば現行と比較されることもないでしょうけれど、現行エンコードのビットレートを上げれば済むという程度の音質/データサイズなら本末転倒ですし、いろいろなところでライセンス料も上乗せになるわけで、とりあえず私の財布の紐は反応しませんでした。

    # 好みの音質なら、多少の不便は無視して なびくかも。
  • by Anonymous Coward on 2005年09月16日 21時09分 (#800247)
    ちょっとだけやってました [tv-tokyo.co.jp]。
    動画(ram)です。
  • by Anonymous Coward on 2005年09月16日 21時53分 (#800266)
    とっても中途半端なんですが、何か意図があるんでしょうか?
    親会社の松下に聞いたら、この時期ならいいよ。とか云われたのでしょうか?
  • by Anonymous Coward on 2005年09月16日 23時11分 (#800297)
    そろそろ、無圧縮でも有る程度行けそうな気配なんだけど

    • 無圧縮というより可逆圧縮でしょうね。
      なんかいまいち普及しませんが。なんででしょ?
      • by Anonymous Coward on 2005年09月17日 0時11分 (#800334)
        生演奏
        →1. 空気中を伝導(部屋などによる不規則な反響・吸音などの劣化)
        →2. マイクで集音(捕えきれない情報を廃棄)
        →3. ADコンバート(一定以上の周波数は捨て、量子化丸めを行う)
        →4. デジタル保存・人間に聴こえないとされる情報を捨てて圧縮
        →5. DAコンバート・再生(入力を完全に再現するシステムはない)
        →6. 空気中~鼓膜~脳まで伝導(部屋・耳管などによる不規則な反響・吸音などの劣化)
        →音として認識

        なぜか4番での劣化だけを攻撃する人が多い。
        320kbpsのMP3が許せないのに44kHz/16bitのCDが許せるとか、
        興味深いボーダーライン。

        ところで、可逆圧縮ってってバッテリの持ちどうなんだろ。
        対して圧縮率高くないくせにデコードは複雑で、
        バッテリに悪いんじゃないかと推測してるが実際は?
        親コメント
    • 持ち運び用データ
      →無圧縮フォーマットのデータをLHAなりZIPなりRARなりで圧縮
      再生時
      →解凍したデータを再生

      これでいいじゃないか。
       
        
        
      ・・・やっぱダメ?
      • それらの一般的な圧縮アルゴリズムは、音楽データに特化しているそれよりも
        圧縮率が劣ります。互換性(汎用性)には優れるかもしれないけど。
  • by Anonymous Coward on 2005年09月17日 0時03分 (#800329)
    ソニーのSuper Bit Mappingとパイオニアのレガート・リンク・
    コンバージョンを組み合わせた技術に見えます。アイディア的には
    同じことだと思います。細かい実装が違うのだろうけど。
  • by Anonymous Coward on 2005年09月17日 4時06分 (#800403)
    ドルビー同様
    特定の部分が欠落する事が予想できていれば
    今後あらかじめ強調して圧縮し解凍後のデータを原音と同じように再現できるかもしれない
    すると、余計な強調機能を持った部分がかえってうざくなる可能性があるな。

    よくも悪くも一番多いのに合わされるのがデファクトスタンダードだ
  • by Anonymous Coward on 2005年09月17日 5時11分 (#800410)
    なんだろう?
    今時の音楽ってデジタル技術でくそみそに加工してある。
    リスナーはそれをさらに圧縮してから聞いている。

    聞いていて心地よい音がよい音だっていうのなら、
    再生機器にイコライザでも搭載すればよい。

    原音に忠実なものがよい音だっていうのなら、たぶんほとんどの
    CDは買うことができないだろう。

    自分はこんなオーディオ世界には10年前に見切りをつけ、
    今はデジタル音源で作られた音楽ばかりを聴いている。
    • by Anonymous Coward
      なんだろう?
      今時の食品って輸送・保存技術でくそみそに加工してある。
      消費者はそれをさらに調理してから食べている。

      食べていておいしい食べ物がよい食べ物だっていうのなら、
      調理時に醤油でもぶっかければいい。

      産地での味に忠実なものがよい食べ物だっていうのなら、たぶんほとんどの
      野菜は買うことができないだろう。
    • by Anonymous Coward
      それって、ライノとか良心的な再発レーベルを
      全否定していますね。
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