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JPEG特許の再審査が請求される 26

ストーリー by Acanthopanax
先行技術の洗い出し 部門より

wei曰く、"ITmediaのニュースによると、特許監視団体のPublic Patent Foundation(PUBPAT)米特許商標庁(USPTO)に対し、JPEGフォーマットに関する特許(米4698672号: 以下「672特許」と略)の再審査(Reexamination)を請求した
PUBPATがwebサイト上にて公開している再審査請求書(PDF)によると、先行技術文献の米4541012号公報は、672特許と同じCompression Labs, Inc.が特許権者である特許で、672特許の出願日(1986年10月27日)より一年以上前の1985年9月10日に特許公報が発行されているとともに、672特許の全クレームの発明特定要件が開示されており、米国特許法102条(b)に基づき新規性欠如により無効である、という趣旨のようです。(参考: 以前のニュース)
これは全く個人的な感想ですが、もしPUBPATの再審査請求書に記されている内容が有効であるとするならば、同一出願人の、たった一年前の先行技術文献を取りこぼすUSPTOの調査能力に若干疑問を感じます。"

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  • by vn (10720) on 2005年11月20日 17時20分 (#835111) 日記
    普通に、ただ特許無効になったというケースであれば、
    ライセンス契約のその場合の条項を粛々と実行すれば良いでしょう。
    よく分からないけど、無効になったら返すとか、返さないとか、
    個別に取り決められているんでしょう。

    だけど、同一出願人でそっくりそのまま先行技術が出てましたってのは
    段違いに悪質じゃないのかね。
    法律を漁れば、もしかしたら「偽計業務妨害」かなんかで犯罪に問えるかも知れないし、
    契約を破棄してライセンス料全部(または上乗せして)返せ、という訴訟もあり得ると思う。

    ま、同一出願人の先行技術を見ないで契約しちゃったらしいメーカーも格好悪いけどね。
  • つまり、JPEGの特許は「無効かも」ってことですか?
    --
    事態は際限なく悪化する。
    • 有効(だった)かもしれませんけど、以前出した特許から20年経っているので、もう効力を発揮できない、ということかも。

      このタイミングに出してきたのはそういうことか?とか疑ってしまう。

      #特許って公知から20年でしたよね?
      親コメント
      • by nknh (25728) on 2005年11月19日 21時18分 (#834855)
        1985年に発行の特許だったら発行の日から17年が権利期間のはずです。(今はどんな特許でも出願から20年。)まあどっちにしろその特許は切れてますけど。

        というか、特許に記載された内容と672特許の出願内容との比較でしかないので、85年発行の特許に672特許に記載された内容が書かれていて、新規性・進歩性がないとの判断されれば85年発行の特許の有効性に拘わらず672特許は無効になります。

        もっとも、権利者にとっては重要だと思うのでUSPTOが無効審決を出しても上級審(連邦巡回控訴裁判所:CAFC)までは行くでしょう。まあ結論出るまでには1~2年くらいかかるんじゃ?

        あと、USPTOの審査なんてしょぼいもんです。基本的に。でも彼らは偉いということになっていて、USPTOが認めた=すごい発明、となってるのがアメリカクオリティです。
        親コメント
        • すいません、まとめちゃいます。

          | つまり、JPEGの特許は「無効かも」ってことですか?

          そうです。PUBPATがUSPTOに対して「672特許は先行技術があるから無効だ、だから再審査してくれ」という趣旨の再審査請求書を提出したのです。

          | 有効(だった)かもしれませんけど、以前出した特許から20年経っているので、もう効力を発揮できない、ということかも。

          いえいえ、そうではありません。

          ||| #特許って公知から20年でしたよね?
          || 出願から20年です
          || 因みにアメリカは1995年以前は特許成立から17年
          | 1985年に発行の特許だったら発行の日から17年が権利期間のはずです。(今はどんな特許でも出願から20年。)まあどっちにしろその特許は切れてますけど。

          1995年6月8日以降の特許出願は、特許の有効期間満了日が日本を始め諸外国と同様に、出願日から20年に制限されています [marushima.net]。しかし、672特許の出願日は1986年10月27日ですので、法改正前の「特許発行から17年で満了」となっています。したがいまして、672特許の特許発行日が1987年10月6日ですので、2004年10月6日に権利満了している計算になります。INPADOCにもこの日付の記録がある [espacenet.com]ことから、確度は高いと思います。

          | というか、特許に記載された内容と672特許の出願内容との比較でしかないので、85年発行の特許に672特許に記載された内容が書かれていて、新規性・進歩性がないとの判断されれば85年発行の特許の有効性に拘わらず672特許は無効になります。

          権利満了となった特許であっても、その特許権は無効である旨を証明することができれば、特許権は出願時点に遡って消滅します。これを遡及消滅といいます。すると、特許が有効であった権利期間の侵害行為はなかったこととなります。ですので、PUBPATは672特許を遡及消滅させるために再審査請求書を出したのです。

          | もっとも、権利者にとっては重要だと思うのでUSPTOが無効審決を出しても上級審(連邦巡回控訴裁判所:CAFC)までは行くでしょう。まあ結論出るまでには1~2年くらいかかるんじゃ?

          そうですね、既に1億ドルのライセンス料収入を得ている [impress.co.jp]とのことですから、頑張るでしょうね、きっと。
          --
          GNU is a religion. [flcl.org]
          親コメント
        • by shiraga (14233) on 2005年11月19日 21時28分 (#834866)
          でも彼らは偉いということになっていて、USPTOが認めた=すごい発明

          「偉い」とか「すごい」とかじゃなくて「法的に権限を持ってる機関が正式に特許として認定したから、それなりの扱いを受けている」っつうだけのことでしょ?

          となってるのがアメリカクオリティです。
          そういうロジックでの批判がありなら、日本クオリティも似たようなもんですね。
          松下のヘルプボタンアイコン特許とか。
          親コメント
          • まったくその通りです。

            が、調査能力、というか構成のちょっとした差があれば特許として認めるという点では米国の方が日本より特許を認める基準が甘いのは事実だと思います。後は裁判で決着つけろ、という方針なのかもしれませんが。

            ちなみに、ヘルプボタンの特許は結局知財高裁で無効になったんじゃ?
            親コメント
            • が、調査能力、というか構成のちょっとした差があれば特許として認めるという点では米国の方が日本より特許を認める基準が甘いのは事実だと思います。後は裁判で決着つけろ、という方針なのかもしれませんが。
              「あらゆる分野を限られた職員で完璧にカバーするのは不可能。よって不完全な部分は野に放った後、各分野の専門家にチェックを委ねる」という方針も現実的にはありではないかと思います(政府機関がそんなことを口に出しては言わないでしょうけど)。
              ただし、裁判などで迅速に特許の有効性が審査出来るシステムがないとダメですけど。

              ちなみに、ヘルプボタンの特許は結局知財高裁で無効になったんじゃ?
              「特許庁の調査能力が不十分で、有効性の本当の判断は裁判で」って、まさしくアメリカと同じ状況でしょう?
              親コメント
        • by nknh (25728) on 2005年11月19日 21時30分 (#834868)
          自己レスでなんですが、再審査請求書を見ると、85年発行の公知例(Tescher et al)は、672特許の審査過程に記録されていないとのことですね。

          米国特許の審査では、特許が成立するまでは、出願人が知っている公知例を全てUSPTOに知らせる義務があるので、もし今回新たな証拠として出されたTescher et alが同一出願人の特許だとすると、仮に有効との審決がであったとしても、この義務違反で権利行使不能とされる可能性もあります。
          記録を全て見たわけではないのでなんともいえませんが。

          一応補足まで。
          親コメント
        • by Anonymous Coward on 2005年11月19日 21時38分 (#834873)
          タレコミにある『同一出願人の、たった一年前の先行技術文献を取りこぼすUSPTOの調査能力に若干疑問を感じます』はどういうことかな?
          米国特許出願の際には出願者が必ず関連する先行特許のリストを特許明細につけなければならないのだが. そうしていたにも関わらずUSPTOがザルな審査したのかねえ.
          (意図的に重要な先行特許を明記しなかった場合は,たしか虚偽の申請をしたと見なされるくらいだったはずだよ)
          親コメント
          • | タレコミにある『同一出願人の、たった一年前の先行技術文献を取りこぼすUSPTOの調査能力に若干疑問を感じます』はどういうことかな?
            | 米国特許出願の際には出願者が必ず関連する先行特許のリストを特許明細につけなければならないのだが. そうしていたにも関わらずUSPTOがザルな審査したのかねえ.

            まさにそういうことで、私はザルだと思います。
            今般、PUBPATが先行技術文献として出した米4541012号(以下「012特許」と略)は、672特許の公報のフロントページにある先行技術文献に列挙されていません。

            | (意図的に重要な先行特許を明記しなかった場合は,たしか虚偽の申請をしたと見なされるくらいだったはずだよ)

            しかし、仮に特許出願人が虚偽の先行技術開示を行っていたとしても、審査は別です。
            出願人の特許を調べなくても良い、などという話は聞いたことがありません。
            出願人が開示していない先行技術を調べなくても良い、などという話も聞いたことがありません。
            あくまでも先行技術をくまなく調べるのが、実体審査の本来あるべき姿です。

            ところで、672特許と012特許とでは、異なる米国特許分類が付与されています。
            672特許の公報フロントページにある"Field of Search"に列挙されていないことから、どうやら審査官は012特許にかかる分類を全く見ていなかったようです。
            先行技術調査の単純ミスか、米国特許分類の体系の複雑さに起因するミスか、いずれかあるいは両方が原因となって調査洩れが生じたのではないか、と思います。
            --
            GNU is a religion. [flcl.org]
            親コメント
        • >あと、USPTOの審査なんてしょぼいもんです。基本的に。

          最近はともかく、USPは日本や欧州への出願に比べればたやすい、というのが当時の常識でした。ただし、当然のことながらよきにつけあしきにつけ市場原理の国ですから、間違って通ったら、他の企業からの攻撃が大変、なので通ってからが大変だと。
          こういう事例が出てくるのは、むしろ他の企業の怠慢(やすやすとロイヤリティを払わず戦え!)が責められるべきかと。
          親コメント
      • 出願から20年です
        因みにアメリカは1995年以前は特許成立から17年
        --
        脳味噌腐乱中…
        親コメント
  • もうゴタゴタは沢山。

    *.gifでも相当すったもんだしたのに、まだ懲りないのか。
    それとも、そんな昔のを引っ張り出さないといけないぐらい現状の業界は逼迫しているの?

    #/.jには国連の業務に就く関係者が居ると思った。

    • by Anonymous Coward on 2005年11月19日 21時08分 (#834852)

      そんな昔のを引っ張り出さないといけないぐらい現状の業界は逼迫しているの?

      いや、昔から使われていて当たり前のように普及しているものだからこそ後出しじゃんけんをする価値があると踏んでいるのです。ある一定の割合で脅しに屈して和解金の支払いをする企業があるとしたら、その企業数は多ければ多いほど得られる利益が大きくなりますから。

      その昔はそういう戦法が取られることはありませんでしたが、それは主に基礎となる技術が少なくて後出しじゃんけんをするだけの価値がなかっただけです。
      今はインターネットプロトコルをはじめとしてありとあらゆる技術が統合され集約されていて、どこのピースが欠けても技術の存在が危うくなるわけです。

      親コメント
      • >ある一定の割合で脅しに屈して和解金の支払いをする企業があるとしたら、その企業数は多ければ多いほど得られる利益が大きくなりますから。

        USPの場合は公開即登録ですからねぇ、文句があったら裁判しろっていうスタンスでしょうから、裁判費用を考えてどう判断するかってところじゃないでしょうか。

        日本は公開期間があるので、文句があればその間に審査官にタレこみできるんですよね。審査官が優秀なら前者のシステムのほうが早くて良いんでしょうけど。しかし、USPだとほとんど同じ技術の特許を複数の会社が持ってたりして、いったいどっちとライセンス契約すりゃいいんだよみたいなことも。
        親コメント
      • by Anonymous Coward on 2005年11月19日 22時38分 (#834899)
        > いや、昔から使われていて当たり前のように普及しているものだからこそ後出しじゃんけんをする価値があると踏んでいるのです。ある一定の割合で脅しに屈して和解金の支払いをする企業があるとしたら、その企業数は多ければ多いほど得られる利益が大きくなりますから。
        これはその通りだと思うけど

        > その昔はそういう戦法が取られることはありませんでしたが、それは主に基礎となる技術が少なくて後出しじゃんけんをするだけの価値がなかっただけです。 今はインターネットプロトコルをはじめとしてありとあらゆる技術が統合され集約されていて、どこのピースが欠けても技術の存在が危うくなるわけです。

        これはどうかな?いつの時代でもコアになる技術はあるし。以前はソフトウェア特許自体があまり認知されていなかったと見る方がいいと思う。
        親コメント
        • by Anonymous Coward on 2005年11月20日 0時45分 (#834947)
          >これはどうかな?いつの時代でもコアになる技術はあるし。以前はソフトウェア特許自体があまり認知されていなかったと見る方がいいと思う。

          それに加えて、法制度や判例等が追いついてないとこに付け込んだとか…。
          親コメント
    • 「 JPEG に課金できるとなったら天文学的な金が集まる」という捕らぬ狸の皮算用を繰り返している輩には、この手の行為を「卑しい」と感じることは出来ないのでしょう‥

      まあ、モメにモメてモメまくって、最終的にまた JPEG に代わるフォーマットでも出現してくれれば、それはそれでよしとしましょう

      これからなら、PNG の 2の舞になることは、ないと思いますし
      親コメント
    • 間違って解釈してたらゴメン

      JPEGに関する特許を主張しているのはUNISYSでも業界全体でもないので、
      懲りるも懲りないも無いし、業界が逼迫していることにもならないと思うのですが...

      # いまいち業界ってのが曖昧ですが、その辺は気にしない方向で
      # ...って、もしかして特許業界の話?
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弘法筆を選ばず、アレゲはキーボードを選ぶ -- アレゲ研究家

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