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ナタデココから医療用ナノフィルター 38

ストーリー by yosuke
有用な繊維質 部門より

sillywalk曰く、"毎日新聞の記事によると、徳島大学大学院ヘルスバイオサイエンス研究部の田渕眞理・特任講師らの研究グループは、白血病や貧血などの血液検査に用いる医療用ナノフィルターについて、ナタデココから転用する技術を開発しました。この成果は、22日から開催されるMEMS 2006で発表されます。
ココナツミルクが醗酵して出来るナタデココは、醗酵の際にナノポア(微細空間)を持つセルロースを生成します。研究グループでは、セルロースを作り出すバクテリアを培養してナノポアの大きさを自由に調製できることに着目し、白血球、赤血球など大きさの異なる血液成分を選択的に分離できるナノフィルターへ転用する技術を開発しました。
現在、血液検査の主流である遠心分離法は検体が約20cc必要なうえ、コストも1回につき数千円かかっていました。しかし今回のナノフィルターを用いた場合、検体は約1ccで済み、コストは5分の1以下、検査時間も大幅に短縮できるといいます。なお血液のほかにもタンパク質やDNA用のナノフィルターも開発されています。田渕講師は「尿検査など他の分析にも応用でき、医療費削減にもつながる」と話しており、応用分野の更なる拡がりに期待がかかります。
有機ELディスプレイの他にもナタデココにこんな応用技術があったとは驚きですね。"

田渕氏は、ナタデココを用いたDNA解析の精度向上にも成功している(DOI: 10.1021/ac0511389)。

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  • by Anonymous Coward on 2006年01月22日 22時29分 (#868994)
    フィルターにシロップかけて食べているところを想像すると笑える。

    #根も葉もない妄想なのでAC
    • なんか、これ [livedoor.jp]思い出した。
      --
      しもべは投稿を求める →スッポン放送局がくいつく →バンブラの新作が発売される
      親コメント
    • 今はどうか知らないけど、案外、根も葉もあるんじゃ無いですかね。

      僕が学生の頃、隣の学科の或る教室がホタテの紐(だったかな、ともかく、貝柱以外)を実験材料にしていて、時々、「不要な」貝柱のお裾分けを頂いてました。
      # それとは別件ですが、寄生虫教室からも「これ、対照だから、寄生虫フリーよ」と何度か肉や魚を貰ったことが・・・
      親コメント
      • よくよく考えるとフィルターなのでペランペランで、ナタデココらしい歯ごたえがあるかどうか疑問なんですよ。

        無論、学生なので最初からフィルター用途で作らずに「おいしいナタデココの作り方」を追求する人がいるとは思うけど、それはオフトビ用途(笑)。まあ、フィルター作るのに「余った」材料で作るのはアリでしょう。

        #人員獲得のために研究室説明会でナタデココを振舞うというのはありそう
    • ナタデココを、手と頭を使って、鉈でココと。
  • 変な学部 (スコア:1, おもしろおかしい)

    by Anonymous Coward on 2006年01月22日 20時55分 (#868932)
    > 徳島大学大学院ヘルスバイオサイエンス研究部

    今流行の「ヘルス」と「バイオ」と「サイエンス」をくっつけたのかな。
    とって付けたような学部だ。

    僕が学生だったら、さすがに「ヘルス」なんて付く学部には行きたくないと思うけどな。
  • 要するに、血算のことでしょう?
    検査前に遠心分離なんかしませんし、そもそも1ml(余裕見て2ml)でできますけど。
    20ml(血算や凝固検査と同時でなければそんなに採らないけど)採血して遠心分離するのは、血清検査ですね。

    「他の分析への応用」の方が意味ありそうかな。
    • そですね。
      私も「え?20cc?2.0ccの間違いじゃなくて?」と思います。

      それはそれとして興味深い技術ですね。
      親コメント
    • ドライケムだと遠心分離しなくても血清というか生化学検査できますよね。今回の話は、それ用のフィルタが進化する、というイメージなのでしょうか? 分野ごとに前処理(採血管)を分けなくても済むようになる、という感じで。
      採血に弱いので、生化学検査を一通りやるための採血量が1mLとかだとうれしいなぁ。
  • このフィルタで濾したモノは, これ [ai2you.com] で読込まれるのでしょうか?
  • by Anonymous Coward on 2006年01月22日 23時30分 (#869025)
    検体の血液にセルロースが紛れ込んで変な結果が出たりしないんでしょうか?
    あと、血液が反応したりとか。
    • セルロースって綿のことですよ。
      その辺に置いてあっても腐らないほど生物的に不活性な物質なので、これが血中物質や検体などと反応するということはあまり考えられません。
      だいたい、血液と反応するような物質なら怪我の消毒なんかに使えないでしょう。
      (傷口に脱脂綿を当てると、オキシドール無しでも泡が出るという特異体質だというなら、是非うちの大学に...)

      # 現在、タンパク質や核酸の分離にアガロースゲルというものを使用することが多いですが、こちらは精製寒天です。
      # どちらも似たような多糖なので、こちらがOKなケースならそちらでもOKかと
      #
      # http://133.100.212.50/~bc1/Biochem/biochem3.htm
      • by shiraga (14233) on 2006年01月23日 3時39分 (#869139)
        いくらなんでも、デタラメすぎる。
        セルロースって綿のことですよ
        綿もセルロースだけど、植物を形作っている成分という方が適切でしょう。綿に限定する理由がない。紙もね。君が食ってる野菜もね。
        ちなみに、セロファンもセルロース。

        その辺に置いてあっても腐らないほど生物的に不活性な物質なので、これが血中物質や検体などと反応するということはあまり考えられません。

        一般的な反応性の高低と、特定の組み合わせでの反応をごっちゃにしなさんな

        だいたい、血液と反応するような物質なら怪我の消毒なんかに使えないでしょう。

        じゃあ、オキシドールは消毒に使えないね。
        そもそも、何も反応性がないような不活性な物質では消毒にならないよ。どうやって細菌を殺すんだい?

        どちらも似たような多糖なので、こちらがOKなケースならそちらでもOKかと

        じゃあデンプン糊もOK?血液に触れると溶けちゃうけど。
        親コメント
        • 綿もセルロースだけど、植物を形作っている成分という方が適切でしょう。綿に限定する理由がない。紙もね。君が食ってる野菜もね。 ちなみに、セロファンもセルロース。
          脊索動物のホヤもセルロースを生成することが出来ますね。 脊索動物 セルロース - Google 検索 [google.co.jp]
          親コメント
        • うーぬ。最後のネタを出したかったがためですが、たしかに問題ある書き込みでしたね。
          反省します。

          >> セルロースって綿のことですよ
          > 綿に限定する理由がない。

          最後のネタに引きずり込みたかったがための強引な説明です。
          不正確ですみませんでした。

          > その辺に置いてあっても腐らないほど生物的に不活性な物質なので、これが血中物質や検体などと反応するということはあまり考えられません。

          これはまじめな話ですよ。
          本来ポリグルコースであるセルロースがその辺にあって腐らないのは、分解してもエネルギーが殆んど出ない位安定な構造だから
          • >セルロースって綿のことですよ

            身近に在って、ほぼ100%セルロースの物を例示してるんだから、素人向け説明として充分な言い方と認定します。
            物知りぶったクレームなんぞ気にしなさんな。
          • あいかわらず言ってることが無茶苦茶だね。
            少なくとも科学的な議論にはなってない。
            本来ポリグルコースであるセルロースがその辺にあって腐らないのは、分解してもエネルギーが殆んど出ない位安定な構造だからです。
            この一文だけでも、これだけツッコみどころがある。
            • 化学的な安定性と、エネルギー収支、さらには生分解をゴッチャにしている
            • セルロースが比較的自然界で安定なのは、セルロールを分解出来る酵素を持った生物が少ないから
            • セルロースを分解してエネルギーとする微生物は存在する
            • 草食動物はそういうバクテリアを体内に共生させ、間接的にセルロースをエネルギー源としている
          • 本来ポリグルコースであるセルロースがその辺にあって腐らないのは、分解してもエネルギーが殆んど出ない位安定な構造だからです。

            反応性(安定性)の大小を決めるのは、『反応前後のエネルギー収支』ではなく、『エネルギー障壁の大小』ではないですか?
      • 炭素って (スコア:1, 参考になる)

        by Anonymous Coward on 2006年01月23日 4時15分 (#869146)
        ダイヤモンドのことですよ。
        グラファイトのことですよ。
        煤のことですよ。
        ナノチューブのことですよ。

        これでも「参考になる」貰える?
        親コメント
      • by Anonymous Coward
        綿の主成分はセルロースだけど、セルロースは綿じゃないだろ。
  • by Anonymous Coward on 2006年01月23日 4時13分 (#869145)
    と、「もやしもん」の樹教授が自慢気に語ってくれそうだ。
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犯人は巨人ファンでA型で眼鏡をかけている -- あるハッカー

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