誰か教えてモード突入中の猫曰く、"BBCの報道記事
Dark matter comes out of the cold によると、これまで数mm/sで動く非常に冷たいものだと予測されていた暗黒物質の粒子が、9km/sで動いている10,000℃の温度をもつ粒子だ、という観測結果が出たそうです。
これは、Gerry Gilmoreをはじめとするケンブリッジ大学のInstitute of Astronomyのチームが、チリにあるVery Large Telescope(VLT)施設を含む、世界最大の望遠鏡群を使用することによって、私たちの銀河の周辺を巡っている12の小さな銀河の動きを観測し、それらの銀河群の詳細な3D地図を作り出すことによって明らかにされたものだそうです。
付加的に、私たちの銀河である天の川のより正確な測定が行われ、アンドロメダ銀河よりも私たちの銀河のほうが大きいことも明らかになったそうです。
研究結果は、今後数週間のうちにも「天体物理学」誌(編注:BBC原文では"astrophysics journal"と書かれているが、ApJのことなのだろうか?)に発表される予定になっています。
… えっと、暗黒物質の粒子の有力候補は「Wimp」だそうですが、そういう粒子の特性が変更されるとどんな影響があるんでしょう?"
WIMPとはWeakly Interacting Massive Particle(相互作用が弱く質量のある粒子)の略。ダークマターの候補なのだから、そのような性質を持っているだろう、程度の意味である。
ダークマターが熱ければ、宇宙開闢初期にあった密度ゆらぎはその速い粒子によって拡散されてしまうため、超銀河団以下のスケールの構造は形成されないだろう、ということが数値シミュレーションの結果として言われている。同時に、冷たいダークマターを用いた数値シミュレーションの結果が背景放射の観測結果のパターンと充分に似ているため、ダークマターは冷たいものだという認識が形成されている。
タレコミニストも気にしているように、まだBBCの記事しかなく論文が出ていない状態であるが、ここからどのような議論が行なわれるのであろうか。