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『シェーン』廉価版DVDの販売差し止め請求が棄却 89

ストーリー by mhatta
そういえば誰もタレコんで来なかったね 部門より

KAMUI曰く、"既に先週のニュースだが、asahi.com の記事などに依ると、東京地裁はパラマウントピクチャーズと東北新社による『シェーン』の廉価版 DVD に対する販売差し止め訴訟において請求を棄却した。

参考:地裁の判決文(PDF)

西部劇の名作として名高い『シェーン』は 7月に販売差し止めの仮処分申請が却下された『ローマの休日』と同様、1953年問題の対象となる作品。今回の地裁判決も 7月のものと同様、文化庁が示した「12月31日24時と1月1日0時は同時」と言う見解を真っ向から否定する結果となった。

まぁそれはさて置き、判決文を読んで見たら一寸ツッコミ入れたくなるような部分が。

東北新社が 2005年に 1万本程度の出荷を見込んで DVD化の計画(予価 3,800円)を立てていた矢先に廉価版が発売された為、「得られる筈だった約 2000万円の被害を被った」と主張していた様なのだが・・・それって、獲らぬ狸の皮算用って言わないか?"

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  • by Anonymous Coward on 2006年10月08日 21時39分 (#1034037)
    権利的には飛んでしまったわけだけど
    デジタルリマスターとしてはそのままの販売でしょうが
    コピーされた場合は著作権法では保護できないわけで、
    権利的などうなるのでしょうね?
    加工した時点で新たに著作権が発生するのだろうか?
    • by Anonymous Coward on 2006年10月08日 22時05分 (#1034052)
      >権利的には飛んでしまったわけだけど

      権利~! Come back!!

      ぢつはシェーン、VHDで持ってたりするのでAC
      ええ、もちろん最後のシーンばかり観てましたとも
      親コメント
    • 永久機関を発明した (スコア:3, おもしろおかしい)

      by natamame (27048) on 2006年10月08日 21時52分 (#1034044) 日記
      加工した時点で新たに著作権が発生するのだろうか?

      「無限に著作権を延長する方法」これでビジネスモデル特許取れるかも
      親コメント
      • by nim (10479) on 2006年10月08日 21時59分 (#1034046)
        >加工した時点で新たに著作権が発生するのだろうか?

        その「加工」が(二次)著作権を発生させるのに十分な程度「創作的」に表現したものであれば二次著作権が発生しますね。

        とはいえ、デジタルリマスタリングでは、本来の表現をより美しく見せることが主眼でしょうから、いくら技術的に高度でも「創作的」と言い張ることは難しいでしょう。

        (元)権利者側はまあ言い張ってくるのかもしれませんが、まだしも最後の切り札である不正競争防止法の方が目があるかもしれません。
        親コメント
        • 高度に創作的 (スコア:1, おもしろおかしい)

          by Anonymous Coward on 2006年10月08日 22時56分 (#1034081)
          CGをフルに駆使して黒澤の名画を原型をとどめないほどズタズタに改竄した「デジタルリメイク完全版」しか見られなくなる素晴らしい新世界
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        • by cakefear (17436) on 2006年10月09日 10時37分 (#1034244)
          不正競争って・・どの号になるのかな。 もしかして、1・2号? 映画を商品等表示だと主張していくわけか。 なんだか面白そうだけど、ちょっと厳しいか。お金だけなら、民法上の不法行為を主張したほうが、道のりは楽そうだが。。。
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        • by Anonymous Coward
          どこぞの世界みたいに1953年12月3581日とかいう概念は
          ないのだろうか(笑)
          ええ、わが社のカレンダーではそうですよ‥納期厳守ですから‥
          納品されるまで何日過ぎても翌月には決してならないのです。
      • > 加工した時点で新たに著作権が発生するのだろうか?
        >「無限に著作権を延長する方法」これでビジネスモデル特許取れるかも

        キヤノンが昔、LBP関連の技術で同様な事を一時期やってましたと聞いてます。
        #正確には特許権が切れる前に、関連する内容で再度、追加特許を申請して特許を延長…って奴

        キヤノンがこの追加特許申請を止めたおかげで、一気にLBPが下がり始めたと、某プリンタで
        有名な会社の担当営業所のお偉いさんから話を10うん年前に聞いた覚えが…
        --

        /* Kachou Utumi
        I'm Not Rich... */
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        • by Anonymous Coward on 2006年10月09日 10時56分 (#1034249)
          特許権の存続期間は原則として20年なので、最低でも20+20+10うん年前に出願された特許ってことになると思うけど、どんな特許ですか?
          キヤノンが複写機の開発を初めたのが1960年代 [wikipedia.org]だそうですが、それより10年も早く、レーザープリンタに関する他社には退避不能な根本的なところの特許を押さえていた、ということでしょうか。ちょっと想像がつきません。
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    • by Anonymous Coward on 2006年10月09日 1時05分 (#1034154)
      著作権にはいろいろありまして、著作権が飛んだとしても同一性保持権は残される。つまり「原版を改変して売り出す権利」は無かったりする。だから廉価版業者は加工して売り出す権利は無かったりするわけですな。あくまで原版のママ売らなきゃいけないと。

      ……これはまあデジタルリマスターが同一性保持権侵害にあたるかどうか判例があるわけじゃないでしょうから、まだわかんないですが。経年劣化するフィルムを元に戻しただけなら、むしろ「同一性保持」だしなあ。

      親コメント
    • 音楽業界だと、
      アーチストの知らないところで勝手にデジタルりマスターを作られて、あとから「作りましたから~」って事後承諾を求められることもあるとか。

      まあ、アーチスト本人にとっても、収入が増えるからいいのかしら。

      #知り合いのミュージシャンに聞いた話。
      --
      --- #寝て起きて食べてまた寝る
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    • 著作権で保護できないとなれば、プロテクトや暗号化などのコピーガードに
      よる保護が強化されるでしょう。#っていうかもうしている?
      それでもコピーされてそれが第三者の手で配布され始めたら簡単に止めさせ
      るのは難しいだろうが。
      親コメント
    • キーワード:著作編集権
  • ぼったくり過ぎ (スコア:4, すばらしい洞察)

    by miishika (12648) on 2006年10月08日 22時00分 (#1034047) 日記
    判決文を読みましたが、売上(卸値)2850万円で利益2055万円ということは、単純に考えて利益率72%です。いくらなんでもこれはぼったくりでは。
  • by Anonymous Coward on 2006年10月09日 0時39分 (#1034141)
    半世紀にわたって独占的に稼いでも、ぽっと出の廉価版に価格面でも内容面でも対抗出来ないぐらい、映画というのは儲からない産業なんだねぇ。

    #酷い道化的発言なのでAC

    ##書くまでもないだろうけど、価格面は廉価版よりちょっと高い程度に押さえるぐらいは不可能じゃないし、
    ##内容面は元著作権者だからこそ入れられる付加コンテンツもあるだろうに。
    • by Anonymous Coward on 2006年10月09日 11時22分 (#1034263)
      > 半世紀にわたって独占的に稼いでも、ぽっと出の廉価版に価格面でも内容面でも対抗出来ないぐらい、映画というのは儲からない産業なんだねぇ。

      だから著作権保護が必要なんだろ?
      親コメント
  • 得べかりし利益です (スコア:3, すばらしい洞察)

    by TomonoriWatanabe (22504) on 2006年10月09日 2時00分 (#1034173) ホームページ
    > それって、獲らぬ狸の皮算用って言わないか?

    「得べかりし利益」というものです。

    原告は、将来に得られたであろう利益を被害金額として訴訟を起こすのです。民事では、殆どの場合において「金銭的解決をはかる」場でありますから、金額算定は必要なんです。

    • Re:得べかりし利益です (スコア:2, すばらしい洞察)

      by Anonymous Coward on 2006年10月09日 8時35分 (#1034214)

      > それって、獲らぬ狸の皮算用って言わないか?

      「得べかりし利益」というものです。

      原告は、将来に得られたであろう利益を被害金額として訴訟を起こすのです。


      どうもそこらへんの常識を知ってか、知らずかタレコミは原告を叩いてますね。基本的に、交通死亡事故の民事裁判なんかの損害賠償の算定に、

        被害者が生きていれば得られるであろう定年までの給与

      を一つの基準にするのと、変わりないのに。交通事故での算定に「捕らぬタヌキ」と揶揄するのは通常憚られるのに、映画会社が裁判を起こすと揶揄する。なにか間違ってる気がします。
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      • by nim (10479) on 2006年10月09日 22時54分 (#1034613)
        訴訟技術上仕方がないのだとは思いますが、
        この手の裁判の算定では、原告側は理論的にあり得る最大限の利益、すなわち、なにもかも完全にうまく運んだ場合の額を持ってくることが多いと思います。

        実際にはそんなにうまくいくなんてないわけで、このあたりを外野から見ていると違和感があるのでしょう。

        給与所得者の生涯給与はぶれにくいし、途中で解雇されるリスクも少ないのでそんなものかと思いますが、極端な例として、交通事故の損賠で「実は彼は1年後に起業を予定していて
        (ここまでは真実)、10年後に上場、IPOで資産が300億円となる予定だったので300億円請求します」ときたら「オイオイ」という感じになるでしょう。
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  • by yohata (11299) on 2006年10月08日 22時20分 (#1034054)
    真面目な話、文化庁著作権課って税金運用する理由あるんですかね?

    本気で居ない方がマシな集団にしか思えないのですが。
    • by Anonymous Coward on 2006年10月08日 22時53分 (#1034078)
      > 真面目な話、文化庁著作権課って税金運用する理由あるんですかね?

          税金払っている人には、著作権者や周辺権の人も含まれますから。
      それらの権益(?)を保護する立場なのだから、間違いではないかと。(タテマエとしては「使う側」の利便性等とのバランスも考えないといけない立場だと思いますが、そんな事言っていると天下り先がなくなるからやららないでしょう;-()
      そういう意味では、「使う側」の立場から「著作権」に対抗する権利を作れる省庁が必要かもしれませんね。
      個人的には著作権の財産権関連はいっそのこと経済産業省に移管した方が世の中のためになるんじゃないかという気も。
      親コメント
      • by soy_milk (26202) on 2006年10月09日 1時13分 (#1034161) 日記
        そういう意味では、「使う側」の立場から「著作権」に対抗する権利を作れる省庁が必要かもしれませんね。

        うーん、どうなんでしょう。担当部門の創設もいいですが、筋から言うと国会議員に要請していくべきという気がします。「著作権に対抗する権利」を実効性のあるものにするには立法(著作権法の改正)を行うのが理想なわけで、仮に省庁に担当部署ができても国会を通すときには議員への働きかけが必要でしょう。

        # 議員への見返りとして何を提供できるか、という点が問題かもしれませんが、
        # 探せば「使う側の立場」に共感してくれる議員さんはいると思います。
        # 票と金につながらないことは一切やらない、なんてことは無いはず。
        ## たとえば亀井静香議員の死刑反対運動なんて、票や金につながってるとは思えません。

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      • by Anonymous Coward on 2006年10月09日 0時35分 (#1034136)
        > 「使う側」の立場から「著作権」に対抗する権利を作れる省庁

        を! 新しい天下り先ですねっ。
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    • もし著作権を持っている側に立てば、
      頼りなくても、居ない方がマシとは少なくとも思えないはずです。

      例えば野球の監督として、勝ち数よりも負け数の多い先発投手を、要らないと言えますか?
      • もし著作権を持っていない側に立てば、
        居ないのじゃなくても、頼りがいのある奴が居るよりマシですな。

        例えば野球の監督として、勝ち数よりも負け数の多い相手投手は大歓迎。
        • >もし著作権を持っていない側に立てば、
          >居ないのじゃなくても、頼りがいのある奴が居るよりマシですな。

          >例えば野球の監督として、勝ち数よりも負け数の多い相手投手は大歓迎。

          それは廉価版の業者の立場ですね。

          野球の監督、つまり著作権者にとっては、
          負ける、すなわち権利が守られないことが多くても、それはあくまで結果で、
          権利が守られることもある投手、文化庁を頼りにしなくてはならないはずです。

          元発言の人は、さしずめ川崎球場とかにいる酔っ払ったファンでしょうね。競馬場帰りの。

  • by moromama (23126) on 2006年10月10日 21時30分 (#1035070) 日記
    で、権利を主張するほうは、あと何百年延長するつもりだ?
    --
    Minder
  • by Anonymous Coward on 2006年10月08日 23時32分 (#1034105)
    >「12月31日24時と1月1日0時は同時」
    12月31日24時ってそもそも存在しないってば
    • by Anonymous Coward on 2006年10月09日 10時02分 (#1034228)
      締め切りを延ばすための常套手段です。
      「納期は3月1日ね。」
      「はい、2月31日までには必ず。」
      親コメント
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ハッカーとクラッカーの違い。大してないと思います -- あるアレゲ

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