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13910 story

「著作権保護期間の延長を求める共同声明」の詳細が公開される 123

ストーリー by mhatta
カウンターパンチ 部門より

usagito 曰く、

先日「著作権保護期間の延長問題を考える国民会議」が発足したばかりだが、議論の発端となった「著作権問題を考える創作者団体協議会」による主張の詳細とQ&Aが公開された(日本文藝著作権センター機関紙「文藝著作権通信」7号(PDF)に掲載)。マスコミの記者会見報道では省略されてしまう内容も多い、アピール当事者による詳細な資料がWeb上に掲載されるのはすばらしいことだ。内容はQ&Aの一問目から、

Q、保護期間を延長しても当の作家は死んでしまっているわけですから、作家の創作意欲につながるとは思えません。
A、作家も人間ですから、目先の金銭のために仕事をすることもあるでしょう。しかし芸術というものは、長い時間をかけて評価されるものだということも、多くの作家は自覚しています。目先の金銭よりも、長く芸術として評価される作品を作りたいという思いが、偉大な芸術作品の創造につながるのですし、またそうした個々の作家の努力が、その国の芸術文化を発展させることになるのです。
……などと噛み合っていなかったりするが、この文書が保護期間延長問題の重要資料であることは間違いない。さて、延長派の思惑通り「この問題を世論に訴え、充分に話し合いを続けた上で、国民の皆さまのご理解を得る」ことになるかどうか?
この議論は賞味期限が切れたので、アーカイブ化されています。 新たにコメントを付けることはできません。
  • そもそも (スコア:5, すばらしい洞察)

    by SilentH (24329) on 2006年11月13日 9時55分 (#1056824)

    いつものことかもしれませんが、著作権制度が事実上流通メディアの利益を保護するための権利であるにも関わらず、その正当性が作家の創造のインセンティブによって根拠付けられている点に疑問を感じます。

    • Re:そもそも (スコア:2, おもしろおかしい)

      プロ野球選手が契約更改にて「子供の夢」を持ち出してゴネルが如く・・・
      --
      ____
      #風邪をひきました、脳が故障しています
      #残念ながら仕様です。
      親コメント
      • Re:そもそも (スコア:3, 興味深い)

        by clema (20979) on 2006年11月13日 12時42分 (#1056956) 日記
        「子供の夢」
        高給取りになれることも夢の一部のはずです。
        そもそも、プロ野球選手のような本物の意味での実力主義の世界で、
        実力や人気のある選手が高給を求めることは間違っていませんが?

        某著作権団体やNHKと一緒にしていい問題ではないでしょう。
        親コメント
        • Re:そもそも (スコア:3, すばらしい洞察)

          by Anonymous Coward on 2006年11月13日 14時36分 (#1057044)
          >高給取りになれることも夢の一部のはずです。
          否定はしませんが、目的ではなく結果であって欲しいものです。
          親コメント
    • Re:そもそも (スコア:2, おもしろおかしい)

      by Anonymous Coward on 2006年11月14日 0時20分 (#1057329)
      みなさん、こんばんは。
      「甘い汁を守る会」ことJASRACです。
      このたびは、「既得権益を延長するための言い訳」β版のテストプログラムに、ご参加いただきありがとうございます。
      皆様のご協力のおかげで、当「言い訳」の論旨における脆弱性が多数報告されました。
      芸術にうとい当協会メンバーにとって、これらのフィードバックが非常に貴重なデータとなる事は、
      改めて申し上げるまでもないでしょう。
      現在、こうした皆様からの不具合報告を元に、その論拠を盤石のものとする「RC1」へ向け、鋭意推敲中であります。
      今後とも・・・云々

      こういう実態でなきゃいいけどね。
      親コメント
  • by dekaino (7870) on 2006年11月13日 10時30分 (#1056850) ホームページ
    Q.保護期間を延長しても当の作家は死んでしまっているわけですから、作家の創作意欲につながるとは思えません。

    A.もし著作者の死亡をもって権利切れと決めたら、権利切れを目論んで著作者を殺したり死期を早めたりする動きが出てくる可能性があるからです。そういう意味で死後50年という設定は著作者殺しのインセンティブを無意味にする意味で有効だと言えます。
  • by Anonymous Coward on 2006年11月13日 10時50分 (#1056866)
    腹巻猫の劇伴BLOG [cocolog-nifty.com]

    サントラを構成するにあたっては、ひとつ制約がありました。「歌を含め全32トラック、1トラック5分以内に収めること」。これは最近、BGM集アルバムのJASRACへの使用料申請のしかたが変わったことによる制約です。(中略)

    構成者としてはモチベーションが落ちてしまいそうな、(後略)


    著作権保護のための機関が創作者の創作意欲を削いでいるようなのですが。
    • Re:それは誰のため? (スコア:1, すばらしい洞察)

      by Anonymous Coward on 2006年11月13日 11時05分 (#1056882)
      “著作権保護のための機関”じゃない
      他人の著作権で金儲けする機関
      もちろん著作者がどうなろうが知ったこっちゃないでしょう
      親コメント
      • Re:それは誰のため? (スコア:5, おもしろおかしい)

        by volvox (6843) on 2006年11月13日 14時19分 (#1057035)
        “著作権保護のための機関”じゃない
        他人の著作権で金儲けする機関
        もちろん著作者がどうなろうが知ったこっちゃないでしょう

        ちがう、違うんです!!元コメントの引用で省略されていますが、引用部分のパラグラフの全体はこのように言っています。

         
        構成者としてはモチベーションが落ちてしまいそうな、また、実作業においても苦戦を強いられる制約ですが、ここで考え直しました。
         「これは、『組曲・ガラスの艦隊』として作ろう」
        と。

        この含意は何かと言えば「制約は創造の母である」という事です。
        「昔は **kB のメモリを効率よく使うために云々」「ネットの情報が今ほど充実していなかった頃は、ソースを覗いて云々」「今ほど世の中が開けっぴろげでなかった頃は、バターやらマーガリンやらで黒マジックが云々」等々、人は何か制約や障害に突き当たるとそれを解決するために創意工夫を凝らすものです。

        現在の世の中は、昔に比べてはるかに制約が取り払われています。しかしそのおかげで創造への情熱がかつてより減退しているようにも見えます。彼らはそのような状況を憂いて自ら憎まれ役を買って出ているのです。彼らは私たちの前に理不尽な制約や障害をもうける父親として立ちはだかり、俺を超えて見せよと挑戦を待っているのです。オイディプスがどうしたとかというアレです。

        しかし彼らとて自由を愛する市民。本来そんな憎まれ役はやりたくありません。彼らのポッケに入るモノはそんな彼らへのささやかな報酬なのです。つらかろうと思うので、私に代われるものなら代わってやりたいものです。

        親コメント
    • JASRACは実態としては著作権というよりも『著作隣接権』を保護する
      (悪意を持って言えば、振りかざして儲ける)ための団体ですからなぁ。

      本来的には、今回の主張とはあまり関係なさそーな団体な気もしますが、
      # 何故か名前を連ねている件については、Q&Aに言い訳がありましたが(苦笑)

      # 妙な実権持ってるだけ、この手の団体の中ではトップクラスに質が悪い気もする
      親コメント
  • ……なんじゃこれ (スコア:5, すばらしい洞察)

    by akiraani (24305) on 2006年11月13日 11時04分 (#1056881) 日記
    Q、最近は人間が長生きするようになりました。
    90歳、100歳まで生きる作家も珍しくあり
    ません。そこから70年も保護されるというこ
    とになると、妻子ではなく、孫や曾孫の代まで
    財産権が保護されることになります。そのよう
    なことが必要なのでしょうか。
    A、確かに平均的にいえば長生きする作家が増
    えました。しかし命を削るようにして創作に挑
    み、若死にする作家がいないわけではありませ
    ん。そのような作家の生活を支えた妻子などご
    遺族の権利を保護することはぜひとも必要です。
    著作権は私権(個人の権利)です。平均値で考
    えるのではなく、レアケースではあっても、最
    もお気の毒な個人の権利を守っていく必要があ
    ります。
     そういう権利は、著作権法ではなく労災法で保護してくれ。
    --
    しもべは投稿を求める →スッポン放送局がくいつく →バンブラの新作が発売される
    • by QwertyZZZ (8195) on 2006年11月13日 14時04分 (#1057027) 日記
      70年も生活保護が必要な遺族って何よ?って方が何故に出てこない?
      離婚した時の養育費も、フツーは成人までだろ?
      てか、親が芸術家だと子供は一生独り立ち出来んのだろうか?
      つーか、70年だと遺族も相当数が死んでいるって・・・。

      #権利保護はそれなりには賛成(伸ばすのは?だが)だけども、この理由は流石に無いと思うのでID。

      親コメント
    • Re:……なんじゃこれ (スコア:2, おもしろおかしい)

      by tomone (15592) on 2006年11月13日 23時33分 (#1057298) ホームページ
      作家は出会いがないので、晩婚化の影響が著しく、
      死後50年では子供がようやく生まれても直ぐぽっくり逝ってしまいます。
      その為に、70年にする事が必要なのです。
      結婚相手を紹介してくれたら、30年でも構いません。
      --
      TomOne
      親コメント
    • by Anonymous Coward on 2006年11月13日 12時14分 (#1056942)
      ちょっと待った。芸術家が若死したら、みんな「労働災害」なんか?そんなわけないよ。 なんで労災がでたのかには非常に違和感を感じるよ。
      何人かがプラスモデしてるわけだし、「労災法で保護すべし。まさにそう思う。」という意見が複数あるのに二度びっくり。
      親コメント
    • Re:……なんじゃこれ (スコア:1, すばらしい洞察)

      by Anonymous Coward on 2006年11月13日 12時15分 (#1056943)
      この論理からいくと、死後ではなく、作品発表後○○年と規定するべきということですね。
      親コメント
    • Re:……なんじゃこれ (スコア:1, おもしろおかしい)

      by Anonymous Coward on 2006年11月13日 12時39分 (#1056955)
      それがアリなら、永井荷風が置屋通いしたのも必要経費で認められるなぁ。

      # ないって。
      親コメント
  • by dakara (20817) on 2006年11月13日 10時48分 (#1056864)
    Q、漫画やアニメが輸出されているといっても、文学や音楽を含めたコンテンツの輸出と輸入を比較すれば、日本はまだ輸入国です。保護期間を短く設定しておいた方が、日本としては有利になるのではないですか?

    A、損得だけで物を考えるのはまるで後進国のような発想です。日本は先進国であり、文化国家であると自負する国であるはずです。諸外国に恥じないようにフェアな態度で臨むべきでしょう。また著作権は私権です。国家の利益のために剥奪されるなどいったことは、民主主義国歌ではあってはならないことです。

    もうちょっとまともなやつに書かせろよ。
    • by pellmell (3892) on 2006年11月13日 12時39分 (#1056954) 日記
      本文より

      「諸外国がすでに70年に延長しているのに、
      日本だけが50年のままだということでは、重
      大な問題が生じることになります。まず日本の
      作家の作品が50年を経過すると、欧米では著
      作権フリーになってしまうということが起こり
      ます。日本の文学も最近は諸外国の人々に読ま
      れるようになりました。美術や音楽だけでなく、
      とくに漫画やアニメが、日本の重要な輸出品目
      となり外貨を稼いでいます。従って、著作権の
      保護期間が短いということは、多大の損失をも
      たらすことになります。」

      ……損得で考えてるんじゃん。
      親コメント
      • by Anonymous Coward on 2006年11月13日 14時43分 (#1057047)

        しかもこれって真逆じゃね?

        wikipedia:文学的及び美術的著作物の保護に関するベルヌ条約 [wikipedia.org] より:
        保護国法の原則
        著作物に与えられる著作権保護は、条約以外に、保護を与える国の法令によって決まる。これにより、著作物の利用が著作権侵害になるか否か、著作権保護の方法などに関する準拠法(著作権の準拠法)は、著作物の利用行為地によると理解される。

        日本の作家の作品でも,欧(米)では欧(米)の法律 - 死後70年保護 - に従うってことじゃないの?

        逆に欧(米)の作家の作品は,日本では死後50年で著作権フリーになる.

        親コメント
        • by Anonymous Coward on 2006年11月13日 20時15分 (#1057187)
          基本的に現地の法令と、対象となる人や法人の属する国の保護期間を比べ短い方をとります。

          例えば日本(50年)とイギリス(70年)の場合、
          ・日本では日本の著作物もイギリスの著作物も保護期間は50年
          ・英国では英国の著作物は70年、日本の著作物は50年

          となります。

          --
          ちなみにイギリスではピーターパンの著作権は永遠に切れません。
          親コメント
      • >美術や音楽だけでなく、
        >とくに漫画やアニメが、日本の重要な輸出品目
        >となり外貨を稼いでいます。

        漫画はともかくアニメ(DVD)は、日本の1/4程度の値段にしてやっと
        売れているというのに、本当に効率よく外貨を稼いでいるのか疑問に思います。
        親コメント
      • アニメや漫画って、確かに日本のはかなり海外に輸出しているけど、多くは1年~5年ぐらいで忘れ去られますよね。しかも、国内では年間かなりの数のものが作られているのに、放送(出版)終了してから、著作権管理を怠っているものも見かけられますしね。
        第一、50年でも長いと言うのに70年ってのはどうかと思います。それこそ、著作権法が「文化の発展を阻害する」法律になりかねない、いわば”悪法”になるんじゃないのでしょうか。それに、著作権保護期間長くしたら、今でさえ盗作だの何だの騒いでいるのに、作品作るのに「類似がないか」余計神経がピリピリしますよ。

        // 二次著作権物も版権者が権利もてるから、ちゃんと管理して。 //
        --
        Li-ion DC 1.2V(定格:3.7V) 500mA 乾電池はリサイクルへ
        親コメント
  • by shunta (5526) on 2006年11月13日 10時30分 (#1056849) 日記
    まずはこれを見てから考えてほしいものです。
    http://ittousai.org/lessig/lessig_free_culture_japanese_1.1.swf
    --
    ----------- 一生勉強を続けなきゃ!
  • 別に著作権が切れても、「当人が作ったという事実は変わらない」という事を無視している点じゃないかな。
    著作権って全部ひっくるめるんじゃなくて
    同一性保持権と翻訳翻案権あたりだけ吟味するべきじゃないか?

    作家も人間ですから、目先の金銭のために仕事をすることもあるでしょう。
    しかし芸術というものは、長い時間をかけて評価されていくのは当然として
    自分なりの表現で先人の評価を目指し、過去を踏み超えようと試行錯誤する事によって洗練されるもの
    だということも、多くの作家は自覚しています。
    目先の金銭よりも、長く芸術としての礎となる作品を作りたいという思いが、
    偉大な芸術作品の創造につながるのですし、またそうした個々の作家の努力が、
    その国の芸術文化を発展させることになるのです。

    # 亡くなられた方々だって単なる美術品にとどまるよりも、芸術の基礎となる方が喜ぶさ。きっと。
    # じゃなきゃ教え子なんて作るもんか!!
    --
    ==========================================
    投稿処理前プレビュー確認後書込処理検証処理前反映可否確認処理後……
  • by Anonymous Coward on 2006年11月13日 11時34分 (#1056909)
    はっきり書けよ。もっと儲けたいんだよって。
    文化とか先進国がどうだとか、は聞き飽きてるんだよ。

    # 直接のリアクションはあまり返らないだろうな。とおもう傍証 [goo.ne.jp]。
  • by Anonymous Coward on 2006年11月13日 11時43分 (#1056918)
    毎度のことですけど、ほとんどの返答がコスト・利益・有形の出版物にとらわれてる時点で、
    自らが掲げている(作品に対する金銭を伴わない面での)評価や芸術性そのものと
    まったく別の次元で考えていることを露呈してますね。
    著作者のモチベーションを維持する手段として、相応の報酬を受け取ることは
    至極真っ当だとは思いますが、著作権保護期間の延長を主張するのであれば
    その対価として得られる金銭的利益がすなわち目先の利益であることを
    (もちろん金銭面以外の利益もあるとは思いますが)ちゃんと認めた上で論じないと、
    どんなに取り繕っても体のいい屁理屈にしか聞こえません。

    #Q&Aに対する反論まとめ、とかどっかで作ってないかしら。
  • by Anonymous Coward on 2006年11月13日 13時14分 (#1056981)
    これは「現状維持」か「延長」の2択なのでリスクの少ない声明でせこい気がする。
    「縮小」も議論すべきかと。
    で、

      「場合によっては短くなるけど議論する?」

    と聞いてみると取り下げてくれるかも。
    • by Anonymous Coward on 2006年11月13日 16時20分 (#1057105)
      広く見ると著作権法の改正なので、意見を反映させるチャンスでもあるんですよね。

      パロディの権利を確立させて多くの同人誌をグレーな存在から解放するとか。
      米国のようなフェアユースを入れるとか。
      従業員として作成した著作物は本人にも一部の権利を残すようにするとか。
      明示的な権利放棄(パブリックドメイン化)の導入とか。
      出版権を強制的に時限制にするとか(良書が絶版のまま埋もれるのを防ぐ)。

      まだまだあるかも。でも世論として盛り上げるには何かに集中したほうが良いのかな。
      親コメント
  • 改訂 (スコア:2, おもしろおかしい)

    by gwamodin (2081) on 2006年11月13日 10時54分 (#1056874)
    Q、保護期間を延長しても当の作家は死んでしまっているわけですから、作家の創作意欲につながるとは思えません。
    A、人間の平均寿命も延びてんだし、いいんじゃね?
  • by eukare (2230) on 2006年11月13日 14時06分 (#1057028) 日記
    また保護期間が延長されれば、研究者の努力による研究成果を踏まえた全集が出る可能性があり、
    文化遺産としてより深く味わうことができるようになります。

    著作権保護されていれば資料が散逸しなくなったりする?んなバカな。
    むしろ下手な保護によって研究しづらくなるんじゃないかと思うのだが。
    • by Anonymous Coward on 2006年11月13日 15時18分 (#1057068)
      >研究者の努力による研究成果を踏まえた全集が出る可能性があり

      もうね、絶版させたら出版権の競売を義務づける位でいいんじゃないかと。
      全集出すために出版権を保持しておきたいなら、
      再譲渡不可の二次出版権なんてのを新設しても良いし。

      保護期間よりもそっちだと思うんだよなあ。著作物の飼い殺しはイクナイ。
      親コメント
  • まあ最初から文化がどうこう芸術がどうこうって深く考えてるわけがないのが余りにも明白なので、
    一々隅から突っ込んでいくのはバカバカしくてしかたがないんですが、一応創作者の観点として、

    >作家も人間ですから、目先の金銭のために仕事をすることもあるでしょう。しかし芸術というものは、長い時間をかけて評価されるものだということも、多くの作家は自覚しています。
    >目先の金銭よりも、長く芸術として評価される作品を作りたいという思いが、偉大な芸術作品の創造につながるのですし、またそうした個々の作家の努力が、その国の芸術文化を発展させることになるのです。

    長い時間をかけて評価 → 芸術
    目先 → 金銭目的
    ここが全く自分達の価値観でしか考えてないですね。
    典型的な自己中心主義です。

    例えば時事ネタの風刺芸術なんかを作ったら、それは例えその作品が後世に残っていくとしても、その作品本来の爆発的な魅力が発揮されるのは、おそらくその作品が発表されてそのネタが生きてるまでの期間。である事はずです。
    こういった、短時間的に多くの人々を楽しませる芸術というのは、本当に価値のないものなのでしょうか
    言葉が悪くて気に入らないですが、「目先の喜び(?)」であるのは肯定したとしても、それが直接的に金銭に直結するとは思えません。

    「今聴いたらダサイヒット曲」などを、「後世に残らない悪い作品」としてとらえる考え方は大変多いですが、
    その瞬間に限れば、その作品は本当に多くの人を魅了して幸せにしてきたのかもしれないのです。
    それを価値がないもの、と決めつけてしまうのはどういう事でしょうか。
    この事をきちんと考慮した上で、上記の解答を読めば、前提は崩れて全く意味のない文章にもなります。

    「過去に残る作品というのは、進化していく人間と芸術に対して、何の変化も無い安全圏の範囲だけで作ったつまらない作品」とは考えられないんでしょうか。
    私がこういう考えである、ってわけではないのでつっこみは遠慮していただきたいのですがw
    そういう価値観が有ったとして、それをどうやって否定できて、こちらが本当に優れた芸術であるとかどうとか言えるんでしょうか。

    法律単位で「偉大な芸術作品」とやらの定義を認定してしまおうとでもしてるんでしょうか?

    それから、必ずしもクリエイターが「偉大な芸術作品」とやらを作りたがっていると勝手に決めつけないでいただきたいです。
    くだらないパロディー作品を作って、2秒でもニヤニヤ笑えればOKなんて考えてるクリエイターだっていくらでもいます。

    それらは、くだらないものであるから必要がない、考慮に入れなくても良いとでも考えているんでしょうか、
    単なる自分達の個人的趣味を全クリエイターの標準的価値観として設定しないでください、本当に本当に迷惑極まりないです。

    創作された作品が必ずしも芸術作品であるために生まれてきたとは限りません。
    そうやって「芸術」の定義をどんどん狭くして、創作に対して貴賎を勝手に設定されるのなら、私は別に「芸術」なんてものは作りたく有りません。
    「なんかおもろいモン」とか「なんかいい感じのモン」とかでいいです。そっちの方が100万倍おもろいし、100万倍いい感じです。
  • by R.net (29231) on 2006年11月13日 10時22分 (#1056840)
    著作権の概念がない国だってあるんだからねっ!

    #笑うところ
    • Re:100年~50年 (スコア:5, おもしろおかしい)

      by Anonymous Coward on 2006年11月13日 10時34分 (#1056851)
      べ、べつに作家のために著作権を主張してるわけじゃないんだからねっ

      // な、なんですとー
      親コメント
  • by Anonymous Coward on 2006年11月13日 12時02分 (#1056934)
    著作権で利益保護をするのは、芸術の評価や文化振興の障害であると思います。
    作家が生きている間は、対価として著作権料を得るのは致し方ないことですが、
    その人でない人達が、無関係に死後も利益を貪り続けるのは許せない行為ですよ!
    全てに対してGPLのようなもので、著作権は認めつつも金銭の為の保護を禁止する
    という考えがあっても良さそうですし、法律で一律に決めて自由を制限することは
    憲法的にも問題があるのではないでしょうか。
  • by condor (22946) on 2006年11月13日 12時57分 (#1056968)
    タレコミに

    >マスコミの記者会見報道では省略されてしまう内容も多い、アピール当事者による
    詳細な資料がWeb上に掲載されるのはすばらしいことだ。

    とありますけど、リンク先には

    >声明を発表した記者会見の席で、マスコミ関
    >係の中から、厳しい疑義が提出されたことも事
    >実です。そこで、当日の質疑応答とその後のイ
    >ンタビュー等の中から重要なポイントを抜き出
    >して、著作者の皆さまの参考に供したいと思い
    >ます。

    とあります。これって、自分たちにとって都合の良いとこ・言いたい事をダイジェスト
    にしたって事ですよね。確かにマスコミは詳細な質疑応答とか省きますけど、やっぱり
    ちゃんとした第三者が全文掲載しなきゃダメじゃないかな。
    (抜き出してこれなら、あまりに主張のレベルが低過ぎる気がするけど)
    • >とあります。これって、自分たちにとって都合の良いとこ・言いたい事をダイジェスト
      >にしたって事ですよね。確かにマスコミは詳細な質疑応答とか省きますけど、やっぱり

      何度かプレス発表の場を見たことありますが、議論の場ではないのでそんなに詰まった
      質疑応答とはならず結構あっさり終わってました。
      (大事件でもなければ、記者も早く帰って仕事したいという態度です)
      ですので、内容を都合よく編集しているということはないと思います。
      親コメント
typodupeerror

UNIXはただ死んだだけでなく、本当にひどい臭いを放ち始めている -- あるソフトウェアエンジニア

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