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14924 story

コロラド州の女性がInternet Archiveを訴える 85

ストーリー by yoosee
笑い話で済むことを祈る 部門より

あるAnonymous Coward 曰く、

Slashdot本家記事 "Archive.org Sued By Colorado Woman" に掲載されているが、 Information Weekの伝えるところによれば、コロラド州のある女性が Internet Archive を訴えているそうだ。 Internet Archives は各ウェブサイトのコンテンツを収集して記録・保管するサービスで、サイトオーナーが収集を明示的に拒否せずに公開されたWebサイトは自動的に収集対象となる、オプトアウト方式をとっている。

今回この女性は自サイトのコンテンツが収集された事に対し、改変・窃盗・契約違反と、恐喝影響および違法組織法・コロラド組織犯罪取締法違反(violations of the Racketeering Influence and Corrupt Organizations act and the Colorado Organized Crime Control Act) に関しての訴えをおこしている。 なかなか大層な訴えであるが、契約違反に関して言えば、彼女のサイトは "IF YOU COPY OR DISTRIBUTE ANYTHING ON THIS WEB SITE, YOU ARE ENTERING INTO A CONTRACT,"とされているそうである。

この議論は賞味期限が切れたので、アーカイブ化されています。 新たにコメントを付けることはできません。
  • by lunatic_sparc (15416) on 2007年03月19日 16時05分 (#1128271)
    メモリに蓄積するのもコピーです。
    ハードディスクのキャッシュもコピーです。
    プロキシサーバのキャッシュなんかもってのほかです。

    ってことなんだろうな。

    ネットで公開するの止めて家の前で壁新聞でも張っておけばいいのに。
    • まめ知識 (スコア:5, すばらしい洞察)

      by little( (31297) on 2007年03月19日 17時17分 (#1128313) ホームページ 日記
      Webで公開するという事は、ある程度のコピーを暗黙で許可したと見なされると思います。
      問題は、その暗黙の許可の範囲です。
      メモリへのコピーを含め、閲覧者が見る為の経路上のコピーは、当然許可されたと考えるべきです。
      データの送受信を補助するための機構としての、プロキシやキャッシュもOKだと思います。

      しかし、元のコンテンツが消えた後でもそのデータを残していて、それを閲覧可能にしているのなら、
      まったく意味が違ってくると思います。
      ウェブサイトを作った時点で、そんな事まで暗黙のうちに許可をしているなんていう慣例は
      存在しないと思います。

      せいぜい、誰でも自由に見れる、検索サイトに登録される、リンクを張られる。
      この程度かと思われます。
      親コメント
      • Re:まめ知識 (スコア:2, フレームのもと)

        by deki (5563) on 2007年03月19日 22時53分 (#1128504)
        >しかし、元のコンテンツが消えた後でもそのデータを残していて、それを閲覧可能にしているのなら、
        >まったく意味が違ってくると思います。
        >せいぜい、誰でも自由に見れる、検索サイトに登録される、リンクを張られる。
        >この程度かと思われます。
        『思います。』『思われます。』ですよね?
        つまり、この解釈は人によって異なるわけで、
        Internet Archiveでは許容される範囲だと考えた事が、コロラド州の女性には許容できなかった。という事で、ネット上にはよくある話です。
        アナタとは言わず、個人の主観『思います。』を/.や他のコミュニケーションで適応しようとするとそれはフレームの元になります。
        OYAJI氏等のY!ブログの転載問題とか、高木せんせの無断リンク禁止論争とか、mixi読み逃げとか。
        彼らがフレームしているのは、明確なルール付けがされていないところに個人の主観同士をぶつけ合ってるからです。
        ちなみに僕はそれを対岸の火事として眺めてます。フレームに参加しても疲弊するだけで特に得る事はありませんし。
        親コメント
        • 私の個人的な主観ではあるのですが、ある程度根拠があります。
          これは通常ウェブサイトを作成するに時点で、誰もが知っている事です。

          「誰でも自由に見れる」というのは、何らかの制御を掛けていない限り当然の事で、これを知らずにウェブサイトを作っている例を知りません。有ったとしても、かなり特殊な例外だと思われます。
          「検索サイトに登録される」というのも、既にgoogleやyahoo等、検索サイトを利用している人が多数であり、ウェブサイトが自動的に登録される事と知らない人は居ないと言えると思います。

          「リンクを張られる」事に関しては、中には勝手に張って欲しくないと思う人もいますし、許可が必要でもないので、暗黙のうちの許可があるという例には良くなかったと思います。

          逆に、インターネットアーカイブのように、サイトを丸ごと保存し公開しているサイトを知っている人がどれだけいるかというと、知ってる人は少数だと思います。
          親コメント
          • Re:まめ知識 (スコア:1, おもしろおかしい)

            by Anonymous Coward on 2007年03月20日 1時26分 (#1128601)
            私は法律を知らなかった。
            だから無罪なんだ。
            親コメント
          • Re:まめ知識 (スコア:1, 参考になる)

            by deki (5563) on 2007年03月20日 2時20分 (#1128622)
            >私の個人的な主観ではあるのですが、ある程度根拠があります。
            >これは通常ウェブサイトを作成するに時点で、誰もが知っている事です。

            論争の中心にある論拠は大概コレです。
            本人の主観だけど、本人にとっては根拠があり、
            その根拠はそのコミュニティにとっては(誰もが知っている)常識だと思っている。
            コミュニティが異なれば、当然共有されている常識も異なります。
            両者とも自分にとっては常識だと思っているから一歩も譲りません。

            日記等を読んだら挨拶しなければ失礼な行為になるという常識
            ブログにトラックバックする前に挨拶しなければ失礼な行為になるという常識
            リンクはどこへ張っても許可など要らず自由という常識
            リンクはTOPページ等、許可された、限られた場所にしか張ってはならないという常識
            インターネットに一度公開された(個人情報までも含む)文章は、引用は自由という常識

            それらを常識だと思っているコミュニティは全て実在し、それぞれ常識だと思われています。
            わざわざそのコミュニティに赴き、その常識は間違ってる。と言えば、集団で反論を受けます。

            >「誰でも自由に見れる」というのは、何らかの制御を掛けていない限り当然の事で、これを知らずにウェブサイトを作っている例を知りません。有ったとしても、かなり特殊な例外だと思われます。
            >「検索サイトに登録される」というのも、既にgoogleやyahoo等、検索サイトを利用している人が多数であり、ウェブサイトが自動的に登録される事と知らない人は居ないと言えると思います。
            >逆に、インターネットアーカイブのように、サイトを丸ごと保存し公開しているサイトを知っている人がどれだけいるかというと、知ってる人は少数だと思います。

            知っているか、知らないかで判断がわかれるのであれば、googleキャッシュはどうでしょう?
            消した筈の文章が残る点ではInternet Archiveと変わりません。
            何が法に触れ、何が大丈夫なのか、自分の主観や常識で判断するのはきわめて危険です。
            親コメント
            • >コミュニティが異なれば、当然共有されている常識も異なります。
              >両者とも自分にとっては常識だと思っているから一歩も譲りません。

              そういった理屈で、議論そのものを否定するのは好きでは有りません。
              本人達は意見を曲げず、意見の一致は見られないかもしれませんが、第三者の意見はその論調で変わるかもしれません。
              それに、根拠の無い主観のぶつかり合いで、意見の一致は望めないとしても、違った意見を聞く事にも価値があると思います。

              それに、今のところ、インターネットアーカイブを知っているのが常識と言い張るコミュニティを知りません。
              又は、検索サイトを知らないコミュニティでもいいです。
              そういったコミュニティで、十分に大きい所を教えてもらえると参考になります。

              自分の間違ってる主観かもしれないが、特に間違ってるという根拠も見当たらないのなら、
              私は自分の意見は正しいのではないかと思い続ける事にします。

              >知っているか、知らないかで判断がわかれるのであれば、googleキャッシュはどうでしょう?
              >消した筈の文章が残る点ではInternet Archiveと変わりません。

              微妙な所だと思います。
              googleはほとんどの人が知っているでしょうけど、キャッシュの事をどれだけ知っているか判りません。
              インターネットアーカイブくらいマイナーなら、想像できるんですけどね。
              親コメント
      • Re:まめ知識 (スコア:1, 興味深い)

        by Anonymous Coward on 2007年03月19日 21時14分 (#1128458)
        まあそこまでは理解できますが、こういう訴え方をすると、ネタとしてみておこうという閲覧者を呼び込んでしまうわけで、そのうちに訴えの利益がなくなるんじゃないかと思われたり。(サイトの内容にもよりますが、祭りになったらhttpですらない大量の匿名再放流がはやるでしょうから、訴えたほうが全く把握できない侵害状況に陥いることになります。)

        この件は技術的要件による制約(クローラはマーキングは見るが倫理を解さない)よりも「俺のサイトをよくもコピペしたな」レベルの争いになりそうなので、まるっきり争点が一致しないと思います。たぶん、どこかで最終的に人間が掲載を判断しているものと信じていたんでしょうね。

        いずれにしろ「httpでデータ全体が取得可能な状態にある=完全に流出」であると思っていますし、Internet Archiveからは「利用契約が必要だと主張しているデータに対し、適切な防護措置もせずにアクセスできるようにしたことが本件恐喝の構成要件である」などと逆襲されるかもしれません。

        インターネットセキュリティやディジタル・ディバイド(本件の発生を予見できない点において)、また、ソーシャルな面での「ちゃんとここに書いたのに守らないとは何事だ」とキれる人、Internet Archiveは論理的チェックも取り下げ受付も両方実施しているにもかかわらず訴訟に至るなど、テクノロジーからヒューマンまでいろいろな要素が絡んでいて、個人的には興味深い事件です。
        親コメント
    • by megadb (11654) on 2007年03月19日 16時45分 (#1128300) 日記
      >ネットで公開するの止めて家の前で壁新聞でも張っておけばいいのに。

      カメラで撮ったらコピーできます。
      親コメント
    • by Anonymous Coward on 2007年03月19日 16時35分 (#1128291)
      メモリに読み込むまでもなく、
      端末に届いた情報が既にコピーです。

      #ていうかデジタル通信そのものがコピーの連鎖でしょ?
      #それとも早急に破棄すれば良いという問題?
      親コメント
    •  RAID1とかフェールオーバークラスタリングもアウトですな。
       ……もしそういうシステムをプロバイダが組んでたらやっぱり訴えるんだろうか?
      --
      しもべは投稿を求める →スッポン放送局がくいつく →バンブラの新作が発売される
      親コメント
    • ウェブサイト開設はあなたから大切なものを奪っていきました。
      それは、あなたの情報のカプセル化です(ナ、ナンダッテー!!

      コピーを許可しないと、サーバー内にファイルをアップロードして終わり?
      コピーを許可しないウェブサイトに意味はあるのでしょうか?

      この記事から閉塞的で、狭い範囲での一般公開に需要があることを認識しました。
      「利用規約があってユーザー登録をしないと、閲覧できないHPが誰でも簡単に作れます。」
      これは売れ・・・なさそう。
      親コメント
    • 網膜に写し、脳内に投影する事も広義でのCOPYになりそうな感じも。
      この手の訴訟はもう食傷気味だと思うのは私だけですかね・・・
  • by chronatog (8479) on 2007年03月19日 17時33分 (#1128322) 日記
    Removing Documents From the Wayback Machine [archive.org]から依頼を出せば、
    一応消してもらえます。
    この女性は「コピーされた」という点で怒っているようなので、今更削除に
    応じたところで、訴えを引っ込めないかも知れませんけど。

    本当は消してもらいたくないんですけどね。その時点にweb上にあったコンテンツの
    記録ですから。せめて「依頼により削除されました」くらいの記録を残しておいて
    欲しい。とある問題で、自論に反するサイトを集中攻撃して閉鎖させた上に、
    Internet Archivesに削除依頼まで出した(しかもそれが受領されて削除された)件
    なんて見てしまうと、げんなりします。
  • by oyajismel (32045) on 2007年03月20日 12時00分 (#1128794) 日記
    契約がどうこうは別として、INTERNET ARCHIVEとかWEB魚拓って”著作権法的にはどうなんだろう”

    著作権者の意思無視して了解もとらず、丸ごとコピー、公開してる。
    しかも、何かの別の論旨の為のものでないから、"引用"も成立しないと思われる。

    これ、元ネタをCDや小説にしてみれば、完全に違法行為だよね。アプロダにCD乗せてるのと同じことになる。

    著作権的には真っ黒なんじゃないか?便利だけども。
  • by Anonymous Coward on 2007年03月19日 16時21分 (#1128281)
    このネタを使う恐れがありますw

    http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B5%E3%82%A6%E3%82%B9%E3%83%91%E3%8... [wikipedia.org]
  • by foobar2006 (30156) on 2007年03月19日 23時48分 (#1128541) 日記
    なんだと思う。ネットでのリンク禁止って。
    そういうふうに考えたら、なんだか全部に納得いった。
  • by Anonymous Coward on 2007年03月19日 17時23分 (#1128316)
    で、この件の女性に対し、世界中から「コピーきぼんぬ」の契約書類(無論、契約書類は英語で記載されているとは限らない)が届いた場合、誠実に対処してくれるのでしょうか?

    と「リンクは許可を取れサイトに許可を求める運動」を起こしたらどのぐらいが根を上げるのか試してみたいなぁ(笑)。え、それは嫌がらせですって? 違います。

    リンクに許可が必要なサイトリンク集(リンクフリー)」を作るんですよ。これでオレルールは満たしつつ、リンクしやすい環境を作るのです(爆)。
  • by Anonymous Coward on 2007年03月19日 17時40分 (#1128324)
    そろそろ移行する時期じゃないですかね。

    Googleが急遽オプトイン式に切り替えたら、皆、オプトインするでしょ?
    それでいいと思う。
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