パスワードを忘れた? アカウント作成
14959 story

QueenギタリストBrian Mayによる太陽のステレオ写真 28

ストーリー by yosuke
オープンソース天文学の一環? 部門より

nq 曰く

Queenのギタリストにして名誉理学博士、王立天文学会会員であり大英帝国勲章(CBE)をもつ Brian May のブログの3月16日のエントリー太陽のステレオ写真が載っている。NASAのSTEREOのプレス発表動画をもとに、Brian自身がステレオ写真に仕立てたらしい。本人曰く「おそらく史上初」の紫外線太陽立体像は大迫力。本当に球に見える太陽からコロナが噴出している様子がはっきり見える。同じエントリー内のこちらの写真では、月食の月が太陽の前に浮いている。

NASAのSTEREOは実際に2機の衛星によって太陽を立体的に観測するミッションだが、まだキャリブレーション中であり、リリース中の動画はSTEREO-B単体で撮ったもの。ただ、Brian Mayは「フレーム間に(月が動く|太陽が自転する)」ことを「2つの視点を手に入れる」こととほぼ同一と看做し、ステレオ立体視画像に仕立てている。なお、個人的にステレオ立体視が苦手なので、どの程度の迫力なのかは未確認…。

この議論は賞味期限が切れたので、アーカイブ化されています。 新たにコメントを付けることはできません。
  • Queenのギタリスト
    宇宙工学専攻
    名誉理学博士
    王立天文学会会員
    大英帝国勲章(CBE)
    ギターは16際の頃から暖炉木材で自作
    天体写真も巧い

    ・・・凄いです。
    外国人だからしっくり来ない人は、このことがアルフィーの
    高見沢さんのことだと思えば偉大さが骨身に染みます。
  • コツ (スコア:2, 参考になる)

    by tiatia (22244) on 2007年03月23日 0時07分 (#1130422) 日記
    ディスプレイの大きさと解像度にもよるだろうけど、リンク先の画像をそのまま使うと、左右のが離れすぎてて、慣れてない人には難しいと思う。
    縮小して表示すると簡単になります。
  • ですな.
  • モーションステレオは「移動している」物体を時間をあけて撮影することで、ステレオ画像を得るわけですが、回転している物体でやっちゃダメでしょう。
    画像を見てみましたけど、輪郭付近にかなり違和感があるため、飛び出てはいるものの、あまり「球」の形に見えません。
    表面中央付近は「回転≒移動」と見なせると思いますが、そもそもそういう部分には凹凸があまり無いし…
    中央に手前に飛び出すプロミネンスなんかがあれば良かったのでしょうけど…

    月食の月が飛び出している方はなかなか面白かったです…

    • Re:画像は平行法 (スコア:3, 参考になる)

      by T.Sawamoto (4142) on 2007年03月23日 0時19分 (#1130434)
      いや、問題は時間の差ではないでしょうか。
      撮影時間にずれがあるため光球の模様が変化してしまっていて、脳が共通点を見いだせないために、立体感がないのではないかと。
      Brian May氏ご自身も
      Now, it's not perfect, because the surface of the Sun is a seething mass of turbulence, so it changes a little between these two views
      と仰っていますし。
      と言うわけで、STEREO本稼働に期待しましょう。
      親コメント
    • Re:画像は平行法 (スコア:1, 参考になる)

      by Anonymous Coward on 2007年03月23日 0時20分 (#1130435)
      >輪郭付近にかなり違和感
      すべすべの球体ではないので目が慣れるまでしばらく見てください。
      確かに歪ですが、輪郭の違和感の大部分は“光球表面から噴出しているもの”に
      よることに気づくはずです。
      親コメント
    • by Anonymous Coward
      体質(目の筋肉周りかな)によって平行法と交差法のどっちが得意かが変わってくるらしい。
      んで私は平行法の人なのだが、こいつはどうもうまく立体に見えないですね。

      別の人も挙げてるけど対流で表面がドロドロ動いてるからイマイチってことなのでしょうね。

      >月食の月が飛び出している方

      考えてみたら妙な話です。
      太陽がきちんと球に見えるくらいの遠近感が出るんだとしたら、
      太陽半径と太陽→月の距離の比を考えれば、
      月の仮想的位置は見てる人の脳天を軽く貫いて数百メートル後ろに存在することになっちゃう。

      で、これ、逆に月がちょうどいい突出のしかたをして見えるんですが、
      ということは太陽の球形感はかなり圧縮されてしまってるんじゃないでしょうかね?
      つまりほぼ平板にしか見えない。
      • Re:画像は平行法 (スコア:1, 参考になる)

        by Anonymous Coward on 2007年03月23日 9時34分 (#1130560)
        タイムスタンプ見ればわかりますが、月の方はほとんど時間差がありません。
        だから太陽に立体感がほとんどありません。
        この時間差しだいで太陽との遠近感がいくらでも変わるので、
        実感に合わないだけでしょう。
        親コメント
  • by home_card (26229) on 2007年03月23日 14時05分 (#1130688)
    使い捨てカメラを2台ひっつけて撮りまくってたおいらが来ましたよ。
    立体視が出来ない人は、L版にプリントアウトして100円ショップで虫眼鏡2つ買ってきて目の間隔
    で並べつつ焦点を合わせれば出来るよ。

    左右の移動距離を視差に置き換えるということは立体感があるほど時間差があるという事
    でこれに科学的意味はなかろうし、じゃ感覚的に面白いかというと黒い丸が浮いてるだけで。
    下でわかるのは太陽はコロナの毛玉というか・・。
    (わかったこと。大学院専攻でもロック調で語ると「変な天ちゃん」にしか見えない。)

    同じSTEREOのサイトでもちゃんと3Dコーナーhttp://stereo.gsfc.nasa.gov/gallery/3dimages/3dimages.shtml [nasa.gov]があるわけで素直にこっちを見れば良いかと。こっちは青赤のやつね。
    • by nq (16642) on 2007年03月24日 14時43分 (#1131380) 日記
      上にも下にもコメントがありますが、Brian May の画像も、NASAのサイトの青赤画像でも、時間差をおいて観測することによって、太陽の回転で視差を擬似的に作っているので、時間的変化ですこしおかしくなっています。

       ただ、このステレオ画像公開の目的は科学的意味じゃなくて、一般の人に太陽物理学の面白さを知ってもらい、一緒に楽しんでもらおうということですね。
      太陽を白色可視光でなく、紫外光(X線や水素輝線でもよいですが)で見ると、単なる球ではなくて、コロナやフレアの立体構造をもつ変動天体だということを実感してもらえるのではないでしょうか。

        Brian May は、最近、宇宙の始まりから現在、将来に関する一般向けの科学解説書を共著で出版しました。
      カラーの写真が多くてとても綺麗です。
      親コメント
    • by Anonymous Coward
      >同じSTEREOのサイトでもちゃんと3Dコーナー

      こちらの太陽画像も、時間差による3D画像では?
  • by Anonymous Coward on 2007年03月23日 0時11分 (#1130427)
    ステレオ写真用に2機とは…

    時間をずらせば近いのは作れるがフレアは無理だろう
    立体で見る必要性ってどうなんだろうかと思う
    • by Anonymous Coward on 2007年03月23日 1時19分 (#1130458)
      静物や風景に限るけれど、肩幅だけ横にずらして2枚ずつ撮り、
      PhotoShop なり Gimp なりで水平出して並べれば簡単に出来上がり。
      一枚のときとはまるで異なる光景が飛びこんできますし、
      撮影時には気がつかなかった様々なものが見えてくることすらあります。

      視差が大きいほど派手に飛び出すと思いきや、
      不自然さも際立つので最初は肩幅くらいからはじめて色々試してみるといい。
      時間差による雲の流れや太陽光のゆらぎ等、なかなか完璧な作品とはならないけれど、
      惜しげも無く撮り捨てることが可能なデジカメ時代、是非トライしてみてほしい。
      親コメント
      • 素直に Pentaxなら未だにステレオアダプタを出していた筈。 [impress.co.jp]

        安価&フィルター径が52mm(旧型は49mm)なら大抵のに付くんで、興味のある人は試して見るのも良いかと。

    • by nq (16642) on 2007年03月24日 14時30分 (#1131369) 日記
      確かに贅沢ですね。
       日本の「ひのとり」や「ようこう」では、太陽フレアの立体構造を調べるには、たまたま縁で発生したものを観測するしかなかったわけです。磁力線に閉じ込められたプラズマが加熱されて、磁力線交差部分から放出される、という現象がありありと観察され、磁力線のつなぎ替え(magnetic reconnection)という現象が太陽フレアにおいて重要な役割を果たしていることが実証されたわけです。
       これを、射影でなく、立体的に観測できると実にいろいろなことが分ってくるだろうと楽しみです。
      親コメント
typodupeerror

日本発のオープンソースソフトウェアは42件 -- ある官僚

読み込み中...